二葉は学校に行く気配が全く見られないどころか、外に出ることも嫌がる。一生が行き始めたと思ったら、これだから、私の悩みは絶えない。学校に行くことだけが全てとも思っていないけれど、行けるなら行って欲しい。 二葉は学校に行かなくなってからかなり太り(10kgぐらい)、着るモノがなくなって来た。これは私も同じなので、気持ちはよくわかる。私との体重差が少なくなって来ているようだ。これはマズイ! 太って来たことがマズイのではない。もちろん外に出ることを拒む事がマズイのだ。その要因に太った事があるとすればなんとかしなければ。 主人がたまたま朝買った新聞に「サマースクール」のことが載っていた。不登校の生徒(10歳~13歳)を対象とし、一週間、子供達とボランティアの大学生と、専属の大人がついて山の中で過ごす。野外炊事をしたり、手打ちうどんを体験したり、色々と催し物が組まれている。昨年から始まり、とても好評だったらしい。主人は新聞を見た時点ですぐに申し込む事を決めた。電車を降りたらすぐに電話で申し込んだらしい。サマースクールは二つのコースに分かれていて先着順で、各20名。 主人は迷わず「手打ちうどんが」が入っているコースを選んだと言う。手つきもいいから、さらに自信が付くんじゃないか、と考えたのだろう。 それから二人で悩んだ事。二葉が、もし「嫌だ」と言ったらどうしよう。「絶対に行かないって言うよね」と言うのが二人の見解だった。それをどうやって説得するか。機会を狙っていた。二葉が久しぶりに外食したい、と言った時、帰ってから機嫌がよかったので、今がチャンスと思い、話してみた。二葉は行かないとは言わなかった。どういうものなのか、パンフレットみたいなものがあったら見たいと言った。子供用、と大人用があり、その両方をじっくり見ていた。二葉が気になっていたのは、そのサマースクールに、不登校ではない生徒が来るかどうか。「来ないよ。不登校の子を対象にしてるから」と言ったら、安心したようだ。「みんな学校に行けない子なんだから、気持ちが分かり合えるでしょ?」と言うと「そうだね」と言い、またパンフレットを見ていた。「どう?」と聞くと、「行く」と言う。主人と二人でホッと胸をなでおろした。サマースクールでは勉強は一切しない。人と人とのふれあいを大事にしている。サマースクールに大きな期待をしているわけではない。何か学ぶものがあり、二葉が楽しいと感じてくれればそれでいいと思っている。
昨日久しぶりに一生のお弁当を作りました。ヲイ!今まで作ってなかったんか~?という意見は却下。お弁当を作るために、迷いに迷って買った二つのお弁当箱は3日しか役立ちませんでした。いわゆる、三日坊主ってヤツですね。 体調が悪くて、お弁当どころではなかったのです。夕食つくりもままならない日々でした。一生のお弁当は主人が前の日にコンビにで買っていました。自分で買え!→と言える立場ではありません。私の医療費にかなりお金がかかるので、お弁当を作るぞ!と意を決しました。二葉はお料理大好き人間なので、「ふーちゃんは自分の作る~」と言って、二人でキッチンに立ちました。おにぎりを作るのさえ、おっくうな私ーー;「海苔弁にしよう」と言って、二段重ねの海苔弁を作りました。そこで、いたづら心が沸いてきました。マヨネーズで海苔の上に何か書きたくなったのです。二葉に聞いたら、一言、「アホ」丁寧に、「アホ」と書いている自分もアホですが。二段に重ねられるようになっているお弁当箱です。冷蔵庫にあるものを適当に詰めて出来上がり。重ねても「アホ」が崩れないことを確かめました。二葉と、「だけど、逆さまから読んだらわかんないよね」と、話していました。翌朝、一生には、「くれぐれも、お弁当箱は横にしないように」と注意をしました。帰ってから、一生は何も言いません。つまんないヤツ。 私 「ねぇ、お弁当に何か書いていなかった?」一生「書いてあったねぇ」私 「なんて書いてあった?」一生「わかんないけど、マヨネーズが乗ってた」それだけかい?私 「アホって書いたんだよ」一生「アホだから、わかんないんだよ」私 「あっそ!そう言えば、お母さんもアホだ。今日さ、自分が車運転して帰って来て駐車場に入ろうとして、『あっ!車が無い!』って思ったもんね。運転してることなんかすっかり忘れてね」一生「アホの子供はアホなんだよ」その一言で、妙に納得した母でした。↓エンピツ投票ボタンMy追加BBS
うちの息子君。言葉の使い方が変です。多分人前では変じゃないと思うんですが、家ではかなり変です。たとえば、サラダを大皿から取り皿に取る時、ユーフォーキャッチャーのようにして、自分の皿に「着陸!」と言って置きます。私の足のかかとを見て、「あっ!干ばつが起きている!」と言います。臭いにかなり敏感な子です。猫のウンチやモコのゲロゲロなどは、全然ダメなようです。昨日、「あ~この世の終わりだ~!」と言ったので、何かと思って聞いてみたら、一生の部屋の椅子とカーペットにモコが吐いた跡がありました。かなりの悪臭です。そんなの好きな人がいるはずありません。「もう自分の部屋では寝られない」と言って、和室で寝てしまった一生。キレそうになった私。「猫の世話は全部お母さんがするのね。トイレ掃除も、餌をあげるのも。ゲロゲロの始末も全部お母さんなのね!お母さんが欲しくて飼い始めたからそうなのね!」と、デカイ声で叫んで、その後はふてくされながら、洗濯物を干していました。それから、一生の部屋のモコの嘔吐物の片付けです。モコの場合、ほとんどがチーズと牛乳なのですが、拭いても拭いてもきれいになりません。マジックリンを持って来て、ゴシゴシしたりして、やっとなんとか取れたようです。その後、消臭スプレーを撒きました。窓も全開にして、他の部屋も全部開けて風が通るようにしました。一生は、フテ寝をしていただけで、起きていました。「なんか、お母さんに言うことない?」モコの吐いた跡を掃除しているのは音で聞えているはず。普通はここで「ありがとう!」と来ますよね。↓エンピツ投票ボタン怒る気にもなれず、「コノヤロウ!」と首のあたりをくすぐってやりました。一生の最大の弱点はくすぐり。My追加BBS
一生は相変らず、休まずに学校に行っている。もうすぐ試験で、たまにピリピリすることはあるが、なんとか落ち着いている。 二葉は学校に行かない毎日が続いている。体重はかなり増えたようだ。(人のこと言えないけどね^^;)それだけじゃない。外に出なくなった。これは一生の時と同じだ。今日は外食したいなぁと思っても、「行ってらっしゃ~い」と言われる。「たまには買い物に行こう」と言ってもダメ。このまま、引きこもりになるのかなと心配していた。無理やり外に出そうと思ってもダメなのはわかっている。それは無理やり学校に行かせようとするのと同じだ。本人がその気にならなければ、どうしようもない。 今日はなんとなく、気分が良さそうだったので、「買い物に行かない?」と聞いてみた。「行ってどうすんの?」「Tシャツ1枚ぐらいなら買ってあげるよ」と言うと、「行こうかな」と珍しく言った。チャンスだ!と思って、家から15分ほど離れたスーパーに出かけた。女の買い物は長い!「ミュールが欲しいね」「夏用のバッグがほしいね」「さえちゃん(TVオレンジデイズ)みたいな服着て欲しいな」とか、色々言いながら見て回った。二人とも足が痛くなるぐらい歩いた。二葉は何を試着しても、自分の太さを感じたらしい。不登校の子供は外に出なくなるので太るケースが多い。一生は例外だ。「洋服は痩せてからにする」と言って、化粧品を選んだ。「美白」にやたらこだわる二葉。美白用化粧水と乳液、クリームを買ってあげた。美白なんて、私でさえしたことないのになぁ。←私、紫外線に対して無防備です。後で後悔するでしょうね。二葉はやっと一歩踏み出した。二人で痩せる誓いをし、最後のサーティーワンアイスを食べた。夜、にがり入りのお酢を飲みながら、久しぶりにダンベルをした。そして、さらなる計画がある。その話はまたこの次。↑エンピツ投票ボタンこれを押してくれたら、私はPCの前で1票につき一回踊ります!My追加BBS
「お母さん、この子機、『直次郎』って名前にしておいたからね。お母さん、直次郎好きでしょ?」くったくのない笑顔で娘が言う。「はっ?」という感じだったのだけど、電話の子機に名前がつけられるらしいのだ。それで、「直次郎」と書いてある。直次郎とは・・・・「平川地一丁目」(兄弟デュオ)の弟(顔のいい方。歌ってる方)。うちの電話。親機はインターネットの関係で、私達の寝室にある。子機の一つはリビング。そしてもう一つは二葉の部屋。二葉が寝ていると、電話が通じないからだ。だけど、二つ目の子機ちゃん・・・・二葉の部屋のゴミの山の中に埋もれて、死んでいる。二葉は学校に行かなくなってから、部屋の掃除もしなくなったし、外に出ることも拒むようになった。興味があるのは芸能界のこと。ドラマのこと。いつか一緒にお掃除しようと思っているのだが、私も体がついていかない。二葉に言った。「ちゃんと子機発掘しておいてね。『龍之介』って名前つけないといけないか」と。龍之介とは・・・・「平川地一丁目」のお兄ちゃん。顔のよくない方。(ごめんねお兄ちゃん)私思うんですけど、兄弟って、絶対お兄ちゃんより、弟の方がかっこいい場合が多い!なんでかなぁ。二葉さん!早くお掃除して、子機を発掘して下さい!龍之介君のために、フォローを。芸能界に入り、売れてきたら垢抜けてきました。ホントです。ついでに、龍之介君も好きだよ。↑エンピツ投票ボタンこれを押してくれたら、私はPCの前で1票につき一回踊ります!My追加BBS
一生の主治医のT先生に、「これからも山あり、谷ありだと思いますが、がんばって下さい」と言われていた。だからこんな日が来る事は覚悟していた。一生はバイトをしたい。でも、中間テストが気になる。「勉強とバイトの両立ができない!」と言ってキレてしまった。怒りまくった上、私達の寝室で椅子や猫のキャリーを投げ、壁に穴を開けた。そして、泣きじゃくった。しくしくではなく、怒り泣き。何か声をかけても、またキレるだけなので、放っておくと、またこれがダメなのだ。甘えている。声をかけてほしいのだ。でも、声をかけると怒る。二葉は、「一生君、二葉が部屋を散らかすから怒ってるの?ふーちゃんが悪いんだね」と言う。「違うよ。二葉のせいじゃないよ。バイトと勉強が両立できないってイライラしているの」と説明した。薬を飲んでと言っても飲まない。「あんなの、ごまかしだ。薬なんて信じない!」「飲もうよ。今辛いんでしょ?楽になるよ」そう言ってもダメだった。「一生、がんばり過ぎているんだよ。たまには学校も休もうよ」「だって、休むと単位が取れなくなるんだよ」単位が取れないことに対して、異常に不安感を抱いているようだ。一生はそのまま夕ご飯も食べずに寝てしまった。帰って来た主人に言ったら、「もしかしたら、明日は休みかもな」と。浮き沈みがあるのはよくわかる。自分もそうだから。でも薬を飲めばなんとかなるのに、それをしないとどうしようもない。翌日、私が起きたら、一生はいなかった。玄関に出してあったゴミもなくなっていた。帰って来た一生は普段通りに戻っていた。これからも、山も谷もたくさんあるだろう。二葉の不登校問題も長くなりそうだし、市役所の教育委員会に相談に行ったり、主人と担任にも会った。久しぶりに学校に行った時、隣りの人に「太ったね」と言われただけが問題ではない。「担任が嫌い」というのは、どうしようもない問題だ。私の体の調子も悪い。色んなことがありますが、ききっちは生きて行きます。↑エンピツ投票ボタンこれを押してくれたら、私はPCの前で1票につき一回踊ります!My追加BBS