2005年03月28日(月) |
「ナショナル・トレジャー」 |
2004年アメリカ 監督ジョン・タートルトーブ キャスト ニコラス・ケイジ ジョン・ボイド ハーヴェイ・カイテル ダイアン・クルーガー ショーン・ビーン ジャスティン・バーサ
楽しいなあ、謎解きとお宝。 こういうのってワクワクする〜!! 「宝はシャーロットと共に眠る」謎は、ここから始まるわけですよね。あぁ・・この??なわけのわからないのがいいんですよね(笑)そしてひとつ謎が解けたと思うとまた新たな謎が生まれてきて・・
歴史学者にして冒険家のベンと相棒の天才ハッカー、ライリーが独立宣言書を盗み出すシーン、面白かったですよね。なるほど〜って思わせる手口でね。しかもそれをタキシード姿でひょうひょうとやってみせて・・(あのパスワードを突き止めるところとか鮮やか!)。そして同時にイアン一味が力で押し入ってくるところもみせるから・・またドキドキ、緊張感が出ましたよね。 イアンを演じるショーン・ビーン!!あぁ・・なんて素敵なんでしょう。もうさすがじゃないですかっ。長年(?)悪役キャラで光ってきただけのことはありますよね〜。ライバルが素敵じゃないと、こういう映画は楽しくありませんもんね。 それに、イアン一味もなんだかイアンを中心にすごく団結力があって、可愛い悪役たちだったから。
ベンの相棒のライリー、可愛いしメガネが似合うし(笑)彼の言う言葉、ひとつひとつがなんかツボをついててうんうん・・ってうなずいてしまったわ。あの、彼だけが知っていた知識をものすごく嬉しそうに披露するシーンが、すっごい可愛かったし。 ダイアン・クルーガーはやっぱり綺麗ですよね〜、黒のドレスから、カジュアルなジーンズに着替えるところ・・美人は何を着ても決まるわ!!って納得してしまいましたよ。立場を忘れて、宝に興味津々になっていって、だんだんベンをリードしたりして・・。
ベンの父親役にジョン・ボイドが出てきたのですけど、宝を否定していた彼が、独立宣言書を解読する場面でちょっとおせっかいを焼いたり、最後には、ベンと一芝居を打ってみたりの。ああいうのって上手いですよね〜。 ハーヴェイ・カイテルまで出てるのですよ〜(ブルーのシャツに赤いネクタイ!!凄い〜笑)渋いなあ・・いいわぁ。 指に光る・・あの指輪がまたニクイ設定ですよね。
最後までワクワク、楽しく見れました。子どもたちと一緒に観るのはぴったりの映画でしたね。
2004年アメリカ 監督マイケル・マン キャスト トム・クルーズ ジェイミー・フォックス ジェイク・ピンケット・スミス
ロサンゼルスで12年間タクシー運転手をやっているマックス。ある夜、ロス一清潔な彼の車に乗り込んできたのは、殺し屋ヴィンセントだった・・・一晩で5人を殺すというヴィンセントに脅され、殺しの足となってしまうマックスだが・・
トム・クルーズのクールな殺し屋、銀髪でなかなか素敵でした。ひとのいいタクシー運転手を演じるジェイミー・フォックスも良かったし、何よりジェイク・ピンケットさん出てましたものね(カッコよくって好きなのです)。
でもねぇーー、ストーリーはかなり無理がありましたよね。見ながら・・いやいや・・それは無いでしょう・・とか無理だわよぉ〜、とか何度も突っ込んでしまいました。 ヴィンセントがいかにマックスを気に入ってても(彼の腕を買っていても)あそこまでされたら、他のタクシーに変えるとか、自分で他の車を運転するとか。どうにでも方法はあると思うのですよね。しかも殺し・・目撃されっぱなしだし。 関係ない人たちまでどんどん殺してるし。 腕の良い殺し屋とは・・とても思えない。なので怖さが感じられないのですよね
ヴィンセントとマックスの会話は面白かった。哲学的なヴィンセントの言葉(地下鉄の話はラストに生かされてましたし)とか、マックスがリムジンの会社をやる夢を持ちながら12年間もタクシー運転手をやっていることについての痛烈な言葉とか・・あのあたりはひきつけるものがありましたよね。 なので・・もったいない気がしましたよ。 もっとミステリアスで緊迫感のある雰囲気をもちつづけて欲しかったかな〜って。
しかも、最後はかなりマックス、スーパーマン・・。あんなに早く、どうやって間にあったん!! トム・クルーズのあの走り・・あれはなかなか見応えありました・・よね。
2002年フランス 監督トニー・マーシャル キャスト カトリーヌ・ドヌーブ ウィリアム・ハート
美しいドヌーブ。若い時よりかなりふっくらして見えますけど。でもやっぱり綺麗。ドレスの着こなしが美しい。なので、モテモテなのです。ホテルでも、バーでも。どこに行っても男性がほっておかない・・羨ましいことに。
でもそんな彼女、ファネットには忘れられない男性がいて。彼を思ってあの名作「めぐり逢い」を何度も何度も観て涙するわけです。映画のラストシーンに自分の姿を重ねてみて、あんな風にめぐり合えたら・・と思って。 そんなファネットの前に、その忘れられない男性フィリップからの手紙がくるのですけど・・・
でも一方、彼女は仕事で出会ったカメラマン、マットにも猛アタックを受けて。もてもての彼女がマットに惹かれてゆく理由・・っていうか、マットの魅力がもうひとつ・・よく分からなかったのですけど。あの強引さがいいのかしら? ファネットって、結構いらいらして見えましたけど。タバコとかしょっちゅう、いろんな場所で吸ってて。満たされない思いをあらわしていたんでしょうか。
フィリップの手紙にあった、約束のエンパイアビルに向かう、ファネットのドレスはなかなか大胆なデザインでドキッって感じでしたね。 そんなドレス姿で、車の間をぬってくるドヌーブ。ラストシーンは、甘すぎない・・大人のラブシーン・・でしょうか。さらりとみせてくれました。
ファネットが美術書を作る仕事っていう設定なので、いろんな絵が映画に登場するのですけど、それが不思議な雰囲気を作っていましたね。 あと映画館でファネットが日本映画を観ていたようなのですけど・・あれは誰の作品なのでしょう?それを観たファネットが自分の部屋で、赤いドレス(不思議な感じの・・チャイナ風?着物風じゃなかったけど・・)でお茶を飲みながらカタコトの日本語(ですよね?あれ・・)を言うシーンとかあるのですよ・監督さんの趣味!?
2005年03月13日(日) |
「ボーン・スプレーマシー」 |
2004年アメリカ 監督 ポール・グリーングラス キャスト マット・ディモン フランカ・ポテンテ ブライアン・コックス ジュリア・スタイルズ カール・アーバン ジョアン・アレン
1作目、私かなりひどい感想書いてましたね、そういえば。 マット、好きじゃないとか、なんで一緒に逃げるのは(いつも)女なんだとか・・ハハ。
でもね、2作目、今回劇場で観て(1作目はビデオだったな、たしか)面白かったですよ、これ。 テンポが良くって、アクションにもキレがあって。 何より、好きなのは主人公があんまり喋らないことね。寡黙な人って好きですわ。 なので、今回私のマット好感度はかなりアップ(いや、たしか前回もそんなに喋ってなかったと思うんだけどね・・ほら今回悲しい顔が多かったから・・・寡黙な人の悲しい顔って・・ね) 前回は追われる立場のボーンが、今回も追われながらも、逆に追ってゆく。アクションも早くて見事だけど、そこここでちゃんと情報をつかんで行動する・・そういうシーンがたくさん見れたのが面白かった。たとえば駅に逃げ込めば、ちゃんと時刻表をチェックして逃げ込む車両を決めるとか。 相手の滞在するホテルを調べて、巧みにルームナンバーを知るやり方だとか。
あぁ・・でもゆく先々で凄いことになってましたよね。 インドから始まって、ナポリ、そしてベルリン。モスクワと。 どんどんと寒いカラーになっていきましたよね。 最期のカーアクションは・・目で追えませんでしたけど・・何がどうなっているのやら。もう訳分かりません・・動体視力を試されているかのようでしたよ。
で、今回の私のお目当ての「指輪」のカール!! まあっ!!スレンダーになって、アクションも決まって!!カッコよかったですよね。彼長身なので、すごく動きが映えるのですよね。強いぞ〜ってオーラが出てました。ただロシア人には見えませんけどね・・どうしても。
3作目、あるのでしょうかね・・きっとありますよね。
1999年フランス 監督 フィリップ・アレル キャスト イザベル・カレ フィリップ・アレル
妻も子どももあるフランソワ39歳は、パーティで知り合った若い女の子ミュルエルに声をかけます。
そうです、ずばり不倫のお話。 よくあるお話・・なのでしょうね(といっても私には未知の世界なのですけど・・)でも、面白いのは・・というか新鮮なのは、カメラはひたすらミュリエルだけを映しているっていうこと。フランソワ視線。彼が見る彼女の表情、彼女の姿。 フランソワの言葉に笑ったり、怒ったり、悲しんだりする・・ミュリエル。
彼女のいろんな表情をず〜っと見ているうちに、なんだか見ているこちらまで(彼と一緒に)彼女に惹かれていくような気がするんですよね。 彼の触れる指に(手は映るのですよ、彼)うっとりする彼女の表情にドキッとさせられたり。いたずらっぽく笑う、ちょっと幼い表情に可愛いなあって思ったり。
それにしても、なんてずるいんでしょうかねぇーー、彼。 もう最初の誘い方なんて!!なんですの?あれ。ミエミエでしたけどね。
奥さんも彼女も両方欲しいと言う彼。男は二人の女性を両方愛せる・・ってね。 そういうものですか?男性の方々(ちょっとこの質問、職場の男性たちに聞いてみたい・・)ま、かりにそうだとしましょう。彼は二人とも愛している・・としましょう。だけどね・・だけど・・都合がいいよねぇ、それって。 寒くてたまらない・・一人では眠れない・・っていう彼女を残して、奥さんのもとに。だけど、次の日にはちゃ〜んとまめに彼女に電話を入れて・・つなぎとめる・・ ある意味、凄いよね。なんていうか、私には出来ない・・疲れちゃうもの、エネルギー要りそう・・・彼、きっと家ではしっかと奥さんに優しそうだもの。
不倫ですからね、彼だけに責任があるとは思いませんけど。彼女も分かっていたことだしね。 だから他に恋人を作って、恋人との話を彼に聞かせたり。 彼と別れようとしてみたり。 でも、また彼の言葉に許してしまったり。
離れては・・また戻って。また離れて・・ 寄せては返す・・波のよう(って何言ってるのか・・・) でも、だんだんと二人の間のことが・・周りにも広がっていって。
ず〜っと彼女に電話で連絡をとっていた彼が、最期は手紙でしたね。 やっぱり手紙ってなんか、切ないなぁ・・ たしかに彼女をとても好きだったんだと思うわ。二人のあいだのことが思い出になるのが悲しい・・って。
うん、でも思い出にしちゃってください!ミュリエル。 彼のことをすっかり忘れることは出来ないだろうと思うけど。 あなただけに指輪をくれる・・そんな人が現れるといいね〜。彼女の幸せを祈りたい・・気持ちでした。
1996年フランス・イタリア・スペイン 監督ジル・ミモーニ キャスト ロマーヌ・ボーランジェ ヴァンサン・カッセル モニカ・ベルッチ サンドリーヌ・ケベルコン
パリのカフェ、電話ボックスから聞こえる女の声。「リザ?」追いかける男。 いいですね〜、このミステリアスな幕開け。 二人は何故別れることになったのか? 彼女と、電話の相手との謎めいた会話の意味は? 謎は解けるようで、ますます謎めいてゆく・・・。
独特の雰囲気、時折挟まれる回想シーン。音楽が印象的でいい感じ。 別れた二人がいつ会えるのか・・ってやきもきしながら見てたのですけど・・これがね・・また会えないのよねぇ。 すれ違いのシーンなんてね〜!!分かっているけど・・思わず画面に向かって言いたくなっちゃいますよね。 あの捨てた鍵を取るシーンなんてね!!あぁ・・もうーー。
おまけに(元のさやに・・・って思ってたのに)お話があらららっていう方向になてしまってね・・・いいの?これで・・って思ってしまいますよぉ。 アリス・・凄いわね。あそこまで普通は出来ないよね。一途と言うか、もう怖いくらいの。 彼女がリザとマックスを見ているシーンは、「裏窓」を思い出させるような感じでしたね。そういえば、階段のシーンとかはちょっと「めまい」に似てたかも?
何も知らない友人(彼が一番気の毒ですよねぇ)を挟んでのマックスと彼女の会話に思わず息を呑んだりして。 マックスが彼女に疑問を抱く、そのきっかけが「シンデレラの靴」(そんな風でしたよね、履かせてあげて・・・)ってなんか皮肉だわ。
どんな風に出会っても。どんな風に愛し合っても。 どこかでひとつボタンを掛け違っただけで、どこかでひとつ通りを外れただけで。 男と女の愛の行方はわからないものなのですねぇ。 ラストも・・なんとも皮肉な・・っていうか。でもアリスのあの笑顔はね〜、なんだか分かってたわ・・っていうような。
主人公マックスの出張先が「東京」で。日本人の取引先も出てきたり、かなり「東京」「東京」と連発されたりするのが面白かったですけど。
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