2004年アメリカ 監督スティーブン・スピルバーグ キャスト トム・ハンクス キャサリン・ゼダ=ジョーンズ スタンリー・トゥツチ
今年最後の映画かな。 うん、トム・ハンクスさすがの演技で、他のキャストの方々もみんな良い仕事してますねえ〜って安心してみていられる映画でした。(個人的にあのいやな警備主任役のスタンリーさん、好きです。「コア」でも印象的だったもの) トムの演じるビクターが、国で起ったクーデターに驚いてテレビを探してかけまわるシーン、悲しみを顔一杯に表すシーン、あの顔をみただけで胸がいっぱいになりますよね。 食券をなくしてクラッカーにケチャップとマスタードをつけて食べていた(このシーンは、妙に心に残ったわ、あのクラッカーの穴から出てくるケチャップ!!)彼が、お金をかせぐ方法を見つけたり、仕事を得たりしてどんどんターミナル内で立派に暮らしてゆくところとか、面白いですよね〜。 追い出そうとする主任とビクターのやりとり・・とか・・上手いなあ。 彼がキューピット役になる若者たちの恋が個人的にはとても気になったのでした。カウンターの女の子は「パイレーツ」のアナマリアちゃんだし(笑)
ピーナッツ缶の中身は・・そういうことだったのですね・・ジャズには詳しくないけど、あの方々はジャズファンが聞いたら感動ものの方々なのでしょうか。 40年待った父親の意思を汲んで・・・・ う〜ん、何かを手にするには、待たなければいけないこともあるのでしょうか。 あ、でもビクターはアメリアに対しては待つ・・というより行動をしっかり起こしてましたね。上手くゆくのかなあって思ったのですけど・・・・。
ターミナル・・大勢の人が訪れてまた去っていって・・ いろんなドラマが生まれる場所。みんなが常に流れている場所。 そこに立ち止まって待っていることで生まれるドラマ・・面白い発想ですよね。
あぁ・・それにしても!! 今無性にハンバーガー食べたい!(苦笑)これ観てから・・・
2004年12月28日(火) |
「ブッシュ・ド・ノエル」 |
1999年フランス 監督ダニエル・トンプソン キャスト サビーヌ・アゼマ エマニュエル・ベアール シャルロット・ゲンズブール クロード・リッシュ フランソワーズ・ファビアン
今はもう離婚している両親と彼らの間の三人の姉妹。 なんだかちょっと複雑で・・いろんな事情がありそうな彼らが母親の2度目の夫のお葬式で顔を合わせて・・
なんだかこういう映画を観ると・・やっぱりフランス映画だなあって気がする。なんていうか、彼女たちにはいろんなことが起って姉妹の間でも摩擦やら反目やらあるのだけれど。 それがすごく劇的に描かれているわけでもなくって淡々としていて・・。 時々登場人物たちが、クリスマスについて語りだすシーンとかあるのです、ひとりで。ああいうのも不思議な感じです。
シャルロットは、「ブッシュドノエルなんていらない!」っていうぴったりの役柄でやっぱりキュートで。ベアールは普通の主婦の役で意外な感じなのですけどやっぱり綺麗!二人とはちょっと違う雰囲気の長女役のサビーヌの歌と踊りのシーンも印象的でした。
冒頭に出てくるクリスマス前のパリの街がとても綺麗です。 クリスマスの買い物を山のようにするベアール・・つかんだ見事なロブスター!! 鮮やかなポインセチアであふれた花屋! でも・・そんなクリスマスの風景とは対照的な、複雑な思いを抱える家族たちのちょっぴりビターなクリスマス映画・・でした。
2004年12月26日(日) |
「スパニッシュ・アパートメント」 |
2001年フランス=スペイン 監督 セドリック・クラピッシュ キャスト ロマン・デュリス オドレイ・トトゥ ジュディット・ゴドレーシュ
グザヴィエは恋人のマルティーヌを残してスペイン留学に。 いろいろな国の若者たちが部屋をシェアする「スパニッシュ・アパートメント」 うん、ほんといろいろな子たちがいて。 グザビィエは、わりとだれとでも上手くやっていけるタイプでまとめ役みたいな感じなのだけれど、中にはほら合わない・・みたいな子達もいるわけで。 でも、そういういろいろな子たちを見てるのが楽しかった。
悪口とか言ってても・・ピンチの時にはみんなが団結したりね!(あの弟君・・・もうどうしようもないなあ・・って思ってたけど、頑張りましたもんね) レズの女の子に教わって(?)人妻を誘惑しちゃうところとか・・・グザヴィエ君も落ち着いているようでやっぱり若者だわ・・って気が。 フランスに置いてきた恋人との遠恋やら、仲間たちとの友情とか。 青春の1ページだよねぇーー。
彼が帰国してから、自分の道を見つけて猛然とキーをたたくあのラストも好きです。彼の中の、あのスペインでの彼らとの日々がこれから溢れてくるのでしょうね。
バルセロナの街並みもいいですよね!!う〜ん、行ってみたい!!
2004年12月17日(金) |
「ポーラ・エクスプレス」 |
2004年アメリカ 監督ロバート・ゼメキス 原作クリス・ヴァン・オールズバーグ キャスト トム・ハンクス
オールズバーグのあの絵本が、(あんなに短いお話なのに)どんな風に映画になるんだろう〜って思っていたら。 あの暖かい絵柄そのままに素敵な映画になっていました。降って来る雪まで、暖かいような。 少年を迎えに来た列車が出発してスノーマンが手を振るシーンや、荒野を走る列車の手前に狼の群れが写るシーン・・・いいなぁ。 列車の中でココアを配るシーンは、映画ならではの、あの踊り!あの歌!! 楽しいよね。 ジェットコースターのようなドキドキシーンまでありましたものね。少年のピンチに現れる謎の男がいいのですよ。
原作と違って主人公の少年は、サンタを信じられなくなってきているのですね。他にも知ったかぶりな少年やら、黙ったままの男の子や。意志が強そうな女の子や。彼らが旅の終わりにどんな風に変わったのか、車掌さんのあの切符が面白いね。 そして「大事なのは、列車の行き先じゃない、乗ろうと決めたことなんだ」あの言葉は印象的でした。 信じていれば、鈴の音はいつまでも聞こえるもの・・心の中で。
少年たちの表情は、かなりリアルなので時々ちょっと怖いような感じもありましたね。アメリカ的なのでしょうか? もう少しほんわか優しい感じのほうが、日本人の私たちには合うような・・・気がしました。 あと、エルフはみんなおじいちゃんなのね。絵本では子どももいたような。
2004年12月06日(月) |
「ナショナルランプーン・クリスマスバケーション」 |
1989年アメリカ 監督 ジェレイマイア・チェチック キャスト チェビー・チェイス ランディ・クエイド
理想のクリスマスを目指して奮闘するお父さん!! けれでも行き先々でトラブル発生!!一歩動けば事件が〜(笑)
2万5000個の電飾よ!!凄いよねぇ。いや、電飾ってつけるの結構大変なのです。我が家なんてたった700球の電飾つけるのにハアハア言いましたもの。アメリカでは、あのホッチキスの特大のようなので、バシッ、バシッとつけるのですかね。便利そう。 コメディです。あ、次はきっとこうなっちゃうんだろうなあって展開も読めたりするのですけど。お約束の笑いなのだけれど、思わず笑っちゃう。
あの親戚たちにあの友達夫婦。 お父さんの苦難はまだまだ続いて・・・ 可笑しいのだけれど、あまりに一生懸命なお父さんに(けど、途中でキレちゃったりしてちょっと怖い)なんだかほろりとくるわけです。
こんなに大変なクリスマスを過ごしたら、きっともう怖いものなんて無いよね(笑) 素敵なクリスマス・・・は、素敵にしたいと願う気持ちから・・だもの、きっと。 そして最後はちゃんとほのぼの(?)かな・・・そうだよね、ほのぼの。飛んでいったソリが可笑しい。 それにしても気の毒なのは・・・お隣のハイソなご夫婦でした・・・
2004年日本 監督宮崎駿
見とれましたね。最初のシーンから。 動く雲、青空。 綺麗でしたね〜、あのハウルの招待してくれたお花畑なんてね!!天国のようでした。ハウルの動く城は可愛いし。こんなところに住んでみたい・・・でも汚いから(笑)ソフィーみたいに綺麗好きな人にお掃除してもらわないと・・ マイケル、カルシファー、荒地の魔女(あれ?っていうくらい弱かったけど)おじいさんの犬・・・楽しいキャラたちがいっぱいでした。
ただ、ストーリーは思ったより、弱かった(?)ような。3時間もあったのに、何がどうなったのかなぁって。全体にのんびり、ほんわか〜で終わってしまったような感じでした。 ハラハラ、ドキドキがもう少し欲しかったのです。ハウルの戦い・・なんだか別世界で。なにをどういう風に戦っているのか・・現実味がない分・・ずしりと伝わってくるものが薄かったのですけど。
ハウルはすごくカッコよくって。美男子で。キムタクの声もなかなかあってましたよね。だけど、最後までお澄ましすぎて・・・もう少し中身に触れたかったのです。弱虫シーンも・・髪のシーンだけだったし。 ソフィーとのシーンが少なすぎませんか〜。ソフィーはカルシファーやマイケルとのシーンの方が多かったもの。二人の気持ちの盛り上がりが・・・(ま、ハウルのあの登場シーン、あれでもう女の子は心を奪われてもしかたないかな、素敵だものね・・それにしても派手な服ですよね。肩にかけてますもん)
ソフィーが途中で、いろいろな歳の顔を見せましたよね。あれは面白いですよね。あるときは、恋する18歳の顔。 あるときは、何でもずけずけ言える90歳の顔。 あるときは、しっかりと分別のある30代のような。女性にはいろいろな顔があるわけです。こういうのは、映画ならではの見せ方ですよね。 自分を前面に出すことが出来ない、コンプレックスを持った少女ソフィーが、90歳の老婆にされたことで、今までいえなかったこと、やれなかったことをやってゆく。面白いよね。そしてそんな彼女にみんなが惹かれてゆく。
カカシさんの正体・・・すっごく期待したのですけど(汗) わりと・・普通でしたね〜(笑)
観終わったも、ハウルとカルシファーのこととか、よく分からなかったこととかありました。原作読んでみようかしら。
1979年フランス カナダ 監督 クロード・ルルーシュ キャスト カトリーヌ・ドヌーブ ジャック・デュトロン
この映画をもう一度観ることが出来るなんて・・・思わなかった・・・ これを観たのは、そりゃあもう私がすっごく若い時で。まだ恋や愛なんて・・遠い世界のような話で。だから、この映画を観た時も感動・・っていうんじゃなかったけど。それなのに何故だか、この映画の中のシーンは、私の中に残ってて。 たとえば、ドヌーブ演じるフランソワーズが、チェロを弾くシーン。 クリーム色の薄い金髪、チェックの長いスカート。
たとえば、シモンがフランソワーズに手を差し出すシーン。自分の手の上に手を重ねるように言うシモンにフランソワーズはそっと(いぶかしげに)手を乗せる。 すると残念そうにシモンが「信用された手は重いんだ・・・」って言うシーン。
そういう小さなシーンが、心に残ってる、そうして時々思い出したりする。そういう映画だったのです。 たぶん、フランス映画を観たのがこれがはじめてだったからかなあ・・なんか雰囲気が違いますもんね。不思議な雰囲気。 でも、だからこそ、なんだか自分の中でこの映画が美化されているんじゃないかって。ちょっと今回観る前に躊躇もあったのだけど。思い出にしといた方がいいのかもって思ったり。
だけど。観てよかった。 昔は老けてるなあって思ったジャック・デュトロンが、こんなに素敵な人だったとは!!ドヌーブはやっぱり綺麗!!朝、カフェオレカップで(何かを)飲んでる・・それだけで絵になるのだもの。 父の死を乗り越えられない男と、不幸な出来事から男を憎む女。二人が出会い、惹かれあい。 不思議で??っていうシーンもあるのですよ、いろいろ。でもやっぱり雰囲気あるんですね〜。思い出のシーンもちゃんとチェックできたし。
今までいつも悪夢ばかりみて来たフランソワーズが、最後に幸せな夢を見るラストの優しさも嬉しいんだわ。
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