2004年10月31日(日) |
「カレンダー・ガールズ」 |
2003年イギリス 監督 ナイジェル・コール キャスト ヘレン・ミレン ジュリー・ウォルターズ ペネロープ・ウィルトン シーリア・イムリー リンダ・バセット シアラン・ハインズ
女性が輝いてる映画っていいなあ。特にね、熟年女性が素敵な映画って嬉しくって。 「花は(散る間際の)満開の花が美しい」って嬉しいこと言ってくれますよね、アニーのだんな様。そうよ、そうよ、若いばかりが魅力じゃないよね。(もちろん若さはそれだけで素晴らしいものだけど) 私もまだまだいけちゃうな・・って元気がでてきました。脱いだりは出来ないけど(笑)人生まだまだ冒険もあるよね!って。
婦人会のメンバーたち、カレンダーに映った写真、とても綺麗でしたね。あのアイディア、家事とか家の中のものに囲まれて映ってるのがいいですよね〜。 撮影風景も面白くって。カメラマンの方、可愛らしい方でしたね。女性たちのパワーに圧倒されて。 だんな様たち、パブで時間つぶし・・・でも結構反対とか無くってビックリしました。日本のだんな様たち、どうでしょうか、絶対許してなんてくれないですよね。
クリスとアニー、二人の個性の違いも良かったですよね。 婦人会の演説のシーンでは、涙が出ました。
でも後半、このまま感動だけでは終わらないのがまた良かったですよ。普通の主婦たちの思いがけない成功には甘い罠もしのびよってくるんですよね。 当初の目的を外れて暴走していきそうなクリスにハラハラしましたけど。
婦人会のメンバーが凄く見晴らしの良い丘(?)の上で太極拳をするシーン、爽快でした。気持ち良さそう。
実話なのですよね、これ。すごい売上を記録したそうですけど・・みんなこのカレンダー飾ったのかな?凄いね、勇気あるなあ。私なら買っても飾れないかな、きっと。
2004年10月30日(土) |
「カルシウムキッド」(邦題「チャンピオン」) |
2002年イギリス 監督アレックス・デ・レイコフ キャスト オーランド・ブルーム オミッド・ジャリリ マイケル・ラーナー マイケル・ベナ ティマー・ハッサン
あぁ・・参ったな。絶対まともな感想書けそうにないわ(汗汗) 可愛い!可愛い〜〜。もうどうしようーーーー。オーリィファンで無い方。ごめんなさい。私はどうしようもないファンでございます。もう甘甘、とろとろにとけそうな感想しか書けそうにないのです。なのでもう読むに耐えないと思われたら・・即避難してくださいませ。
毎日1、5リットルの牛乳を飲んで育ったジミーくん、牛乳配達の仕事をしながらジムに通う毎日。ところがある日ジムの期待の星ピートの拳をその石頭で傷ものにしちゃったから!さぁ、大変。 ピートの代わりに世界チャンピオンに挑戦する!!なんて大それたことになってしまってーーー。
でね、でね・・・ジミーくん演じるオーリィがね・・・どうしようなく可愛いのです。いったい何歳なの?っていうくらい素直っていうか、騙されやすいっていうか、あまりにまっすぐな男の子の役がこれまた演技なの?これは地かしらん?って思うくらいにはまってるんですもんーー。いや、これまでカッコよい役が多かったけど、こういう普通の役って良いじゃない?
何かにつけてお父さんの口癖をすごく嬉しそうに口にするジミー君が可愛くて。 女の子を前にしてニコニコしてるジミーくんの普通の男の子っぷりが、これまた可愛くて。 おかしなトレーナーさんの言い付けどおりリングでダンス風なステップを踏んでるジミーくんがまたまたまた可愛くて。 主演っていいねぇ(しみじみ)。こんなにいろんな顔が見れるんだものー。 最後のチャンピオンとの戦いの前に半ギレしてるジミー君がまた見ものです!!
お話もね、かなり酷評されてたのでどうなんだろうって思ってたけど、すごくキュートで心暖まるストーリーでしたよ。笑わせて、ほろりとさせて、ちゃんと最後はハッピーエンド(でも、最後のチャンピオンとの決戦は、ある意味凄いよね、こういう風にやると低予算で済むんだ・・ってビックリ 笑)で。
脇をしめてる方々も個性的で良かったです。もう青ひげ、剃り跡凄すぎのマネージャーさんは爆笑ものだし。いっちゃってるジムの先輩も、世界チャンピオンのホセも、親友のスタンもいいなぁ。
ところであの牛乳配達の車ね、イギリスって本当にああいう車で来るんでしょうかね??ブルーで素敵だわね。(そういえばジミー君のファッションもブルー系、あの小学生のような部屋のベッドカバーもブルー系。) あんなにキュートな牛乳配達さんだったら、私もお腹壊しても毎日牛乳取りますよぉ。 そしてファイティングファッションは牛乳の「白」で決めてましたね!!ちゃんと体も鍛えてあって。うんうん。
それにしても邦題・・これね、やっぱり「カルシウムキッド」にすべきですよ。 チャンピオンなんて。なんか違う、絶対違う。ジミー君のキャラじゃないですもん。
2004年10月25日(月) |
「ブラッディ・マロリー」 |
2002年フランス 監督 ジュリアン・マニア キャスト オリヴィア・ボナミー
結婚式の夜、夫が吸血鬼であることを知ったマロリー。 暗闇の中、純白のウェディングドレス姿で駈けてきて夫に斧を振るう姿は、結構インパクトありました。
そして「超常現象特殊部隊」のリーダーになったマロリー。 真っ赤な髪におへそばっちりのコスチュームが、カッコよいのです。ちょっとね、キューティーハニーみたいなの。 でも特殊部隊は、ちょっと頼りないのだけど・・メンバーとか。大丈夫かな・・って思ってる間にやられちゃって。
でもでも悪の教団アバドンもなんか怪しいっていうか、強そうに見えないし。 最後なんて・・あれあれ?これでいいの・・みたいな感じで終わってしまうのだけど。
だけど、ビジュアル的にはとても楽しめたし。 何より私はあのマロリーに殺された・・けど成仏できてない婚約者の吸血鬼が好きで。 皮肉っぽく登場しながらもマロリーに未練たっぷりの彼は、なかなか素敵なキャラでした。
フランスの映画なのですね。ちょっとアニメを映像化したような・・そんな映画でした。
2004年10月23日(土) |
「シークレット・ウィンドウ」 |
2004年アメリカ 監督 デビッド・コープ 原作スチーヴン・キング キャスト ジョニー・デップ ジョン・タトゥーロ マリア・ベロ ティモシー・八ットン チャールズ・S・ダットン
ボサボサ頭で破れたバスローブ姿のジョニーは、なんだか可愛くて母性本能くすぐられちゃう・・・なんて・・・言ってる場合ではありませんわ!! 盗作疑惑をかけられたジョニー演じるモートがどんどん追い詰められてゆく姿に、観ている私までパニックに陥りそうになりましたもん。 ジョン・タトーゥロ演じるシューターの怖いこと。もうすごい存在感なんです。 舞台がまた湖畔のログハウスでしょう・・雰囲気あるし。
でもキングなのですよ、原作がね。絶対何かあると思いながら観てたら・・・ あぁ・・・やっぱり、やっぱりそうなのですよ。 後で思い起こすと結構伏線とかあるのですよね。 ミステリーなのであまり内容は書けませんけど、とにかくジョニーにたっぷり浸れることは間違いなしです。どんな役しても、どうしてこうも印象的なんでしょうね、ジョニーは。 とうもろこし・・・はね・・・もう思い出さずには食べれませんよぉ(汗) あ、あのあごをがくんとやるしぐさ、あれは何を表しているのかしら。
ティモシー・ハットンも懐かしかったですね〜。
原作とね、ラストが違うらしいのですが。 気になります。原作も読んでみたいわ。 そして映画では明かされなかった、モートが書いた小説のラスト(シューターが気に入らないといった)はどんな終わりだったのでしょうか。 これもとても気になったのでした。
2004年日本 監督岩井俊二 キャスト 鈴木杏 蒼井優 郭智博
恋する気持ちからついてしまった嘘・・いや、でもこんなに大胆でかつ効果的な(ぼーっとした宮本くんだからOKだったのかも、この嘘は)嘘って凄いかも。 嘘の上塗りで親友アリスを巻きこんでしまったら、今度は意外な展開に。
二人の少女のさまざまな表情に惹き込まれてしまいました。 普段から表情がくるくると変わる花ちゃんのあの最後の泣き顔。 一見ポーカーフェイスっぽいアリスのあのバレエのシーン。(あのシューズは、凄いよね〜) 印象的でしたね〜。ちょっと忘れられないな、これは。
二人の心の中にある・・ふっとした記憶や想い。これがかいまみえるシーンも好きです。 海のシーンもそう。2枚のハートのエース・・こういう思い出話に弱いのです、私。
それにしても宮本くん・・・彼ってどういうキャラなんでしょうねえ。優柔不断っていうのか、優しいのか。あの「じゅげむじゅげむ・・」が妙に頭を廻ってるのですけど〜(笑)
花とアリスの家も不思議なのですよ〜。花ちゃんちは、ここはどこ?みたいなガーデニング。アリスの家の散らかり具合は〜〜〜。あれはなんでしょうねぇ(爆)あそこまでいくと見事です。
岩井監督って手塚治虫さんのファンなのかしら?あの高校の文化祭!!楽しそう。 宙に浮いたアトムのバルーンが可愛いです。 あ、あの落研の部長の落語も聞いてみたいかも(笑) いろいろな役者さんがちらちら出てて、あ、こんな人も〜って楽しめます。
2004年10月13日(水) |
「イン・ザ・カット」 |
2003年オーストラリア・アメリカ・イギリス 監督 ジェーン・カンピオン キャスト メグ・ライアン マーク・ラファロ ケヴィン・ベーコン
メグ・ライアンが新しい境地に挑戦・・・って聞いてましたけど。 まさかここまで脱いでるとはっ。驚きました。 ファンの方は複雑かしら? 私は思い切りいいなあってある意味感心しちゃったのですが。
キュートなあの笑顔も今回は封印されてましたね。 ロマンチックな恋をして結婚したはずの両親の離婚、あんなに情熱的に母親に求婚した(あのスケート場のシーンは面白いよね)父親は5回も再婚。そんな過去が彼女をあんな風にしてるのかしら。 そんな彼女の周りに起る猟奇的事件と刑事との出会い。マロイ刑事は濃いです〜(汗) そして彼とのベッドシーンもメグファンには衝撃的だわね。でもね・・思ったわ。マロイ刑事が父親と同じようなロマンチックなタイプなら、彼女は彼には惹かれなかったかも。逆に警戒してしまったかもしれないなあって。
それからも彼女の周りには衝撃的なことがおこって。あのバスルームのシーンは、心臓に悪かった・・・・・ ラストのあの赤いドレス。あれには彼女のどんな気持ちがこもってるのかしら? これまではずっと淡い色の服を着てましたよね、それが赤いドレスに赤い靴。 彼を愛する決意を決めたかのような・・・あのドレスで歩く彼女は壮絶で印象的でした。
愛してしまった刑事が犯人かも??こういう設定って結構ありますよね。そういう意味では目新しいストーリーではないのだけれど、父母の話とか、義妹との関係とか。地下鉄の広告コピーで「好きな言葉」を探したりね。 そういう主人公の内面の描き方が女性ならではかなあって想いました。 犯人は・・・途中でわかってしまったのですけど。だって・・ね・・他にいませんよね?? ケヴィン・ベーコンは相変わらず演技派です。ある意味一番怖いです。 でもちょっと中途半端でもったいないような。
メグの細い手首につけられたチャーム、なんだかね、これだけがとても可愛くって。トラウマに縛られてても、やっぱり父と母のように運命の恋人にロマンチックに出会うことを信じていたい・・・みたいな。可愛い気持ちが見えるような気がするのですけど・・・
2002年アメリカ 監督 スティーブン・ベック キャスト ガブリエル・バーン デズモンド・ハリントン ロン・エルダート アイザイア・ワシントン アレックス・ディミトリアデス カール・アーバン エミリー・ブラウニング
冒頭は、衝撃的・・というか・・気持ち悪かった〜。娘に一緒に観ようと言われて観はじめたことを後悔しちゃいました(汗) でも・・カール・アーバン出てたから。彼の行く末が気になったのでした・・ 幽霊船に現れる少女・・・最初のほうが一番怖かったな〜。でも彼女が喋りだすとだんだんと怖さが薄れてね・・ほっとしたけど・・怖いのダメだから。
最後は・・・後味悪すぎですよぉ。 謎もね・・なんだかあっけにとられちゃったわ。 え??そんなことなの??・・って。 あんなことまでして、なんだかもっと簡単にやれる方法がいくらでもあるはず。 それにガブリエル・バーンがもったいないよ〜。仮にも船長なんですよね!! 腕利きの集まりなのですよね・・もっと活躍してほしかった・・あぁ・・もったいない。 カールは、コミカルな役まわりがなかなか良かったのではないかしら。
幽霊船が一瞬にして40年前の美しい船に変わってゆく・・あのシーンは鮮やかで良かったけど。 もっとあの船の雰囲気をいかして・・攻めたほうが良かったのでは〜。
あ。あと絶対おかしいのは・・ 幽霊は物を持てないよね・・なのになんで写真とか持ってたのでしょう・・船長さん。 あの子は持てなかったのにねぇ・・・
2004年アメリカ 監督M.ナイト・シャマラン キャスト ホアキン・フェニックス エイドリアン・ブロディ シガニー・ウィーバー ウィリアム・ハート ブライス・ダラス・ハワード
観る前にいろいろ微妙な評価を聞いててどんなんだろう・・って思っていたのですけど。 私今回気が付きました。私ってシャマラン監督の作品、結構好きだわ。このね、思わせぶりが好きかもしれません。あるぞ・・なんかあるぞ〜みたいなね。雰囲気に呑まれちゃうたちなので、かなり怖かったりしたのです。このね、ちらっと見せる・・こういう見せ方って怖いと思いません? 見張り台の上からあの赤い衣装がささーっと見えたとき、怖かった・・・・ あの落ち着いた村の雰囲気の中に・・一点赤が見える・・ドキッです。アイビィーが森で赤い実に囲まれた時なんて・・目をつぶっちゃったりしました(汗)あと音ね、いつも驚かされちゃうのです。
そしてシャマラン監督の作品って、素敵な役者さんたちをそろえるのも上手いと思いませんか。「シックスセンス」もそうだし、「サイン」、あの作品なんてメル・ギブソンとホアキンじゃなかったら(どうでしょうねぇ・・・) 今回も役者さんたちがみんな良かったです。アイビィー役の方も印象的な目(ミア・ファローを思い出したわ)で、寡黙なホアキンも素敵でした。エイドリアンはもうーー、凄いしねぇ(あ、でもエイドリアンファンの娘はかなり怒ってたけど・・・)。そして今回何より良かったのがウィリアム・ハートですよ。あの村の怪しさ、不可思議な・・それをね・・あの暖かくて静かに包み込むような演技で私たちに納得させてくれましたよね。
アイビィーとルシアスが、手をしっかりと握るシーン、手を握ってるだけなのに、どんなラブシーンよりも羨ましかったりしたのでした。そして反対に絶対に手を触れないエドワードのアリスへの想い・・こちらの想いは・・切なかったです。
アイビィーにはルシアスは何色に見えたのでしょうか?最後まで明かされなかったのでいろいろ想像しちゃったのでした。守ってくれる黄色?心落ち着く緑?
ここからちょっぴり核心に触れちゃうかもしれないので、未見の方は注意してくださいね。
ただね・・・やっぱりあの謎の答えはね・・・ 納得いくものではないですけどね。 悲しみも憎しみもない世界で生きてゆくことは、人間が生きている限り無理なことで。 あの箱の中身を彼らが捨てられないように・・思い出は辛くてもやっぱり心にあるものだし、彼らの大切だった人たちには楽しい思い出もあったのだろうから。それを子ども達に語って欲しかったわ。
あ、それと見終わったからもあれはなんだったんだろう?っていうシーンがあったのですけど。 あの揺りイスね・・あれには何か意味があったのかしら? デッキに置いてあった揺りイス・・向きが変わってましたよね・・・んんー?
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