2004年01月31日(土) |
「ハリウッド的殺人事件」 |
2003年アメリカ 監督ロン・シェルトン キャスト ハリソン・フォード ジュシュ・ハートネット レナ・オリン ブルース・グリーンウッド イザイア・ワシントン
殺人課の刑事が副業を持ってる!!いやぁ・・ありえないでしょ・・って思ってましたら、なんとあるんだそうですねー。監督といっしょに脚本を手がけたのは、ロス市警に22年間勤めた殺人課の捜査官ロバート・ソウザさんで彼は実際在職当時不動産と民間の警備員の副業をしていたとか。 俳優を目指している警官も多かったとか!!なんともハリウッド的ですよね!
ハリソンとジョシュ、二人の魅力が溢れていて、とっても楽しい映画でした!! ジョシュがとってもキュートで可愛くってー、もうー、こんなヨガの先生いたら絶対通っちゃうわ!!って思いますよね。事実モテモテぶりも凄いのよ。でも女の子の名前を覚えてなくって間違えたりするのが可笑しいのね。 ハリソンは、腕のたつ刑事さんなんだけど、今は不動産売るのに必死です。もうしじゅう携帯がなるのですよ、どこでもここでも。あの着メロ覚えそうでした。あっちでもこっちでも・・携帯なっては「ギャヴィラン」なんですもの。 取り調べ室のやり取りから、追跡シーン、このあたりはテンポも良くって、カーアクションもバンバンあって。おまけにあのピンクの風船つき自転車ですから!!あれには大爆笑しちゃいました! 最後にジョシュの舞台シーンもあるのが、嬉しい限り。
霊能者ルビー役のレナ・オリンも大人のおんな・・って感じでいいよね。 で!!ビックリなのは、あのルー・ダイアモンド・フィリップスが出てるのですよ!!1シーン!!ビックリする役です。ふふ・・これはぜひあなたがたしかめて。あぁ・・もっと見たかった〜。
ハリウッドの観光コース的なシーンももちろんあり、事件もいかにもハリウッド的でしたね。でもちょっと単純すぎるような。え、そのまんまじゃない!って。
パンフがなかなかお洒落でした。中に観光マップなどもありますよー。
2004年01月25日(日) |
「アバウト・シュミット」 |
2002年アメリカ 監督アレクサンダー・ペイン キャスト ジャック・ニコルソン キャシー・ベイツ ダーモット・マルロニー ホープ・デイヴィス ハワード・ヘッセマン レン・キャリオー
保険会社「ウッドマン」で保険経理人として部長代理まで務め上げたシュミット。定年退職し、第2の人生が始まったのだが・・・。
仕事人間だった男性の退職後の人生って、こういう感じなのでしょうね。さあ、何をしようかって言っても、これといってすることもなく。キャンピングカーは買ったものの、妻ほど喜ぶ気にもなれなくて。 後任の部長代理の「いつでも会社に寄ってください」の言葉は、ただの社交辞令だったことに気づき、自分の書類がゴミと化しているのを見て。 いったい自分は何をしてきたのだろう、これから何をして生きていくのだろう。
定年、突然パートナーを無くした悲しみ、娘の結婚・・老いてゆく自分。孤独な気もちを押し隠して旅に出るシュミット。しみじみ・・ほのぼの行くのかなって思ったら。どことなく、可笑しくて、やっぱり(ニコルソンは)アクが強い。どこか、なにかありそうなのだもの。
シュミットが、(養父として)孤児ンドゥクにあてて書く手紙がなんとも面白い。 決して普段は口には出さない、周りに対する愚痴や不満など溜まっているものが溢れるように出ていて!しかも物語のナレーション的な役割も果たしていて。 強烈だったのはトイレのシーン。妻に禁止されていた立ち・・・(ちょっと書けません汗)を思いっきりーー!!
娘の婚約者の家族との出会い、凄いね!キャシー・ベイツ。ニコルソンと並んでも負けてないわー。二人でジャグジーなんてーー!!まあ・・・見事な2ショットでした。でも・・・娘の相手・・こんな髭の男・・私だって嫌だわ(ごめんよぉ・・・だって〜〜どこがいいんですかい・・)。 でも自分の気持ちを押さえて父親としてのスピーチ。はぁ・・なんとも親も大変だわね・・
ラストのシュミットの涙には、こちらも思わず一緒に涙していました。 飾り気の全く無い、淡々とした、けれど、静かで暖かい、素敵なラストでした。
2003年日本 監督北村 龍平 キャスト 上戸彩 オダギリジョー 岡本綾 原田芳雄 竹中直人
うーん、彩ちゃん、可愛いですね〜。(いつでも、口元グロスでつやつや・・) 目も良いし。強いしー。 バサッ、バサッって音がするのですよ!!斬るとね。スピード感あふれるアクションもね、カッコ良かったです。最後にすっごい数の敵と戦うところなんてね!マントがまた!!ひらり、ひらりでね〜。走るし、飛ぶし。
でも、でも痛そうです・・・刀ってなんであんなに痛そうなんですかねぇ・・・ 銃とかより、半端じゃなく痛そうなんだものー。 血もドバッて!! 仲間がやられていくでしょう・・ああいうのは辛いよね。もうやめて〜〜って感じでしたね。 オダギリジョー君の美女丸は・・何とも憎いんだけど、可笑しい。バラなんて持ってるし・・ 飛猿とか、漫画チックでしたね。
最後の船のシーンは・・・おおーー!!あれはねー。いったいどうやって来たんですか・・・。いや、この際、そういう突っ込みはなしってことで・・
2004年01月21日(水) |
「マップ・オブ・ザ・ワールド」 |
1999年アメリカ 監督スコット・エリオット キャスト シガニー・ウィーバー ジュリアン・ムーア クロエ・セヴィニー ルイーズ・フレッチャー
親友の娘を預かったアリス。ところがちょっと目を離したすきに子どもを溺死させてしまう。その上、保健の先生として勤務していた学校では、生徒の親から児童虐待で訴えられ、逮捕されてしまう。
どんどんと不幸な出来事が重なってゆくアリスなのだけれど、なぜか彼女にそれほど同情できなかったのでした・・何故だろう。シガニー・ウィーバー演じる彼女は、やっぱり強い女のイメージで、それでもって少しヒステリックな感じがして。 夫が彼女を一生懸命ささえようとするんだけれど、なんだかそれを当たり前のように受け止めて、むしろ結構文句とか注文とかするんだもの・・・だんな様の方が気の毒な感じで。 四面楚歌のアリスを助けようとするのが娘を失ったテレサ・・っていうのは、ぐっときましたねー。彼女はそんな人じゃないってー。分かっていても、友達だったとしても、自分の娘のことを思うと、決して許せるものではないと思うからねぇ・・・ ジュリアン・ムーアは、よき妻、よき母の模範みたいな役なのですよ、家はいつも綺麗に片付いていて、おやつには手作りのお菓子が焼かれていて。 なんだか正反対の二人でしたね。 テレサは、アリスのどこにそんなに魅力を感じたのかしらね〜。強さ、そして嘘をつけない潔さ(たとえそれが自分の身を守るものであっても)でしょうかー。
最後に食卓を囲む一家。酪農を辞めただんな様・・・大丈夫でしょうか・・ちょっといらぬ心配を。(愛情面でも・・) 大丈夫なんだよね・・きっと。う〜ん、どうだろう・・・
2000年フランス 監督 フランシス・ヴェベール キャスト ダニエル・オートゥイユ ジェラール・ドパルデュー ミシェール・ラロック ミシェル・オーモン ティエリー・レルミット ジャン・ロシェフォール
面白かった〜。フランスのコメディって、なんでだろう、独特の面白さがありますよね。軽妙っていうのでしょうか、ちょっぴり皮肉で、可笑しくって。 くすくす笑いながら見てました。 真面目でおとなしい経理マン、ピニョン。妻には愛想をつかされ、息子も寄り付かない。会社でも退屈な人だと陰口をたたかれ。 年に1度の会社の記念撮影でもはみだされた彼は、自分が来月リストラさせられると知って自殺を図るのですけど、隣に引越してきた老人に止められて。 老人が彼にリストラを止めさせる方法を伝授するのですが、これが!!まあ!! この1つの思いつきが、なんとも雪だるま式にいろんな事態を引き起こしてゆくのが可笑しい〜。 ドパルデューは少々荒っぽい、ちょっと差別意識をもった人事部長役なのですが、だまされてピニョンに接近していくうちに、おかしな方向になってゆくのですよー。いやぁ・彼って本当に上手いですね〜。なんとも不器用で、ちょっと可愛らしいのですよ!!人事部長をピニョンが迎えにゆくところなんて、ほろりときましたわ。 隣人の老人や、ピニョンの美人上司、脇をしめる方たちの存在も上手いですよね。
笑って、ほろりとさせられ、最後はすかっと!! まあ、なんて素敵になったこと。ピニョン。彼が奥さんにいう一言は、強烈でしたね。
でもねー。つくづく思いましたね。他人の評価っておかしなものですよね。ピニョンは、なんらこれまでと変わりなく振舞っているのに、周りの人はもうそういう目で見ているのでそこでどんどんと話が膨らんでいくところとかね。 でも、ただたいくつと思われていた彼が、人前でいろんな出来事にさらされ、恥もかき、どんどん自分の気持ちを言って。自分もまわりも変わってゆく・・こういうのを見ると、なんか人生って楽しいわ〜。
最後もまた記念撮影なのですよ。ふふ・・洒落てますよね。 さて、今度はどうなることやら。
あ、そうそうあの工場の見学者・・なぜ日本人!?(笑)
2002年フランス 監督 トニー・ガトリフ キャスト オスカー・コップ ルー・レッシュ チャボロ・シュミット マンディーノ・ラインハルト
そばかすが可愛らしい少年マックス。母親は旅行ばかりで今は祖母の家に預けられている彼だけど、おばあさんの家は裕福みたい。マックスの部屋も大きな机や(電気がつく)地球儀(うちの息子は最近これが欲しいのでじ〜っと見てました)なんかもあったりして。 でも彼は祖母の目を盗んで、ギターの名手ミラルドにギターを習いに行く。ロマ族の彼らのすまいはトレーラー。(でもミラルドのトレイラーは立派だよね)そこでマックスはスウィングという少女と出会う。 彼女がとても良いのですよ、どこからこんな子を探してきたのって思うくらい。細くて、少年のようで。けらけらと笑う顔はとても可愛らしいのに、ドキッとするような大人びた眼差しも見せるのね。黒髪、大きな瞳がすっごい印象的でした。
ロマ族って知りませんでした。ジプシーとどこが違うのかしらって思ったら、フランス中部からベルギー、オランダに暮らすジプシーのことだそうです。少年が習うギターもマヌーシュ・スウィングっていう、ジプシー風にアレンジしたものなのですって。 音楽が、なんとも素晴らしいのですよ。ロマ族の音楽についてちっとも知らなくても何も楽器など出来ない私でも、思わずワクワクしちゃう。みんなでいろんな楽器を奏でたり、歌ったりするところは楽しかったわ〜。ミラルドさんを演じる方は、ちょっとデヴィット・スーシェを思わせる容貌の方でしたけど、本当にマヌーシュ・スウィングの名手だそうですよ。どうりで〜、本物の迫力でした!!
少年と少女の淡い初恋もね・・・なんとも言えませんね。二人でふざけあったり、川で遊んだり(この川がまたね・・良い感じなのですよ)。不純な私は、きゃ、もしや、ここでキス・・などと思ってしまうのですけど、違う、違う。そんなのじゃないのね。じゃれあって、ふざけあって、笑い転げて、楽しくて。でもとても気になって。
でも別れはやってくるのですね。二人とも今のままではいられなきのは分かっていて。お互いの世界は変わっていくのだろうけど、それでもこの夏の思い出は、残っているんだろうなあ。もしかしたら、彼女の顔もどんどんと色あせていくのかもしれないけど、たとえばあの花を見たり、ギターの調べを聞いたり、川にたたずんだとき、ふっと懐かしい情景が浮かんできたり。
ロマ族の悲しい歴史や、いろいろな慣習なんかもさりげなく語られていました。時々綴られるマックスの日記帳もいい感じでした。 お別れにマックスは彼女に日記帳を渡すんですけど、彼女はそれを道に置いて行っちゃう。なんだか冷たいように思えるこのシーンですけど、字の読めない彼女にそれは必要ないものなのですよね。彼女の、彼女らしさがとてもよく出ているシーンだなって思いました。
2004年01月16日(金) |
「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」 |
2003年アメリカ 監督アラン・パーカー キャスト ケヴィン・スペイシー ケイト・ウィンスレット ローラ・リネイ ガブリエル・マン マット・クレイヴン
天才的な頭脳を持ち、大学でも人気教授であったデビッド。 しかし、彼は同僚をレイプし殺害した罪で死刑を宣告される。 死刑執行日は3日後!ゲイルは、残された3日間、自分をインタビューする権利者としてNYの女性記者ビッツィーを指名した。
1日2時間のインタビュー。そこで語られるデビッドの人生に目が離せなかった。 将来を約束された人間がどんな風に転落してゆくのか。 (元)教え子と過ちを犯す・・というあまりにも人間的な過ち。大丈夫・・まだまだ人生やり直せるって思うけど、インテリで今まであまりにも順調な人生を歩んできた彼には、転職である大学教授という仕事と愛する息子を失ったことは、人生を失ったのと同じくらい辛いことだったのだろうね。でも彼にはまだ友達がいて。コンスタンス、彼女は素敵な人だよね。なのに・・
息子に自分がどう生きたかを見せたいというデビッド。彼の真意はどこにあるのか。彼は本当に殺人を犯したのか。なぜ、ビッツィーを指名したのか。 謎解きも加わって2時間10分があっという間に感じました。でも途中で、あることに気づいてから、真相は分かってしまったのですけど。 それでもやはり衝撃的でしたね。このあたりは、ケイトの演技のせいもあるかな。クールな女性記者が、どんどん表情豊かになってきて。号泣する彼女には、こちらも思わず力が入りました。
結末は・・・・私にはやっぱり納得行かないわ。 死刑制度・・これは本当に難しい問題だと思う。死刑制度が、犯罪の抑止力になるという考え、これには絶対に賛成は出来ない。
でも、でもだからといって、彼らの行動は、私にはやりすぎとしか思えない。悲しすぎる。 コンスタンスとデビッドが愛し合うあのシーンが、とっても素敵だったからよけいに。 アメリカで執行されている死刑の3分の1がテキサスで占められているって聞きました。舞台をここにした理由は、これなのでしょうね。監督さんのメッセ―ジを感じました。
ラスト、届けられたお金と1枚の葉書。 これって、どういう意味なのでしょうか!?誰か教えてくださいませ。
原作が読みたいです〜。
2004年01月14日(水) |
「宮廷料理人ヴァテール」 |
2000年フランス・イギリス合作 監督 ローランド・ジョフィ キャスト ジェラール・ドパルデュー ユマ・サーマン ティム・ロス ジュリアン・グラヴァー ジュリアン・サンズ
知りませんでしたけど!!ヴァテールって実在の人物だそうです。しかもその世界では有名な方なのですって。 17世紀、太陽王ルイ14世の時代。私の好きな時代物ですよ。舞台設定も衣装も、豪華絢爛、絵巻物(?)。圧倒されました!!
コンデ大公は失った王の信頼を取り戻すべくヴェルサイユから国王と王を取り巻く廷臣たち(それはもうすごい数です)を屋敷に招待します。 3日3晩の宴を任されたのは、大公の料理人ヴァテール。でも料理だけで無くって、彼は全てのことを任されるわけです。 彼がその想像力と手腕を発揮して作り上げた宴の素晴らしさには、ただもうビックリしました。花火は上がるわ、バレエは舞うわ、オペラや演劇。 芝生の上では、飛び出す絵本のような可愛らしい舞台が現れ、氷の彫刻や、はては作り物ですが(もちろん)鯨まで登場するのです(まるでディズニーシーではないですかっ)。 そんな華やかさの裏で繰り広げられる、ヴァテールの分刻みの奮闘振り。貴族の嫌がらせや、王の弟の妨害・・・数々の無理難題も毅然と、誇り高く対応するヴァテール。ドパルデューって存在感ある俳優さんですよね〜。 彼と心を通じ合わせる王妃の女官役のユマ・サーマンも綺麗なの。綺麗な人は他にもいるんだけど、思わず彼女に目が言ってしまうのはなぜかしら。顎のラインの美しさ、結い上げた髪の首元。額も美しい。ヴァテールが強風に困っているのを見て、彼女が天を仰ぎ風をいさめるシーンは、幻想的でゾクゾクしました。(彼女って、魔女的な力が?) まぁ、でも貴族の世界も楽なものではないようですよね。華やかな宴の裏に欲にまみれた貴族の世界が見えるわけです。色恋沙汰や、出世欲や。 そんなものを超越したかのようなヴァテールを打ちのめしたのは、大公のとった行動だったのでしょうか。あまりに誇り高い人。 宴の終わりは、残酷で、皮肉なラストでした。
ティム・ロスのすっごく嫌味な貴族は腹立たしいほど嫌なやつで、上手いですよね〜。国王はジュリアン・サンズでした。でもちょっと出番は少ないわ。王の弟さんの方が、印象的でしたね。
卵が腐ってカスタードクリームが作れないっていわれて、ヴァテールが作ってみせるクリームこそが、今で言う「ホイップクリーム」だそう。ケーキを食べるたび、これは思い出しますね。かぼちゃで作ったランプシェードも印象的でした。
2004年01月12日(月) |
「メイド・イン・マンハッタン」 |
2002年アメリカ 監督 ウェイン・ワン キャスト ジェニファー・ロペス レイフ・ファインズ ナターシャ・リチャードソン ボブ・ホスキンス スタンリー・トゥッチ タイラー・ガルシア・ポジー
マンハッタンの一流ホテルのメイドと上院議員候補の恋物語。まさにシンデレラ・ストーリーってわけですよね。 童話のシンデレラと違うのは、マリサには子どもがいて、仕事仲間がいて、仕事に対する向上心もあって。 だから、しっかりとたくましいよね。演じるのはジェニファー・コネリー。結構腕とかもたくましいのね・・二の腕しっかり、肩幅もガチっと。 プロ意識ばっちりのメイドの彼女が、いくら着なくなったとはいえ、お客の高価なコートを着ちゃうってところはちょっと無理のある展開ですけど。それはこの際、良いのです。そういうことを気にしていたら、楽しめません!!きっぱりと言いましょう。突込みどころは多々あっても、王子様との恋を楽しむべきなのですー。 王子様役(クリス)は、レイフ・ファインズ。優しい微笑が素敵だわ〜。マリサのしっかりと意見を述べる様子を嬉しそうに聞いてるところなんて、2世政治家さんって感じよ。ちょっとおぼっちゃん風でねー。なので、しっかりものの彼女に惹かれたのかしら。 キューピッド役は、マリサの息子。彼が最初に学校でのスピーチに失敗しちゃうエピソードは、あとでうまく使われていますよね。小道具とかも。 マリサをシンデレラに変える魔法使いは、ホテルの仲間たちでした。ドレスやら、靴やら、宝石まで!!美しく変身(といっても、ジェニファーって顔立ちはっきりしてるから、メイドの時も美人だからねえ・・)したヒロイン登場・・ここがやっぱり見所でしょ。 けれど、現代のシンデレラには、ちゃんと試練も待ってますからねー。
もう少し、マリサの心の葛藤なんかも見せてくれたらよかったかなって思うけど。ちょっと硬い感じがしたの。仕事で上に行きたい気持ちと、彼への気持ち。母とのやりとりとか。
脇を固めるホテルの仲間たちや、クリスの参謀さんとかが良い味だしてましたね〜。
2004年01月04日(日) |
「すべては愛のために」 |
2003年アメリカ 監督マーティン・キャンベル キャスト アンジェリーナ・ジョリー クライヴ・オーウェン テリー・ポロ ライナス・ローチ ノア・エメリッヒ ヨリック・ヴァン・ウェイジンゲン
2003年最後の映画もアンジェリーナだったのですが、2004年新春1番もなぜかアンジェリーナで。
恵まれた環境、優しい夫を持つ幸せな人妻サラ。ところが、慈善パーティーの会場で一人の男に出会ったことで彼女の一生は変わってゆく・・ このサラっていう女性は、たぶんとても純粋な人なんだと思う。お金持ちのお嬢様が難民の少年を見たり、その悲惨な生活を訴えられても、その場では涙を流しても普通の人は、たぶんそれで終わりだと思う。決して、自分で行動を起こしたりはしない。 サラの中にそういう行動的な素質が眠っていたかどうかは、描かれていないので分からないけれど、人任せにしないで直接出かけてゆくなんてことはなかなか出来ないと思う。それに・・サラのだんな様・・よく許すなあ。理解あるだんな様ってことですかね・・ 難民キャンプで働く医師ニックを演じるのは、オーウェン。彼って、こういう役も似合うよね。難民キャンプにいてもちっとも違和感無くって。寡黙で皮肉っぽくて、触れると切れそうに鋭い彼だけど、難民たちを思う気持ちはとても暖かくて。熱い涙を流すことも出来る人なのだ。たしかに惹かれる人物だよね〜。 でも私は、どちらかというと、彼の友人エリオットが良かったわ。ニックを陰から支えて、いつも暖かい笑みをたやさずに。キャンプが明るい雰囲気なのは、彼の人徳によるものが多いよね。なんかね、癒されたな・・
世界にこんなに飢えた人たちがいるのが分かっていながら、何もしないでいる自分を思うと情けなくなりながら。 けれど、そんな心の一方で、「でも自分の子どもを置いてまでそこまですることはないんじゃないかしら」などと思ってしまったり。サラはもちろん子どもを愛しているってことは分かっているんだけど。でもだんな様には冷たいよね・・いくらもう気持ちが通じてないとはいえ、う〜ん。一緒にいる意味はあるのかしらん。 子どものおもり・・みたいに感じてしまう私って・・心が狭い!?
難民たちを救うために、銃の密輸を助ける・・っていうこの二つの矛盾した善悪・・はなんとも悲しいジレンマですよね。一方で命を救い、一方では命を奪う。
すべてをかけた愛は・・・重かったわーー。 ずしーんときて、お正月そうそう・・かなり肩が凝ってしまったのでした。 新春1番に観るには・・ちょっとキツかったです〜。
あ、ちょっと驚いたのは・・裕福な人妻にしては、サラの蹴りって堂にいってませんでした?思わず、ララ姉さんが登場したのかと(笑)タンクトップ姿でしたし〜。
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