日記
文緒



 

雨の音が好き。



金曜日の夜が好き。



***
テレビで海原純子さんが言っていた。

不安定な状態が、その人にとっての安定になってしまっている事があるそうだ。


まさに私がそんな感じ。





安定してくると落ち着かない。
こんな、のほほんとしてたらダメだと思ってしまう。



我ながら疲れる性格だこと。

2004年07月31日(土)



 

玄関のドアスコープをのぞくと、全身黒ずくめの見知らぬ男が銃を構えていた。



私はあまりの恐怖に動く事すら出来ず、声も出ず、
ドアスコープをのぞいた姿勢のままその場に立ち尽くしていた。



男が玄関ドアに向かって発砲した。
が、ドア全体にヒビが入っただけ。




ここで目が覚めた。





久々に夢を見たと思ったら、こんな悪夢。

2004年07月29日(木)



 

夫の携帯に見知らぬ女性からメールが入っていた場合、私には経験ないので分からないのですが、どういう気持ちになるのかしら。





もし「怒り」の感情が沸いた場合、その感情は夫ではなく、相手の女性に向かうものなのかしら。






そんな事を思った日。




***
夜のスーパーに出掛けたら子供がキーキーうるさかった。通路のど真ん中で動かないので通行の邪魔だった。




「うるさいなぁ」
「邪魔なんだよ」




独り言にしては大きい声で言ってしまった。






深夜のレンタルビデオ店に小さい子供連れの客。
親はいかにもというような金髪。


「ばーか」


小さい声で言ってやった。





なんか、イライラしてる私。

2004年07月27日(火)



 

午後、同級生の出産祝いに出かける。


帰宅後、何かのバランスを取るかのように、
身体にプワゾンをふりかけて車を走らせ人に会いに行く。






そして午前様。






帰宅後、明日からの派遣社員モードに備えて、濃赤のネイルを落とす。







あれも私。
これも私。





2004年07月26日(月)



 

鷺沢萠さんの本を読んでいた。

そのなかに、
「失恋」ということばはあるが「失愛」ということばを聞いた憶えはないというような事が書いてあった。


その文章を目にした瞬間、本を閉じてしまった。


読むのが嫌だった訳ではなく、この文章が私の深い所に触れる予感がしたから。



心を落ち着けて、もう一度ページを開く。


読みすすめるうちに、鼓動が早くなり、涙が溢れそうになったので、慌てて視線を本から外し、窓の外の景色に移した。

過去の自分の切ない気持ちがありありと甦ってしまい、息苦しいような、叫びたいような衝動に駆られた。






そうなんだ。
あの時の恋は失ったけど、あの時の愛は失っていない。
そう思えた。
ちょっと笑顔になれた。



そして、そんな風に思えた自分がちょっと嬉しかった。



過去の自分に教えてあげたい。
大丈夫だよって。



2004年07月22日(木)
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