いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2011年12月30日(金) 道具に感謝する町工場の経営者に感激

 いよいよ今年も残すところ2日となった。今日は、日頃何かと教えを乞うている区内の工場経営者のお誘いで、その会社の忘年会におじゃました。そして、驚いた。


 なんと、機械工具や洗浄用のプール(?)等に、正月のお飾りが飾ってあるのだ。初めて見る光景と、この経営者の「一年間稼がせてもらったのだから」という言葉に、大いに感動した。

 文部科学省所管の社会教育団体である社団法人倫理研究所創始者である丸山敏雄先生は著書のなかで「物は生きている。あらゆる物に感謝せよ」と、説かれている。まさに、この言葉を実践している光景だった。


 ちなみに、この工場はとても古い建物だが、整然と清掃が行き届いていて、機械工具もピカピカである。当然のことながら、業績も上昇中だ。

 飲食店では、よく「クリンネス」が叫ばれるが、工場や一般事務系の会社でも、清掃の徹底により業績を伸ばしている会社が何社もある。特に有名な会社が、カー用品の大手イエローハットの鍵山秀三郎である。

 中小企業の街、大田区の社長さん、もし業績が伸び悩んでいるようなら、騙されたと思って社内清掃(特にお便所)を徹底されることをお勧めする。ただし、社員にやらせてはダメ。率先垂範、社長さんが行うことだ。そして、くれぐれも社員さんい嫌味にならぬよう…

 もうすぐ訪れる新年、辰年が日本中の中小企業にとって、昇り竜のような年になることを願いながら、あ、すいません!缶ビールもうないんですか??社長!



2011年12月28日(水) 喪中の欠礼ハガキに歓喜!!!

 御用納めの今日自宅に戻ると、喪中の欠礼ハガキが届いていた。普通は、知人友人の親族が亡くなった場合は、共に悲しむのが礼儀であるが、今日のものは、よかった!よかった!の言葉で頂いた。

 それは、朝鮮総連大田支部からのものだ。「金正日総書記が逝去されました。日朝国交正常化を見ることなく逝去されたことは誠に残念でなりません。私たちは総書記の遺訓を心に刻みより一層朝日友好親善に尽力する所存でございます。」とある。


 そもそも、朝鮮総連から喪中ハガキを貰う筋合いは何ひとつないのだが、朝鮮労働党から「あらゆる地方議員と接触せよ」との工作指令を受けている対日工作組織「学習組」のメンバーが多数いる総連のこと、私にまで喪中ハガキを下さった(?)らしい。

 大田区議会議員50名のうち大多数は、日朝友好議員連盟のメンバーだい、女性議員たちは朝鮮学校のお祭りに招待され、チマチョゴリを来て大喜びである。きっと、今回も香典くらい議連の会費で届けたのではないだろうか。

 私は、人の死に対して「喜ぶ」などという失礼な品性を持ち合わせてはいない。私の人生を大きく狂わせたウサマビン・ラデインが殺害された時ですら、万歳!とは思わなかった。

 が、だ。金正日の死は、そのようなマトモな神経を以てしても万歳!と歓喜するのだ。北朝鮮の多くの国民を餓死させながら、自分や取り巻きはブタのように肥えている。

 また、唐突にミサイルをぶっ放したり、韓国領に大砲をぶち込むなど、正気の沙汰ではない。さらには、なんら罪のない日本人を拉致し、いまだに帰国をさせない等、犯罪集団の親分としか思えないのである。

 もし、朝鮮総連の皆さんが良識を持ち合わせているのなら「遺訓など心に刻む」ことなく、拉致されている日本人を全員即座に帰国させるよう本国に働きかけ、新たな若い指導者が「真の民主化」をすすめ、北朝鮮の人々が幸せに暮らせるよう進言すべきである。

 いつまでも、わけのわからない「主体思想」などに騙されることなく、新たな体制で、正しい国づくりをすすめ、国際社会の一員としてマトモな国家となった時は、隣国として是非とも国交正常化をしようではないか。

 この朗報が、北朝鮮の方々にとって「大きな一歩」になるよう願ってやまない。



2011年12月26日(月) 文化センター集会室では、湯茶禁止!なんで???

 お役人の脳みそは、どうも我々と構造あ違っているんじゃないか、と本気で思うことがある。区役所の窓口の職員の対応が悪いのは「サルか火星人が日本語をしゃべっている」と思ってくれ、とだいぶ前の日記に書いたことがある。さすがに「サル呼ばわり」されて頭にきたのか、最近では一部の職員を除いてサルから進化を遂げたことは喜ばしい。

 ただ、まだまだお役所には「信じられない常識」が存在するのだ。お役所にはタイムカードがない。(品川区など導入しているところもあるが)なぜか?インチキがばれてしまうからだろう。

 何しろお役所には「遅刻」がないのだ。遅刻は「遅参」と出勤簿に印を押すことになっているが、そんな印は誰も見たことがないはずだ。遅刻すると、その場で「時間休」を申請するからだ。お役人の有給休暇は時間単位で取得できるので、休暇をとって遅刻はなしにするという寸法である。

 有給休暇は事前に申請、というのは民間の常識。お役人の常識は「遅刻したら有給を」である。以前、泥酔して傷害事件を起こした大田区職員が、蒲田警察署のブタ箱で有給休暇を取っていたこどがあったが、これがお役人の常識である。すばらしい!!

 さて、今日通報があったお役人の常識、区民の非常識は「湯茶」についてである。区内には11ケ所の「文化センター」という施設がある。趣味のサークルや集会などに利用する施設だ。

 ところが、この施設の集会室などでは「飲食禁止」なのだそうだ。喉が渇いてもお茶一杯飲んではいけないのだと。お昼時になると、弁当も食べてはいけないとのことで、利用者は止む無く近隣の公園などで昼食弁当を食べる。

 なぜだろうか??意味がわからない。例えば同じ区営の区民ホール、生活センター、産業プラザなどの集会施設は、飲食OKである。何が違うのか?所管課が違うが…

 さっそく所管課である地域振興課長に電話をした。すると、やはり期待通りの返事が返ってきた。「利用目的にあわないから」はあ〜〜

 では、条例や利用規則のどこに書いてあるのかと聞けば書いていない、とのこと。文化センターで区民のみなさんがお茶を飲みながら、文化的な交流をすることは「本来の利用目的」ではないのか。

 要するに「後片付けが面倒」なだけだろう。そして、ずっと昔から「飲食禁止」を誰も不思議に思わなかったから、そのままになった、とまあそんなところだ。民間出身を標榜されている松原区長さん、こんな非常識はすぐさま、明日からでも改善すべきでしょう。高齢者の得票が増えますぞ!

参考のサル職員の例
サルと呼ばれないようにガンバレヨ!

消費税あげる前にサルの餌代を削減せよ!!民主党!公務員労組の子分め!



2011年12月25日(日) 黒ネコちゃんだめじゃん!取られちゃうよ@蒲田

 郵便局がのんびりしている間に、ヤマト運輸の社長さんが当時の運輸省とやりあって「クロネコヤマトの宅急便」を世の中に出した話は有名である。その後、佐川や日通も追従したが、クロネコの一人勝ちが続いている。日通にいたっては、ペリカン便を別会社にして日本郵便と合弁にしたが立ち行かず、ついに世の中から消えてしまった。

 時間指定で必ず確実なのはクロネコだし、再配達も待たずにくるのはクロネコ。再配達依頼時間が一番遅いのもクロネコ。さらには荷物が不明になった場合の追跡も早くて確実なのがクロネコ、と私はクロネコに絶大なる信頼をおいている。が、料金が一番安いのは佐川で、ケチの私は、そうはいっても佐川の安さで使っているのだ。

 ところが、佐川急便の蒲田サービスセンターは年がら年中、荷物を置いたまま施錠せずに無人にすることが多々あった。そこで本社に注意するとともに、写真をアップして「盗み放題」と、訴えた。最近では、さすがに反省したらしく不在時には施錠をしていくが、サービスセンターなら「無人にするな」と申し上げたい。


 ところがだ。先日、ヤマトの蒲田サービスセンターの前を通りがかって驚いた。佐川よりヒドイ光景を見てしまったからだ。なんと、シャッターの降りた店舗前の公道上にメール便がびっしり詰まった箱、パソコンと思われる荷物などが乱雑に放置されているのだ。

 荷物に貼ってあるラベルを見て注意の電話をしようとしたら、突然シャッターがあきドライバーが出てきた。「だめじゃないか」と注意したが、その後も同様の景色を見る。

 どうやら、日曜、祝日、土曜日などは寒いので荷物を路上にだしたままシャッターを閉めて中で仕事をしているようだ。だめじゃん!


 中国窃盗団のみなさん!ヤマト運輸の蒲田アプリコ脇のお店の休日は「取り放題」ですよ!路上放置だから窃盗罪にもならにかも…



2011年12月24日(土) 本人主催、犬伏秀一生誕55周年記念パーテイ@蒲田

 人生は本当に早いものだ。ついに12月2日で55歳の誕生日を迎えた。父親は42歳で他界したので、自分自身もその位で死んでしまうのではないか、と結構急いだ人生を歩んできたが、ついに親父を一回り以上超えてしまった。

 15歳で入った航空自衛隊は階級別に定年が定められていて、2佐(中佐)以下は定年が55歳である。したがって、ほとんどの同期生が自衛官定年退官し、第二の人生を歩んでおり、残っている1佐も定年前の閑職に異動し淋しいかぎりである。

 我が家というか、私は家族の誕生日やクリスマス、元旦、七五三、成人式等、とにかく伝統行事やイベントが大好きで(それに伴う酒が好きという意見もあるが)年がら年中、宴会を主催している。

 が、自分の誕生日は家族が、または他人が祝ってくれるものだろう。確かに、子供たちが小さい頃は「パパおめでとう」などと言って、自宅でケーキでお祝いをしてもらったが、最近ではトント話がでない。(忘年会で家にいないだろう、との妻の苦情もある…)

 そこで、やむなくクリスマスと合同で犬伏家(と言っても3人だが)誕生日パーテイを蒲田で催した。娘や妻は「どうせパパが予約しくる店は居酒屋モドキだろう」とバカにする。冗談じゃない!蒲田をばかにしてはいけない。


 区役所の近くにある「隠れ家的フランス料理」の店を予約した。デイナーではなくランチであるところが、ケチの私たる所以であるが…

 店に入った途端、二人は驚愕したのだ。「すばらしい!」と。さらに料理で感動。ほらみろ!妻の「赤ワインが呑みたい」のオーダーに、普段なら最安値のワインを探すのだが、今日は格好をつけてオーナーショフに「お勧めの赤ワインを」などと言ってしまった。

 お会計の段になり、おもむろにクレジットカードを出すと「当店はカードは取り扱っておりません」ときた。あちゃ〜サイフの中では足りない。止む無く妻に借りることになったが、大満足の自己主催誕生日パーテイだった。


 ちなみにお店の名前はAKIRA。区役所から図書館に向かい、労働金庫の手前を左折。右側中古のレコード屋さんの2階である。入口の雰囲気と店内の違いにはビックリする。ぜひ、どうぞ。

 ランチ:2000円シェフおまかせコース

 デイナー:3500円、4500円おまかせコース



2011年12月23日(金) 天皇陛下お誕生日おめでとうございます

 今日は天皇陛下のお誕生日である。23年前に元号が「平成」と発表された時には、何か違和感すら感じたが今では昭和のほうが、遠い昔のような感じである。

 私はと言えば、日本の伝統文化や歴史に深い造詣を持っていた父に育てられ、我が国国民の精神文化の象徴、国民統合の象徴である皇室には、大いなる親愛と尊敬の念を抱いている一人である。

 ご即位10周年の国民祝賀会では、荒天の空が天皇陛下がお出ましになった途端、見る見る晴れるという体験を身をもって感じ、20周年では、大スクリーンに映し出される画像をデジカメで撮影しようとするのだが、天皇皇后両陛下の画像だけは、明るく光って撮影できなかったという不思議も実感した。

 だからと言って、天皇陛下が現人神であると述べるつもりはないが、人間の力の及ばない不思議な「働き」が、多くの想いにより具現するのではないか、という感想を持っているのだ。

 さて、その天皇陛下のお優しい眼差しの傍らに常に控えていらっしゃる皇后陛下もすばらしい。先日、報道番組で美智子様のお優しい心遣いを拝見してテレビの前で涙した。(放映したのがテレビ朝日だったのは驚きだが!)
いくつかの例をあげる。

三宅島の噴火で下田に避難していた7歳の女の子が、皇后陛下に「三宅島の家に遊びに来てね」と話しかけた。それから、5年後、少女はそんな話も忘れていたところ公式行事で三宅島を訪問されていた皇后陛下が、突然、少女の自宅に来られたそうだ。お母さんが最初に見つけられ大慌てになったとのこと。

阪神淡路大震災の影響で花屋さんが全焼した現場に、皇后陛下が水仙の花束を捧げられた。後日、その場でその花束を見た女性経営者は、再建をあきらめていたが、奮起して再建を果たした。

東日本大震災で被災地において、お母さんを労わる障害者の子供に「えらいですね」と、お声をかけられた。天皇皇后両陛下は決して「がんばって」という言葉を被災地で使われなかった。

 等など、お二人のお優しいお人柄が偲ばれる映像だった。そして、今日のお言葉でも、被災地に想いを寄せていくとのお心遣いが見られた。

 今年は辛い悲しい一年だったが、国民一致団結、復興に立ち向かおう!被災地のガレキを持ってくるな、などとくだらいこと言ってんじゃねえよ!

 



2011年12月18日(日) 区職員は年収800万円のカラオケ屋さん??

 今日は、老人いこいの家で開催された老人会の忘年会に参加した。ちうもながら、元気で賑やかな会だったが、不思議な光景を見た。

 それは、老人いこいの家に設備されているカラオケ装置にはカバーがかけられて、る人会会長さんが持参した簡易カラオケでみなさん歌っているのだ。なぜ???

 以前、同様の問題を担当課長に質問したら「日曜日は職員が休みのため、壊されるといけないので」とのトンチンカンな答弁があった。なんのためにカラオケを買ったのか理解していない答弁である。

 さて、あれから数年たったが、まだバカなことをやっているのか、と事務室に確認にいったところ、以下のような事情がわかった。

月曜日から金曜日までは、大田区正規職員又は再雇用職員(OB)がカラオケ係として、利用者の選曲リクエストに応えてカラオケ装置の操作を行っている。

土曜日は職員が休みだが、シルバー人材センターの職員が同様に行っている。

日曜日は、団体利用のため、カラオケは使用させない。

 つまり、シルバー人材センターの職員(お年寄り)でも操作できる装置を、区民団体には使わせない、という相変わらずの「お役所仕事」をやっているのだ。

 壊されて困るのなら、年収800万もの大田区職員の配置をやめて、800万円分カラオケでも買えばいい。主客転倒、さてさて、今回はどんな「できない理由」を言うのだろうか、月曜日が楽しみである。お返事待ってわ!

12/19
(担当課長の説明)
老人会など団体利用は「本来の利用目的」ではないので、カラオケ利用を認めていない。
(私)
老人会が老人いこいの家を利用することが「本来目的」ではないのか?では「本来目的」ではないのなら、蛍光灯も使わせるな!トイレも使わせるな!下駄箱もだめだろう。
(課長)
それとカラオケは違う。
(私)
何が違うの。施設内にある税金で買った備品だろう。
(課長)
問題は二つある。近隣からの苦情と、使えるか、という点だ。
(私)
平日と土曜日は「近隣からの苦情」がなくて、なぜ日曜日だけ苦情がくるのか。使い方だ?シルバー人材センターからの高齢者が操作しているカラオケを、老人会で操作できないと思うの。課長、カラオケボックスに行って店員に曲を入れてもらう?すべて、出来ない理由のために言っているだけじゃないか。要するに、高齢者のかたに「ある備品を有効に使って頂こう」という視点が欠落している。
(課長)
出来ない理由を言っている訳ではない。検討して連絡する。

 ふう〜

 上記のやり取りをしてから小一時間、同じ課長から電話があった。

(課長)
検討した結果、日曜日の昼間のみ実施してみたい。夜は勘弁して欲しい。
(私)
すばらしい!!す早い回答だ!!取りあえずやって見て、問題があれば再度考えればいい。

 と言うことで、来年早々にも実施する、と約束してくれた。すべての部署が、このように「区民感覚」にすぐさま対応してくれれば「お役所仕事」は死語になるのが…



2011年12月16日(金) 本日ヒトヒトニイサン(11:23)投函完了!修士論文

 私のギリギリ人生は、自他共に認めるほど「立派」なものだ。小学校、中学校時代の夏休みの宿題は、概ね8月30日と31日に「集中して」行っていた。日記の天気は、気象協会に確認して書く、という周到さもこの時に学んだものだ。

 そして、どうにもならない時は、9月1日の2学期初登校日に「終わっているのですが、今日はうっかり忘れました」と、もう一日先延ばし作戦に出るのだ。さらに、この先延ばしが土曜日だったりすると、もう一日日曜日もオマケがつく。その結果、少なくとも12年間の義務教育12回の夏の宿題はパスできた。

 ところが、高校時代はこの「いい訳」が効かなかった。我が母校である航空自衛隊生徒隊の教場(教室のある校舎)と、生徒隊舎(寮のある建物)は、たかだか2〜300mしか離れていないのだ。「忘れました」と言ったところで「取ってこい」と言われるだけだ。何回、宿題を忘れて「厳しい教官」に教室の後ろに正座させられたことだろうか。

 この悪癖は、成人してからも治らなかった。例えば経営している会社の決算書の提出期限である。法人の決算の申告は、特例を除き決算終了から2ケ月後の末日までに所轄税務署に提出しなければならない、と定められている。

 税理士や公認会計士を顧問に雇い申告書も作成させている法人なら期限に心配はないが、若かれしころ、上智大学の社会人講座であるソフィアコミュニテイカレッジで「会計学」を必死に学んだ自信で、ずっと決算書は「自作」である。こいつが問題だ。

 だいたい、申告期限の月の28日ぐらいから深夜残業で仕上げる。最終日の月末は、23時すぎに蒲田税務署の夜間ポストに投函する、という荒業で凌いできた。さらに、この「夜間ポスト」には裏技があり、翌月初の朝、税務署職員がポストを開くまでに投函されていれば「前日深夜までに投函したもの」と解釈されるのだ。従って、いよいよの場合は、早朝出勤で朝7時ごろまでにしあげればいい!!!!

 こんな仕業を永年見てきた妻からは「なんで、あと一日早く出来ないのか」との極めて真っ当なご意見を頂くが、それができれば苦労しないのである。

 さて、今日は「ある宿題」の締切日である。それも2年前に出された宿題だ。その宿題(?)とは放送大学大学院「社会経営科学プログラム」の修士論文である。

 2年前に入学して以来「首長と議会の関係」についての研究を行い、高名な横浜国立大学の指導教授のゼミに参加、特に夜間部(飲み会)では活発な研究を行ってきた、がだ。論文はなかなかまとまらない。

 議会での質問や演説は「証明」が不要である。普遍的に誰もが納得するデーターを示さなくても「勢い」や「持論の展開」でなんとかなる。が、論文はそうはいかない。

 直接の指導教官でえある准教授からは、その点を厳しく指摘される。
例えば「●●であることは多くの識者が指摘することである」などと書こうものなら「どこの誰が、なんという媒体でいつ指摘したのですか?」との指導を受ける。

 当初の研究における仮設は「地方議会は機能していない」それは「首長と、本来地方議会ではあり得ない与党議員の馴れ合いが原因」だ、とのものだった。が、いかにしても「その事実を立証」できないのだ。なんでも賛成の与党会派の議員がいるからと言って、それが「機能していない」とデーターとして証明できないのだ。

 そこで、途中から「区長を議会が選んだり、官選だったり、準公選」という数奇な歴史的変遷を辿った特別区の議会に焦点をあて「あるべき地方議会」の姿の検証に変更した。

 それでも、幼少の時代からのクセは治らず、12月の土日をほとんど論文執筆にあてても昨日現在出来ていなかった。そしてついに締め切りの今日である。朝7時から事務所で執筆にあたるが「妨害工作」が度々入る。最大の「工作員」は、事務所の大家さん。昼ごろ来られて「昼食べに行こう」と。

 止む無く、ご厚意に甘えてご一緒する。すると、食卓に生ビールが…嫌いじゃない。が、しかし今日はダメだ。「すみません、まだ仕事がありますので…」大家さん「1杯ぐらい大丈夫だろう。年末だし」と。ああ〜呑んじまったよ。

 さらに続く妨害犯は、わが古巣、自衛隊である。本日は大田区における自衛隊関係者の忘年会である。19時開始。まだ論文が終わっていない。1時間遅れて参加。残すところ「論文要旨」だけだ。


 大好きな生ビールを固辞して事務所に戻り、要旨も書きあげさて提出準備だ。時刻は22時をまわった。ところが、この期に及んでさらに妨害工作が隠されていたのだ。大学本部の「提出の手引き」をよくよく読むと、「論文は3部作成し、A4ピンクの表紙の紙ファイルに綴じて提出せよ」とあるではないか。

 私はと言えば、やっと仕上げた論文「1部」を「薄緑色」のファイルに綴じてホッとしていたのだった。な、なに〜

 あわてて24時間営業の店に走り「ピンクのファイル」を入手。コピーを2部とり終わったのが23時10分すぎ。集配局である蒲田郵便局の夜間窓口で提出したのが23時23分。セ−フ間に合った。当日消印有効なのだ。


 いや、やったね!このギリギリ感と「達成感(?)」がたまらない。残すは、来年早々の「口頭試問」である。

A教授、T先生ご心配おかけしました(反省)



2011年12月10日(土) おめでとう!区立東六郷小学校創立50周年

 今日は、地元の区立東六郷小学校創立50周年記念式典に参加した。つい先月、中学校の50周年に参加したが、そのときも中学校生徒の素晴らしさに感激したのだが、今日はどうだろう。

 小学校の体育館で午後2時から式典は始まった。来賓挨拶の際には、直立不動の姿勢で礼をし、国歌斉唱では大きな声で君が代を歌う、とても立派だった。

 特筆すべきは、南六郷中学校で国歌斉唱の際に、国旗に正対しない無礼な女性共産党区議がいた、と書いた。今回出席している共産党男性区議はどうか。私の後ろで見えなかったので、他の区議に聞いたところ「ちゃんと正対して、メロデイにあわせて首を振っていた」そうだ。OK!!ご本人に確認したところ「君が代のメロデイーは好きなんだが、歌詞を知らない」そうだ。よし、よし!

 さて、式典も佳境を向かえ、児童のお礼の言葉と合奏、合唱になった。どの子供たちもはつらつとしており、楽器の演奏も素晴らしい!!合唱もオンチの私など「神業」思えるほど上手だった。きっと、音楽担当教諭の素晴らしいご指導の賜物であろう。なんでも吸収する子供たちは、本当に素晴らしい。思わず涙腺が緩む。

 こんな素直な子供たちに「歪曲した歴史」を教え、「あなたらしければいい」などという我儘教育をする一部の不埒な教員は教育現場から去れ!!


 さて、自宅に戻り記念誌を読みははじめた。学校長の挨拶や児童の写真などは、どこの周年記念誌にもある。ところが、この学校では「六郷のうつりかわり」と銘打って、11ページにわたり、子供たちの住む六郷の地が、大昔からどのように変わって今日があるのか、様々な点からわかりやすく解説しているのだ。私など知らなかったこともあり、興味深く読ませていただいた。

 もうひとつの感動は、子供たちの書いた「夢」や「10年後の自分へ」というページだ。野球選手になりたい、ケーキ屋さんになりたい等というものから、医師になりたい、保育士になりたいという現実的なものまで楽しく読んだ。(政治家になりたい、というのは一つもなかったが)

 その中で二つのメッセージには嬉しくなった。

5年生の児童「将来の夢」
「ぼくは、お父さんの会社を継ぎたいです。楽しそうだからです」

 自営業者のお子さんが、自営業を継がず、安定した大企業や公務員になってしむことが珍しくないし、そのことを自営業者の親もすすめるようなところもある。「お前には、こんな苦労をさせたくない」と。きっと、このお子さんの父上は、厳しい自営業のなかでも、自らの仕事の誇りをもって、楽しいそうにお子さんに仕事のことを語っているのだろう。その光景が思い浮かぶようなメッセージだ。

6年生の児童
「10年後の自分へ」
「○○屋をつぐためにめんきょ証をとろうとがんばっているだろう」

 この児童の家は、家族総出で、地元であるご商売を営んでおり、私も何度も利用させていただいている。そして、ある免許が必要な業種なのだ。(原文では○○の部分に、その業種が入っているが、児童が特定されてしまうので○○とする。)

 毎日忙しくて、なかなか相手をしてもらえないであろう父上の後を継いで、免許を取ろうという気持ち、素晴らしい!!!またまた、涙が出てきてしまった。

 ここで親バカ一発!かく言う私の愚息も、航空自衛官の道を「途中放棄」した私の「後始末」のため、自衛官としてがんばっている。
(すまんな!息子よ)

 式典、記念誌、共に素晴らしい記念行事であった。関係者のご努力には深く敬意を表したい。お疲れ様でした!

 

 



2011年12月08日(木) 区議会自民党・公明党TPPに賛成なのか???

 地方議会というとこころは正論を語れない不思議なところだ。例えば東京都議会が今、紛糾してるが原因は「民主党の議長が気にいらない」という、実にくだらない理由でる。要するに、サル山の親分争いである。

 また、区民からの陳情や、議員提出議案なども「好き嫌い」が判断基準かと思われるような賛否がある。一般人には信じられないかもしれないが事実である。

 今回は、区議会定例会最終日に、共産党と緑の党 の共同提案でTPP慎重審議の意見書提出の議案が提出された。

 さすがに、共同提案者にはなれないが、文章を見る限りまっとうなので賛成することにした。ところが、なんと国会ではTPPに反対の意思表明をしている自民党・公明党全区議会議員が、この意見書に賛成をしなかったのだ。ちなみに、賛成は以下の議員である。

共産党・生活者ネットワ−ク・たちあがれ日本・緑の党

 自民・公明は理由を述べなかったが、たぶん「共産党の手柄にしたくない」とういう程度のことであろう。情けない判断基準である。

 私は、共産党は無論のこと緑の党など新左翼系の思想は到底受け入れられない。が、だ。シデオロギー闘争の場ではない区議会において、国会ゴッコをやっているのは残念である。

 その意味では、地方議会を形骸化させている最大の原因は「会派」であると思っている。国会ゴッコで、会派で集まり、国会の模倣で幹事長会をやって、さらに「国対」(国会対策委員会)のマネをして、毎晩、与党の議員が議長の金で飲み歩くなど、論外である。

 区民の目線で、与野党などという、制度上あり得ないことを言うのではなく、一人ひとりの議員が自らの責任で発言し、賛否を表明することこそが地方議会である。

 以下、自民党16名、公明党12名が賛成しなかった意見書である。


環太平洋連携協定(TPP)に係る協議への慎重な対応を求める意見書

 野田首相は、米国ホノルルで開かれたアジア太平洋協力会議(APEC)首脳会議に出席し、環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加するため関係国と協議に入ると表明しました。
 日米首脳会談で野田首相はTPPについて「東日本大震災があり、慎重論も強かった」と認めながら「日本を再生し、豊かで安定したアジア太平洋の未来を切り開くために、自分自身が判断した」と表明。「オバマ大統領の協力を得たい」と述べました。
 TPP協定は、農業、産業構造、雇用、医療、金融、公契約など各方面にわたりわが国の将来を左右する重大な問題であり、国民的な議論を喚起することなく、拙速に意思表明したことは、各界各層に様々な批判を受ける結果となっています。大田区内でも、蒲田医師会、大森医師会、東京土建、農協など意義を申し立てています。
 すでに関税は11.1%と開かれすぎているのにさらに全て関税を取り払うことはわが国の安全な食料の安定供給を決定的に損なうものであり、看過できません。極めて不十分な国民的説明で貿易自由化に踏み出すことは兆円単位の国内食量生産額の減少、百万円単位の農業及び関連産業への就業機会の減少、13%までの食料自給率の低下は農林水産省の試算で予想されています。さらに農業は社会的インフラとしての機能も失われることになります。食の安全も危うくなります。大田区の製造業、建設業などにとっても大きな影響が予想されます。製造業では大企業からの注文が一層少なくなり、空洞化に拍車がかかることが懸念されます。土建業、建設業や空調など区の契約にアメリカからの参入が予期され、仕事減が危惧されます。また安い建設材、労働力にも大きな影響が予想され心配です。
 よって政府は、環太平洋連携協定(TPP)に係る協議を開始するに当たっては経済効果のみならず、農業がもたらす様々な恩恵を踏まえるとともに、安全な食料の安定的供給、政府が国民に公約している食料自給率の向上、国内農業・農村の振興などを損なわないことを前提に、各界各層による幅広い国民的議論を尽くして、地方自治法99条の規定により意見書を提出します。

2011年11月21日

内閣総理大臣殿
総務大臣
外務大臣
農林水産大臣
経済産業大臣
 



2011年12月07日(水) これが防災船着場??観光船着場じゃん!

 昨日の本会議で、防災船着場に「観光船を接岸する手数料条例」が上程され反対討論を行った。

防災船着場ならスロープはいらない!

たちあがれ日本の犬伏秀一でございます。
ただいま上程されました、第82号議案大田区船着場条例について大反対の立場から討論いたします。

 この条例は、大田区羽田空港1丁目1番地先に船着場を整備し、平時は観光船乗り場にするための条例です。私ごとでありますが、私の本籍地は昭和56年の結婚当時から大田区羽田空港1丁目1番地であり、わが本籍地の隣接地の本船着き場には安藤、沼田両議員と同様に絶大なる関心を持っておりました。

 本年5月の予算連合審査会でも指摘をいたしましたが、この場所から直線で1キロも離れていない場所にある三愛石油タンカーバース(桟橋)を日本空港ビルデイングが旅客船用に改修する工事が本年5月2日から開始されました。同社の発表によれば、災害時の輸送ルートとして活用する、ともあるのです。なぜ、こんな近くに、区独自で船着場を作るのか?大変疑問でした。

 また、予定地は、両側に橋があり、川幅も狭く、水深も浅い。満潮時には水面から橋桁まで2メートル程度になり、実用的ではない。過去、大森ふるさとの浜辺公園に防災船着場と称した桟橋やクレーンを設置した際の、大田区起案文書を持っておりますが、実際には「防災」は後付の理由で、本当の理由は水面権利者の要望にあったという事例があります。

 連合審査会で私は、今回の船着場も、あまりにも唐突であり、あまりにも中途半端な計画であるし、地元の漁業関係者などの意見も取り入れていない等、不信感が募り、完成すれば「観光船着き場」とするに違いない、と断じておきました。

 そして見事に私の期待を裏切らない「観光船着き場」のパースが所管委員会に配布をされました。物資輸送の船着き場であれば不要の桟橋への長〜いスロープや、チケット売り場と思われる管理棟の設置など当初連合審査会で示された5800万円を大幅に上回る7000万円以上かかると説明がありました。

 さらに大問題なのは、災害時には地元の中小型船により物資の輸送を行うと担当課は説明しますが、その地元の中小型船を持っている船主、漁業組合、遊漁船組合とは何ら協議をしていない、という乱暴なものです。また、東日本大震災で大変な活躍をした陸海空自衛隊、特に小型舟艇を多く持っている陸上自衛隊の大田区を担当する連隊とも、何一つ接触相談を行っていないという、あきれる計画です。

 要するに、区長選挙後のマスコミ、区民向けアピールの「思いつき」で作られた防災船着き場が、ついでに「観光船着き場」にしよう、というあまりにも杜撰な条例であります。

 この船着き場が出来て喜ぶのは、工事を請け負うマリコンとよばれる建設業者と、横浜やお台場から観光船を運航する旅客船事業者であります。観光船で船着き場についた観光客は、ご丁寧に船着き場管理棟横にある、京浜急行・モノレール天空橋地下連絡通路で都内や空港に向かい、大田区にはまったく経済効果をもたらしません。

 以上申し述べました理由から、このような後先も考えない「思いつき」の船着き場を貴重な税金で整備し、またまた「思いつき」で、観光船着き場にしようという条例には賛成できないのであります。

 どうか、二元代表制では制度上ありえない「区長与党」を標榜されている議員の皆さん、意思決定機関としての議会の力を狭めてはなりません。勇気を持って、反対の意思表示をされるよう強くお願いして私の反対討論といたします。



2011年12月06日(火) 区長の給料下げるな!退職金下げろ!の反対討論

 本日、区長の給料を2000円下げ、退職手当を5%下げる条例案が上程されたので、以下のような反対討論を行った。区長の給料など下げなくていいから、4年毎にもらえる退職手当2314万円を半分にせよ!

 たちあがれ日本の犬伏秀一でございます。私は、ただいま上程された、第100号議案大田区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例、第101号議案大田区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例につき反対の立場から討論いたします。

 第100号議案は大田区長、副区長の給料を区長が月額2千円、副区長が1000円減額するというものであります。私は、議案質疑でも申し上げました通り、一部の大衆迎合、芸能人と化した首長や議員らが報酬や議員定数にばかり言及することには賛意を示すことができません。報酬、給与にみあった仕事は何か、地方自治法制定の際に、法が想定した二元代表制の首長と議会の相互監視、抑止機能とは何かを議論すべきなのであります。私ごとで恐縮ですが、私の長男の息子、すなわち孫ですが、とてもかわいい、この孫。来年で5歳になります。3歳ぐらいまではお金の価値がわからいのか、500円でも千円でも喜んでもらっていましたが、5歳近くなりますと千円では、あまり喜びません。多くの小中学生も同様に新年のお年玉として、今回の減額分千円、二千円では不満げな顔をするのではないでしょうか。
 
 私の試算によれば、この減額で松原忠義区長の年収は2156万円余が2152万円余と年間3万8千円程度減額、両副区長は1729万円余が、1727万円余と年額18000円程度の減額となります。この程度の区民や職員に対する「いい訳」、言うなれば大衆迎合、ポピュリズムのような減額には、良識ある区民、その代弁者たる議員は疑問を呈すべきであります。小手先の給料減額ではなく、もっともっとその職に精励することのほうが、よほど区民の信を得られるものと確信をいたします。

 また、この減額は特別職報酬審議会に諮問し答申を受けているのですが、先日の私の議案質疑の答弁によれば、月額2000円又は10000円、区長と両副区長合計三名で、年額7万4千円の給料減額を審議するために、報酬審議会委員に支払われた費用弁償、日当は22万円余りとのことでした。さらに、議案を作る職員人件費、議会での審議などを含めると大変な税金が投入されていることになります。

 いかに民主主義が費用と手間がかかるものとしても、区民感覚からは、大きな疑問が残り反対です。

 次に、第101号議案大田区長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例について討論いたします。これは、大田区長、副区長の退職手当の額を区長が5%、両副区長が4.2%減額するというものであります。その結果、それぞれ4年間勤務した場合、再選、再任の可否にかかわらず区長が総額2314万円だったものが21983000円、副区長が13363200円だったものが12806400円に減額されるのです。

 内閣総理大臣が4年勤務して退職すると退職手当の額は524万円であります。いかに出来の悪い総理であっても大田区長よりは、その職責は重いものと思う、との私の議案質疑に対し、野田副区長は「総理大臣はその職を辞しても国会議員として残るが、区長等は次はわからない」旨の答弁をされました。まったく論点をすりけた詭弁であります。大田区長が内閣総理大臣の4.5倍もの退職手当を支給される、合理的、経済的理由がどう考えても見当たらないのです。

 副区長の答弁は「4年ごとに不安定だから退職手当が高額である」とも受け取れる内容でありました。ところが、区長をはじめ特別職は、我々議員とは違い、職員と同様の地方公務員共済組合に加入し、職員と同じ年金制度、職員と同じ健康保険制度が適用されているのです。

 つまり、例えば4年で落選または退職された場合には、過去の被用者年金または国民年金と通算して年金が支給されますし、年金を希望しない場合は脱退一時金も支給されるのです。もちろん、この共済組合の年金掛け金、健康保険の掛け金の半額は、被用者負担分として大田区が税金で払っているのです。
 
 松原区長は、さる4月の区長選挙において、他の有力候補者が「区長退職手当廃止」を公約にあげたことを受けてか「退職手当の見直し」を掲げられ当選をされました。当然のことながら、選挙の後に支払われる1期目の退職手当は「保留」をされ遡って減額されるものと思っておりましたところ、本年5月9日満額の2314万円、税引き後20236700円を受け取られました。

 今回の減額の考え方は「特別区区長の退職手当の平均支給額にあわせた」という、極めてお役所的な、多分お役人が作った基準でありましょう。その結果、23区中7位だった支給額は16位に下がったと事務方は胸をはりますが、順位や平均などどうでもいいことであります。

税 金の使い道として、納税者、有権者の「感覚」から乖離していないか、その監視役として信託を受けているのが我々議員であります。さきほどの2000円の給料月額の減額と同様に、区民感覚からは「言い訳」としか見えないのであります。

 さらに、あきれることに、この区長等の退職手当について、都区財政調整制度の中で「基準財政需要額」として2100万円余りが算定基準として示されているとの答弁がありました。まったく、東京都の余計なお世話であります。
このような、支給根拠が「みんなと同じ」などといういい加減なお手盛りのような退職手当は、そもそも廃止すべきであり到底賛成することはできません。
 
 討論の終わりにあたり、先日の議案質疑で議長より注意を受けた、竹原信一前阿久根市長のブログを再度読ませていただきます。

『「市長と議員が議論して物事を決めている」と、皆さんは思い込んでいる。しかし議会には議論がない。議会では議論をしてはいけない仕組みになっている。そのことを、議員を体験した人以外はほとんど理解できない。議会だから議論があって当たり前だと思うのが正常だ。しかし議会には議論がない。奇形が議会の通常、常識なのだ。奇形の民主主義だ。
 政治貧困の原因は、おそらくこの辺りにあるのだろう。議会では、市長や議員など、提案者が質問に3回だけ答えて、議員だけで多数決する。それだけだ。議員同士の議論をしてはいけない。繰り返して言う。議会には議論が存在しない。』
 
 どうか、賢明なる区議会議員の皆さん、区長の方ではないく、区管理職の方ではなく、東京都の方ではなく、大田区民の目線で議論を尽くし、本件2件の議案に反対の決意をされますよう、犬伏が伏してお願いをし反対討論といたします



2011年12月05日(月) 消防署長の処分に思う

 私のところには、実に様々な怪文書やら告発文書が届くことは再三書いている。中には真偽不明だったり、部内の権力闘争に利用しようとするものだったらい、と見極めが難しい。

 先日11月24日付で届いた「公用車の不正使用」という文書は、どうしたものか迷う内容だった。それは、蒲田消防署長が横浜市で開催されたドラゴンボートレース(主催:横浜市、横浜JC,日本香港協会など)に出場した、蒲田消防署員らを応援するために公用車を使った、というものだ。


 警察署長や消防署長は、署隣接の公舎に居住が義務づけられ、3時間以上遠距離への遠出も認められない等、私生活に大きな制限が課せられる。航空自衛隊生徒の同期生が警察署長に昇任した際には「おちおち飲み会にも行けない」と言っていたのを聞いた。

 確かに内部告発文章に添付されていた、蒲田消防署の「朝会指示事項等」という議事録には、10月31日に署長本人が署員に対して「私的に使った」と謝罪したとの記載があった。

 日頃、大変な激務に耐えている部下の署員が、ドラゴンボートレースに向けて練習を重ねていたのを知っての応援だろう。この程度のことまで、認められない世の中になったのか…といささかさびしい気持ちになったことを覚えている。

 その後、何をすることもなく日々が過ぎて行ったが、昨日の新聞に掲載されてしまった。(以下、msn産経ニュース)

東京消防庁蒲田消防署の男性署長(59)が今年5月と6月、横浜市内で開催されたドラゴンボートレース大会の応援に参加するため、同署の公用車を私的に使用していたことが3日、同庁への取材で分かった。署長は事実関係を認めており、同庁は、ほかにも私的使用がなかったか内部調査を進めるとともに、処分を検討している。

同庁によると、署長は今年5月29日と6月4日、横浜市の山下公園前の横浜港で開催された一般のボートレース「横浜ドラゴンボートレース2011」に出場していた署員の応援に行くため、東京都大田区内の自宅から会場まで公用車を使用した。公用車の運転は、別の署員が担当した。

同庁は、公用車の不適正な使用とみており、「事実関係を調査して再発防止の徹底を図り、厳正な処分をしたい」としている。

 いぬぶしは制服に甘い、と言われるかもしれないが「厳正な処分」をするような内容だろうか。疑問符の新聞記事だった。

 


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