いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年07月27日(日) 制服犬伏、蒲田駅前に出動?

 猛暑の日曜日、蒲田駅西口で行われる『自衛隊東京地方協力本部』主催の広報活動を支援した。これは、昨日と本日、都内主要駅すべてで行っているもので、今日は、どこの駅でおりても『自衛隊がいる』ことで、認識を深めていただこうという企画である。

 広報官たちは全員制服着用だというので、予備自衛官たる私も制服を着用して参加した。応援の女性自衛官たちは、当初『本物』の自衛官だと思っていたらしく、議員と聞かされて驚いていたらしい。それだけ、スリムで精悍そうだ、ということだろうか!!!!



 過去、このような街頭広報活動では、必ずと言っていいほど、苦情や罵声がくるものだったが、災害派遣やイラクでの活動が評価されたのか、今回は酔っ払いオヤジが怒鳴っていっただけだった。

 もはや、自衛隊に対する嫌悪感は一部のおかしな人々を除いて、ほとんど払拭されたのではないだろうか。日本もやっと、マトモな国に近づきつつある。福田さんが、それを巻き戻すことのないよう望む。

 3時まで広報活動を行い、今度は制服を脱ぎ、学生である。17時すぎから、放送大学の単位認定試験が1科目あるからだ。約2時間ほど時間があったので、自宅で教科書を読もうとペ−ジを開いたのだが、そのまま熟睡。
ヤバ〜

 制限時間1時間の試験を30分で終わらせ、お急ぎでまた地元へ戻る。今度の『身分』は議員だ。地元町会の盆踊りに参加した。私は、議員が盆踊りなどに参加することで評価されることには否定的な立場だ。だが、多くの人々は、日常生活で議員と接触できる機会や時間がないのが実情だろう。

 であるとすれば、評価や選挙は別にして、多くの区民が集まる場でコミュニケ−ションの機会を持つことはいいことだと思う。

 であるが、しまった、また飲みすぎてしもうた!反省!



2008年07月24日(木) 日本を護ってくれてありがとう!日米納涼祭にて

 今日は猛暑の中、日中からハ−ドスケジュ−ルだった。夜は、17時から日本橋のとある場所で、平沼赳夫元通産大臣を最高顧問にお迎えする、日本国民フオ−ラムの会合があったが、なんと、平沼代議士他、重鎮が座って挨拶する中、遅参をしてしまった。

 約1時間で、こちらを中座して、航空自衛隊府中基地納涼祭へ。これは、府中基地周辺の地域住民や米空軍との懇親を目的に毎年開催されている。私は、この基地に所在する部隊所属の予備自衛官だが、なぜか、いつのころからか『来賓』として参加している。

 サミット開催時には、小銃に迷彩服で厳戒態勢だった基地が、今晩は誰でも出入り自由。提灯や盆踊りの音楽には、ここがわが国の『防空の中枢』であることを忘れてしまう。

 相当遅れて出席したので、料理やビ−ルもほとんどなかったが、15歳から同じ釜の飯を食べた同期生が、在日米軍人の接待をしているのを見つけ、歓談の輪に加わった。

 私が『この男とは、15歳からの友人で、私は予備役で議員をやっている』と自己紹介すると、人なつっこい米国人たちが寄ってきて、えらく盛り上がってしまった。


 特に、我が国の予備自衛官制度を説明しろ、との要望で、訓練日数などを紹介すると『たった年5日か!それで何が出来るのだ』と、米軍の年間約1ケ月の予備役の制度と比較されてしまった。

 別れ際にこれだけは言いたかった言葉を贈ると、逆にとても感謝してくれた。それは、『日本を護ってくれてありがとう!』である。
Thank you! USAF



2008年07月23日(水) 棺おけの値段はいくら?

 区議会議員のもとには、一年中様々な相談が寄せられる。区の所管ではないと思われることも多い。先日の相談は、なんと『棺おけの値段』だった。

 相談者は日ごろ親しくしている神輿の会の若者だ。彼によると、一人暮らしをしていた神輿仲間の若者が、自室で病死していたのだという。警察の検視の結果、事件性はないとのことでご遺体を引き取らなければならない。

 親族がいなければ、地元自治体である大田区で、行旅人死亡として公費で火葬、埋葬が出来る。ところが、調べてみると、名古屋に外国籍の妻がいることがわかった。しかし、妻には事情があり、遺体を引き取ることが出来ない。が、身内の存在が明らかになった以上、大田区では手の打ちようがない。

 そこで、区内の公営斎場である『臨海斎場』で仲間で火葬にしてあげたい、との申し出である。さっそく、臨海斎場に問い合わせると『えっ!シロウトがご遺体を持ち込むのですか?』と、相当嫌そうな声で『一切、お手伝いはできません。棺おけに入れてきてください。金額は23000円です。』と教えてくれた。

 そこで、棺おけの手配である。はたしてどこで売っているのだろう。知り合いの葬儀社の社長さんに電話した。こちらも『えっ!シロウトが無理だよ。そんな事情なら安くやってあげるよ』と。一応、棺おけの値段も教えてもらった。それによると、一般的な棺おけなら8万円程度。少し大きいご遺体だと10万円。さらに大型は12万ぐらいだそうだ。

 結局、神輿仲間で香典を出し合い、警察出入りの葬儀社にお願いして火葬したとのこと。ところが、遺品を整理していると、なんと、故人の父親のものと思われる失効した免許証が出てきたのだ。さっそく所轄警察に連絡して調べてもらうことに。

 すると、父親は失踪して所在不明だが、母親が再婚して生きていることがわかった。だが、母には新たな家庭があり、夫には子供が別にいることを話していないとのことで、遺骨は引き取れないとの回答。

 結局、友人達の手により無縁仏を供養してくれる寺に埋葬された。多くの神輿の友人の厚意に感謝するとともに、故人の冥福をお祈りしたい。



2008年07月22日(火) あらあら!本当に壁を作っちゃた!分裂自民党控え室

 前回の東京4区衆議院議員補欠選挙、また先の統一地方選挙での大田区長選挙での、応援候補の相違と、日ごろの主導権争いと主張の相違から、ついに本年5月に自由民主党の区議会議員が分裂した。

 当初は、9名づつに別れ、出て行った会派は『太田区議会自民党(略称:太田自民)』。残った会派は今まで通り『自由民主党大田区議団(略称:自民)』となった。ところが、自民の中から、また一人分裂して、一人会派『自民党大田区議会(略称:自民太田)』と設立したので、何がなんだか、わからなくなった。

 今まで18名で利用していた控え室も、3つにわけなければならない。そこで、真ん中に壁を作ることになった。壁の工事費約80万円、火災報知器、スプリンク−ラ−などあわせて総額200万円を超える区費が使われた。

 私は、民主主義の原点は徹底した議論だと主張しているので、意見の違い、政策の違いを徹底的に議論することは極めて重要である、と思う。が、しかし、今回の分裂は、政策や主張の違いと言うよりは、基本的に『好き嫌い』から始まっているのではないだろうか。

 まして、国政とのパイプを保持ししっかりと区政を支えるべき、区政第1党の自民党の分離は、区民にとって何のメリットもない。結果、12名の議員を擁する公明党が第一党となり、また、心ある区職員からは、議会が益々バカにされてしまう。

 余計なお世話と、真正保守を標榜する私から、区政のため、大義のため小異を捨て、18名の会派にお戻りあそばせ。その懐の広さが、自民党をして長期政権の座に安住せしめたはずだ。

 お役人主導(一部の)の区政運営を政治主導の、本来の議会制民主主義、本来の二元代表制のあるべき姿に戻すためにも、議会内、それも同じ政党所属議員が争っている場合ではないはずだ。

 頑張れ!自由民主党!



2008年07月20日(日) わお〜!!目前で犯罪か??

 ある繁華街のバス停でバスを待っていた。すると、目の前に停車した国産高級車から怒鳴り声がする。

バカ野郎!なめんなよ!(ボコ、スカ)

 その後、その筋風の男が銀行のATMに向かう。周辺でバスを待っていた人々、自転車指導員などが、その様子を恐る恐る覗いていた。が、誰一人『行動』に移さない。

 15歳から19歳の間、航空自衛隊で『恐怖を覚えない』ことと『身をもって国民を護る』ことを教育された身としては、ほぼオ−トマテイックに110番をした。

 勝手に思い描いたスト−リ−は、ヤクザが誰かとトラブルになった、そこで、脅してキャッシュカードを強奪して現金をおろした、というものだ。いずれにしても、不審なことは、即刻110番。官憲に任せるべきである。

 数分後赤色灯をまわしたパトカ−2台が到着すると、車はすさまじいスピ−ドで走り去った。その後を、サイレンを鳴らしたパトカ−が追跡する。まるで、ドラマのようだった。あの車内の若者は助かっただろうか。

 そんなことを考えていると、末尾0110の着信(全国の警察署は、下4ケタが、0110である)があった。所轄のヤクザ担当の刑事さんだった。
それによれば、
パトカ−が追跡して停車させ、職務質問を行った。
その結果、ヤクザの幹部が部下を叱責していたことが判明した。
叱責した者、された者、いずれも警察で把握している人物である。
事件性はなさそうだが、後日被害の訴えがあるかもしれないので、その時は協力して欲しい。
とのこと。最後に、住所と生年月日(エ!犯歴照会するの?)を聞かれ『会社員ですね』と言われ、思わず『ハイ』と虚偽の申告をしてしまった。

 見てみぬフリ社会が、強烈な勢いで広がっている。戦前の『人のため』の公の意識教育から、戦後の『あなたらしければいい』という我儘と同レベルの個教育の結果だろうか。

 先日の秋葉原での無差別殺人事件でも、負傷者を取り囲み携帯電話で写真を撮る輩の多いこと。必死に救助にあたってくれた無名の善意に感謝!危険なことをしろ、といっているのではない。あなたに出来ること、それをしようよ。



2008年07月19日(土) 怪文書の発信人さんへ!

 区政の嫌われ者を自称する私の元には、毎日様々な『情報』『誹謗』『中小』『怪文書』などが、郵送、メ−ル、宅配便などを使って届けられる。極めて重要な情報から、職場での争いのような介入しえないもの、真偽を疑うものまで様々である。

 そんな中でも、継続的に送られてくるのが、ハガキにカタカナで書かれて『怪文書』である。内容は、教育長人事の問題点と、現在の大田区の管理職人事が偏向している、という内容である。


 いずれも私の主張と同様である。が、その手法が問題である。文章から、大田区職員であろうと推測されるが、匿名どころか、差出人名は実在の大田区職員名(実際の差出人ではない)をカタカナで書いている。本気で訴えるなら、実名で連絡先ぐらい書いて来い、というもんだ。

 流石に、怪文書は書くが、左遷を賭けてまではできない、ということだろう。情報源は絶対秘匿する私の方針をご存知ないようだ。

 また、教育長人事については執拗に(計7通)訴えているが、区議会でも8票の『反対票』があり、私もその一人である。が、だ。民主主義、間接代表制を採用しているわが国では、議会での決定は『民意』である。いくら反対し、自らの主張と相違していても、多数決で決定したことに従うのが、理性である。

 自らの主張が通らないと、その法律に従わない輩が公党や教員に散見されるが、民主主義を自ら否定する愚行である。また、教育長人事や区幹部人事には多くの問題があると、私は再三指摘しているが、その人事を司っている親分は『区長』である。

 そして、その区長を選んだのは、他でもない主権者たる区民である。すなわち、結果として、問題のある人事案件に同意したのは議会、それを提案したのは区長だとすれば、いずれも民意なのだ。残念ながら‥

 従って、私は反対の急先鋒ではあったが、議会で同意した教育長については、お互い『職』として、認め合いながら粛々と事をすすめるつもりである。

 民主主義とは、時間とテマがかかるものだ。今の人事や施策に文句があるのなら、民意に訴えて、それに賛同する議員、首長を変えるしかない。そこまで、民意が成熟しているかどうか。地方自治は民主主義の学校といわれる謂れはそこにある。

 



2008年07月17日(木) 民間活用の制度で、またお役人が天下り?@大田区

 昨日の羽田空港対策特別委員会において、新たな『参事(部長級)』の採用が報告された。これは、民間活力を公務職場に活用するため(と、議会では説明され議決した)の任期付き職員採用の条例に基づくものだ。

 ところが、今回の御仁も『お役人』である。運輸省から国土交通省を経て、運輸官僚の天下る財団法人に勤務していた59歳。勿論、彼の前歴からは、空港跡地問題をかかえる大田区にとって、貴重な戦力になるであろう。が、どうしても払拭できないのが、民間活力活用のため、と説明された条例が、実は『天下り容認条例』だったのでは、という危惧である。

 この条例を使って昨年から大田区が採用した職員のうち、民間人はJAL定年間際で入庁された観光政策担当課長ただ一人。残りは、大田区定年組、都定年組、国定年(間際)組といった『お役人』で占められているのだ。

 庁内の『ノンビリ』ム−ドと『特殊な人事』改善のためにも、役所から見たら『異邦人』であろう、民間企業出身者を積極的に採用すべきが、本制度の趣旨だと思うが‥



2008年07月16日(水) 米軍再編効果第一弾!98億円

 今日は、羽田空港対策特別委員会だ。この委員会では毎度のことながら、哲学の違う共産党議員と口論になる。権力は『悪』民は『善』という思考回路からは、権力が作る空港も『悪』。騒音を撒き散らして利益を創出する航空会社は『悪』となるのだろうか。

 面白かったのは、共産党議員の『空港跡地に区民が憩う公園を付くるのがいいことなのか検討すべき。上空を飛行機が飛んでいて危険なのだから』との発言だ。そうすると、日本中の公園の上空は『飛行禁止区域』に指定しなければいけない。お茶目な質問である。

 さて、委員会で報告され興味深かったのは、米軍横田空域の一部返還による経済効果試算という国土交通省の資料だ。これは、米空軍横田基地の管制空域は民間機が侵入できないため、迂回していたものを、米軍再編の一環として、その一部を飛行できるようになった、というのだ。

 その結果。九州、四国方面で16分から17分、北陸で10分の時間短縮が図られるとのこと。その効果は、年間時間短縮7200時間、コスト削減52億円、時間短縮による旅客の便益増加46億円、合計経済効果98億円とある。

 さらに見逃せないのが、環境改善効果だ。CO2の排出が、約81000トン削減されるそうだ。これは、一般家庭から排出されるCO2の15000世帯分に相当する量だ。地球温暖化防止が緊急の命題である今日、誠に結構な話題である。



2008年07月15日(火) またまた情報隠匿か?@教育委員会

 今日は、こども文教委員会が開催された。多くの事務報告があったが、質問は出来ない。理由は委員会後の『視察』。委員会終了後、出雲中学校と羽田中学を視察し、羽田中では給食を試食(実費)する、というのだ。

 現場を実体験するのは重要なことだが、月に1回しかない(少なすぎる!)定例の常任委員会の日に視察を行うのは問題である。まして、学校管理職(校長、副校長ら)と給食を食べて何の意味があるのだろう。あえて食べる必要があるのなら、生徒と一緒に食べるべきだ。

 さて、事務報告の中で注目すべきは、前回、喧々諤々の議論になった、全国学力調査の学校別の結果公開と、就学援助費の学校別人員の公開についての報告だ。

 学力調査の結果については、相変わらず『NO』という回答だった。そのかわり、平成20年度に大田区が独自に行った大田区学習効果測定の結果が公開(学校別ではない。全区平均のみ)され『概ね期待値』だ、そうだ。へえ〜

 また、就学援助費の学校別人員については『数字だけが一人歩きして、学校間の偏在が起こる』との理由で、委員会限りとの条件で『回覧』された。相変わらず『民は愚か』との発想が残っている。声を高らかに改めて公務員諸君に申し上げる。貴方達は、主権者たる国民、区民から行政執行を委任されているだけなのだ。そして、その意思決定機関は議会であることを忘れてはならない。

 さて、『回覧』された就学援助費の学校別支給割合を見て『やはりな』と納得であった。田園調布という国内屈指の富裕層が住む地区では、支給率は7.5%。反面、区内の別の学校では48.3%。つまり、全校児童生徒の半数近くが就学援助を受けていることになる。つまり、保護者の所得が低いということだ。

 ここで、共産党的に『格差が問題』と叫んでも問題は解決しない。では、所得と学力に因果関係があるのかを検証する必要がある。昔は、親が貧乏なほど子供は優秀に育った伝統のようなものがあった。はたして現在でもそうなのか、違うのか。

 もし、保護者の所得が低いことが学力と因果関係があるとしたら『教育の機会均等』の精神に則り、改善策を考える必要がある。その意思決定機関は、議会なのだ。そこに資料を『回覧』とは、余計なことを言うな、と言っているに等しい。

 相変わらずである。



2008年07月11日(金) 大田区役所ウイルスに侵入され業務停止!!!

 日本全国でデ−タ−の流出、ウイルス感染が報道され、企業や官公庁の情報セキュリテイの甘さが指摘をされている。ウイニ−による情報漏えいや、インタ−ネット接続の端末からのウイルス感染が主な原因だ。

 わが大田区役所のネット環境は、他に比べて格段の遅れている。図書館のネット検索などは、23区で最も遅かったし、ネットに接続できる端末は、各部課に1台というお粗末さだ。また、最も住民に近い18ケ所ある特別主張所にはネットを閲覧できる端末が1台もない、という超アナログ社会なのだ。

 ただ、そのおかげで、ネットによる攻撃やウイルス感染の被害にはあわない、と思っていた。が、大きな間違いだった。

 昨日から、大田区役所の出先である某地域行政センタ−の、とある課のパソコンがウイスルスに感染し、LAN環境にあるパソコンすべてが使用できなくなってしまったのだ。結果、この課の業務が滞っている。

 なぜ???ネットにつながっていないパソコンが感染するのか。簡単な仕組みである。確かに区役所のパソコンの多くははネットにつながっていない。また一部つながっているパソコンも、LANとは接続せず単体になっている。が、いずれのパソコンにもUSBメモリ−が簡単に挿入できるのだ。

 職員が自宅で何かをダウンロ−ドした記憶媒体がウイルスに感染していたのだろう。それを区役所の自分のパソコン(官用)に接続。ファイルを開いて、このパソコンがウイルスに感染し、LAN全体に広がった、と推測される。

 最近の区役所の個人情報の紛失事故や不祥事の多発、今回のウイルス感染と、いささか一部の区職員の意識に弛みがあるのではないだろうか。その根源的原因は‥



2008年07月08日(火) 予備自衛官招集訓練終了

 5日間の中部航空方面隊予備自衛官招集訓練が終わった。サミット開会中でもあり、娑婆(自衛官は一般社会をこう呼ぶ)では味わえない緊張感の中の訓練だった。普通の国民は、平穏な日常生活が当たり前だと思って暮らしているが、サミット期間中の陸海空自衛隊は厳戒態勢だった。

 普段は小銃を携行していない基地ゲ−ト警備の隊員も、サミット期間中は全員が迷彩服に小銃携行。さらには小銃には弾倉が装着されていた。(いつでも発砲できる状態)

 基地の外では、普段と変わらず、買い物に興じる主婦。下校の途を急ぐ小学生など『平和』が続いている。しかし、その『平和』を護っている人々がいること、そして、一瞬にしてその『平和』が崩れ去る危険を、わが国に限らず、国際社会は常に持っていることを我々は忘れてはならない。

 たった5日間の『自衛官』だったが、そのことを強烈に痛感し再認識した。その意味では極めて有意義な訓練だった。ともに訓練に参加した予備自衛官諸氏、訓練担当部隊の現職自衛官の皆さんに感謝!

 



2008年07月07日(月) 対空火器競技会優勝!!!

 明日は、いよいよ東京に帰る。従って、実質的な訓練は今日が最終日である。午前中は基地内の『行軍』だ。広い基地内に所在する建物を確認しながらの行軍。猛暑の中、作業服に編上靴という姿は厳しい。

 途中、アラートハンガー(緊急発進スクランブル用の格納庫)では突如、ハンガーが開放されるサイレンが鳴り緊張感が走ったが、どうやらハンガ−の扉を開放しただけだった。

 午後は、体力検定である。数年前から航空自衛官は、この体力検定で一定以上の成績を収めないと、昇任試験に合格しても昇任できないことになった。成績だけ優秀な頭でっかちはいらない、ということだろうが、体力より人間性の基準を作るべきだと思う。

 さて、体力検定のハイライトは3000メ−トル走だ。毎年、1000メ−トルまではトップを独走して、若い隊員から『あのオヤジ何者?』と言われているのが私だ。

 実は、持久力がないので、最初にダッシュし独走。その後、ひたすら耐えながら走り、抜かれながら完走というのが私流なのだ。今年も、600メ−トル地点まではトップだったが、一人二人と抜かれ、結局、14分57秒で10位(58名中)でゴ−ルだった。

 夜は、第六航空団司令をお招きしての懇親会を基地クラブで催した。その席上、昨日までの訓練優秀隊員が表彰された。な、なんと、対空火器操作競技会で、私を含む3名のチ−ムが優勝してしまった。

 さらに、懇親会に先立つ永年勤続者表彰では、私が20年以上勤続したとして、航空幕僚長表彰の栄誉に浴した。

 小松基地最後の宴は、美酒に酔いしれて終わった。愉快な仲間と訓練を支援してくれた現職自衛官に感謝。



2008年07月06日(日) 犬伏軍曹は射撃が苦手?

 今日、日曜日は午前中対空火器(VADS=Valcan Air Defence System)の操作訓練。午後は、64指揮自動小銃の実弾射撃訓練である。

 航空自衛隊の予備自衛官は、在職時の特技区分(専門職)を与えられている。私は、大昔、真空管の入っていたBADGEシステム(半自動航空警戒管制組織)の整備を学んでいたので、特技は「電子計算機整備」である。

 が、はたして、30年もの特技を指定することはいかがなものであろうか。有事における予備自衛官の現実的な運用としては、今日訓練する対空火器の運用や、基地警備であろうと思う。

 VADSは、航空機に搭載するバルカン砲を地上に下ろしたもので、航空基地に多数展開して、弾幕により接近する敵機を撃破する武器である。私が在職していた当時は、基地やレーダーサイトの防空火器はM55という、朝鮮戦争に使った機関銃だけ、というお粗末なものだった。あとは陸上自衛隊の支援にたよるというものだった。

 その時代から比べると、まだまだ不十分ではあるが、各航空団にVADS部隊を展開したのは大正解であろう。



 午後からは、久し振りの実弾射撃である。まずは3発の弾を打って弾痕を確認。修正して3発。そして5発を2枚の的に撃って、点数を出す。真ん中が5点、そして4点、3点と減っていくので、最高点は25点X2枚の50点である。

 さて、私はというと、一枚目0点、2枚目9点の合計9点。情けねえ〜
現役時代はうまかったのにな。ちなみに今回の最高点は49点!!



2008年07月05日(土) 航空自衛隊内の面白写真集

 自衛隊の中でも航空自衛隊は、米国から供与された「特別防衛秘密」が多いため、基地内での写真撮影は、指定された場所では厳格に禁じられている。

 そこで、訓練中に見つけた「秘密」に該当しない面白い写真をいくつか紹介する。

これは、内務班(居住スペース)に貼られいる「酒飲むな」の掲示である。以前は、それほどうるさくなかったが、最近では基地内での飲酒は、例えプライベートな居住スペースでも禁じられている。

この写真は、基地クラブ(唯一酒が飲める場所)のトイレに掲示されていたものだ。すぐ隣の小便器で用をたす隊員への衝突(?)事故が多発したのだろうか。おちゃめな掲示である。




これも同じ便所で見かけたものだ。吐くまで飲むな、と思うが、親心だろうか。英語が併記されているのは、米空軍が訓練で来訪するためだ。


いよいよ自衛隊のトイレにもウオッシュレットが完備されたようだ。各階にあるトイレのうち一つだけがウオッシュレット化されていた。ところが、人気が高く、すぐトイレットペーパーがなくなってしまう。そこで、一階下のトイレに行って、いざあの快感を期待してスイッチオン???おや、お湯が出ない。

 なんと、コンセントがどこにもないのだ。便器側の差し込みは新品のまま。電源工事モレを誰も今ま気付かなかったのだろうか。





2008年07月04日(金) 1年ぶりの制服@航空自衛隊招集訓練

 私は、航空自衛隊の予備自衛官である。これは、有事の際に現職自衛官だけでは我が国を守りきれないとの判断から、陸海空各自衛隊にある制度だ。航空自衛隊は現職4万人余りに対し、予備自衛官800人と少ないが、陸上は即応予備(年30日訓練)予備(年5日訓練)予備自衛官補(民間人)あわせて2万人以上を擁している。

 訓練は年間5日間で、勤務などの都合で連続して出頭できない者は、3日間と2日間に分割することもできる。私は本日から、石川県小松基地にある第六航空団での総合訓練に参加する。まずは、訓練招集部隊(自分の所属する部隊)である府中基地所在の防空指揮群に寄り制服に着替え、中部航空方面隊司令部のある埼玉県入間基地に向かう。

 入間基地は、もともと米軍が使用でいたものを、自衛隊が引き継いだもので、広大な敷地内には西武線の踏切まである珍しい基地である。この基地には様々な部隊があるが、大きなものは輸送航空隊である。イラクで活躍している航空自衛隊の輸送部隊も、ここの上級部隊である輸送航空団隷下である。

 さて、輸送航空隊のある入間に集結し、航空基地である小松に向かうのだから、当然、輸送機またはヘリを使う、と誰もが思っていた。が、現実(予算不足と燃料高騰)はそんなに甘くはなかった。予備役ごときに、飛行機を使えるか、ということだろうか。な、なんと小松までバスで移動だという。

 入間基地発13時、小松基地着19時。6時間の厳しい「移動訓練」に堪え、空自で最も良い訓練外来宿泊施設である「安宅の郷」にチェックイン。ここには、なんと戦闘機が臨める展望浴場まである。

 到着後は、明日から始まる厳しい訓練の「反省会」を基地クラブ(基地内でここだけは酒が飲める)で開催した。←もちろん自費で!



2008年07月02日(水) ヒューザーのマンション建て替え終了@池上

 大田区には姉歯建築士が耐震偽装をした建物が何棟かあった。その代表格がグランドステージ池上だった。いくつかの再建策の中から、居住者の皆さんが選択したのは、区内NPOが支援する再建案だった。

 NPO所属の様々な建築関係の業者の利益を圧縮しての支援。区、都、国の補助金などの受給。そして、最後は、居住者がそれぞれのライフスタイルにあわせての、居住空間の再検討だ。

 つまり、ダブルローンを組むのが困難な方は、現在の面積より狭い面積を選べば、負担が軽減される、という仕組みだ。

 居住者の作った建て替え組合が施工した建て替えマンションは、めでたく一昨日竣工した。たぶん、多くの被害建物で最速で、最もうまくいったケースではないだろうか。

 そして、この建て替え支援で特筆すべきは、二人の大田区職員さんの存在だ。都市開発課のI係長さん、建築審査課のO主事さん。この建て替え計画の当初からかかわり、休み返上で支援にあたってくださったことは、居住者、周辺住民なら誰でも知っている。

 とかく、お金や制度での支援が中心のお役所において、マンパワー、それも属人的な支援は、区民の心を打つ。お二方御苦労さまでした!

 グランドステージの住民の皆さんは、この建て替えを通じ、心底助け合えるコミュニテイを作られたことだろう。おめでとうございます。



2008年07月01日(火) お役人と一緒に勉強会

 今日は、午前6時半(朝です)から、経営者モ−ニングセミナ−でお勉強。その後、10時から、またまたお勉強。10時からの勉強会は、以前区議会の行政視察(私は反対!)でドイツに視察に行った際、講師役を勤めた在独の日本人建築家が帰国しているので、『ドイツの街づくり』について話を聞こうということらしい。

 自民党の議員が呼びかけ人になり、欧州視察に参加した議員が事務局として、議員、区職員に呼びかけた。議会の二つの委員会室を使っての会場、はたして何人くるのだろう。たまげた!!

 なんと、区職員30名以上。それも部長級から新入職員と思しき若人までである。決して、呼びかけ人に護摩をすっての参加ではないメンツだ。対する議員。少な〜い!自民党3名、民主党1名、生活者ネット、私と各1名、合計6名。

 講演内容のエポックは以下の通り。但し、私が気に入った部分なので、全体のお話の概要としては偏りがあることをお許し願いたい。

日本はビジョンがない、とよく言われる。しかし、街のドブ板をなおすことにビジョンが必要だろうか。なんでも中央政府にお伺いをたてる。北海道から沖縄まで同一の基準で街づくりが出来るわけがない。それぞれの自治体にまかせるべきである。

ドイツでは、連邦政府の仕事は簡単に言えば『国家防衛』である。いかにして国を護るか。自分達の自由な権利を行使するためには、国を護る必要があるからだ。そのうえで、具体的な政策、街づくりは自治体が行う。

街区を作るということは、住民の快適に住む権利を行政がサポートすることだ。ところが、法律に沿っているとの理由で、戸建住宅の街に高層マンションを許可してしまう。

民主主義の基本は、自分の街に対する義務の認識である。義務をはたしてはじめて権利の主張ができる。他人の犠牲のうえに自分の権利を主張する今の日本はおかしい。

立法府の問題は市民の問題だ。おかしいと思ったら選挙で、立法府をかえればいいのだ。日本の民主主義は押し付けられたもので、日本人にはあわない。

 と、結構わが意を得たりの部分が多かったが、街づくり最前線にいる区職員に対しての講演としては、いささかの疑問を持つ内容だった。もう少し、ドイツの事例を具体的に、日本の自治体である大田区で具現するにはどうしたらいいのか、蒲田の街づくりについての提言などが求められよう。

 ただ、講演の内容はともかく、各級職員と議員が同じ方向(議場では向かい合っている)を向いて、ひとつのテ−マで学ぶ場を共有できた意義は、とても大きいと思う。3期目にして初めての経験だ。

 是非、様々なテ−マで同様の企画を継続できたらいいと思う。ありがとう!自民党大田区議団さん!


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