いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2007年06月29日(金) 矢口養護学校学校公開

 今日は、東京都立矢口養護学校の学校公開に出かけた。都区の行政関係者、地元各種団体、保護者などで説明会場となった食堂は、立ち席がでるほどの賑わい。ただ、残念なのは、区議会議員は、民主新人2人、緑の党、生活者ネットワーク、私の計5名だけだった。自民、公明、共産の議員は誰も顔を見なかった。参議院選挙で、それどころではないのだろうか‥

 この学校の中村校長の障害児教育にかける情熱は、毎回訪問の度に感動するが、今回も、「ご来校の御礼」と題した文章、そして、ご挨拶に、益々その感を強めた。

「教師の本務は何か」と問われた場合、児童・生徒一人一人の障害や能力・適性、ニーズ等に応じた教育サ-ビスの提供とその向上にあると捉えます。
(中略)常に、児童・生徒からの問いかけを心に刻んでほしいと願います。その問いかけとは(1)先生は私に何を教えてくれましたか?(2)教えてくれたもののうち、私は何を理解したと思いますか? の2点です。当然(1)の質問にはすぐ応えられると思いますが、重要なのは(2)の質問に応えられるかどうかです。このような質問をする生徒・児童はいないかもしれません。だからこそ、敢えて自分自身に問いかけて欲しいのです。授業力向上のポイントは、この「サイレント・クエスチョン」にいかに応えるかではないでしょうか。(ご来校の御礼より抜粋)

学校がパーフェクトな状況はあり得ません。社会もニーズも変わっていきます。まわりが変化している以上、教育そのものも常に変化していかねばなりません。教育が、社会の変化やニーズにどう応えていけるかが問われています。変わっていかなければ子ども達に対して失礼です。(ご挨拶から要約)

 その後、「進路」という高校3年生の授業を見せて頂いた。今の時期、生徒たちは、区内の福祉作業所や、企業に実習に出かけているとのこと。本日現在、実習に出ている生徒の実習状況をビデオで紹介したり、これから実習に出かける生徒が決意発表をする等、あっという間の1時間だった。

 これから出かける実習先には、私の地元のスーパーや大手飲食チェーンに混じって、さほど大きくはないであろう回転寿司店がはいっていた。大手の場合は、国の障害者雇用率達成という点やCSR(社会貢献)の観点から受け入れることは想像がつく。なぜ、厳しい経営環境が続く中小企業の寿司店が??と質問してびっくりした。

 それは、昨年、大手回転寿司店に卒業生が就職できたのを見た、指導教員が区内及び周辺の回転寿司店すべてに「セールス」したのだそうだ。その結果、応諾してくれたのが、この寿司店だったとのこと。寿司店の協力もさることながら、教員の熱意には頭が下がる。

 さらにビックリしたのは、就職に成功した生徒達の、職場への定着率は、なんと90%以上だというのだ。これは、就職後のフオローアップを、大田区新蒲田福祉センターと協力して行っている結果で、厚生労働省でも「大田方式」と呼ばれ、絶賛だそうだ。普通高校から就職した生徒の定着率から比べても、すばらしい成果だ!

 やはり教育の成果は、力ある学校長のリーダーシップと、意欲ある教員のチームワークの集大成だと、あらためて確信した。



2007年06月28日(木) ふざけるな!米国連邦議会慰安婦対日非難決議だ?

 議会とは、いずこも「かわいそう」などという感情が左右するものらしい。以前、自衛隊の海外派遣をするな、という趣旨の陳情が大田区議会で採択されたことがあり、全国の知り合いの議員から「大田区議会はいつから左傾したのか」と問い合わせが殺到したことがあった。これなども、陳情の本来の趣旨を吟味せず採択した結果だ。

 今回、米国連邦議会下院外交委員会において「慰安婦問題に関する対日非難決議案」が可決された。米国は突然何故、中国にゴマをすっているのだろうか。さらに、腰砕け外交の我が国政府の体たらくはなんだ。

 「米国の議会の決議だから、コメントするつもりはない」(安倍総理大臣)だと!!国家としての誇りはどこに捨ててしまったのか。自虐的歴史観の排除を標榜していた官房長官(当時)は、どこに逃げてしまったのか。

 事実でないことを、他国、それも友好国の米国議会で決議されて、静観する政府に、我々はこの国の未来を託すことはできない。隣家に事実と違うことを町内に言いふらされたら、抗議するだろうし、場合によっては提訴するのがあたりまえの感覚である。

 事実誤認の河野談話を正式に取り消し、米国に徹底抗議すべきで、場合によっては、外交官引き上げなどの抗議行動をすべき重大な問題である。ありもしない南京大虐殺、従軍慰安婦をでっちあげて、自国内のナショナリズムを高揚し、政府への不満を回避している中国の策略にはまってはいけない。

 もし米国が、こんな決議を本会議でも採決するのであれば、大人気ないが、こちらは史実である「東京大虐殺」「広島大虐殺」「長崎大虐殺」、そして、GHQの指令で全国の警察が関与した、進駐軍兵士のための性的慰安施設「アメリカン・アミューズメント・アソシエーション(AAA)」について、国会で米国非難決議をしなければならない。

 北朝鮮をめぐる6ケ国協議では、北朝鮮の思惑通りに、日本をはずして4ケ国協議をしようと、米国のヒル国務次官補が発言をしている。北朝鮮も中国も自国の利益のために、米議会や官僚の取り込みに必死である。どうする、美しい国ニッポン。「和をもって‥」は、外交舞台では通じない。



2007年06月27日(水) 考えなおしたほうがいいよ!by某都議よりアドバイス

 今朝は、地元雑色駅で「いぬぶし秀一よけいなお世話レポート」を配布した。このレポートは、当選前から配布しているもので、自分で製版し、自分で印刷している。先日、親しい印刷屋のおやじさんから「ひどい品質だ」と、哀れまれたが、このスタイルは結構気にいているのだが‥

 配布場所は、JR蒲田東西、雑色、六郷土手、糀谷、穴守稲荷と広範囲だが「喰い付き(失礼!業界用語です)」に大差があるのだ。良い順に、糀谷、蒲田西、六郷土手、雑色、穴守、蒲田東の順である。

 さて、今日は、私に遅れて、某党の顔見知りの都議さんが区議を従えて、参議院候補予定者のチラシを配りたいと言ってきた。この業界は「早いもん勝ち」がルールなので、こちらに断る権利(?)があるが、スピーカーを使う訳ではないので、OKした。

 約1時間で終了。300枚のレポートを配布した。すると、都議さんが寄ってきて以下のようにコメントするのだ。

凄い量だ。あんなにチラシを持っていってくれる区議は見たことがない。それなのに、なぜ、あんなに票が少ないのだ?持っていってくれるということは「政治的スタンス」には問題がないはずだ。問題は何だろう‥恐るべしいぬぶし!

 うう~ん、その課題は選挙終了後、毎日悩んでいるところだった。いったい何???性格?人格?人徳??????

 ある人が慰めで言ってくれた。

有権者の判断は、まず「どの政党がいいのか」、そして「その政党の地元議員」または「感じがよさそうな議員」という順に選ぶから、無所属は選択肢に入らないんだ。

 そんな気もするが、では、先輩荒木秀樹議員(ず~と無所属)は、なぜ上位当選するのか‥やっぱり、人格に問題があるのか・・・・・・・ショック



2007年06月25日(月) 大田区議会日朝友好議員連盟

 大田区議会には、いつのころからか日中、日韓、日朝の三友好議員連盟がある。区議会選挙が終わる度に、新たな議員に加入を要請し、その期ごとに会長、副会長など役員を選出している。

 何をしているか、というと活動の実態はほとんどない。日中は関係する新聞に名刺広告を出したり、日朝は金正日の誕生日の祝宴に会費(!!)を出したり、といった類である。 

 私は、初当選の時に日中、日韓に加入していたが、中国人による上海領事館や日系スーパーに対する襲撃事件の際、抗議の意味を込めて、日中友好議連を退会した。

 特に、日朝に加入しないのは、かの国の犯罪行為に抗議する意味もあるが、日朝友好議連の目的に賛同できないからだ。以下、規約の抜粋である。

第2条 本連盟は朝鮮の自主的統一を全面的に支援するとともに日本と朝鮮民主主義人民共和国との友好を促進し、国交樹立をめざすことを目的とする。

第3条 本連盟は前条の目的を達成するため次の事業を行う。

(1)朝鮮民主主義人民共和国との友好促進、国交樹立、各種交流とこれに必要な啓発宣伝に関する事項
(2)在日朝鮮人の帰国事業の継続、祖国への自由往来など民族的民主的諸権利と生活に関する事項

 朝銀信用組合から不正融資を受けた金を本国に送金し、信組を破綻させ、あげくのはてに、我が国の公的資金(税金)を1兆円以上投入して再生させるという犯罪国家となぜ友好親善なのか。

 (2)の、在日朝鮮人の帰国事業など、当の朝鮮総連も継続を中止した事業を標榜し、さらには、祖国往来の民主的諸権利(!!!!)だ?横田めぐみさんをはじめとする、我が国同胞の権利、自由往来はどうするんだろうか。北朝鮮に拉致された拉致家族を帰せという運動「北朝鮮に拉致された日本人を奪還する地方議員の会」の会員は大田区議会では、私だけだ。(アクセサリーとしてブルーリボンを毎日着用している議員はいるが‥)

 日朝議連に加入している議員からは「在日の総連の方々に罪はないから‥」との声が聞こえてくるが、大田区を含め、総連の中には非公然活動組織「学習組」が存在し、彼等は、本国労働党情報機関直轄で活動しているのをご存知ないのだろうか。そして、私が以前暴露した、総連の内部文書によれば「あらゆる機会を捉えて地方政治家を取り込め!」との指令が本国から出ている事実は、はたして皆さんご存知なのだろうか。

 元公安調査庁長官まで誑かす手法を持っている総連である。各々方、くれぐれもお気をつけあそばせ!

(大田区議会日朝友好議連会員数)
50名中40名(自民16名、公明11名、共産7名、民主3名、他3名)



2007年06月24日(日) 情報保全隊の情報が漏れた!!

 いささか旧聞になってしまったが、防衛省の情報保全隊が、国内の「反自衛隊」活動の集会などの状況を収集していたことが、日本共産党に暴露され「自衛隊は国民を監視?」と左傾マスコミの餌食になっている。

 しかし、はたしてそうだろうか。国家を守る軍隊(自衛隊は間違いなく軍隊である)が、様々な勢力の国内での活動を調査することは、本来の任務からしてまったく問題のない活動であると思う。

 以前も、防衛省(当時は庁)に情報公開を請求した人間のリストを作成した、として幹部航空自衛官が糾弾されたことがあった。これとて、通常の省庁と違い、外患からの侵略排除、治安維持も任務として持っている自衛隊であれば、当然の行動だと思う。

 問題は、防衛省や情報保全隊の情報が、なぜ漏れたか、ということだ。情報保全隊は、旧調査隊と同様に、自衛隊内からの情報流出や、自衛官の中の問題行動を防止する任務も付与されている。その、情報を「保全」する本家の情報が漏れたことこそが、大問題であろう。

 相変わらず、ウイニーによる防衛省の情報流失が報道されているが、近代戦は、情報戦でもある。その重要な情報元には、蟻一匹入れないような徹底が必要で、外国籍の配偶者(特に中国籍)と婚姻している隊員に、特別防衛秘密(米国から供与された秘密)を扱わせる神経は、まったく理解できない。

 改めて、情報漏えいへの徹底した防護策を望む。



2007年06月22日(金) 館山さざなみ学校視察

 今日は、大田区立館山さざなみ学校の視察に参加した。これは、法に基づいた特別支援学校のひとつで、肥満、喘息、偏食、病虚弱などの児童41名が全寮制で学んでいる。この他の特別支援学校には、知的障害、身体障害、盲、聾などがあり、一般的には「養護学校」と呼称されている。

 本校も、平成18年度までは「区立館山養護学校」の名称であったが、平成19年度より「養護学校」の呼称をつけなくてもよくなったことから、「さざなみ学校」と変更された。養護学校時代には、学歴に「養護学校」の文字が入ることを嫌う保護者の意向で、6年生の最終学期のみ区立小学校に戻る、という児童もあったと聞くが、今年度は6年生全員が本校を卒業する意向らしい。

 さて、4年に一回しか訪問しないが、毎回、この学校の子供たちの明るさ、礼儀正さには感心させられる。親元から離れて淋しいだろうに、皆とても明るい。そして、びっくりすることに、肥満対策は特別行っていないのに、転校2ケ月目には皆痩せるのだそうだ。

 行っているのは、3食良く噛んで食べること、間食をしないこと、規則正しい生活をおくること、だけだそうだ。給食を児童の間に入っていただいたが、早飯が芸の私は、隣席の児童から「おじちゃん、もっとゆっくり噛まなくちゃ」と注意された。はんせ~い!

 校内の和室にあがっての説明会では、おもしろい現象があった。スリッパを脱いで畳の間にあがるのだが、履物を反対に向けて揃える、という動作をしない議員がチラホラ。それを、ちゃんと揃えてくれた女性議員と「次に来る○○議員は揃えるだろうか…」と、それぞれの議員の普段の言動から揃えるか否かを予想するのだが、ほぼ予想どおりだった。

 会派ごとに、完璧に差が出たのは「おもしろすぎる」結果だった。どこの会派が、お行儀がよかったか、どこがダメだったか、それは各議員の名誉にかかわるので公表はしない。

 著名な教育学者の森信三先生(故人)は、教育は、1.掃除が出来る 2.挨拶が出来る 3.履物が揃えられる、の3つが完成すれば、それで使命を終わる、とまで言われている。それ以外の、学力、知力、道徳などというものは、この3つが出来れば、おのずからついてくるというのだ。名言である。心したいものだ。ちなみに、さざなみ学校の子供たちは、3つとも合格点だ。

 41名の児童に36名の教職員。恵まれすぎた環境。定員は6学級120名。もっと多くの児童に利用してもらいたいものだ。ただ、ここで体重が減っても、夏休みなどで家庭に帰ると、また肥満に戻ってしまうケースが多いとのこと。だめじゃん!                                                                                                                                                                                                               

 



2007年06月19日(火) 区議会議員の海外視察決定!

 昨日開催された区議会議会運営委員会で、本年度の海外視察を実施することが賛成者多数で決定された。これは、区議が4年の任期中1回海外視察(予算一人80万円)に参加できる、という慣例に基づくもので、例年、実施するしないの議論がされる。昨年は、さすがに選挙前だったこともあり実施は見送られた。23区で実施しているのは、大田区を含め3区。

 実施についての各会派の意見は次のとおり。

議長:是非行って見聞を広めて欲しい。特に、一年生議員には参加してもらいたい。

自民:例年どおり実施して欲しい。反対する会派は是非参加してから文句を言って欲しい。大いにためになる。.我われは、4年間区民から信託を受けているのだから勉強しなければならない。

公明:今年度も参加はしないが、海外視察には必要性を認め賛成する。ただ、4年間に2回参加する議員がいたり、報告書の盗作が発覚したり再検討が必要。

民主:会派内で意見がわれているが、賛成する。選挙では、海外視察に参加した議員が、反対している議員より多くの得票を得ている、ということからも区民は海外視察を気にしている訳ではない。

共産:区民生活の窮状を見るにつけ、緊急の調査課題のない海外視察は中止すべきである。反対。

ネット・無所属・自由連合(私の所属する会派):会派の中では、視察の必要性は認めつつも、現状の仕組みでは反対との態度の議員と、そもそも反対の議員がいる。海外に出かけて見聞を広めるのは大変結構なことであるが、公費(税金)を使っていくべきではない。また、実費精算ではない点、旅行会社の領収書類が公開されない等問題が多く反対。

緑の党:調査したい課題は多いが参加しない。

社民党:議員と区民の混在する視察団で行くべき。賛成。

 さて、はたして区民の感覚は…



2007年06月18日(月) 「民間」区長になって初めて違いが‥!!

 4月の区長選挙がの結果、20年続いた長期政権が終わり、区議、都議各3期務めた松原新区長が就任をされた。ご本人は「民間出身」を強調されているが、代議士秘書、区議、都議、という経験は「お役人出身」とまでは言わないが、「民間出身」というには、いささか違和感を感じるのは私だけではないだろう。

 ただ、お役人では理解できない「区民の声」は、その政治経験の中から熟知されているであろうことはわかる。問題は、その区民の声を、執行機関側になったお立場で、いかに斟酌していくか、だと思う。議員であれば、「街の声」として、お役人に「何とかしてよ!」と陳情して「手を尽くしましたが、無理でした」ですむ。

 しかし、首長ともなれば、その気になれば出来ない事は、ほぼない。そすれば、区民要望の中からエゴを排除することが重要である。「区長に頼めばなんとかなる」という風潮だけは絶対に避けなければ、自らの首をしめることになるからだ。

 さて、臨時会、第二回定例会を通じ、はたして新区長と前区長との違いはあったか。残念ながらNOである。まだ就任直後なので、違いを鮮明にするほどの施策が出ていないことも一員であるし、区政についての答弁は「官製」であることも原因だろう。まあ、違いを見つけるとしたら、お役人側の「緊張感」のない答弁であろう。前にも書いたが、卓越した行政経験を持つ前区長の前では、おかしな答弁は即「異動」につながる。今回は、随分とのんびりした答弁が目立ったことは、多くの同僚議員も認めるところだ。

 ところが、である。最終日の本日、大きな違いがあった。すべての日程(議会での議案などのことをこう呼ぶ)を終了して、議長が閉会を宣言すると、居並ぶすべてのお役人が起立して、議員席に一礼をしたのだ。思わず「うわ~!!」と叫んでしまった。隣席の荒木議員などは、感激せいて拍手をおくっているほどの「珍事」だった。

 国会などでは、予算や法律成立の瞬間に、大臣などが起立して一礼をする姿はテレビなどで、よく見る。ところが、大田区議会では、以前から区長と助役(今は副区長)ぐらいは起立して一礼をしていたが、今回のように、全員が同時に一礼をしたことは多分なかったと思う。区長交代で初めて感じた「違い」である。

 本会議終了後、あるお役人に「区長からの指示か?」と聞いたが、たまたまだったそうだ。たまたまであっても、今までやらなかったことを「する」ということは、やはり「何かが違う」のだろう。歓迎すべき「変化」である。



2007年06月16日(土) フランス国歌は凄いな~

 長女がテレビ番組でフランス国歌の歌詞を知り「日本の国歌はなんと素晴らしいんだ!」と叫んだ。フランス国歌や中国国歌は戦闘的だ、とは聞いていたが、これほどとは‥しかし、国家とは、歴史とはかくあるものだと思う。
 
 君が代反対派の皆さんも、ご参考まで。

(フランス国歌)
1.
いざ祖国の子らよ!
栄光の日は来たれり
暴君の血染めの旗が翻る
戦場に響き渡る獰猛な兵等の怒号
我等が妻子らの命を奪わんと迫り来たれり

<リフレイン>
武器を取るのだ、我が市民よ!
隊列を整えよ!
進め!進め!
敵の不浄なる血で耕地を染めあげよ!

2.
奴隷と反逆者の集団、謀議を図る王等
我等がために用意されし鉄の鎖
同士たるフランス人よ!
何たる侮辱か!何をかなさんや!
敵は我等を古き隷属に貶めんと企めり!

3.
何と、我が国を法で縛ろうというのか!
何と、金で雇われた傭兵共の集団で
我等の誇り高き戦士を打ち倒そうというのか!
我等を屈服せしめるくびきと鎖
我々の運命を支配せんとす下劣な暴君共よ!

4.
打ち震えるがいい、暴君共そして反逆者等よ
恥ずべき者共よ
打ち震えるがいい、恩知らずの企みは
報いを受ける最後を迎えよう
国民すべてがお前達を迎え撃つ兵士なり
たとえ我等の若き戦士が倒れようとも
大地が再び戦士等を生み出すだろう
戦いの準備は整った

5.
我等がフランス人よ、寛大なる戦士たちよ
攻撃を控えることも考えよ
我等に武器を向けた事を後悔した哀れな
犠牲者達は容赦してやるのだ
ただしあの残虐な暴君と
ブイエ将軍の共謀者等は別だ
冷酷にも母体を引き裂いて生まれ出でし
暴虐な虎共には容赦無用なり!

6.
復仇を導き支えるのは神聖なる愛国心なり
自由よ、愛しき自由よ
汝を守る者と共にいざ戦わん
御旗の下、勝利は我々の手に
敵は苦しみの中、我々の勝利と栄光を
目の当たりにするだろう

7.
我々は進み行く 先人達の地へ
彼等の亡骸と美徳が残る地へ
延命は本意にあらず
願わくは彼等と棺を共にせん
取らずや先人の仇、さもなくば後を追わん
これぞ我々の崇高なる誇りなり


(中華人民共和国国歌)

起ちあがれ!奴隷となることを望まぬ人びとよ!
我らの血肉を以って新たな長城を築こう!
中華民族に最大の危機がせまり
一人ひとりが最後の咆哮をあげる時だ。
起て!起て!起ちあがれ!
我々すべてが心を一つにして、
敵の砲火をついて進め!
敵の砲火をついて進め!
進め!進め!進め!

 いずれの国でも、「国歌反対!」という運動は聞いたことがない。嗚呼、平和ボケ日本、万歳!



2007年06月15日(金) 今日は大田区議会議員のお給料、いえ報酬支給日

 毎月15日は、大田区(多分他の地方自治体も)職員のお給料日である。区職員に準じる区議会議員も「報酬」を頂く。職員は「給与」だが、議員は「報酬」である。便宜上、区職員の給与袋を使っているので、「給与」と書いてあるが「報酬」である。

 給与と報酬の違い、それは「働きに対応しているか否か」ではないだろうか。議員は、労働時間の規制がないかわりに、休憩、休暇などの規定もない。福利厚生は、人間ドックの助成ぐらいで、健康保険もない。反面、万一4年間の任期中、一度も議会や委員会に出席しないという兵(つわもの)がいたとしても、報酬は支払わねばならない。実際、ある町議で、4年間借金逃れで雲隠れし、4年後に4年分の報酬を請求したケースがあった。

 平成14年5月15日の私の報酬は、ある事務機メーカー系リース会社に全額差し押さえされ、1円も支給されなかった。これは、私が経営していた会社がこのリース会社に担保として支払った為替手形が不渡りになった為、連帯保証人たる私の議員報酬を差し押さえたものだ。

 普通、給与だと21万円を残して、それ以上を差し押さえる。それは、最低限の生活給を残す、という考えだからだ。が、議員報酬は全額。21万円は残ると思っていた私は、東京地裁に問い合わせた。地裁担当官は以下のように答えた。

裁判所は、議員報酬を給与とは思っていない。言い方は悪いが「あぶく銭」との解釈だ。これで生活しているというのなら、その証明をして欲しい。

 あちゃ!!結局、リース会社とは分割弁済で和解し返してもらったが、「あぶく銭」だったんだ、とびっくりしたことを思い出す。
さて、本日頂戴した報酬の


↑エンピツ投票ボタン
My追加


 多いか少ないかは「働き次第」!




 



2007年06月14日(木) まだまだだな~企業の環境意識by携帯某社の場合

 使用している携帯電話の充電式電池がすぐ切れるようになってしまった。常に充電をしていると、電池の寿命が縮むとは聞いていたが、購入後1年もたっていないのにまいった。

 そこで、貯まっているポイントを使って、新しい電池を電話会社に依頼した。その荷物が昨日到着した。やけに大きなダンボールの箱に不信感をもちつつ開封したところ、以下のような光景だった。



 箱の中には、溢れるばかりの緩衝材(発砲スチロール)が入り、その中に小さな箱があり、それを開けるとさらに小さな電池(写真右上)が出てきたのだ。電池の前にある円形の物体は、大きさを比較するための5円玉である。

 この大きさであれば、定形郵便やメール便でもすむはずだ。緩衝材も多すぎる。また、大きな箱にすることにより、トラック便の本数も増え、CO2の排出量も増える。受け取った家庭から包装物がゴミとして排出され、自治体の負担も増える。

 ただ、どんなに小さな荷物でも、その包装の大きさを、いくつかに標準化することにより、コストダウン(人件費や、区分けのテマ)は確実に図れる。従って、コストダウンによる企業利益追求というミッションのもとでは、この包装は「正しい」。

 しかし、今、企業は利益追求だけでなく、CSR(社会的貢献)が求められている。その意味からも、環境に配慮し、いま少し、工夫ができないものだろうか。



2007年06月13日(水) 今定例会上程議案の問題点

  現在開会中の第二回定例会には、議案9件、報告8件が上程されている。このうち議案についての問題点を以下に示す。

第59号議案 一般会計補正予算(第二次)

問題点①調査委託費が目立つ:新政権が施策を策定するために調査は必要であると思うが、はたして、費用対効果はどうなのか。調査会社のいいなりに予算をつけていないか。調査することが「目的」になっていないか。以前、区内コンビニエンスストアで何を売っているかを調査したことがあったが、笑い話である。

産業構造調査委託 1513万1千円(2000社の意向調査)
駅周辺の自転車利用実態調査 900万円
鵜の木松山公園発掘調査報告書作成 100万円
京急蒲田駅西口交通計画作成 336万円

問題点②情報システム課のシステム運営に4億2655万9千円が計上されているが、はたして、補正予算でやるほどの緊急性があるのか。うち3024万円が電源設備増設、1億2433万円が冷却装置。区長選挙で電設業界、空調業界はどう動いたか?興味深い。さらに、ルーターの更新委託では随意契約で2億7198万円余りが計上されており、高いのか安いのか、議会で判断する材料は一切提供されていない。

問題点③放置自転車対策では、前述した自転車利用実態調査に900万円、撤去自転車の保管場所増設に744万5千円が計上されているが、まったく対策にはなっていない。本来の放置自転車対策は、本来「駐輪場を設置」することであるはずで、撤去が先にありきでは何も解決しないし、また、何を今更調査なんだろうか。

第60号議案 大田区基本構想審議会条例

大田区の基本構想、基本計画を策定する審議会を新たに作る条例である。

問題点①審議会の委員は20名、以前の計画策定の際は30名だった。なぜ、人数を減らしたのか合理的理由が不明。区議会議員も委員に5名入るようだが、議員を入れることで議会審査で反対が出来ない等影響が出てしまう。

問題点②委員には、審議会1回につき15000円の費用弁償(日当)が支払われるようだが、再三申し入れているとおり、区議会議員は月額報酬を受け取っているのだから、審議会委員としての日当を払うべきではない。また、1時間程度の審議会で、15000円は高額すぎる。

問題点③この審議会のための委託費が1540万円計上されており、その使途は、議事録作成等の委託費としているが、それだけではあまりにも高額。素案をコンサル会社に作成させる費用では、との疑義が残る。

第63号~第67号(工事などの契約議案)

問題点①66号議案は、3回入札を行ったが、不落随意契約となった。三回とも「最安値不変の原則」に則って、チャンピオンの会社は変わらなかった。この契約が、だからといって「談合」とは言わないが、区発注の工事などで、3回入札を行った場合の、ほぼ100%が「最安値不変の原則」で、2位以下は毎回入れ替わるが、1位は必ず変わらない。電子入札でも「談合」を疑うような入札の現状は、早急に改善する必要があろう。

問題点②2つの契約では「指名」されながら、最初から辞退した鉄道系ゼネコンがあった。この会社は、前回も、海苔資料館の工事請負で同様に辞退をしている。区の発注会社増加策により、「新規参入」を計ったのだが、なぜか「辞退」。新たな参入を拒む「力」があったのか?公明正大、透明性と、区内業者育成、相反する命題を解決しなければなるまい。

問題点③65号議案、仮称洗足小池公園整備工事の問題点は過日詳細に記載したので、ここでは述べない。

 以上、お役人から見れば「正常」なことも、区民から見ると「異常」に映る。我々議員の仕事は、この乖離の修正である。



2007年06月12日(火) 真面目に議会に臨め!激怒の総務財政委員会

 20年の長期政権の結果「強い区長」と「なんでも賛成する議会」という構図が当たり前のようになってしまったのだろうか、とずっと思っていたら、「民間」を標榜する新区長になり、より一層議会に緊張感がなくなってしまった。

 それは、前区長は、56年間区役所に勤務していた、最も勤続年数の長い職員でもあった。なんでもよく知っている。へたな答弁をすると大変!お役人達は、必死に答弁に備えた。時の筆頭助役は、人事権を発揮して「人心」を集める「北風手法」。良くも悪くも議場、特に、お役人側には緊張感があった。

 ところが、新区長は「見るからに温厚そうな」議員出身。行政の細かいことは判らないし、ご自身の答弁も「官製」の朗読。危うくなると、隣席の副区長が助け舟という次第。二人の副区長は、旧政権の元では「冷や飯」派。お役人のダレ方は、議員席からよくわかる。

 さて、今日の総務財政委員会での答弁。これには、久しぶりに怒った!それは、馬込にある都営地下鉄の工場跡地を大田区でなんとかして欲しい、という陳情審査でのことである。買うなり、借りるなりして、地元に有益な公的施設が欲しいので議会で後押しを、という趣旨は理解できる。そこで質問した。

私:所有者たる東京都は、この土地をどうするつもりなのか?

課長:都は、以前陳情が出された時に確認したが、態度を決めていない。

私:あのね、今日、陳情審査をするにあたって、なんで、都に聞かなかったの。内線電話ですぐかかるでしょう、都庁に。それとも、都のお役人は偉くて、怖くて、かけられないの?議会の委員会軽視じゃないの。

課長:最近もれ伝え聞くところによれば、まだ決定していないようだ。

私:「もれ」とは何だ。ウワサ話や、風聞によれば、というのか?
誰に「もれ」聞いたんだ。

課長:おととい、都の課長に聞いた。

他の委員のヤジ:おとといは日曜日だ!

課長:すみません。昨日(月曜日)だった。

私:なんなんだ!聞いていないから、モレ聞いたに変わり、おととい都の課長になり、昨日に変わるとは!では、あなたたちの好きな「地元意見」の町会などは、どう考えてるの、この件を。

課長:町会には聞いていない。

私:それでは、どうやって審査しろというのだ!

共産党の委員:都はいつまでに態度を決定する、と言っているのか。

課長:時期は聞いていない。

共産党:私たちが、現地に都の職員を呼んで視察したところ8月までには結論を出す、と言っていたが‥

課長:具体的な目途とまでは聞いていないが、そのようである。

共産党:この中に区有地はあるのか。

課長:ない。

他の委員のヤジ:水路があるだろう!

課長:水路は区有地である。

共産党:その水路を今後、区道として整備する旨、都と協議している、と聞いているが‥

課長:所管課から、そのように聞いている。

私:ふざけるな!!それだけ情報を持っていて、なぜ報告しないのだ。恣意的に情報を操作するんじゃない。議会をなめてんのか!副区長、今の答弁をどう思うのか?

副区長:議会に対する答弁は、慎重のうえにも慎重にしなければいけないと思っている。今回は、慎重すぎた、ということだ。今後、しかるべき時期に、しかるべき人間同士で都区間の協議をする。

 うまいな!いい人を副区長にしたもんだ。しかし嗚呼!!





2007年06月11日(月) 名目だけの「環境保全」@洗足小池公園整備工事

 現在、第2回定例会中で補正予算などの審査にあたっているが、その中のエポックに「仮称洗足小池公園整備工事」という請負契約があった。これは、以前釣堀だった「小池」を公園として整備する工事を1億9千万余りで行いたいというものだ。

 この「池」は、永年釣堀業者が東京都から賃貸しており、いつの間にか「従業員住宅」まで作り、「住民」までいたものだ。その後、都が賃貸契約の更新を拒否。業者は賃貸料を供託し営業を続けていた。ところが、都が区に所有権を移管し、対応に苦慮した区は、業者に1億円を支払い、出て行ってもらった、という過去がある。

 さて、公園として整備するにしても、釣堀として使用していたため、池底のヘドロがひどく悪臭もある。そこで、除去、分解、固化のいずれがいいかを「専門」の業者に検討させたところ、「固化」で実施することになった、というのだ。(提供された資料からは、最初から固化ありきと思われるが‥)

 固化というのは、セメント系固化剤を1立方メートルあたり150kg噴霧してヘドロをコンクリート化して封じ込めてしまおう、というものだ。簡単に言えば、池をコンクリートのプールにする訳だ。しかし、この池には、多くの湧水があり、コンクリート化されれば、少なからず影響だでるだろう。

 また、セメント化することにより、自然の水浄化能力は激減し、生態系にも多大の影響が懸念される。また、お役人は固化の理由に、釣り人が捨てた「鉛」をあげていたが、それこそ、固化されたヘドロから鉛が水中に染み出る危険があるだろう。

 その点を、所管である環境保全課長に問うと、まちなみ整備課から問い合わせがあったので、セメント系固化剤には有害物質を含まないようにすること、固化後はph濃度に注意してから、生物を入れることなどを指導した、という。

 つまり、正に「縦割りお役所仕事」の典型のようなケースである。以前、大規模再開発で、再開発課が「量販店」を誘致する計画を作ったことがあった。地元商店街の活性化を仕事とする、産業経済部と調整したのか、と聞けば「していない」という。再開発を成功させる、という再開発課のミッションとしては正しいが、区内産業育成というミッションをも持つ産業経済部との調整は、「区役所」としては、当然すべきだった。結果、量販店計画は頓挫したのだ。

 今回も、プール状に池を作り、人工的公園を整備する、という「土木屋」の発想としては「固めちまえ!」という計画は正しい。しかし、自然を保護すべき、また、自然保護教育をすべき「区」の仕事としては、あまりにも乱暴である。環境保全課が主導的役割をはたして、周辺住民と巻き込み、時間をかえても自然負荷の少ない、「分解」や「除去」などの「根治療法」を行うべきである。

 同僚議員が、再三指摘して所管課が出してきた(作ってきた!)、「ヘドロ改善方法の比較」なるA4一枚のペーパ-は、正に「最初から固化ありき」との結論を導きだすため、記述内容に論理的矛盾が散見され、子ども騙しのものだった。

 業者任せの、予算作り、調査会社に「結論先にありきの」報告書作成依頼では、お役人は仕事が楽だが、何も変わらない。そのことに「民間」出身の区長さんは、早く気付かなければ、大田区の「青島幸男知事」になってしまう。

 頑張れ!お引越しするお魚さんたち!



2007年06月08日(金) いぬぶしは議場から出て行け!by地方自治法

 議会では、地方自治法に基づいて議員の三親等以内の親族が関与したり、議員自身が関係会社の役職員である契約案件や、自身の人事案件についての議案審査では、当該議員を議場から「除斥(追い出す)」しなければいけないと定めている。この8年間、様々なケースでそのような光景を目にしていたが、まさか自分が「除斥」対象になるとは夢にも思っていなかった。

 それは、ある駅前の再開発の都市計画決定を止めて欲しい、という趣旨の陳情審査でのことである。まずは、この陳情を本会議に上程するかどうかの議会運営委員会で「除斥」。次に、本日午後から行われた本会議で、本陳情を交通問題調査特別委員会に付託することをはかる場面で「除斥」。

 他の議員からは「なんで?」と、質問ぜめにあった。実は、この区域内に、昭和60年に大借金をして共同建築した小さなワンルームマンションを持っているのだ。当時は、経営していた旅行会社の社屋として使っていたが「いつ会社が潰れてもワンルームで貸せるように」と、事務室でありながら、全室ユニットバスとミニキッチンを付けておいた。(まさか、それが現実になるとは‥)

 平成14年1月に前年の同時多発テロの影響で廃業、自宅を売却したり借金整理した時にも、この物件だけは借金の額が多すぎて、売却対象からはずされたのだ。ところが、それが再開発対象地域に入り「地権者」として議会での審査に加われないことになってしまったのだ。

 10年近くの年月をかけて地元協議を重ね、都市計画決定の賛同者も地権者の70%を超えたところで、突如、あるNPOの支援を受けた反対派が議会陳情という行動に出た。再開発つぶしでは百戦錬磨のNPOは、反対派に「議会、区長、商店街を巻き込め」と指導したらしく、それは一瞬成功した。

 議会の「性」として、利害が対立する問題は「継続審査」として最終的には審議未了とするということが、ままある。区長は、と言えば、議会で「継続審査」中の案件に簡単には印は押さない。地元商店街は、人の流れを変える再開発には、反対することが容易に予想される。

 さあ、はたして今回は、どうなるだろうか。この案件には、地権者ではなく、議員として「中立的意見」を述べようと、思っていたのだが、まさかの「除斥」には、ちょっとびっくりだった。同僚議員の「利害が対立する問題は地元で解決を」という、見識ある対応を望みたい。



2007年06月04日(月) 月刊武道6月号随筆「ハイと言えない大人たち」

 財団法人日本武道館発行の「月刊武道」に、私の以下の随筆が掲載された。 

 私は、十歳で父と死別し、独力で進学するため、十五歳で自衛隊生徒として航空自衛隊に入隊した。朝八時に国旗掲揚、午後五時に国旗降下。さらには、名前を呼ばれたり、命令を受けたら大声で「ハイ」と答える訓練を4年間受けてきた。そのせいか、いまでも声は大きいし、国旗や国歌には人一倍想いが深いと自他共に認める。
議員に初当選して以来、区内の式典等に来賓で招待されることが多くなった。ところが、来賓紹介で自分の名前を呼ばれながら「ハイ」と返事をする来賓がなんと少ないことか。区立学校の入学式、卒業式でもそうだ。ほとんどの来賓が返事をせずに会釈をする。私はというと、これでもか、と大きな声で「ハイ」と返事をすることにしている。子供達は、この当たり前だが、誰もやらない行為に苦笑をする。
 先日、ある幼稚園の卒園式での光景には笑ってしまった。近隣小学校の校長が来賓として挨拶をされた。その中で彼は、挨拶の大切さ、返事の大切さを訴えたのだが、ご本人からは名前を呼ばれても「ハイ」はなかった。全員の挨拶が終わった後、再度、来賓の名前が呼ばれたが、この時も「ハイ」の声は校長の口からは、ついに出なかった。これでは、子供達が挨拶をするようになる訳がない。
 私は、議員になって以来、区立学校の問題教員の排除や、職員の規則破りの悪習の是正に努めてきた。その結果「教員の天敵」「職員の天敵」という名誉ある称号を頂いたが、問題教員や、問題が多い学校には、この挨拶と「ハイ」という言葉が少ない、という法則を発見したのだ。挨拶をしないから問題が起きるのか、問題があるから挨拶をしないのか。私は、自信を持って前者だと断言する。
 我が国には、「形入法」という教育方法が古来から存在する。まずは、形から入って次第に精神性を高めようというものだ。武道は正にこの典型であろう。その意味から、問題校、問題児、問題教員の解決の糸口は、挨拶と「ハイ」という返事にあるのではないかと思う。問題がおきてから挨拶をさせるのではなく、予防のためにも教員、学校、家庭が一丸となって挨拶と「ハイ」を実践することが肝要である。
 また、もう一つ見逃せないことは、最近の権威を否定する風潮である。天皇家の歴史を否定するが如き皇室典範改悪論議。国旗や国歌を認めない教員。校長や教育委員会の指示に従わない教員。家庭にあっては父親の権威を否定する母親等、今日の社会問題の多くは、この権威の否定から派生しているとも言えよう。社会学は、権威なき組織は必ず崩壊する、と教えている。
 このように考えると、荒廃した今日の日本を立て直す基本は、天皇家や国旗、国歌等の権威を尊び、家庭や学校においては、挨拶と「ハイ」の徹底した実践に努めることである。美しい国の基本は、「美しい挨拶」である。



2007年06月01日(金) この人を応援するのをやめた

 今まで、何人の各種選挙の応援をして、何人に裏切られただろうか。マスコミでの評価や、前職での評価は、実は選挙という「戦場」を共有すると、まったく違う「実像」に出会うことになる。

 以前、突如落下傘でお越しになった女性衆議院候補を応援したことがあった。教育問題の専門家という触れ込みで、ご本人もマスコミ出身。政党は違ったが、保守系議員として地元の議員で唯一人応援をした。

 ところが、とんでもないお嬢さん。小選挙区なのに「拉致議連」と「○○(父親の名)の娘」としか言わない。羽田国際化や中小企業活性化などの地域問題をレクチャーしたが、まったく興味を示さないし、しゃべらない。

 あげくに、選挙応援にきた娘さんは「ママをお願いします」ときた。(人前では母というべき教育を忘れたらしい)さらには、落選後は秘書さんを即日解雇し、後始末や精算事務は彼等の無償のボランテイア。今や、安倍内閣の中枢にいらっしゃるが、私は事ある度に「この事実」を宣伝させて頂いているが、マスコミ受けするので、保守系は彼女の「口」をうまく使えばいいと思う。

 そして、先の区長選挙。行政マンとしては優秀な候補者を応援した。ただ、選挙や人付き合いの機微などは、まったくの素人。また、選対も元お役人管理職ばかりで「挨拶」すらまともに出来ないところからのスタートだった。事務局長は途中で、心労のため突然辞職。結果は、もちろん落選だった。

 そこで参議院選挙。私は、古巣でもある防衛省出身の候補予定者を応援していた。先日は、リーフレットを2000枚送ってもらったり、彼の名刺兼政策資料を常にポケットにいれ、会う人ごとに渡していた。ただ、気になっていたのは、彼が大田区役所内で講演をされた時の態度だ。プロジェクターの調子が悪く、PCの音声が出なかった。その「緊急事態」にあたって、彼の大田区職員に対する官僚的な冷ややかで激怒した態度は、ずっと心にひっかかっていた。(この人は、サマワの笑顔とは違う、目下に冷たいのでは‥と)

 さて、本日、自衛隊OBや自衛隊応援団の会の総会があり、私も役員なので出席をした。そこに、彼(参議院候補予定者)が来て挨拶をされた。たどたどしい挨拶だったが、かえって政治家っぽくなくて好感が持てよかったが、再三「元陸上幕僚長(陸上自衛官のトップ)が選対責任者になってくれた。心労で彼が倒れ入院をしている。彼とその奥様の心を力に頑張る」という趣旨のことを話されていた。(実は、国会関係の防衛省関係者の間では、この元幕僚長が選対に入ったことで選対がぶれた、との風評もたっていた。)

 その後、次の予定があると彼は中座されたが、出口まで参加者と握手をされ、私もしたことがにない程、深々とおじぎをしていた。過去の落選候補には見られない光景である。う~ん、優秀な選挙参謀がいるな、と感心したのもつかの間。あっという間に冷めてしまった。私の前に来られたので、大田区でも、一杯ご一緒していたし、講演会の司会もしたので、親しげにポケットに入っていた彼の名刺20枚程度をわしづかみにして「私も頑張って名刺配っていますよ」と激励した‥つもりだった。

 彼は、ぽけっとして「あっそう」。これで終わった。わかってねえな!元陸上幕僚長も持っている票は1票。それよりも、現場で票を集める人を大切にしないと。かの区長候補にも同様の苦言を呈したが、その区長候補氏も、様々な席でエライサンの席にしかいかなかった。結果、落選。

 「一人でも多くの人に名刺を配り‥」との彼の挨拶での言葉に感激した私の想いは、この「あっそ」で消え去った。彼のホンネは「一人でも多くの自分より先輩年次の高級幹部に名刺を配り‥」だったようだ。

 私は、別に彼を応援しなければいけない特段の理由はない。ただ、現場を知っている自衛官OBを国政に、という思いだけだったが、どうやら間違いだったようだ。明日、2000枚のリーフレットに、この日誌を添えて送り返そうと思う。せいぜい頑張って欲しいが、私はイヤだ。また期待はずれだったぜ。

 しかし、防衛ファミリー100万票は、いったいどこへ流れているのだろう。自衛官は「政治的活動に関与せず」と教育を受けているが、自らの代表を選ぶことを躊躇してはならない。

(過去の防衛省出身参議院議員の結果)
平成13年 田村秀昭 自由党 86865票 当選 元空将
同年    依田智治 自民党 79184票 落選 元防衛事務次官
平成16年 月原茂皓 自民党 51290票 落選 元防衛庁課長


 < 過去  INDEX  未来 >


いぬぶし秀一 [MAIL] [HOMEPAGE]
 
↑今日の日記は気に入りましたか?
My追加