2005年07月31日(日) |
残念だけど扶桑社を採択するような教育委員はいないだろうな |
さて、中学校の教科書採択が佳境にはいってきた。東京都立の中学校では、注目の扶桑社の教科書がめでたく採択された。東京都教育委員会の再度の英断を評価したい。
また、栃木などでも採択の動きがすすんでいる。しかし、多くの採択区では、名も知らぬ、中国や朝鮮半島の偉人名を掲載し、わが国の歴史上も重要な人物を載せない教科書が「適切」だと採択されている。採択する教育委員の良識を疑う。
いや、そうではない。そもそも、教育委員会という制度は、米国から形だけ導入されたが、米国のように行政から独立している訳でもなく、教育委員は首長が選任。委員長は一年交代の輪番。事務局職員は、一般の異動と同じ感覚で、行政部局から転勤で教育委員会にいる。
委員会そのものも、他の審議会などと同様に、事務局がシナリオを書き、その筋書きですすめられていく。お役人のDNA、すなわち「波風たてずに穏便に」を実践するとすれば、扶桑社の教科書採択などというシナリオは絶対に書けない。採択などしようものなら、左巻きの皆さんから、カミソリは届くは、無言電話はくるは、大変なことになるのは明白だ。
大田区では、8月3日14時から、8月4日15時から、教育委員会が開催され、採択される。1時間前から傍聴券を配布するが、予定数(100名程度)を超えた場合は抽選を行なう。いかに形式的に「粛々と」教科書が採択されるか、多くの良識ある区民においでいただきたい。
2005年07月27日(水) |
脱施設。地域でささえる精神保健福祉活動@帯広 |
昨日に続いて、保健福祉委員会の視察で北海道にいる。議員の視察で北海道などというと「どうせ遊んで、観光地めぐりでもしているんだろう」と言われそうだが、「バカ」がつくぐらい真面目にやっている。例えば、昨日、あの「ラベンダー」で有名な富良野にいながら、一切ラベンダー畑にはよらない。
広島に都市交通の視察に出かけたときも、あの原爆ドームすらよらないのだ。さらに、ホテルは「わざと」じゃないかと思われる位、質素なビジネスホテルだ。どうせ、夕食を食べるのだったら、温泉旅館でもいいと思うのだが、「何か」を恐れるがごとく、ビジネスホテルなのだ。(実際には、ビジネスよりも、安いリゾートホテルや温泉旅館は、いくらでもあるのだが…)
今日は、富良野から帯広にむかう。どうせ、グリーン車なんだろう、との陰口が聞こえそうだが、残念ながら、普通車。それも、一両だけのジーゼル車。「快速」と名うっているが、富良野から帯広まで、2時間半の旅だった。
帯広では、先に柏市議会の会派での視察がはいっているとかで、昼食をはさんで、2時間以上のお暇を頂いた。市内をブラブラしていると、平和な街に突如として轟音の演説。よく聞くと、民主党支援の某労組の「戦争教科書採択反対」の街頭演説だった。どこでもバカはいるもんだ。よく読めってんだ!
まだ、時間が余ったので、本屋で立ち読み。どんな知らない街でも、本屋か図書館があれば、何時間でも時間をつぶせるのでありがたい。
午後2時から、やっと市役所に出向いて視察開始。帯広は、精神障害者福祉では、先進的な都市である。市役所での説明の後、精神障害者を支援する生活支援センターを視察した。こでは、一切プログラムを作っていないそうだ。障害者の方は、自分のライフスタイルに合わせて出かけてきて、勝手に帰っていく。そのことが受けてか、利用者は増加しているそうだ。
次にうかがったのは、精神障害者福祉の「脱施設」を標榜する一人者、門屋充郎氏が開設した、帯広ケアセンター。ここでは、障害者の方々が、農場で働き、それらを売却して配分している。直接、門屋氏にお話をうかがうことが出来た。それによると、社会的な受け皿が整備されていないため、精神病院を退院できるにもかかわらず、入院せざるをえない「社会的入院」が解消されない。「脱施設」をすすめるためには、住居と食事の確保が必要。
ここで取れた、おいしい北海道の味覚を宅配してくれると聞いて、さっそく申し込んだ。ご興味のある方は、申し込んで欲しい。以下、ケアセンターのパンフレットから。
私達は、不幸にして心の病になりました。しかし、その事に負けてはいられません。私達は、支えてくれるたくさんの人達と生活の場を作り、働く場を作る活動をしています。私達は、帯広ケアセンターに通いながら農業をしています。食べ物を大切にすることは、人の命を大切にすることと同じです。私達は、人の身体にやさしい野菜(無農薬・低農薬・有機栽培)を作り、自分達で直接販売することで収入を得ています。今年も、美味しい大地の恵みを多くの人に届けたい、と願っています。ご注文いただければ幸いです。
野菜の例(送料1000円) 大正メークイーン、男爵いも、かぼちゃ、セット10kg 1,700円 とうもろこし 10本〜15本 1,500円
詳しくは、帯広ケア・センター 電話0155-59-2739 FAX 59-2990
2005年07月26日(火) |
台風の中一路北海道へ@健康福祉委員会 |
今朝は、5時に家を出て、大雨の中、経営者モーニングセミナーを聞いて、羽田に向かった。区議会健康福祉委員会の行政視察で、北海道にいくためだ。 各常任委員会は、年1回、その所管調査のために、区外に視察に出ることが予算化されており、その費用は議員一人あたり10万である。この視察についても、海外同様いささかの疑問を持ちつつの参加だ。
台風の大雨の中、羽田から旭川空港へ飛ぶ。飛行機が遅れたため、バスに間に合わず、空港内で昼食を各自とることになり、同行している職員から昼食費金1500円也を受け取る。昼食後も暇をもてあまし、13時30分の路線バスで富良野へ。途中、車窓からは見事なラベンダーが見られた。
今日の視察項目は、富良野市の高齢者対策である。まずは、区役所において、事業の説明を受ける。人口3万人足らずの自治体と大田区を同様の視点では比較できないが、工夫をしている施策がいくつもみられたのには、感動した。そのいくつかを示す。
1.一年間介護保険を利用しなかった場合、介護をしている家族に10万円を支給 2.無年金の外国人に月1万円を支給 3.高齢者に図書館の本を中学生が宅配。図書館から学校までは佐川急便がCSR(社会貢献)の一環として無償で輸送。 4.高齢者緊急通報システムの連絡をタクシー会社で受信し、最寄のタクシーが確認に急行する。
いずれも、国や道の補助事業であるとのことで、大田区でも導入可能だそうだ。自治体の工夫と、積極的な手上げが必要だ、と痛感した。
説明の後は、市地域福祉センターを視察した。ここでは、社会福祉協議会の常務理事が、熱く、施設概要を語ってくださった。この方は、元市職員で、観光事業にもかかわっていたとのことで、福祉の話より、いかにして、富良野の観光を拡大させたかのお話に興味があった。
ホテルは、富良野プリンスなどという素敵なホテルがあるのに、ビジネスホテルのシングル‥(仕方ないやね。公費だもん)
2005年07月23日(土) |
震災時にこそ外国語放送をすべき@東京の地下鉄 |
本日は、社団法人日本郷友連盟東京都支部(東京郷友会)の役員会に参加した。これは、戦前の在郷軍人会を改組したもので、防衛思想の普及、英霊顕彰などを目的として活動している。ただ、現在では、自衛官、軍人OBは会員の半分以下で、一般の方々が活動の主体となっているとのこと。
ついては、自衛隊OBであるお前も入会して汗を流せ、との指令(?)が、航空自衛隊元高級幹部からあり、本日入会することになったのだ。居並ぶ、元将官や重鎮を前に、自己紹介を始めたその瞬間、グラグラときた。市ヶ谷駐屯地に隣接する築30年のビルの地下である。些かたじろいだが、話をすすめた。さっそく情報収集に行った事務局が「震度5」と伝えて、一同ビックリ。
会も、地震のことなど忘れて盛り上がり、解散となった。ところが、意外な悲劇はそれからだった。JR市ヶ谷駅はごったがえしていた。JRは全線不通だ。東京メトロは…こいつも不通。なんと、都営地下鉄だけが動いているらしい。やるな、東京都交通局!石原都知事のせいだろうか、それとも、危機管理マニュアルが徹底していないため、動いているのか。いえいえ、都職員さんの献身的努力のおかげ、と、今は思っておこう。ありがたいのは事実だから。
乗り継いで、なんとか三田線まで出た。すると、三田線も御成門で終着になる、とのアナウス。後続の電車が三田までいくらしい。対面シートの前には、バックパックを背負った青い目の外人さんが、不安そうに地図をみている。さっそく、ヘタクソな英語で、地震の影響で電車のダイアが乱れている、御成門でこの電車もとまるが、後続が来るらしい、と説明した。
すると、オーストラリアから来たという彼。地震は生まれて初めてで、気がつかなかった、と残念そうだった。芝公園までいくが、事情がわかったので、御成門から歩いちゃう、と手を振って出口へむかっていった。
ふだん、「ネクスト、ステーション イズ オナ〜リ、モン」などと、おかしなアクセントで車内放送しているのに、震災時には、一切英語の放送はない。日本人なら、なんとか情報を取れるだろうが、外国人で何がおこったか不安だけで、大変だと思う。平時の、おかしな放送はいらないから、非常時には、事態の説明を、数ヶ国語で駅、車内で流す配慮が必要だと痛感した。
さて、帰宅すると、なんと家の中は戦場のようだ。通信販売で買った「耐震器具付」本棚が、無残にも倒れ、本が床に落ち、その先頭の棒が襖を突き破っていたのだ。なんということだ。製造ミスじゃないか!と怒っていると、妻が「あなたの施工ミスのようだ」と、いい加減なツッパリ棒の接着が原因だと指摘する。
しかし、本棚の下で寝ていなくて幸いだった。恐るべし、大地震。
2005年07月21日(木) |
老眼の次は腰痛かよ。歳とったな〜 |
先日、老眼鏡を買った、と書いた。実に重宝である。名刺の字がクリアに見える。ただ、ケチって遠近両用にしなかったので、車の運転には使えないし、かけたまま行動はできない。しまった。もう少し出して遠近にすればよかった、後のまつりである。
さて、今日は、ついに腰痛で医者に行った。先月、航空自衛隊の訓練で、小松基地で腰痛を初めて体験したが、再発である。痛い!痛い!きっと、往復16時間という、常識を逸したバスによる「移動訓練」の結果だと思う。いや、それに、前回の議会で、真面目に本会議場に長時間座って「人の話」を聞いていたことも影響しているかもしれない。とすれば公務疾病だ!(そんな訳ない、と事務局に一瞥にされた)
兎に角、動けないのは困る。猫背になりながら受診した。レントゲンを見ながら「ヘルニアの前段」であるとの診察。背中に注射をするという。いやだ!いやだ! 注射と、つり橋と、オニオンスライスは大嫌いなのだ。
背中に3本、やられちまった。でも痛い。
こうやって朽ちていくのか、と思うと些か弱気になった。早く帰って寝よ!
2005年07月20日(水) |
あまりに悲しい、中学生の死 |
悲しかった。涙が止まらなかった。ハートにかたどられた祭壇と、写真が、可愛らしくて、無念で…
今日、13歳の女子中学生のご葬儀に参列してきた。骨肉腫と戦った末のことだったそうだ。彼女のご両親は、共に地域の小学校で、いつも積極的に活動していただいていて顔見知りだった。
お父さんは、いつも笑顔で、PTA行事の主導的存在だった。お焼香の席で、堪えながら参列者に会釈をしている姿は、可哀想で、可哀想で、見ていられなかった。あの笑顔の影で、こんなに苦しんでいらしたのか、と思うと、また涙が出てくる。
娘さんの顔はよく知らない。が、なぜ、神は、こんな惨い仕打ちをするのだろう。同級生達は、この死をどう受け止めるのだろう。自分が、このお父さんの立場だったら、どれぐらい辛いだろう。そんなことを考えながら、お焼香の列にいた。
ご冥福と、残された家族の傷が、早く癒されるよう願ってやまない。
2005年07月19日(火) |
議会の日程確認ミスは、内密に? |
今日は、地域活性化等調査特別委員会である。この委員会は、私が委員長なのだが、昨年、委員であった時から「いらないんじゃないか」と発言しており、委員会運営に頭が痛い。ままりにも範囲が広すぎて、やもすると「いいぱなっし委員会」やら「議員の演説委員会」になってしまう危惧があるからだ。
さて、ところが、今日の委員会は、本来の問題以外の問題で揺れていた。それは、同じ時間に「保育園、学童保育、保育料検討委員会」という会合を、お役人が設定してしまったのだ。これは、所管のお役人と、議員選出の委員と、区民らが、保育料について検討をする、という趣旨で、全5回でおこなわれるものだ。
我が特別委員会からは、一名の議員が、この検討委員会の委員を兼務している。同時刻の開催で、この議員から特別委員会の開催時間を変更できないか、との相談が先週あった。それによると、事情は以下のようなものだ。
事務局たる、こども育成部は、議会の日程を確認しないまま、次回の日程を決定し通告してきた。委員会がある、と抗議したが、「区報に載せてしまった」との理由で、変更はされなかった。前回も、10時半開催と連絡しておきながら「区報に14時から」と掲載してしまった、との理由で、開催時刻が変更になった。5回しかない委員会で、2回ものミスはおかしい。
この委員会の所管課長は、以前、区議会事務局次長でもあり、知らない仲でもない。さっそく抗議の電話をすると、「単純な私のミス。そんな大きな問題にすべきことじゃない」と。そうだろうか。区が行なう会合で、議員が出席するものを、議会日程を確認しないで開催することが、大きな問題でない、という認識こそ大きな問題だと思う。彼には、常々、一目置いていただけに、このお役人的発言は、とても残念だった。
さて、これからが大変だった。委員長として、区理事者(幹部)側に、再発防止と、抗議を、いかにして申し述べるか、だ。委員長名で抗議した前例はない、と議会事務局職員から「ご注進」があった。暗に「やめとけ」ということだろう。そこで、議長名で、と考えたが、これには議長サイドから「再考」の要請があった。議長名で出すということは、お役人と、それなりのケンカをせねばならない、というのだ。
私に直接の接触はなかったが、このような動きを察知したお役人は、大騒ぎ。なんとか「穏便」に済まそうと。
結局、あちらの委員会冒頭で、担当部局が事情を説明し再発防止を約束する発言をすることで、この議員と話し合いはついたようで、ダブってしまった議員は、こちらの委員会に出席をした。と、ところが、あちらの委員会で、約束したはずの発言を、お役人がしなかった、らしいのだ。まったくな〜
なんで、そんなにミスを謝罪することに躊躇するんだろうか。企業で、社外取締役(議員)が参加する、消費者(区民)との懇談会の日程を組むとしたら、当然、役員秘書室(議会事務局)に、日程調整をするだろう。そして、ミスをしたら、ごめんなさい、二度としません、と謝罪を公の場でするのが本来の姿ではないだろうか。
ところが、そんな当たり前のことが、お役所では、そうならないらしい。なんとか、大事(おおごと)にしないで、根回しで穏便に。まして、議事録に残すなどという「大失態」(そうとは思わないが)は回避せねば、ということらしく、総動員で阻止。
そもそも、7月11日に書いた、都市計画審議会の滑稽さに象徴されるように、お役所には「開催すること」が目的の審議会や委員会が、どれほどあることか。筋書きどころか、結論までお役人が作っている、というものだ。
この、保育料検討委員会が、そうでないことを願い、日程確認ミスの再発防止を強く要請したい。
2005年07月15日(金) |
アスベスト対策は「縦割り行政」の象徴? |
今日は、区議会常任委員会の定例開催日である。定例開催が月1回というのは、いかにも形式的だと思う。せめて週一回は開くべきだ、と主張しているが、とおらない。お隣り川崎市では、随分前から週一回開催が定例化しているのとは対照的である。
さて、本日の委員会のエポックを二つほどあげる。
第一点は、日本中で発生している区立学校におけるアスベスト対策について共産党委員が質問したところ、所管の課長が「学校については教育委員会に任せてありわからない」さらには「我々公務員は、縦割り行政のなかで、それぞれが責任をもってやている」との名言(いや迷言?)まで飛び出した。この課長の答弁は、人を食ったような所もあるが、ユーモラスで本質をついていて好きだ。とは言っても、「情報の共有ぐらいすべき」と、私が追求すると「努力します」と応じてくれた。驚くべきことに、夏休み中に地元小学校で行なわれるアスベスト除去工事について、保健所をはじめ、保健衛生を担務する管理職は誰一人知らなかったのだ。恐るべし「縦割り行政」!
二点目。区内のあ大手居酒屋でO157が発生し、その店を営業停止にした、との報告があった。原因は、牛レバ刺しで、同じものを仕入れた、系列店でも横浜と町田で同様の事例があり、それぞれの市が営業停止措置をとった、とのことで、系列の物流業者から仕入れたものである、とも説明された。そこで、素朴な質問をした。
処分すべきは、感染源である牛レバを流通させた物流業者であり、店ではないだろう。この処分は、近所のスーパーで感染した食品を、我が家の妻が買って、結果、私が感染したら、妻に「食事を作るな」という命令を出しているのと同じだろう、とも。
すると、ビックリ。食品衛生法は「風下(かざしも)」を処分するべし、と定めていて、これが適法なのだという。さらに驚きは、牛レバ刺しを「生」で提供することは、そもそも禁止されていることで、それを承知で提供していたのだそうだ。
エッ!牛レバ刺しは「違法食品」だったんだ。知らなかった…
2005年07月13日(水) |
街の治安維持と、市民生活。ある職務質問の場合 |
友人で、熱烈な選挙応援団の焼き鳥屋のオヤジ(年下だが)から電話があった。えらく興奮しており、「蒲田警察署に文句を言いに行くので、同席してくれ」という。警察は東京都の管轄で、区議会の所管ではないが、そんなお役人的発想は持ち合わせていない。総理大臣だろうが、警察だろうが、区民が正しいのだとしたら、文句を言って正すのは、議員の勤めだ、と思っている。
そこで、事情を聞くと、以下のようなことだった。
昨晩、この焼き鳥やさんの前で、交通事故があった。パトカーで現場検証に来た中年の巡査長が、目撃情報などを期待して、このオヤジをたずねた。すると、店の隣りにとめてあった、オヤジ所有のバン(車)の助手席にある、量販店の買い物篭が目に入った。この警察官は、事故情報の協力者であるはずの、オヤジを、買い物篭の窃盗犯として調べはじめた。店にも入ってきて、その横暴な態度には、店にいた酔客も「なんだ、おまわり!」と文句を言ったほどだった。カゴについては、店に詫びをいれて、返してくるが、毎日、このカゴで、その店に仕入れにいっているものだ。警察官は「返す必要も謝ることもない」と言う。いったい、何をしにきたのか。
というのだ。う〜ん…カゴは、明らかに、オヤジが悪い。ドンキホーテー放火犯の女性の最初の逮捕容疑は、ドンキーの防犯カメラに、カゴを盗んだ映像が映っていたことだった。微罪ではあるが、逮捕すら出来る事案でもあるようだ。では、警官の対応はどうか。オヤジの言い分だけ聞くと「市民と共にある警察」というイメージとは違う。以前の「おい、コラ」の復活のようにも聞こえる。
善良な区民が、必死に働いている現場で、「営業妨害」のような職務質問をするほどの緊急性があるとも思えない。ただ、この手の話は、両方の当事者から聴取しなければ実際のところはわからない。現場第一主義の私は、即刻、一人で蒲田警察署地域課長に面会を求めた。
突然の訪問に、当初は迷惑そうだった課長も、警察の職務には大いに感謝している、との私の日常のスタンスを理解されたようで、当の巡査長からの報告を教えてくれた。概ねの事実関係は、オヤジの言うとおりだったが、当人には「営業妨害」をした認識はなく、適切な職務だった、と部下を擁護する。
しかしながら、オヤジさん(と課長は敬称をつけた)が、横暴な言動だった、と思われたとしたら、本人には指導し、お詫びする、と警視たる課長が謝罪の言葉を述べた。結局のところ、どの程度の営業妨害で、そのような応酬があたのかは、課長も私も伝聞情報だけなので、判明はしない。ただ、謝罪されたことは是として、さっそく、オヤジに電話して翻意を促したところ、納得してくれた。
警察官の不祥事が相次いでいるなか、真面目に職務を執行する現場の警察官は、本当にご苦労だと思う。大きな犯罪の検挙は、今回のような「小さな」職務質問からだとも思う。しかし、そこで、善良な区民、市民のプライバシーや権利をどう擁護するかも命題である。
最近は、特に区内の盛り場で、制服姿の警察官をよく見かける。頼もしさと、安心感を感じる。悪人には、武器の使用も躊躇せず、区民生活への影響は最小限にというメリハリを是非とも期待したいものだ。
頑張れ、全国の現場警察官!
2005年07月12日(火) |
郵政民営化なんのその!暢気な蒲田郵便局管理職さん |
郵政民営化が、えらく話題になっているが、なんで、こんなに必死になるのか。もはや、小泉総理の意地としか思えない。もっとすべきことがあるだろう、と思う。と、思っていた。が、冗談じゃない!民営化じゃ甘い。解体せよ、と思う事件があった。
蒲田郵便局貯金、為替の窓口で昨日16時前後のことだ。10日の税金などの納期限でもあり、窓口に締め切り(16時)時間には20人以上が待っていた。私も、その一人だった。窓口にいる若い職員は、必死に処理をしているが、人数は、なかなか減らない。待つ人の顔がだんだん腹だたしそうな顔に変わっていくのがわかる。
そんな状況の中、一番壁きわに座っている管理職と見られる、オバさんとオジさんが、暢気に、それもにこやかに談笑している姿が目にはいった。ふざけるな!早速、窓口の外で案内をしていた職員に「あの管理職を呼んでこい」と頼んだ。ところが、このオヤジ、この職員の伝言を聞いてはいるが、無視。出てこないのだ。余程、クレームになれているのか、ひどいもんである。再度、呼んで来い!と声を荒げた。
すると、出てきたのは、談笑していたオヤジではない、もう少し若い管理職だった。「ウルセイやつがいるから、お前行ってこい」とでも先輩に言われたのだろうか。いやそうに「すみません」と頭を下げる。
納得いかないので、事務所に戻ってから、区議であることを告げて総務課長に文句を言った。趣旨は以下のようなものだ。
郵政民営化法案が参議院でどうなるか、国民的注目が郵便局に集まっている。このような重要な時期に、たとえ下級管理職(係長級)であろうとも、緊張感をもって仕事にあたるべきだ。ましてや、窓口が大混乱している時間に談笑とはなんだ。決して、待たせられたことに怒っているんではない。このような、意識の低い職員がいるから、民営化しなければならないのだ。
夜、総務課長から電話があり、さっそく幹部を集めて、注意を促した。明朝の朝礼では全職員に徹底する、とのこと。
郵政民営化大賛成!いや、郵政解体しちまえ!
2005年07月11日(月) |
なんの為の都市計画審議会? |
今日は、大田区都市計画審議会があった。今年度から、この委員になったので、初めての審議会参加である。この審議会は、17名の役人と、6名の学識経験者、区議会議員6名、商店会長ら区民4名、蒲田警察署長、消防署長により構成されており、区長から都市計画決定につき諮問を受け、審議するものだ。
今回の議案は二つ。一つは京浜蒲田駅西口地区の地区計画について。二件目は、生産緑地の廃止についてだ。まずは、一件目。答申期限が7月11日つまり今日が答申の期限である。今日提案され、それも2時半からの審議会で4時に終わって、それから答申案分を作成し、5時までに区長に提出するなど、あまりにもおかしい、どうせ、審議会など否決しないだろう、という思いがミエミエだ。と指摘した。また、答申文はすでに出来ているにちがいない、とも。
すると、助役が、決してそんなことはない。ただ、住民の方々が、この決定を急いでいるので、日程的に今日開催の同日期限とした。理解して欲しい、と。しかし、この諮問が区長より発せられた日付は、5月30日。「急いでいる」という言葉は、言い訳にしか聞こえない。すると、弁護士である委員から、「私も犬伏委員の意見に賛成です。今までも、このようでした。おかしい」と応援して下さった。これには、助役も「重く受け止めます」
区議会議員には「ご理解を」、弁護士だと「重く」かい?まあ、せめて、答申期限は、審議会の2〜3日先にするのが、いくら「しゃんしゃん審議会」でも礼儀ってもんだろう。
次も笑った。農地を廃止して宅地にするというものだが、現状を質問したところ、マンションの建設工事が進捗しており、8月には完成する予定、との答弁があった。ちょっと待ってよ!では、この審議会で、宅地にすることは同意できぬ、との答申を出したらどうなる?答えは、平成15年12月に旧所有者が亡くなり、それから3ケ月経過後には、生産緑地は自動的に解除になり、宅地転用が可能になっている。従って、答申の内容に関わらず、マンション建設は合法である。とのこと。 じゃあ、なんで審議会開いているのさ。
所要時間約1時間。参加した役人約20名、委員13名。委員には例の「費用弁償」が、多分15000円ぐらいでるはずだ。ちなみに、1時間に発言した委員は、弁護士さんと、区議会議員3名のみ。
嗚呼、お役所仕事!万歳!
委員の公職と出欠、発言状況
東京工業大学名誉教授 出席 司会進行 東京建築事務所協会参与 出席 発言なし 駒沢女子大学教授 欠席 東京工業大学大学院教授 欠席 弁護士 出席 発言あり 建築デザイナー 出席 発言なし 区議会議員6名 欠席は共産党のみ 発言は私、ネット、自民各1名 自治会連合会会長 出席 発言なし 商店街連合会会長 欠席 工業連合会副会長 出席 発言なし 青年会議所大田区委員会委員 出席 発言なし 蒲田消防署長 出席 発言なし 蒲田警察署長 欠席
2005年07月05日(火) |
くやし〜い!老眼鏡購入 |
数ヶ月前、六法全書を調べる必要があり、区議会事務局にあるデカイ六法を借りた。ところが小さい字、特に条文の数字が見えないのだ。脇で見ていた事務局の心優しい(?)女性係長さんが、ハイ、と差し出してくれたのは、なんと虫メガネだった。悔しいけれど、よく見えた。
その後、病院の眼科で診てもらったところ、軽い乱視と老眼、との診断。メガネを作りなさい、と指示された。冗談じゃない、まだ若いんだ、とばかり、ずっとほっておいたが、仕事に支障がではじめたのだ。名刺に書いてあるFAXやら電話の数字がぼやけて見えない。6と8、5の判別が難しいのだ。
昨日、意を決して、区役所前の大手メガネ店に行った。この店を選んだのは、大手だからではない。先日ある中小企業団体の会合で、大田区産業済部幹部が次のような話をされたのを覚えていたからだ。
ある日、メガネの留め金の調子が悪いので、役所前のメガネチェーンに入ったとkろ、親切に治してくれて、そのうえ無料。玄関まで見送って深々と挨拶された。別の日に、靴のヒモが切れたので、商店街の靴屋に入ったところ、靴紐は売ってくれたが、その辺に座って、自分で入れろ、という態度だった。商売が繁盛するかどうかは、こんなところではないか。
まったく、その通りである。商売の最後の差別化は、人間と人間の繋がりだと思う。既存商店街が大型店反対を訴えているが、本来、中小商店に求められている、人間的なお付き合いを忘れ、工夫もせず、高飛車な接客をしていないだろうか。
まあ、そんなことで、その店の接客を見たい気持ちもあり、そのメガネ店に行った。若い女性店員さんの気持ちいい接客に、ついつい購入してしまった。9800円から4万円ぐらいまで提示されたが、「初心者だから」と、訳もない理由を告げて、二番目に安いメガネを買った。
似合わない!万年青年を気取っていたのに、残念である。嗚呼、48歳…
2005年07月04日(月) |
新しい都議会議員誕生 |
昨日の都議会議員選挙の結果、新しい議員が誕生した。投票率は東京都全域で前回を6%下回る43・99%。大田区は7%以上下がり44.35%と、相変わらず有権者のアホぶり、政治的未熟さの結果が現れている。
為政者にしてみれば、「民」は政治的には未熟で、無関心が扱いやすいはずだ。支持母体や組織力を駆使して「民意」をコントロールできるからだ。演説やらマニフィストで「都民のため」とか「国民のため」と述べておきながら、実は「愚民政治」を官僚や役人とグルになって行なうほうが、楽だろうから。
今回の都議選には、ほとんどかかわっていないので、普通の有権者とほぼ同様の立場だった。陣営の中にいると、最終日の土曜日などは「いよいよ街は盛り上がってきた」等と、勘違いをしていたが、今回、門外漢のさめた目で見てみると、最終日に盛り上がっていたのは、陣営やら候補者だけで、街は、ほとんど無関心だった。
さらに、同様に、12名(大田区)の候補者を誰一人知らない、という前提で誰に投票しようか、と仮定して考えてみたが、誰一人として、まともに政策を訴える演説を聞いたことがなかった(機会が)ので、政策では判断できない。結局のところ、保守系の考えの人なら、自民か民主の候補者、さらには、現職なのか、年齢は、顔は、男か女か、と消去法で絞らざるをえない。その結果、無所属での当選は、余程でない限り不可能となる。
新聞で見た、全都の新議員には、よく知っている顔ぶれもあり「?」をつける方も正直いる。都政を変えるなどということより、議員になることに執念を燃やしていた方もいる。しかし、それも有権者の選択なので、やむを得ない。
新都議会議員の皆さんには、どうか、当選のモチベーションは色々でも、バッチをつけたからには、東京から日本を変える意気込みで、頑張って欲しいものである。
2005年07月03日(日) |
天国からのおこづかい二連発 |
世の中には、我々の意識を超越する何か不思議な「働き」があると思っている。今回は、故人から贈られた「おこづかい」の話をふたつ。
ひとつは、以前にも書いたが、戦没者弔慰金である。これは、戦没者の親族へ10年償還の国債で弔慰金をおくる国の事業で、40万円が支給される。このことを、遺族会で聞いた私は、戦没者である伯父(海軍少佐)の唯一の生存兄弟である、妹たる伯母にこの制度の存在を伝えた。
すると伯母は、電話口で号泣している。事情を聞くと次のようなものだった。
兄(私の伯父)は、出征の日に、妹(私の伯母)に「戦争から帰ったら化粧品でも買ってやるからな」と言った。その言葉が最期で、二度と帰らなかった。ところが、60年後に、弔慰金という形で、兄は約束を果たしてくれた、というのだ。
もうひとつ。これは、私の母(5月18日逝去)からの、私の娘へのおこづかいである。母と私は絶縁状態であったため、孫たる私の子供達は、おばあちゃんに会ったことがなかった。(お通夜の棺桶で初めて会った)勿論、おこづかいなど論外である。
ところが、私の加入している予備自衛官互助制度により、実母の死亡には3万円の弔慰金が支給されることを知り、申請した。交付されたら、高校の夏季研修に行く、娘に「おばあちゃんからだよ」と渡してやろうと思っている。
偶然と言ってしまうことは簡単だし、そうかもしれない。でも私は、天国からのおこずかい2連発だと信じたい。ありがとう!
2005年07月01日(金) |
いや、たまげたな!川崎扇島のカーオークション会場 |
今日は、知人と共に設立した新しい会社の関係で、川崎東扇島にあるカーオークション会場に出かけた。埋立地の港湾地区にあるこの会場では、毎週金曜日の10時〜セリが行なわれる。(業者専用)2日前からは、セリ会場隣りにある駐車場にある車を下見もできる。
飲み物は、もちろんのこと、朝食、昼食まで無料で食べれる。昼食は、ミックスフライ定食やら、本場インドカレーとナンなど、豪華版だった。さらに驚きは、会場内、いたるところに見られる外国人バイヤーの多さだ。それも白人ではなく、東南アジア、アフリカ系らしき人々だ。
セリは、会場内に設置された左右の大画面スクリーンと、机にあるボタンによって行なわれる。一台の車が画像で出品されてから、落札されるまで時間にして数秒だと思う。この日は、約2000台の車が取引されたそうだ。
出品料は、一台8400円。落札料が同じく8400円。一台落札ごとに16800円が、この会社に入る勘定だ。2000台で3360万円。今日一日の粗利益である。リスクなしの仲介ビジネス見事である。飯ぐらいタダで食べさせても、どうってことないだろう。
ところが、業界通の知人によれば、ここはそれほどでもないそうだ。千葉県野田市には、わが国最大規模の会場があって、1万台を超える取引があるそうだ。参加会社には、大手デイラーもおり、中古車市場の活況と儲けのシステムを学ばせていただいた。
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