いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年10月31日(木) さあ、月末だ。頑張れ中小企業の社長さん

月末は、中小企業や、商店主にとっては、特別の日である。手形の決済日、集金日、諸経費、仕入れの支払日、会社によっては給料日だったりする。とにかく、日本中で、お金が派手に動く日である。ところが、お役人には、そんな感覚は、コレポッチもない。区民対象の会合や、講演会などが、なんの議論もされず、月末に設定されることがある。なぜか?会場が空いているからだ。民間では、月末月初は、何かと気ぜわしいから、会合などは避けるのが常識だが、そんな常識は公務員には通じない。しかし、お役人の気ぜわしい時間に、出入り業者は行ってはいけない。午前11時40分以降、午後4時40分以降。この時間には、役所から仕事をもらいたい業者は、絶対にお役人を訪問してはいけない。副参事級(管理職)以上なら、あまり、いやな顔はしないだろうが、一般職員の多くは”早く終れよ”とばかりの顔をする。もうすぐ、楽しい昼休みなのに、もうすぐ、楽しく飲めるのに、なんで来るの!但し、残業予算の余った3月頃は、かえって喜ぶかもしれない。まあ、おきをつけあれ。さて、昨年、会社を廃業した私も、債務返済の止むにやまれぬ事情と、生来の性格から、小さなビジネスを立ち上げた。したがって、今日は、上述の支払日である。家賃、給料、仕入れ代金などを支払ったら、通帳には17000円が残った。勿論、私の給料は”ゼロ”で、である。深夜3時まで働いて、給料ゼロか、と感慨深いが、いやいや、議員だけではなく、中小企業の辛さ、楽しさを味わえる幸せに感謝するべきだ、と反省。そして、この立ち上げに、”支払いはいつでもいいよ”といって、内装やら、電気設備の工事を請け負ってくれた、すばらしい中小企業の仲間たちにも、心から感謝!二束の草鞋、あらためて履いてみせよう。頑張ろう、大田区の、日本の中小企業!



2002年10月30日(水) どいつもこいつもお役人のDNA〜東京都住宅局編

昨日、地元の金融機関に、私が経営をしていた会社の債務弁済計画の相談にでかけた。本店から調査に来られた担当者と面談し、個人として長期で返済していくことで、概ね話し合いはついた。その後、和気藹々のうちに雑談にはいると、とんでもない問題にめぐりあった。それは、東京都住宅あっせん融資制度なるもので、都民に優良な住宅を取得してもらうため、住宅金融公庫の合わせ貸しで、都が金利の一部を負担し、損失(貸し倒れの場合)補填をすることを条件に、金融機関に融資を斡旋する制度である。ところが、この金融機関が、貸し倒れになった融資につき、東京都に損失補てん(返済)の依頼をしたところ、都の担当者から”予算がない”、”現在、基準をつくっているから”などの理由をいわれ、処理できなくてこまている、というのだ。早速、東京都優良住宅課に取材すると、”あくまで予算の範囲内”と、担当者は強調する。”じゃあ、保証人になったが、金がないから払えないということか”と正すと、”そうではない、来年も、再来年もある”との返事。おいおい、石原さんも、不良債権処理を急げ、といっているではないか。金融機関は、都の弁済が確定しないと、不良債権処理が確定しないのだ。そのうえ、なんと、”補填額は、債権の10%以内”だという。”以内の基準は?”と聞けば”現在作成中”との答え。冗談じゃないよ。銀行は、東京都が保証人だと思って、安心して融資したはずだ。それが、焦げ付いたら”金(予算)がないので払えない。来年以降で、返せるかもしれないが、返す金額は(基準)は、今、考えている”そんな馬鹿な話があるか。この担当者と話していると、だんだん、こちらが無理難題を言っているようになてくるから、恐るべし、お役人の話術。そして、心の中まで染み込んだ”お上”意識のDNA!この意識を変えなければ、日本は終わりだ。南無阿弥陀仏!



2002年10月29日(火) またまた国土交通省の横暴がはじまった〜羽田空港跡地編

今日は、区議会羽田空港対策特別委員会が開催された。通常は参加しない助役が参加しての委員会。こんな時は、必ず大きな問題の発表がある。今日の大問題は、羽田空港の沖合移転に伴う跡地が、70haから53haに減った、との報告だった。そもそも、20年以上も前に、跡地は200haと、当時の運輸省が発表して以来、商工会議所をはじめ、数々の団体が、この跡地の活用を議論してきた。それが、昨年、突然、70haになった、と通告し、今度は、”国際化のため、スペースが必要。まだまだ、2〜30年使える格納庫などを壊すのはどうか”と、53haに減らしてきた。まったく地元軽視もはなはだしい。そのくせ、身内のファミリー企業には、とても親切だ。天下り先の給与と、退職金のよさで有名な日本空港ビルデイング。ここが、経営する空港内駐車場が、利用者が少ない。そりゃ大変だ。民間の空港外格安駐車場業者を締め出そう、とばかり、お役人のイジメがはじまった。これらの業者は、空港出発ロビー内でお客の車を預かり、空港外の駐車場まで持っていく。お客が羽田に戻ってくると、到着ロビーまで車を運ぶ、と、こんなシステムだ。成田には以前よりあったが、羽田も、沖合い移転して、タクシー代が大幅にかかるようになってから、30社以上の業者がしのぎを削っている。お役人の、イジメは、これら業者は、空港内で車両の受け渡しを行ってはいけない、というものだ。許認可事業でもないのに、一体、なんの法律に基づいているのか、目的はひとつ。先輩のいらっしゃる会社の利権を守れ!であろう。ところが、この不評の空港内官製パーキングも、盆や、連休には満杯。それでは、先輩にもっと稼いでいただこう、とばかりに、こともあろうに、大田区が広域避難場所に指定している空港の入り口に、1億5千万円もかけて(調べていないが、きっと税金だろう)、”暫定駐車場”を作った。これには、区長以下、区のお役人も議会も怒った。結局、この駐車場は、使われることもなく、空港入り口の交番脇で無残な姿をさらしている。この問題が発生して、助役が国土交通省にクレームをつけに出向いたところ、かの役人は”助役ごときが、なんの用だ”と語ったそうだ。そういえば、東京都の役人も、大田区が都を介さず、直接、国と交渉することを不快に思っている。何が、地方分権だよ!何が差別撤廃だよ!愚民行政(民は愚か、官は正しい)をやめ、タテ型の金の流れをやめなければ、地方分権なんぞ、絵空事だ。できるかな小泉総理。





2002年10月28日(月) 高尾山(東京都)から草津温泉へ一人単線列車の旅

昨日は、自衛隊の召集訓練の最終日。高尾山登山だった。過去の経験によると、行きも帰りもケーブルカー(自費)のはずだ。さあ、乗り場前、どうする。指揮官殿。ありゃ、登山道に行くではないか。小学校の遠足以来、この山には登ったことはない。なんと、4km徒歩90分。やられた。これから、草津へ町会旅行に合流するため、きわめて登山道には不釣合いな格好をしてきてしまった。それでも、苦節1時間半山頂についた。さすがに下山はケーブルカー利用。1時に解散をして、一路、町会の宿泊先である、草津温泉を目指す。八王子から高崎にいく八高線というのがある。ここから、東京をまわるより早いだろうと、1時36分の電車にのった。昔は、確かジーゼルだったのに、電化されている。こりゃ、早くつけるな、と思ったのは甘かった。途中から単線ジーゼル。列車の扉は手動。八王子を出てから、2時間半で、やっと高崎についた。ところが、次の草津方面は、40分後。結局、宿についたのは、6時30分。5時間30分のローカル電車の旅だった。悔しいのは、出発前に1万円チャージしておいた、スイカカードが、長野原草津口駅では、使えなくて現金を取られてことだ。さあ、宴会だ。ここでも、”先生”とは呼ばない、仲間が温かく迎えてくれた。地元到着前には、それぞれがマイクを持って、来年頑張れ、と応援してくださる。思わず目頭が熱くなる。大丈夫、頑張って勝ち抜きます!ありがとう、町会の皆さん



2002年10月26日(土) 女性に囲まれてウキウキ?いいえ、PTAの反省会です

今日は、先日行われた小学校の秋祭りの反省会。もう娘も中学生なのだが、元PTA副会長ということもあり、行事のたびにお声がかかる。PTA、とくに自分の所属した学校のそれは、実に居心地がいい。なぜなら、お母さんたちは、そもそも”議員”なる人種をしらないし、その人種を”先生”と呼ぶ”業界?”の掟を知らない。議員だろうが、社長だろうが、ここでは”えりちゃん(娘)のお父さん”である。仲間だから気が楽だ。だから、こしらも、自分の関係する学校に出入りする場合は、公式の式典以外は、絶対に議員バッチをつけないようにしている。先生方には、どう写っているかわからないが、とにかく、一保護者でとうしてきたし、これからも、そのつもりだ。ところが、昨年、この小学校の家庭教育学級で、話をして欲しい、とPTAのお母さんたちに懇願された。きっと、先生から文句でますよ、と申し上げたが、なんとかと要請されて、死んだ親が、男手ひとつで”誉めて”育ててくれてことをお話しよう、と思っていた。ところが、あんのじょう、校長から”一部教員が、党に所属している人はマズイと指摘があったので遠慮して欲しい”といわれた。別に、どうでもいいけど、”一部教員”こそ、国家感のカケラもない”党”に所属されてんじゃないの、と腹がたった。
まあ、そんな訳で、”フツーのお父さん”として、反省会はおおいに盛り上がり、2次会でも、騒いでしまった。本当の反省会でした。反省!



2002年10月25日(金) 訓練召集を命ずる〜航空自衛隊防空指揮群へ出頭

いぬぶしは、少年時代、父親が亡くなったこともあり、航空自衛隊18期生徒として、国費で高校を卒業させていただいた。1学年定員100名(現在は50名)で、全寮制、食事、制服、授業料もタダ。国家公務員として給料、ボーナスまで出る。朝6時から夜10時まで、気の抜けない生活だったが、何をやっても大丈夫、という自信と、得がたい同期生の友人を得た。その後、自衛隊に残らず、米国へ貧乏留学(遊学?)に出かけてしまった。このお詫びと、郷愁の念とで、全国800名いる、航空自衛隊予備自衛官となった。この制度は、我が国に重大な脅威がおこりうる、と内閣総理大臣が防衛出動命令を下した場合、現職の自衛官に復帰するもので、陸上自衛隊では、確か15000名の予備自衛官がいる。そして、年5日の訓練召集に出頭しなければならない。今日は、その初日だ。防衛庁長官名の命令書をもって、東京都府中市にある、航空自衛隊防空指揮群に出頭する。ここの通信電子隊電子情報小隊に所属する2等空曹(旧軍の軍曹)が、これから3日間の私の身分だ。手当ては、1日7800円他に3食がつく。ただ、本当に防衛出動が発令されると、困った問題が起きる。現職自衛官は当然、国家公務員である。国家公務員は、公職選挙法の規定により議員になれない。つまり、発令と同時に議員は失職してしまうのだ。全国に約300名の自衛隊OB議員がいるが、この問題は、有事法制でもまったく論じられていない。さてさて、その日がきたら、議員を失職するか、自衛隊に辞表を書くか…失職だろうな、きっと。



2002年10月23日(水) NTTは電話応対が不得意!

数日前に、NTT116番(なんでも注文を受けてくれる番号)にBフレッツ(光ファイバー)について問い合わせたところ、折り返し電話をくれるとのこと。留守電に電話番号と担当者名がはいっていたので、翌日午前9時30分に電話したところ、”こちらはNTT○○支店です。本日は閉店いたしました。営業時間は、午前9時からです”おいおい、日本時間でとっくに、9時を過ぎているよ。それも、パンフレットに印刷されているフリーダイヤルがだ。きっと、のんびり元公社職員は”今日は、電話がかかってこないな”と、お茶でも飲んでいるんだろう。116に電話して、その事実を話したところ、電話に出た”お兄ちゃん”は、”その電話をかけたい方の、お名前は、なんとおっしゃいますか?”ときた。まあ、どうせ、職にあぶれたフリーターを安く使っているのだろうが、ヒドイ。電話会社の案内係、つまり看板だ。それが、身内に敬語。いや、彼は、派遣会社の社員で、派遣元からNTT様の社員には、敬語を使え、と指導されているに違いない。そうでなければ、あの世界一の会社が、こんなヒドイ対応の訳がない。彼には、正しい敬語の使い方を教えたが、なんともやるせなく、”オレンジダイヤル(NTTの苦情係)”の電話を教えろ、とたのんだのだが、”それはなんですか?”と聞かれてしまい、アキレも頂点。苦情係のオヤジの態度も、決して、苦情係にふさわしいものではなく、”他に職場がないから、まわされた”雰囲気が電話機からプンプンした。さて、ここまで、騒いだら、例のフリーダイヤルの留守電は解除されただろうと、思いきや、10時になっても、”営業は9時から〜”結局、繋がったのは、10時15分、担当者は、何も聞いていないらしく、悪びれた様子もない。あ〜、この会社長くないな。公社から民間に、そして地域会社に分割。それでも、この暢気さ!恐るべし公務員気質!



2002年10月22日(火) 放置自転車追放キャンペーン〜あいてるんだから駐輪場にいれてよ

今日は、朝7時より、蒲田駅前で放置自転車クリーンキャンペーンに参加した。東口と西口に、大田区助役以下職員、警察官、町会、商店会、交通安全協会などの団体の皆さんと、自転車を駐輪場に入れるよう、テイッシュと、チラシを配って訴えた。防災服(陸軍のような服)をきているせいか、サラ金のテイッシュはよくはけるのに、こちらのはなかなか減らない。普段は、放置自転車だらけの駅前も、今日は、異様な雰囲気に、周辺の路地に消えてしまった。駅近辺の駐輪場の一時利用はまだまだ余裕があるとのこと。駐輪場の増設だけでは解決できない、”マナー”という大問題が内在している実態には、いささかビックリした。議員の参加が、都市整備委員会委員長と私だけだったこともあり、”広報担当係り”を仰せつかり、交番のマイクをかりて、自転車を駐輪場にいれるよう訴えた。さすが、交番のマイクとスピーカーは音がいい。”いぬぶし、いぬぶし”と連呼したくなってしまった。そんな雰囲気を、プロの警察官は見逃さなかった。”センセイ、名前言っちゃダメですよ!”と、ニヤリと注意された。ちなみに、昨年撤去された自転車は、49000台余り。放置自転車の撤去、保管、啓発に要した費用は、なんと2億円を越える。すべて、税金である。



2002年10月21日(月) 学校の物価は、高くて時代遅れ〜修学旅行編

民間が不況の昨今、どこの業界でも役所の仕事は、単価の積算が甘く、ユダレが出る蜜のような存在だ。再三指摘しているが、蒲田の駅前の花壇の植栽は、1平方メートルなんと10万円、180平方メートルで1800万円も、造園業者に支払われている。1平方メートルに、100円(花やさんで)のパンジーいくつ植えられるだろう。兎に角、こんあ具合である。学校もそうだ。中学校の標準服(学校は、きあくてもようという)という”強制的制服”、一式5万円近くする。私のスーツは、9000円だ!小学校上履き、ちょっと仕様をかえ1500円、量販店で買えば5〜600円買える。そして、修学旅行。今回、修学旅行は高いので工夫してほしい、との陳情が出てきたのだが、所管のこども児童委員会では、その文言や、内容の数字の違いなどを理由に、全会派一致で”不採択”としてしまったのだ。(わが自由党は、この委員会に委員がいないため反対できなかった)sこで、本日、本会議最終日に、委員長報告に反対、つまり、採択せよ、との討論を行った。この討論の為、大手旅行社A、B、Cの各社に修学旅行を依頼した、区立中学のうち、最高値、最安値の学校を各社一校づつ選び、計6校に、決定するために検討した他社の見積もりを開示せよ、と教育委員会を通じ要請した。ところが、なんと、すべての学校から、破棄した、なくした、との回答がよせられたのだ。昨年実施した修学旅行の、合い見積もりの書類を、そろいも揃って、全校がなくすとは到底信じがたい。まるで、北朝鮮のようだ。そこで、決定済みの1社分のみ要求すると、これまた、2校が紛失したとのこと。いいかげんにしろ!税法では、帳票類は、最低5年間、時効だけなら3年は保存すべきと定められている。修学旅行は、私費会計ではあるが、公金と同様の透明性と、説明責任が求められる。とくに、最近、修学旅行中の教員の飲酒事故が発覚し、問題になったが、現地での教員の飲酒代や、職員慰安旅行の費用の一部が、修学旅行の利益のリベート的に還元されている、とのウワサもある。心して処理されたい。さて、その見積もりのカラクリだが、やはり、時代錯誤だった。旅行業者は、JRから5%、旅館から12〜18%、弁当、みやげ、手荷物、バスなどの業者から10〜15%の送客手数料がはいる。通常は、これですべての収入だ。ところが、修学旅行だけ、”旅行業務取扱手数料”が総額の10%、”企画手数料”が1%、合計11%を別に計上、生徒から徴収しているのだ。この手数料は、国土交通大臣に認可されているものだが、民間の団体旅行では、”死語”となっており、徴収しても、一人500円程度のものだ。それが11%!生徒一人あたり5000円以上も、このカラクリで割高になっているのだった。結果、100名程度の修学旅行の利益は、総経費600万円として120万円を超える、”上得意様”となる。人のお金も、自分のお金のように思って、見積もりを検討してくださいネ!公務員の皆様



2002年10月20日(日) 議員として?私人として?地元の行事の使いわけ

秋の日曜日は、議員にとって行事だらけだ。自由党という、あまり地域密着ではない政党に属する、いぬぶしですらそうなのだから、地域をはっきりしている他の政党所属議員さんは、なおさらだろう。いぬぶしの行事参加基準は、まず、自らが住民として、または、地域の人間として参加すべき行事を最優先することにしている。そして、その行事には、出来るだけ、設営から後かたづけまで参加する。もちろん、できるだけ議員であるとの行動もとらないよう、裏方に徹しているつもりだ。(そう映らなかったらスミマセン)今日は、地元の青少年対策委員会主催のデイキャンプが行われた。この委員であるので、近所のハンバーガーショップにお願いして、景品を提供してもらったり、計画段階からかかわってきた楽しみな行事だ。ところが、障害者の集い、消防団の訓練発表など、行事日程がつまって、さて困った。いろいろ考えたが、デイキャンプを最優先にし、ジャケットにネクタイを別にもち、デイキャンプには、青少年対策委員のジャンパーを着て出かけた。開会式には、区の役人のあいさつはあるが、いぬぶしはこのメンバーだから、紹介すらされない。それがあたりまえ。ここは、私人だから。そこからあわてて、ジャケットに着替え、議員バッチをつけ、大田体育館の障害者の集いへ。こちらは、議員として招待状がきているので、来賓として紹介される。ここでは、議員である。開会デレモニーを終えて、また、デイキャンプの会場へ。ちょうど、カレーライスが出来上がった頃で、婦人部の皆さんが盛り付けたカレー容器にフタをする仕事をうけおった。その数、400。ひえ〜、もっと楽な仕事を選べば良かった。そこへ、女性先輩委員さんの”犬伏さん、逃げちゃダメよ!”ハイ、頑張ります。でも、楽しくできました。○お疲れ様でした。



2002年10月19日(土) SOMETHING GREATさんは、いたずら好き

世の中には、そんなことある訳ないだろう、というような不思議なことが起こる。”そんなの偶然だよ”と一蹴する人もいるが、私はそうは思わない。とはいっても、伝統的な神社と靖国は崇敬しているが、基本的に無宗教なので”神の仕業”とも言わない。が、絶対に我々の思惟を超えた、”力”または”働き”があるように思えてならない。どこかの物理学者が、これらを”SOMETHING GREAT”(偉大なる何者か)といっていた。まさに、サムシンググレイトさんは、いる、いや、ある。そして、この偉大な働きは、いたずら好きで、時々、たまげるような出会いや、事件をおこしてくれる。私などは、結構、”おもちゃ”にされている。今日も、この、いたずらに遭遇した。地元のスーパーで買物をしていると、懐かしい顔の女性Kさんに出会った。彼女は、私が、昨年まで経営していた会社と大口の取引をしていた、いわば親会社のような大会社の担当者。会社の課ぐるみのお付き合いの中、結婚式にも招待され、型破りの披露宴では、なんと、私とダンスまで踊ったのだ。そのKさんが、なんで大田区に、そして、なんでこのスーパーに。これが、いたずらその1.さらに話すと、彼女のお嬢さんが通っている帰国子女の幼稚園の英語の先生が、私の友人で、カメルーンから来ているSさんだというのだ。これが、いたずらその2。Sさんとであったのは、2年前地元の私鉄の駅。電車の乗り方に迷っている外人であるSさんに声をかけた。千葉の英語学校までいきたいのだが、との彼の言葉に、たまたま、同じ方向だったので、品川まで御一緒したのだ。電車のなかで、自己紹介をし、メールアドレスを交換し、後日、居酒屋で再開。以来、ビール友達として親交が続いている。これが、いたずらその3。そして、なんと、Kさんが、大会社をやめた後、勤務していたのが、Sさんが行った、千葉の英語学校だというのだ。これが、いたずらその4.ここまでくると、運命?かいな、と、早速、カメルーンのSさんを呼び出し、ビールを飲みながら、”3人で英語学校でもやるか〜”と、おおいに盛り上がった。これからも、サムシンググレートさんの、いたずらを楽しもうと思う。



2002年10月18日(金) またまた出ました街の犯人探し〜問題の本質を忘れずに

昨日、5月に区立中学校の修学旅行中に飲酒し、女子生徒にセクハラ行為をした教員の諭旨免職処分(退職金は支給される)が東京都教育庁より発表された。事件発生から実に4ケ月の機間がかかった。この間の当該校の学校長以下職員、保護者
、被害生徒の心情を思うと、なぜもっと早く処分し、現場を落ち着かせられなかったのか、教員を含む公務員の身分保証の手厚さにはおそれいる。また、前回サンケイ新聞に本件が、学校名の実名入りで報道されたときも、保護者の間で”誰がサンケイにチクッたのか、いぬぶしか?とんでもないやつだ”との犯人探しが行われた。今回も、早速、本日のサンケイ全国版に学校名入りで報道され、どうやら、フジテレビでも放映されたらしい。すると、今度は、保護者の間で、”フイテレビにこの情報を10万円で売ったヤツがいるらしい”と、実在の人物名が流されている。まったく、あきれる世界だ。そもそも、サンケイが東京都に取材して発表された内容を、同じグループのフジテレビが10万で買うわけがないし、まして、報道ネタに金を出すなど、マスコミの人間だったら、馬鹿らしい作り話だと、即座にわかるはずだ。10万で売ったと、疑われている方も、また、被害者なのに、おかしな目で見られている当該女生徒、その保護者の方は誠にお気の毒だ。このような、.前近代的な”ムラ社会”のウワサは、本当に情けない。当該校の保護者、地域の良識により払拭され、問題の本質から目をそらさず、新たな気持ちで学校運営にあたられるよう望む。あ〜あ、また、敵を作ってしまった。



2002年10月17日(木) なめんなよ!外務省のお役人感覚

北朝鮮の国家的犯罪で拉致された同朋が帰国した。なんとなく、よそよそしさのある到着時とは変わって、随分と明るい笑顔になって肉親との再会に涙する姿には、日本中が涙したことだろう。2年以上前に、土屋都議が会長を務める、北朝鮮に拉致された日本人を救う地方議員の会の一員として、有楽町で街頭演説をした時の、街の無関心を思うと、隔世の感がある。さて、この5人の方々と家族が宿泊している都内のホテル代、この仕組みが笑ってしまう。いや、笑い事ではない。これが、外務省の”脳軟化症”役人の根性である。ホテルの部屋代は、国が払う。食事代や、冷蔵庫などの費用は、家族もちだというのだ。冗談じゃないぜ。外交機密費で、大騒ぎの飲み会を在外公館でやっているのは、外務省経験者の間では、公然の秘密だろうに。在ロシア大使館には温水プールをつけるって。(これは中止したらしい)24年間も、国家の主権を侵され、守るべき自国民の安全を見ぬふりをしてきた、その結果が、この冷たさかよ。まさか、北朝鮮の赤十字職員と偽っている2名の監視役には、機密費で歓待しているんじゃないだろうな。外務省ならやりかねない。外務省が出さないのなら、社民党にでも出させろ。5人の家族は、国家賠償請求くらい提訴してもいい、つらいつらい時間だったはずだ。冷蔵庫のビールで、その思いが癒せるとは思わないが、官僚の酒盛りに税金使われるくらいなら、このような時に、”機密費”使えよ。帰国に際しては、”持参金”くらい、密かに持たせてあげる配慮が必要だ。そのために、領収書が不要な”機密費”だろう。



2002年10月16日(水) 決算特別委員会〜教育費編

いよいよ、決算特別委員会も”千秋楽”。私に与えられたもち時間27分は、残すところ8分。教育費について質問した。第一点は、問題教員の処分まで時間がかかりすぎる、との質問。今年の5月に発生した中学校教員2名の修学旅行中の飲酒セクハラ暴力事件の二人の教員は、いまだ、当該校の所属で、病欠や、”研修”を理由に自宅にいるようだ。もちろん、給与は税金から払われている。区教委に再三問い合わせても”都の決定待ち”だそうだ。どうも、この国は、被害者の人権よりも、加害者の人権の方が尊重されるようだ。特に、公務員の場合は…
また、別の中学の酔っ払って自転車かっぱらって現行犯逮捕された教員は、なにくわぬ顔で教壇にたっており、未確認だが、管理職試験を受験したとの情報もある。
こんなことでいいのか?と迫ったが、”指導する”という、結局、何もやらない、答弁だった。次に、中学校のクラブ活動の指導にあたる教員の処遇改善について提案した。現在大田区立中学校には400を超える部活動に、生徒の90%以上の9000名が参加している。ところが、その運営は、一部の心ある教員のボランテイアにより支えられている。重要な教育活動の一環である、と位置付けておきながら、あまりにお粗末である。土曜日曜に部活動に参加した教員に支払われる手当ては、1200円、校外試合などの場合は、1700円。フリーターの時給2時間分にもならない。もちろん、これらの教員は、手当てが欲しくてやっているのではないだろうが、我関せず、と自宅でお休みになってらっしゃる先生と、あまりにも不公平すぎないだろうか。そこで、夏休みなどの長期休業中に、代休を与えよ、との提案をした。代休であれば、お金がかからない。自宅研修もできなくなったので、その代わりにどうか、と質問した。”研究する”との答弁なので、今後も”研究の成果”を追いかけることにしよう。ただ、問題は、そのような熱心な教員は、夏休みも部活動で忙しい。結局は、代休も取れない、とすれば給与で処遇するしかない。東京都や、文部科学省にも投げかけてみよう。
ちなみに、今日も、お役人席では、常連がオヤスミになっていた。午後1時30分現在44名の役人のうち9名が就寝中。議員は…?そりゃ、傍聴にきて見てください。



2002年10月15日(火) 内部告発は実名でお願いします

最近、自宅に差出人のない手紙がよく届く。いわゆる”内部告発”の手紙だ。私が、議会で役人のインチキ行動につきさまざまな指摘をしていることが評価されていることはうれしい。が、匿名は困る。真偽の程を確かめられない。実名を出すと、自らの立場に影響するとの配慮だろう。その気持ちもわかる。しかし、いかなる勢力、団体にも屈しない”区民派”を自負するいぬぶし。絶対に、ニュースソースは口外しない。ぜひとも、実名でお届けねがいたい。今日届いたものは、区役所内の自動車事故隠蔽に関するもの、風俗女に騙されてサラ金から1000万円借りたが、なんとかして欲しいとのもの(彼女との録音テープ付き)。まあ、ひとつひとつかなり、真剣に対応するが、匿名では、結果もお伝えできない。そして、また、区議会議員の範疇でないものも多く、よろず相談所のようだが、それはそれで、かまわないと思っている。どうぞ、これからも、火中の栗を喜んで拾う、いぬぶし秀一を”ご利用”ください!



2002年10月14日(月) あ〜あ、PTA校外委員長は大変だ〜問題児の母

地元の中学校の校外委員長を務めている。昔は、校外補導委員会といったらしく、その名の通り、学校の外の行事のパトロールが主な仕事だ。男性が一人ということで、その委員長になってしまったのだ。盆踊りやら、神社のお祭りなど、中学生がたむろしていそうな催しにでかけていく。そこで、毎回、本校の女子2年生の泥酔軍団にであう。へたりこんで、地べたで酒盛りをしている生徒に触ると”オヤジ、セクハラだ”と、ウソぶく。PTA副会長には”うるせいクソばばあ”と。本当に手に負えない。そのうちのリーダー格の母親と、電話で1時間ほど話した。経験から、問題のある子供のほとんどが、家庭に問題があり、その淋しさが、問題行動になるのです、と説明し、申し訳ないが、ご夫婦は、仲よくないでしょう、とたづねた。あんのじょう、”あんな人は夫ではない”との答えが帰ってきた。娘さんのためにも、ご主人と仲良くしてください、と電話を切った。わかってもらえた、と思っていたら、とんでもなかった。このお母さんが、同級生のお母さんたちに、”いぬぶしはとんでもない、夫婦のことまで口出して、そのうえ、片親に偏見をもっている。パトロールでは、こどもたちのことを警察に通報したらしい”といいまわっている、と別の校外委員が教えてくれた。まいったな〜。片親に偏見だって。3歳から、10歳まで、サラリーマンのオヤジと二人で暮らしたからこそ、片親の淋しさがわかるのにな。片親でも、親が愛情を持って育てれば、残業が多くても、出張があっても、淋しさを克服できることを、身をもって知っているから、余計なお世話をしているのに、理解してもらえない。どんなに誤解されても、いい続ける。問題児を変えるのは、問題児本人ではなく、絶対に家族だ!家族が仲良く、明るい家庭になれば、問題行動はなくなる。心理学者に問題児を連れて行く前に、親が自ら変わればよい。絶対にそうだ!わかってほしいな。



2002年10月13日(日) 紺碧の空に日の丸が上がる〜起立しないヤンママ、ヤンパパ

今日は、地元の幼稚園の運動会。神社が経営母体でもあり、何かと行事にはお誘いいただく。開会式に参加させていただいた。”国旗掲揚、皆様ご起立ください”の司会の声に、園長先生とともにテントから出て、国歌とともに紺碧の空にあがる”日の丸”を追う。なんて、空にあう綺麗な旗だろう。なんで、この旗を嫌うのだろう、そんな思いで、チラっと会場を見ると、かなりの父兄が座ったまんま。おいおい、あんたら、何を考えているんだ。可哀想にね、国旗に礼を尽くす、という国際的常識すら教えてもらわずに、親になっちゃったんだ。まさか、”国旗反対!”などという、”高尚”な理由とは思えないしね。この幼稚園の子供たちは、式典の度、君が代を、われるような大きな声で歌ってくれる。嗚呼、それなのに、それなのに…座ったままの、親に育てられる子供たちの未来に幸あれ、と本気で憂えた。



2002年10月12日(土) 小学校の秋祭り〜先生は出ません!

今日は、昨年までPTA副会長をやっていた小学校で秋祭りが行われた。PTA主催だが、大多数のこども達が参加し、地元の3町会が、それぞれテントを出して、模擬店を開いてくれる。用務主事さんや、学童擁護員さんが、いか焼の屋台を運営し、日頃、学校とは縁遠い”おやじ”たちが、ミニ運動会やら、ゲームをやる。まさに、地域とPTAと学校が子供のために1つになった、いい企画だ。が、さて、教員はどうした。校長、教頭は、一生懸命手伝ってくれた。若い教員が1人か2人いたな。あとは、皆さん、3連休だからか、いない。校長曰く”出勤を強制はできない”そりゃそうでしょう。規則ではね〜。でも、そんなもんかね。だから、インチキ自宅研修やら、マイカー通勤に文句つけたくなるのよ。年に1日や2日、PTAのお祭りに出てらっしゃいよ。夏に”自宅研修”できない分、代休とっていいから。なにが、”地域と共につくる学校”だよね。都合の悪いときは、地域にまかせて、それ以外の時は、口出すな、じゃ、地域もおこっちゃうよ!先生は”聖職者”は、昔話か。一生懸命、お手伝いしてくれた校長、教頭両先生、そしてこどもと遊んでくれた新米の先生、ありがとう。



2002年10月11日(金) 政党ポスターが出来た

来年の4月に行われる統一地方選挙を目指して、各候補予定者は、”個人ポスター”といわれるものを街中に貼り出している。お前はどうした、次は出ないのか、と支持者から質問も受ける。実は、あのポスターは、今月19日までにはがさなければいけないのだ。公職選挙法により、選挙告示前6ケ月からは、候補者の売名になるポスターの掲出ができない。そこで、ある政党が、多摩地区の選挙で”政党ポスター”なるものを考案し、いつの間にか認められてしまったのだ。別名”2連ポスター”ともいう。政党名が全体の1/3、候補者以外の人物が1/3、候補者が1/3のスペースを使用していれば、”売名”ではない、そうだ。候補者の名前を別の色にしてはいけない、など選挙管理委員会に聞きにいくと、実に細かい。とにかく、そういうわけで、貧乏いぬぶしは、一度ですむ、この政党ポスターを党本部に作ってもらった。小沢党首とのツーショットだが、色や、文字、その他、どうも気にいらない。印刷やとの折衝には、党本部やら、東京都連の新米職員やら、国会議員がからみ、意志がうまく伝わっていない。せっかく作ってもらったのに、残念だが、そんなことは、今さらである。今日から、太田区内全域に、お願いに歩かねばならない。はたして、ポスターで票に影響するのかしら、と誰もが思っているが、貼らないという決断は、誰もしない。何が、選挙の王道かわからないから、やれることはなんでもする、そういうことだ。あ〜あ、選挙か…



2002年10月10日(木) 決算特別委員会 総務費編

今日は、決算特別委員会の2日目。我が出番は8分間。所属議員1人につき、すべての日程で27分があたえられる。大会派は、数人しか質問にたたないので、時間もゆとりがある。今日は、総務費について質問した。1つは、区職員の福利厚生事業である。ただでさえ、優遇されているのに、福利厚生もすばらしい。職員一人につき、税金から2万円が補填されて、職員文化会が組織されているが、この給付があやしい。まず、一人8000円の、職場助成費。これは、のみ代や、旅行に使うそうだ。そして、ハイウエイカードか、図書券5000円分がもらえる、ホリデー助成。非常に換金性の高い商品であることが問題だ。さらには、東京ドームのシーズンシートを14席をこの会で買っている。役所の9階には、勤務時間中にしか(昼休みも利用できるが)、利用できない、理髪室、旅行会社のカウンターがこの会により開設されている。答弁で担当課長は、”全員とは言わないが、時間休暇を取得して理髪していると思う”と。本当かいな。次は、職員組合費の給与からの天引きについて質問した。労働組合法では、財政的な組合への援助を禁止しており、労働基準法では、特別の協定なしに、法定のもの以外の天引きを禁止している。組合費は、法定でもなく、協定にもはいっていない。ところが、毎月、給与の1000分の1.1が天引きされている。これは、不当労働行為ではないか。と、質問した。答弁は、”このお金は、労働金庫貯蓄金として天引きしており、労働金庫に入ったあと、どこにながれるか関知していない”とのことだ。言葉悪くいえば、マネーロンダリングではないか。とこらおが、職員の給与明細には、組合費である”労金貯蓄金”とは別に、本来の貯金である”労金積立金”という欄があるのだ。わかっているのに答弁できない課長さん、ごめんね!でも、もはや、給与があがらないのだから、組合やめれば、年間1.32%給与の手取りが増えるのだから、天引きはやめてあげようよ。やめたくても、組合事務所にはいけない職員が山ほどいるのだろうから



2002年10月09日(水) 議会で熟睡 お役人の得意技!

今日から、長い”苦議会”がはじまる。決算特別委員会といって、昨年度の決算につき、各款別(教育とか、福祉など)に審査をするのだが、普通の委員会と違って、通告した議員しか発言ができない。実に鋭い質問もあり、目を輝かせて聞けるのだが、まるで、答弁する役人が書いたような質問には、ついつい眠気が出て
しまう。ただ、毎回、お役人に寝るな!と文句をいっている以上、本人は意地でも寝れない。ところが、お役人は、相変わらず、自分の所管でない質問には、コクリコックリ。まだ、寝てますよ、との態度の役人は、かわいい。腕を組んだり、鉛筆を持って考えているフリをしている役人は、まったく"技”といってもいいだろう。ただ、共産党の理不尽な要求になると、”寝たふり”という見上げた役人もいる。さて、本日の、眠り姫(?)の番付は、横綱:保健所長、大関:教育長のお二人だ。いずれも、自民党の”公務員のモラルを正せ”との質問に、グッスリなのだから、りっぱなものである。教育長に至っては、私の目の前なので、”起床!起床!教育長”と、ヤジったが、おきる気配がない。人間的には悪い人だとは思わないが、教育行政のトップとしていかがだろうか。その他、常習犯は、概ね5名。今後も改善されないようであれば、職名を公開していこう。議員も、寝ているが、こっちは、選挙の洗礼があるから、区民が判断すること。私の、それこそ、所管外である。区職員は、幹部であっても、区民の雇人であるから、その監視役である、議員が文句をつける。さあ、午後の睡魔と、闘おう!



2002年10月08日(火) 法律と、住民意見のハザマで

今日は、区議会都市整備委員会が開催された。まず、区内に新設されるアスファルト工場の現場を視察する。この工場の新設については、6本の陳情が提出されており、この審査の一環としての視察だ。雨がぱらつくなか、現場に到着すると、数人の住民の方がカメラをむける。肖像権などと言うつもりはまいが、あまり気持ちの良いものではない。施主、代理人の説明を聞き、搬入、搬出路を実際に通って区役所に帰った。もっと、大反対部隊に取り囲まれるか、と覚悟していたが、あっけななかった。(実は、100名をこす人々が、近隣の中学校に待機していたらしいが、雨のため、この学校への視察は、急遽中止になった)委員会で、陳情の審査がはじまったが、共産党が採択、つまり、建築確認、工場認可を取り消せ、というものだ。しかし、建築確認は、いまや、民間団体でも出すことができるし、法令に基づいて出された申請を受けなかったり、取り消すことは出来ないし、そのことを、行政に議会が要求することもできない。できないことを、できるように装うのは、かの政党の得意とするところのようだが、住民にとって何のメリットもない。そこで、私は、6本の陳情を、2つのグループに分けて、議論すべき、と主張した。4本は、行政(大田区)が出した、または、出すであろう許可を取り消せ、出すな、とのもの。残り2本は、地域住民の生活環境を守ってほしい、との趣旨であった。前者は、法令違反を区に強いるもので、到底、議会として採択できない。後者は、当然のことであるので、採択すべき、と主張した。残念ながら、”全会一致”が陳情採択の基本のようで、”継続審査”となってしまった。その間も、工事はすすみ、陳情の趣旨は、無意味になってしまう。出来ること、出来ないこと、ハッキリ明示することは、議会の良識である、と信じている。



2002年10月06日(日) ママさん議員が次回の出馬を断念

大田区議会には、8名の女性議員が在籍しているが。そのうち既婚者は、6名。5名のお子さんは、もう大きいが、一人だけ、子育て真っ最中のママさん議員がいる。昨年までは、無認可保育所にお子さんを預けていたので、議会が5時を過ぎると、お迎えの段取りが大変そうだった。質問などもよく勉強されている印象をうけ、決して目立たないけれど、有為な女性議員だと思っていた。ところが、先日の全議員の記念写真で、最前列の今期で辞める議員席で写真におさまったのでビックリしてしまった。まだ1期目で、これから本領を発揮されると思っていたのに誠に残念で、理由をおたづねしてみた。きっと、母、妻、議員の3足の草鞋が大変、という答えを想像していたら、もっと高潔な返事が帰ってきた。”自分が目指すテーマへのアプローチが議員という立場では難しい”というものだった。そして、曰く”政治は職業ではないから”名言である。刑務所にはいってもバッチに固執するタイプの人々には絶対理解できないだろう。だからこそ、辞めないでいただきたい。本当にそう思った。地方議員は、専業がいいいのか、別に仕事をもった方がいいのか、双方の立場を経験してみたが、まだ自分なりの答えは出ない。しかし、色々な立場の、そして、色々な経験のある人が集うべき、との思いは変わらない。次回の統一地方選挙にも、多くの社会人未経験の若者が挑戦する。サラリーマンの経験もない、給与を頂く大変さもわからずに政治の世界に飛び込んでくる、いささかの不安と不信を持つのは、オヤジの僻みだろうか。ママさん議員の、新たな挑戦に乾杯!



2002年10月05日(土) ある商店街の挑戦〜商店街が別空間へ

今日は、地元の2つの地区の別の商店街で、お祭りがあった。双方かかわりがあり、参加したが、昔から変わらぬ福引セールではない試みが行われていた。1つ目の商店街は、通りを車両通行止めにして、各お店が露店を出す。実際のご商売とは関係ないお店を出している方もいて、なかなかおもしろい。そして、道の随所に、輪投げや、マジックの大道芸人が芸を披露する。合間には、太鼓に、カメルーンの踊り。
にぎやかで、どこから、こんなに人がくるのか、と驚いた。ちなみに、カメルーンのダンサーは、私の友人である。次の商店街は、近くの公園で、カラオケ大会と、モギ店の夕べを開催した。なぜかサンケイ新聞社の講演で、司会者はプロ。地元の参加者も、衣装を誂えたり、なかなかの盛り上がりだ。ピークには、公園にはいりきれないほどの賑わいだった。私は、ここで、モツ煮込みの露店担当。声をからして一番先に売り切った。さあ、ビール飲むぞ、と思っていると、お好み焼きを手伝え、との指示。大人気のお好み焼は、焼手がたりない。エイ、なんとかなるだろうと、お好み焼き職人に変身。いや、売れる売れる、250円の、素人職人の製品を、並んで待って頂ける。うれしいね。2回も焼くと、慣れてきて、それなりだ。
いやはや、”売れない売れない””大店舗の影響”などと、嘆いていても、何も変わらない。消費者の購入動機に、いかに”火”をつけるかの工夫だ。いずれの商店街も、若い2代目が企画の中心だ。そういえば、慶応大学のマーケッテイングの有名教授、村田昭治先生が著書で述べられていた。”マーケッテイングとは、生きる心に火をつけることだ”と。



2002年10月04日(金) 組織は、リーダー次第〜ある経営者団体の場合

今日は、区内の中小企業の経営者の勉強会が著名講師を招いて行われた。この会には、平成6年から会員として参加しているが、100社以上いた会員企業が、不況の影響もあり、半減した時期もあり、存亡を賭けて現在の会長を選任した。以前であれば、今回のような講演会でも30名がいいところだ。ところが、新しい会長は、この会の存亡を賭けて、150名の参加者を集めよう!と、宣言した。おおかたの役員は、やるぞ、と同意したものの、きっと、150名は無理だろう、と内心思っていたのではないだろうか。(私は、そうだった。スミマセン会長)ところが
昨日、参加者を確認したところ、なんと70名を超えている。そして、会長から、”あと少しだ、がんぱって、すばらしい会にしよう”との”激”FAXが役員に届いた。お、こりゃがんばらなや、会長にすまないな。、多分、皆が思ったことだろう。そして、講演会開場。用意した140名のイスは、うまり、追加で出したイスもうまり、もう、物理的にも、空調も限界という人数になった。その熱気のなか、講師が、経営者に求められるもの、を、これまた熱く語られた。今求められるもの、それは、”なぜ、この仕事をしているかの、志”、そして、”そこまでやるか”の気配りである、と述べられた。崩壊寸前の、この会は、志ある新会長により、生き返った。行政も、政治も、会社も、学校も、組織は、リーダー次第でどうにでもなる。どうにもならないのは、リーダーが、あきらめているからだ。会長さん、感動をありがとう!



2002年10月03日(木) 区立小学校の公開道徳授業〜まずは態度をなおせ!

区立小学校の道徳の公開授業を参観した。全学年の授業を見れるいい機会なおので、なるべく出かけることにしている。(学校側には迷惑だろうが…)1年生から6年生、それぞれ教員が工夫をこらして授業をすsめていたが、共通する大問題点があった。それは、道徳という授業内容であるにもかかわらず、児童の態度が悪い。机を抱きかかえるものあり、後ろを向いて友達と話すものあり。それを、教員がしからない。ここが問題だ。会社社長として、毎年新入社員を採用していた頃、随分と社員をしかって、辞められてものだ。今の若者は、その成長過程で、親にも教員にも叱られた経験が少ない。そこで、会社に入って、社会に出て、初めて叱られる体験をし、さっさと逃げ出してしまう。道徳の授業ですら、ちゃんと聞いていられない子供を作ってしまった、家庭の責任はきわめておもいが、それを叱らない学校の体質も、大問題である。今、教職につける人材は、かなり優秀だ。成績もよかっただろうし、品行も(すくなくとも採用されるまでは)。だから、叱られた経験も希薄なのかもしれない。よく、エセ民主主義運動や、勘違い男女平等運動の皆さんは、”子供の人権”を口にするが、正すべきことは、強く”矯正”してでも正すことが、その子の未来への責任であろう。権利、権利の主張が、責任と義務を果たさない今日の日本を作りあげてしまった、とは言い過ぎだろうか。我が国の伝統的学習は、”形入”である。茶道、華道、書道、剣道、柔道と、みな、”形”から入り、精神を高めていく。授業を真剣に聞く、という”形”を教えなければ、道徳の授業など、なんの役にもたたない。



2002年10月02日(水) 不渡りがなんだ!経営者講演会で講師を

今朝は、朝6時からの経営者の勉強会で”不渡りがなんだ〜倒産からの復活”との題で、講演をした。以前より、公表をしている、私の会社の倒産激から今日にいたるまでの物理的、精神的状況を包み隠しなくお話し、結論として、幸せだから、朗らかなのか、朗らかだから幸せなのか、絶対に後者である、経営者は、どんな状況になっても、朗らかであるべきだ。と、締めくくった。終了後、つらいのはあなただけじゃない、○○さんも、あの▲▲さんも大変なんだから、と励ましを頂いたが、エッと思うような知り合いの会社が、そんなに大変だとは、ビックリしてしまった。役所の控え室にもどると、それを裏付けるような相談が2件。1件は、永年会社を経営していたが、倒産。個人も奥さんともども破産。役員であった、実母の住むところがないので、どうしたらいいか、というものだ。早速、生活保護をすすめ、地域行政センターに同行した。まだ、40代のこの社長さんと、70を超えたデあろうお母さんの、再起を願いながら、部屋に戻ると、またまた、経営者だ。飲食店を経営しているが、売上が5割も減り、やっていけない。借金もあるが、どうして廃業するのがよいか、との相談。自分の債務整理中の身には、人ごととは思えない相談である。債務の額がそれほどではないので、第三者への運営受託をして、再起をはかる方法をおすすめした。今日、相談にみえた、お二人に共通しているのは、顔が暗い、疲れていることだ。資金繰りに追われ、債務に悩み、疲れて、会社の未来を描けなくなる、最悪のパターンで、私自身も昨年末に同様の顔をしていたことだろう。”まず笑顔、しょぼくれた顔をしていても借金は減りませんよ”と、お別れした。頑張れ、明るく朗らかに、中小企業の社長さん!倒産しても命は取られない。不渡りを防ごうと、あやしいお金に手を出しちゃダメ!



2002年10月01日(火) 結論常に先にありきのお役人社会〜議会編

今日は、区議会都市整備委員会である。まずは、委員会では、本会議に付託された議案のうち担当する(所管事務という)分を、審査して賛否を問い、その結果を本会議で報告する。本会議では、この委員会の結果(原案に賛成か反対か)につき、賛成か反対か、各議員が意思を表明し、議会としての態度を決めるしくみになっている。本会議で、委員会の結論がくるがえされることは、構造上ありえないので、結果としては、委員会での審査が重要になる。構造上というのは、自民党15名(議長はmのぞく)、公明党12名は、個人の意見ではなく、”会派”として、立ったり(賛成)、座ったり(反対)するので、この28票で常に決定する。そして、この2つの大会派は、各委員会に委員がいるので、その委員が、委員会で賛成したもの、又は、反対したもの(もちろん、事前に会派内で打ち合わせ済み)には、その結論に従う訳だ。この都市整備委員会は、委員長を除き9名、自民3名、公明1名、共産2名、社民1名、そして自由党の私1名である。共産2名と、社民1名は比較的近いので、3票、自民、公明は、最大与党で4票、すると、最後の1票の、いぬぶしが重要なのだが、そうは問屋が卸さない。もし、私が共産、社民の方について、4対4になっても、賛否同数の場合は、委員長が決する、とあるので、公明党の委員長の結論は決まっているので、5対4に、常になってします。しかし、役人にとって、賛否同数となるのは心臓に悪いらしく、そうなりそうな時は、事前の”ご説明”が熱心だ。今回も、がけ整備資金あっせん条例の廃止案がそのケースだ。がけをなおす区民に資金をあっせんする条例だが、ペイオフで、その資金を銀行に預けるのが心配なことと、利用がすくないことにより廃止したい、との理由だ。しかし、廃止理由の文章が、語尾も”です、ます”も統一されていないという、稚拙なものだし、ペイオフで不安だという理由も、預金先は、我が国屈指のM銀行なので、ほとんど、とってつけた理由にすぎない。議会をなめるなよ、と、反対してやろうかと思ったが、上記の構図になるのは明白。”もっと、まじめに廃止理由くらい書け、代替案をつくり、がけ整備がなされない事態は防げ”との要望を添えて賛成した。次に出てきた区民からの、吸殻ポイ捨てに罰金をとの陳情は、役人から”いかにして出来ないか”の説明があった。そこで、千代田区で本日から実施するようだが、なぜ、大田区ではできないのか、問うと、またmた、出来ない理由のオンパレード。兎に角、一度”やらない”と自分(課長級)や上司が決めたことは、議会だろうが、テコだろうが、変えない、これが、役人の発想の原点である。これを、柔軟な発想に変えると、役人村では”村八分”になってしまうのであ
ろう。かくして、唯一の区民派を自負する議会の一匹狼、いぬぶしと、役人の攻防が続く。To be continued.


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