キッシンジャーの日々
キッシンジャー



 とある女性を想像した話

先日、そんな題名で別のところで日記書いてたので続きをば。

この間最終回を迎えた
『白夜行』。
ちなみにまだ僕は最終回観てないんだけど、
そのドラマの中で、
主人公の二人が言い争いをし喧嘩別れをするシーンがあった。

自分の好きな人間が自分の友達と付き合うことになり、
その友達が憎らしくなった、
という何とも単純な理由で、男のほうの主人公に強姦を要求するシーンだ。

それを観ていた僕だけでなく、
おそらく大多数の視聴者が、
「はあ!?」
「なんて女だ!」
と、憤慨したに違いない。

確かに僕も一瞬
「ありえねえ」
と思った。

その瞬間、
ある女性の事が頭をよぎった。

けっこう大変な人生を彼女は送ってきたようだ。
話を聴いてると、
「ほんま大変やなあ」って共感するくらい。

彼女は幸せになろうと必死だった。
今まで辛い思いをしてきた分、
これから得る幸せを必要としていた。

そんな中、
うまくいかないとき、
傷つきそうになる時、
彼女は決まって極端な行動を取ろうとした。

最初、僕にはわからなかった。
もっとほかにできることがあるだろう、
そう思った。

僕は何も気付いてなかった。
今まで傷ついてきた人間が、
何かで誰かに傷つけられそうになった時、
どうするかなんて。

僕は自分の無知を反省した。
何もわからない自分が歯がゆかった。

そんなとき、
『白夜行』のこのシーンで、
女の主人公に対して、男の主人公が述懐する場面がある。
「今まで、彼女は
何度も人に裏切られ傷つけられてきたのだから、
一度くらい思いっ切り自分のわがままを聞いてもらいたかったんだ」
こんな感じだろうか。

「思い切りわがままを聞いてもらいたい」
「思い切りわがままを言いたい」

今まである程度満たされ、自分の人生に満足している僕にとって、
想像もつかない考え方だった。

でも、
ピンときた。

彼女もきっと、そうなんじゃないかって。

「いいじゃん別に。
今まで苦労してきたんだから、
ちょっとくらいわがまま言ったって。」

彼女ならそう言いそうだ。
と、そのときふと思った。



2006年03月26日(日)



 職場と家とその他

とても限定された人間とのやりとり、場所の行き来。

まあ、新鮮味はないけど、

それなりにドラマがある。

日々の小さな感動を、

僕はむさぼってる。

2006年03月17日(金)
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