"A" Jam Blues

2005年02月16日(水) 「2001年宇宙の旅」を見て

とてもひさしぶりに「2001年宇宙の旅」を見た。
最後に見たのはいつだったか思い出せないほど昔だ。

いま見ても、かなりミステリアスな映画だ。

最後のシーンを理解するには、「最後の晩餐」のワインはキリストの
血のさかずきだということを知っておく必要があった。

いまならわかるが、子供の僕じゃ理解できるはずはなかったと思う。

技術(道具)に使われ、それが人間の統制できなくなる日が来る。
そんな37年前の映画のメッセージが、まさに把握しきれないほど複雑な
プログラムコードと日々格闘している自分に当てはまりすぎていて怖い。

「2001年宇宙の旅」は本当に名作だ。



2005年02月13日(日) 笑いの法則

家で暇していて、テレビで「エンタの神様」を見ていた。
そこで、どういうときに笑いが発生するかを一般化してみた。

・役割の逆転、話の対象をずらす
・当たり前のことをわざとらしく強調する
・場違いな設定を持ち込み文脈を壊す
・瞬間的に勢いでバカになる(そしてバカさ加減
 をエスカレートさせながら繰り返す)
・だれもが経験のある事柄を大げさに表現する
・絶対にあり得ないことを言う
・芸能人の毒舌を言う
・最初のほうのバカを最後のほうに繰り返す
・下ネタ

芸人向けの本があったりして、その中にこの手の内容が
まとめられているんだろうか。



2005年02月12日(土) 問題を見つけるということ

いまの僕の仕事は通信プログラムの品質保証である。

つまり、チェックをこれでもかというくらいに繰り返し、
ひたすら問題を見つけることに時間を費やす。

この問題を見つけるということは、学生時代に求められた、
「問題を解く」という操作と逆であり、あまり鍛えられ
れてきていないことに気づく。
「質問力」「問題発見プロフェッショナル」などという
タイトルの本を読む。

問題を見つけるということは、言い換えればあら探しである。
レビューで「ここはすごくいいね」なんていう会話はあまり出てこない。
これが悩み。



2005年02月04日(金) 車に於ける血縁関係

日経ビジネスの広告記事で、外車にこだわる人の
話がつづられていて、それに同意した。

“先祖”から脈々と受け継がれつつ進化する共通の外見と中身。
そのときどきの車種も、一目見たわけで他と区別できる。
それらは“家族”だからだ。
過去に連続する線が何本も並ぶことで、メーカの思いは、
面のように織りなしている。
こうした、伝統と革新のブランドを愛するということは、
所有者のこだわりの表明である。単なる見せびらかし、
ブランド好きとは違う。

BMW,ジャガー、アルファロメオ、メルセデスなどは、
遠くからでも一瞬で区別できる顔の特徴を持っている。しかし、
残念ながら、日本のメーカにはそういったメーカは少ない。
トヨタ、ホンダ、日産の製品群は、おおかたどの車も他のメーカ
の何かに似ている。一つのメーカだけに着目すると、
1個1個の製品が、他の車種や過去のラインナップと
不連続なのである。要は、それらは線にもなっていないし、まして
面にもなっていない、方向性がはっきりしない点群であり、
そこには、“先祖”も“家族”もない。
ここまで書けば、BMWそっくりなMarkXやFitそっくりなVitz
を見て僕がどう思ったかなんて、書く必要ないだろう。
“先祖”との“絶縁”を公に誓ってしまっているクラウンも
カローラは、トヨタがブランド再構築の必要を認識していな
いことのあかしである。


 < 過去  INDEX  未来 >


あしだ [MAIL] [HOMEPAGE]