あの雲に― なって 空を飛んでゆけたら―
この胸にひそむ すべての想いも― すべての苦しみも― いっしょに流れ去り 消えてゆくのでしょうか
ただ それだけを 望んでいます―
幻想的なものが好きです だから 夜、街灯がちらちらひとつだけの中に 雪が降ってふりつもってゆくのも 好きです けしきをぬりかえてしまうのがすきです
それから、青い空に 雲がつぎつぎに形を変えてゆくのも 好きです この間は、ハート型にくりぬかれた雲をみました ハート型は、少しづつ形を変えて また、雲と一緒にながれてゆきました
夕暮れに空の色があいいろに変わって そこにカーンとまるい月がでてるのも好きです どうどうと顔をあげてこっちをみてるような 金色です とうめいでどこまでも透き通った 大きな大きな円です
そんなものたちを見てしまったら 私は、もう心うばわれて この人ごみの中にたたずんでいる自分が 自分でないような 信じられないような きもちになるのです 私が人の中に人としていることが 不思議でならないのです
猫のような瞳の女の子をみると どきどきしてしまいます
私の心の中を 知られてしまうような気がして
私の心の中を すべて知ってくれるような気がして
心の奥の奥のほうから まっすぐに地面に立っているような 女の子をみると すいこまれてしまいます
私が置いてきてしまった何かを その薄い薄い絹の心の糸を いっしょにつむいでくれる気がして 二人だけにわかるひみつの世界を 知ってくれる気がして
どきどきしてしまいます
だいじょうぶ。 あなたはひとつの 宇宙だから だいじょうぶ。 あなたはひとりの 神様だから 何を言われても 何が起こっても・・
(それはあなたを守る 大いなる存在からのメッセージ)
つよく生きなさい やわらかな 花のように
夢を見ました 猫の国に行った夢 それはロッキー山脈の近くにあった 白い猫王様は立派な服を着てた 近所の仲のいい猫もいました ふわふわ・・・あったかい。 お願いです どうか このまま猫の国に居させてください
2004年02月11日(水) |
インナー・チャイルド |
私の中にいる子供。 私、子供だよ。 大人じゃないの。 あそびたかった・・・ こうやって、ずっと。
おともだちが、ほしかったのよ。
こんな感覚、久しぶり・・・ 笛の音にどうしようもなく惹かれて・・・ 夜ふけまで、こうして一人で 物思いに沈んで 夜、闇に沈んで
風よ教えてください 一生のうちに私はどれだけのことが できるのでしょう はてなき道を一歩一歩 あがってどこまでたどりつけるのでしょう
あの人は大人になりました 昔のあの人を知っている私を ほんの少しうれしく思います 私は少しだけ大人になったでしょうか 輝きを失ってはいないでしょうか・・・
だって、この笛の音は 昔も今も変わらぬまま 心を運んでゆく 風よ 心をつれてゆかないでください
あの雲・・・ まっすぐな筋が 幾重にもつらなって おうぎみたいに のびて バケツの水ひっくりかえした 川みたいに 流れてる・・・ 何だろう? じしんがくるのかな そうしたら しんじゃうのかなあ いやなのかな でも、しんだら どこにいくだろう しんだら 私は雲になるのかな
人は水でできてるってきいた 私の中の水が上に上に のぼって 白い雲に
雲になりたいって あこがれた あのうつくしくて きよらかなくもに なれるのなら それもすてき
でも、じしんで もし ここで会ったみんなも しんじゃったら どこに行くのかな いなくなるのは、いやだな みんなとまた 天の上で 雲として会えるのかな
でもやっぱり、今 会いたいな
ある十一月の夕方に 私は帰り道を歩いてた 街灯が白く 夕焼けと一緒に夜をはじめる
友だちからの連絡も 最近はおっくうになってきて ひとりか ふたり ほんとにわかりあえる 人を探してる
部屋はあの失恋の日から 散らかったまま 服もぬぎすてたまま ただ泣いてひざをついた 時のまま
だけどやっぱり あふれるような 愛がほしくて― 春に旅だってしまった おばあちゃんのことを 不意に考えながら 水道の蛇口をひねって お皿を洗う
おばあちゃんは亡くなる2ヶ月前に よわい手で 私の手をにぎって うれしいと泣いてくれた 無償の愛をくれた だから私、 おばあちゃんの ために その愛に恥じないように 生きる 無理して笑うより おもいきり泣けるほうが 幸せだと思うから
ひとりの夕方は 少しづつ暮れてく 空の色 藍色
この都会のそらの下・・・ 誰かが 私を 待っていてくれると 信じたい 信じたい・・・
たとえ 私の破片が こなごなに とびちってしまったとしても その中にある かがやきの光のもとを 見失わないでいてくれる 誰かを・・・
光の帯に 小さく小さく かがやく星座 それが私の星座
知性をつかさどり 理想を生きる 精神的な存在としての 生き方に変わる星 水瓶座
あふれ出る水が のどをうるおし 心をうるおし 野山をうるおし 大地をうるおす 地上に流れおちる 水の源
雨となり 川となり 海となり すべての命を 生み出す水は 流れて あふれ出して 人の心の かわきと 悲しみを うるおす
青く光る 水瓶座
雪の中から顔を出してる ハクビシン 小さなねずみを すばやくつかまえ 人目を忍んで 森を徘徊する
まぼろしの動物、 ハクビシン 白い鼻すじは 森の精のよう 足音を立てずに 歩き、小鳥を捕まえる ハクビシン 空を見上げて 樹の上で 眠り込む ハクビシン
しなやかな足と ふさふさの毛皮を いつも猟師は 狙っていた まぼろしのハクビシンに 会えることは ついぞない
人目をくらまし 夜がふけると 獲物を求めて 徘徊する 今日も雪の中 足跡を 消しながら―
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