ちょっとしたメモとか。

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2011年12月04日(日) 一万人の第九本番。

とうとう本番がやってきました。

昨夜、遠方の生徒ちゃんたちがうちに泊まっていたので
お弁当作って三人でばたばたと用意して(笑)一緒に向かいました。

公演は3時からでしたが
ゲネプロがあるので朝一番9時集合でした。
みんな座席の後ろでごそごそ着替えたりして席着。
来られなかった人の空席を埋める為に横移動が繰り返されて
本来チケットにあった座席からすこし移動。
11時半のリハ開始までにお弁当をもぐもぐ。
そういえばトイレに並ぶのが一大イベントでした(笑)。
アリーナ席の方はオーケストラの方が退場するまで会場を出れないので
その方たちより早く並びに行けてる筈なのに
着いたら蛇のように列がぐるっと出来ていて笑いながら並びました。

リハが始まって
本番と同じように進むリハだったけどまだ緊張感は無く。
80%くらいで臨んでるような印象でした。
一通り終わって、3時の開演までの時間
本番と全く関係ない話で楽しく盛り上がり
気付いたら空席だった所にお客様が。
そこで気合がぐっと入りました。

本番。
東日本大震災の事を詩人の方が
東北から中継で朗読されて始まりました。
リハでは感じなかった感情が沸きました。
そしてスーパーキッズオーケストラの演奏も格好よかった。
次に平原さんの歌が3曲。
前期のNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」の主題歌、
第九三楽章に歌詞を載せた「ラブ・ストーリー」
そしてホルストの木星を歌った「Jupiter」。
合唱団も頑張りました。照明が入るとまた気持ちが入って。

30分の休憩の20分を使ってトイレに並び(笑)
いよいよ第九です。
このオーケストラで全曲を聴くのは合唱団も初めて。
佐渡裕さんの指揮に見入っていたらあっという間に三楽章。
三楽章の前にソリストの方たちが入ってこられて拍手が沸きあがりました。
そして四楽章。手元のお茶で喉を潤して、立ち上がる瞬間を待ち。
歌い手全員が立った瞬間鳥肌立ちました。
最初のフレーズ歌った段階ですでにうるうるしちゃってたので
指揮を振る佐渡さんが最後までぼやけてました(笑)。
途中、男声だけが歌う部分で佐渡さんの指揮が今までと違って
11/26の佐渡練の時に肩を組んで練習された時の格好をされたんです。
その瞬間男声の方もきっと思い出されたと思いました。凄いよかった。
第九で一番有名なフロイデで始まるあの部分を歌ったら
後はもうあっという間に進んでいき、気付いたら最後でした。
すごい集中してた。いままでで一番声出ました。
高い所も一番気合入った音程出せました。
皆さんもそうだったと思います。
終わった瞬間の拍手は長い長い間止まりませんでした。
"感動"だけでは言い表せない感情がありました。
涙も当然止まる訳なく。
「故郷」と「ほたるの光」を歌ってペンライト振って。
一万人とお客さまの光は本当に綺麗でした。
指揮の方、オケの皆さん、ソリストの方、指導してくださった先生方、
平原さん、皆さんのカーテンコールが終わりませんでした。
腕がだるくなるぐらい拍手しました。先生に手を振って泣いて。

後は私達を指導してくださった富岡先生の打ち上げに参加して
食べて笑って話して飲んで
最後は練習の時毎回お世話になった甲斐さんのピアノと先生の指揮で大合唱。
周囲の人と肩を組んでこの時歌った歌が一番楽しかった。
全員が最後まで笑顔でした。もっと!もっと!って声がいっぱいで。
また来年会いましょうって皆さんがおっしゃってました。

みんなの第九が、本当に終わりました。


最後に先生にご挨拶した時言葉を貰いました。
音楽は心、心で奏でるんだよって教えてあげてくださいねって。
こんな素晴らしい先生に出逢えて幸せでした。
これで当分会えないのかなって思うと寂しいけれど
全てが必然だったとするなら
きっとまた逢える筈。
4ヶ月の間仲良くしてくださった皆さんとも
またきっと逢えると信じて。


参加して本当によかった。
180年以上前にベートーベンが作った曲を
こうして何万の人と共有できる浪漫も
参加しなかったら感じずに聞いてたでしょう。
最後に作った曲が唯一の歌入りだった理由も
富岡先生のレッスンでお話を聞くまで知りませんでした。

12月23日に
演奏会の様子がテレビで放送されるそうです。
録画して、あの感動をもう一度見るのが楽しみです。




本当に
幸せな4ヶ月でした。











2011年12月03日(土) リハーサル。

一万人の第九もとうとう明日が本番となったこの日。
大阪城ホールでのリハーサルがありました。

当日のチケットはすぐに完売してしまったので
出演者と関係者だけに発売される公開リハーサルのチケットをとって
お友達も見に来てくれました。

当日とは違って私服でのリハなので
まるで合唱団がお客様のようでした。
それぐらい客席を埋め尽くしてました。
すごいなぁ一万人。
同じソプラノで仲良くしてくださった3人の方と
チケットをご一緒させて貰ったので連番で席につけてほっと一息。
一緒に参加してた生徒がだいぶ向こうの方に居て
手を振ったりして(笑)。

リハが始まって司会の小倉さんが出てこられて
後ろの方の席からは豆粒のようにでしたが(笑)、
ああ、もうすぐ本番なんだなぁって実感が。

最初は平原綾香さんの歌でした。
第九の三楽章に歌詞を載せて作られた
ラブストーリーという歌は
終わった時、皆さんハンカチで目を押さえてました。
それぐらい歌詞が胸にきました。
それからJupiterを途中から合唱団みんなでコーラスして
一緒に歌える幸せを感じました。

そして第九4楽章。
合唱団が立ち上がる瞬間ぞわってしました。
毎年参加されてる方は立つタイミングをご存知なので
フライング気味の人も居て楽しかったw

何もかもが初めてで手探りだったけど
ここまできたんだなぁって
暗譜どうしようって言ってたのに
いつの間にか覚えてたなぁって
家で努力した記憶はありませんw
第九の帰りがちょうどレッスンだったので
生徒ちゃんと何度かあわせてみたりしたけど
それも自信をつけるための特訓という訳じゃなかったし
お風呂で口ずさんだり、電車で思い出したりはしたけど
毎日ヘッドフォンで聞いたりとかしなかったし。
でも染み付いてました。


約4ヶ月。
こんな気持ちになって本番を迎えられる事を誇りに思います。


水月陵