この箱は僕にピッタリだ。孤独を感じるほど広すぎず、圧迫を感じるほど狭すぎず、膝を抱えて まあるくなって眠るのに申し分のない広さだ。目を閉じれば僕はいつしか箱いっぱいになっていき箱の中は僕で満たされ僕は僕の呼吸の音だけを聴きながら、丸く丸く小さく大きく、いつかこの身体が消えてしまっても、この箱の中は僕で満たされている。