
TOUR 2010 "I was music"SUPER FINAL。
知り合いが行くというので全く予定にも組み込んでなかったけれどノリで当日券参加。
時雨はかなり久々。調べてみたら08年10月10日、木下ナイト@赤坂BLITZ以来とのこと。1年半ぶり。
BLITZで見た時雨はかなり手を離れていった感覚が強かったものだけど、今回はさいたまスーパーアリーナ。日本でも有数のデカイ会場でワンマンなのである。
現在の時雨がどの程度人気があるかとかは知らなかったので行って驚いた。さすがにSOLD OUTまではしていなかったものの、1Fアリーナは結構な人だかり。2Fもそこそこの入りで、会場費+設営費の元は取れてそう。
とは言え、運営+設営のウマさにも目がいった。アリーナのブロックは通路幅を大きく取ってある程度人の密集度を上げていたし、2FのA(一番安い座席)も人を詰めさせるように座席指定して見た目にも本人にもまばらな印象を受けさせない配慮。
演奏中の照明もフロア上のトラスに照明を釣ることはせず、基本はステージ上を照らす方法を取っていた。フロアはかなり暗い設定なだけにステージに集中が行く。それによりエンタテインメント性はやや薄れるものの、客席への注目を避けながらも非常にストイックなロックステージ然とした印象を与えることに成功していた。
開演前のピ氏の注意・連絡事項が終わり、15分押しでスタート。1曲目は予想通りの「鮮やかな殺人」。
久しぶりに聞いた時雨の音は、その実昔となんら変わっていなかった。
ステージ上はとてもシンプルで、スクリーン的なモノは無し。3人の距離感も近い。
Sadistic SummerやらDISCO FLIGHT、新曲やらを続けざまに披露、MCなしで突き進む。
頻繁に見てた頃は30分くらいのセットが通常だったので、なんか新鮮。TKは最近は「HIP HOPが〜」とか言わないのだろうか。
想像、C感情S、テレキャスらへん、懐かしい曲たち。
そしてドラムソロと怒涛のナカノMC's。(当たり前?だけど)完璧にお客さんに受け入れられている様が、個人的には結構新鮮で。
とは言え、いつものちょい滑り感もそのまんま。変わってない。
正直なところ、始まってしばらくは照明ワークを含めて4桁会場の規模のセットだな、という印象。ちょいと不満だった。まあ2Fの下手側なのに加えて「この客席の感じだと致し方ないのかな」なんて思いもありながら見ていたのだけど、曲がすすむ毎に徐々に照明が輝き始め、ドラムソロが終わる頃には最初に感じた物足りなさが綺麗さっぱり消えていたのであった。まさにしてやられた。
そしてTelecasticから怒涛のnakano kill you、そしてお待ちかねの感覚UFO。ドラムの流れから全ての音がストップしてベースリフに入るあの瞬間が好き。
ただ、惜しむらくはポジション的にか会場的にか演奏的にかは分からないけど、ミッドローからローハイ・ローミッドらへんが弱くてベースが聞き取りづらかったのが残念だったトコロ。
そんなこんなで345's物販MCも昔と変わらず。違うのは会場の規模とグッズの数くらいのもので。「ぜひ、ぜひぜひ」も相変わらずでした。
そしてラスト、傍観。うん、もう満足したよ。
アンコールなんてしない、ってのも一緒。
初めて時雨を見た05年のERA。
雪が振った日に手刀で初ワンマンを見たのは06年の1月だった。
その後、LOFTやQUE、Match VoxにMosaicでも見たっけ。
この日、1万を楽に越えるキャパシティの会場で鳴らされた2時間の音の余韻は、あの頃、200人にも満たないようなハコを爆音で満たした30分のステージの後に感じた感覚と何ら変わることが無かった。
それが純粋に楽しくて、どこか嬉しかった。
変わるもの、変わらないもの。変えちゃいけないもの。
そんな事を考えた。
そんな日。
---
ある筋から手に入れたsetlist
01 鮮やかな殺人
02 Sadistic Summer
03 ハカイヨノユメ
04 DISCO FLIGHT
05 I was music(新曲)
06 Tremoro+A
07 想像のSecurity
08 CRAZY 感情 STYLE
09 テレキャスターの真実
10 ラストダンスレボリューション
11 a 7days wonder
12 moment A rhythm
---Dr Solo---
13 JPOP Xfile
14 Telecastic fake show
15 nakano kill you
16 感覚UFO
17 夕景の記憶
18 傍観