2011年08月22日(月)  チュッチュしまぁす。
 
御ハナの長年の癖であった指しゃぶりがようやく治ったようで、覚醒時はほとんどすることがなくなった。我が家では指しゃぶりのことをチュッチュと呼び、指しゃぶりする人のことをチュッチュマンという。これは御ハナがアンパンマンになりたいと言っていた2歳の頃に、「それじゃあアンパンマンじゃなくてチュッチュマンになっちゃうよ」と言ったことから始まった言葉で、現在はプリキュアのキュアブロッサムになりたいと言っているが、「それじゃあキュアブロッサムじゃなくてキュアチュッチュだよ」と、派生した呼称も生まれている。
 
しかし昨今は寝ている時も無意識ですることも少なくなり、ほぼ完治に近付いているといえる。しかし入眠時などにどうしても指しゃぶりをしたい時があるらしく、そのような時は暗闇の中、小さな声で「チュッチュしまぁす」と、自ら申告して罪の意識の軽減を図ったのち、私たちから背中を向けてチュッチュしている。まあ子供にしろ大人にしろ叱らずに改心させるには気の遠くなるような時間が必要なのである。
 
2011年08月21日(日)  どうしよう。
 
どうしようどうしようどうしようどうしようと何事に対しても決して狼狽することのない冷静な私って素敵な人間でしょうと妻に言ったら、たいていの物事をどうでもいいって思っている人間にどうしようって人間らしい感情は生まれないのよと諭された。どうしよう。
 
2011年08月20日(土)  幸福のネガティブ。
 
上手にハイハイできるようになった御ココが「パパ、パパ」と言いながら座っている私の膝の上に乗ってきて可愛いことこの上ない。いつの間にか「パパ」という言葉まで覚えている。抱きかかえて顔を寄せると頬をペチペチと叩く。「ワハハ。痛い。痛い」と、海辺のカップルが波をかけ合い、「きゃっ、やめて」という台詞の同レベルの幸福に満ちたネガティブ反応。
 
2011年08月19日(金)  愛憎こもごも。
 
御ハナが妻に怒られて大泣きしながら「心を…心をひとつにして!」と反論している。すごく大胆な反論である。ほとぼりが冷めた後にあれは一体どういう意味なのか御ハナに訊ねたところ、「ママには良い心と悪い心があって、怒ってる時には悪い心が出るの。だから心をひとつにしてって言ってるの」と、食事前にも関わらずおもちゃを片付けない自分を棚に上げてひどい云い様である。
 
要するに御ハナはフロイトのいうところのアンビバレント(両価性)を問いたいのであって、正逆相反する感情の共存によって、その二つの相反する方向へ同時に向かわせようとすることに混乱困惑し、おもちゃの片付けどころではなくなったという自らの正当性を誇示したいのだろう。
 
「じゃあパパにも悪い心があるの?」と訊ねると、「パパはかっこいいからね」と答えになっていないが、これは対象ごとにひとつの感情だけが割り振られる幼児期独特のスプリッティングという状態。単純にいうとママは嫌い、パパは好きという状態である。しかしこれは成長の一つの過程であって、これには御ハナが最初の異性としての父親への愛と、同性の母への憎しみを持つというこの頃に頂点を迎えるエディプスコンプレックスが背景にあり、いうなれば全く問題なく成長しているということである。
 
妻にしてみれば迷惑な話なのだが。
 
2011年08月18日(木)  満面の笑みいつまでも。
 
夕食。御ココは早々に離乳食とミルクを終え、恨めしそうに食卓を見上げている。「……」「……」私と妻は御ココに目を合わさないように食事を進める。「……」「……」我が子の視線を痛いほどに感じながら食事を進める。「マンマ……」御ココが唯一覚えている言葉を呟く。さきほど十分食べたはずなのに、どうしてこの子はこんなに食欲旺盛なのだろう。耐えかねた私がチラッと御ココを一瞥すると、待ってましたとばかりに御ココは満面の笑みを浮かべる。下の歯に続いて上の歯も2本顔を出してきた。満面の笑みを浮かべながら至近距離で手を振っている。「……ねえ」「ダメ。食べ過ぎなんだから」妻に一括。仕方なく御ココに手を振り返す。二人満面の笑みでいつまでも。
 
2011年08月17日(水)  ハイハイ最終形態。
 
御ココがハイハイ最終形態に変化した。これまでは両手のみの力でほふく前進のような格好で、泣き喚きながら前進するというさながらゾンビのような様相を呈していたが、本日よりしっかりと両足も使用し、四つん這いの格好で上機嫌にハイハイを始め、スピードも格段に進化。これまで気にはなっていたが辿り着くことのできなかったゴミ箱や御ハナのおもちゃ箱をひっくり返すなど、夢を現実のものとして悦に浸っている。そう、成長とは夢を現実に変える力を得るということなのだああああっ! ああっ! ティッシュ、ティッシュ食べちゃダメっ! と、親は悦に浸る余裕がない生活の開幕。
 
2011年08月16日(火)  夢の国と戦場。
 
先日の出来事を職場のディズニー通に話したところ、前日に思い立ったように「明日ディズニーランドにでも行こっか」と、軽い気持ちで計画するその心意気がいけない。勘違いしてはいけないのは確かにあそこは夢の国だが、夢の国へ辿り着くまでは戦場だということ。この時期はアトラクション目当てに始発電車に乗って行くくらいの覚悟が必要だと思いがけず説教されてしまい反省。つうか夢の国に辿り着いてもアトラクションのファストパスを取りあうなんてのも要するに戦場ではないのかと小さい声で反論したところ、「あーあ、そんなこと行ったら訴えられちゃうからね」と、このナースはこの病院の社員じゃなくてウォルトディズニーカンパニーの人間かもしれぬ。
 
2011年08月15日(月)  孤独なドライブ抗えぬ尿意。
 
渋滞を乗り越え東京ディズニーランドの駐車場の案内看板が見えたのが午前9時半。しかしこれから駐車場に辿り着くまでの時間が想定できないほどの大渋滞。妻が携帯でファストパスの発券状況を確認したところ、現在9時半にも関わらず、最速で遊べるアトラクションが午後2時半という鬼畜の様相。ショーレストランの予約も終了している。灼熱の太陽の元、幼子2人連れて夢の国に脱水起こしに行くようなものである。断腸の思いで方向転換。ディズニーランドは中止し、TVアニメ「スイートプリキュア」の体験型イベント、「スイートプリキュア♪キラキラハーモニー」が開催されている池袋サンシャインシティへ。しかしサンシャインシティに到着したが駐車場3時間待ちというやはり鬼畜の様相。妻と娘二人は車を降りて先にサンシャインシティへ。一人ハンドルを握り時速1mの孤独なドライブ。休日、渋滞、抗えぬ尿意。ミッキー、プリキュア、抗えぬ尿意。抗えぬ尿意。
 
2011年08月14日(日)  大体晴れ。
 
iGoogleというポータルサイトの天気予報で明日の天気は「大体晴れ」と堂々とアバウトに書いてあり少し嬉しくなった。日本人はアバウトな言葉を使いこなせてこそ日本人である。業務中いかなる難題に見舞われようとも、「まあそれはおおむねできてるんで後々に、まあそうですよね、じゃあ良きに計らって下さい」と、軽妙に対処する。そんな姿こそ日本人であり人望右肩下がりの私であって、明日も大体晴れの人生を送るのである。
 
2011年08月13日(土)  トンキンクール。
 
職場で医療系雑誌の取材。業務内容が画期的すぎる職場のため、このようなメディアの取材は珍しくない。ナースステーションにライターやカメラマンが入ってきても、皆、ああまた何かの取材か何かの何かかと、一切興味を示さないクールな環境。今日は取材を受けた後、私の仕事風景の写真撮影に入り、医療用PHSを耳にはさみながらパソコンに向かって真剣な顔つきでって完全に看護師らしからぬ仕事風景も問題なのだが、そんな風景を全く意に介さず業務を続けるスタッフもある意味すごい。全体的にクールである。新人類とか氷河期世代とかゆとり世代とかそういうの関係なく、ただただクールである。
 
2011年08月12日(金)  音量最小。
 
ニンテンドー3DSが値下げされて、のどから手が出るくらいPS3が欲しいままだけど、3DSは頑張れば買える値段。そして細々と遊べる代物。PS3なんて据え置き機を購入すると妻や御ハナからの批判は必至で、家庭を持つ男はゲームなんてものは皆が就寝した時間に寝室で音量最小にして細々とプレイするものであって、それでもたまに妻から寝言混じりに「いつまでやってんの?」なんて言われるものだから俺は爺になるまでゲームをやり続けると宣言する。心の中で。音量最小にして。
 
2011年08月11日(木)  ソファー下の魅力。
 
御ココはハイハイが大分上手になってきた。まだ四つん這いでのハイハイはできないが、ゾンビみたいな姿勢でほぼ両手だけの力で部屋中を這っている。しかし必ずリビングのモダンソファーの下で身動きが取れなくなり、しばらく自力で何とかしようともがいているが、決まって2・3分後に万策尽きたと思い始めるのか大泣きを始める。モダンソファーの下から御ココを救出し、御ココの定位置であるベビーマットの上に移動させしばらくテレビなどを見ていると、いつの間にかモダンソファーの下で身動きが取れなくなりやはり大泣きしている。以後も2・3回同様の行動をループするため、実はソファーの下に入りたいわけではなく、ソファーの向こうに行きたいだけかもしれず、位置を変えるとソファーの下には行かないはずというほぼ決定的な仮説を立て、ソファーを移動した数分後、ソファーの下で身動きが取れなくなり大泣きしている御ココ。
 
2011年08月10日(水)  優良ドライバー。
 
本日免許更新。いけないことをしたので江東区の運転免許試験場へ赴く。違反運転者講習として2時間の講習を受けなければいけないのだ。違反内容は道路の黄色線を跨いで進路変更を行った進路変更禁止違反という、スピード違反よりも違法駐車よりもある意味悔やんでも悔やみきれない地味なもの。講習中、交通安全のビデオの事故の恐怖、家族の崩壊などの映像を見て、持ち前の感受性の豊かさでがっつりヘコんでしばらく立ち直れないというある意味優良ドライバー振りを発揮。
 
2011年08月09日(火)  メンタルスキンケア(後)
 
夜勤明け。御ハナを保育園に送り、御ココを連れて皮膚科へ。昨夜に比べ皮膚の発赤や腫れは治まっていて痒いようでもない。病院がお盆休みに入る前日だったため開院30分後くらいに来て待ち時間2時間。夜勤明けに御ココを抱えながら眠気で卒倒寸前。御ココがぐずり始めて席を立ってウロウロして静かになってから席に戻ると別の患者が座っているという行動を3度ばかり繰り返し、しまいには立ったまま御ココをあやしながら眠気で卒倒寸前になるという危機を乗り越えようやく診察。塗り薬とシロップ薬の処方。湿疹もひいたし熱もないので御ココをそのまま保育園へ送り届け、灼熱の太陽の下、ふらふら自転車をこいで午前中にして本日2度目の帰宅。もはや余力など微塵も残っていないのにこんなに晴れていると洗濯をしたくなる。
 
2011年08月08日(月)  メンタルスキンケア(前)
 
御ココが夕食の玉子を食べた数十分後に全身湿疹。おそらくアレルギー反応であろう。痒くて泣き叫び、のたうちまわるなか夜勤に出勤。夜勤中、随時メールに添付された写真を元に対処方法の指示を出す。喘息様の呼吸はしていないか、耳鼻咽喉に関する症状はないか、目は赤くないか。家にあった痒み止めのレスタミン軟膏を全身に塗り、午前2時頃にようやく就寝。「お疲れ様。ゆっくり休んでね」と妻にメール。私は小児科の看護師ではない。そんな知識もあまりない。ただ自信を持って言えるのは、私は人の心を看る看護師なのだ。お疲れ様。ゆっくり休んでね。
 
2011年08月07日(日)  バイバイ。
 
御ココの離乳食はまだ2回食で平日は2回とも保育園で食べてくるのだが、休日は家族全員で食べることができる。御ココは最近バイバイを覚えた。しかしバイバイとはお別れの挨拶ではなく気分が良い時にするものだと認識しているらしく、食事中ニコニコしながら終始私達に手を振っている。離乳食を口に運ぶ妻が「ちょっとココちゃんバイバイやめて」と言うと、やはり誤認識により妻にも全力でバイバイを始める。そんな姿が可愛いものだから私と御ハナもバイバーイなんて面白おかしくやっていると「ちょっとバイバイやめて」と、妻に二人同時一喝される。
 
2011年08月06日(土)  吉見一派。
 
病院というものは完全に女性社会なので往々にして男性は肩身が狭い思いを強いられる。本日は、吉見一派という病院内史上最弱派閥の飲み会。私の他に男性部下3名、うち1名は新人という非常に心細い布陣。たいてい職場の飲み会というものは愚痴がつきものだが、吉見一派の飲み会は職場の話が全く出てこない。愚痴というものはその嘆きを怒りや笑いに変えて鬱憤を晴らすものなのだが、完全女性社会で虐げられ続ける私達は愚痴をこぼしても怒りや笑いに変換できずにただ陰鬱になるばかりで、地元が雪国の部下が毎年雪かきが本当に大変で雪かきから逃れるために上京してきたようなものですなんて言うからそれはおかしい。雪かきなんて何十年、何百年も前からスコップで行われているのだろう。ほら、これスマートフォン。近未来の世界の物だといわれていた携帯電話ですらこの数年で格段に進化している。雪かきの手段が何十年も変化しないのはおかしい。進化の放棄だ。カルチャーのボイコットだ。よし俺らが画期的な雪かきの方法考えようぜと、大雪を知らぬ南国生まれの私が指揮を執り、お湯の雨を降らせる方法、雪を食用に変える方法、屋根の形を変える方法、そもそも家が建ってるから屋根があるんだから家そのものを地下に建てれば雪かき関係ないんじゃねというアイデアを出したところで地上への出口が雪で塞がれていることに気付き、やっぱ無理だったね、よし帰ろうと会計を済ませ解散するという飲み会です。
 
2011年08月05日(金)  壁紙。
 
先日新宿に行った帰り、一生懸命階段を駆け下りたがドアが寸前で閉まって電車に乗​れなかった女性が少し頬を膨らませて電車を恨めしげに見送った際、窓越しに目が合った光景が現在の脳内で設定されている壁紙です。
 
2011年08月04日(木)  プロフェッショナル公私混同。
 
新宿で行われた病院合同就職説明会に参加。これは看護学生向けの就活ガイダンスで、今日は白衣を脱ぎスーツを着てパンフレットを持ち病院に興味がありそうな、または私が興味を持ちそうな看護学生に声を掛けて病院のブースに誘い込むという不純な説明会。私は看護の技術よりも口が上手いのでこういうイベントには必ず白羽の矢が立つ。しかし公私混同しないように必ず女性スタッフが付くので真面目にガイダンスせざるをえない。
 
このような就活ガイダンスで大切なのはインパクトただ一つであって、職場の特徴や待遇なんて今の時代ネットで調べたら十分情報収集できる。看護学生は、ネットで調べることのできない何かを求めてこの説明会にやってくるのだ。キミはここで待っていたまえ。あそこの二人組をブースに誘ってみせるからと人事部の女性を置いてちょこちょこと学生に歩み寄り、ちょこちょこと喋ってアハハなんて笑ってじゃあこっちでなんつってブースに連れてきてしっかり説明を行う。これぞプロフェッショナル公私混同。
 
「私、すでにここに就職してますけど、ヨシミさんの話を聞いたらまたここに就職したくなりました」説明会終了後、人事部の女性は映画の感想を述べるように少し興奮して話す。プロフェッショナル公私混同。私は人と話す仕事をしていて、それにちょっぴり疲れると誰とも話さず物を書く仕事をしている。
 
2011年08月03日(水)  静かな食卓。
 
御ココは小食揃いの我が家の誰に似たのか一人食欲旺盛である。現在中期離乳食となり1日2回食なのだが、2回とも保育園で食べるため、我が家では保育園が休みの日以外は離乳食を食べることができない。よって私達が食事を摂っていると御ココが恨めしそうに食卓を眺めていて身が張り裂けそうな思い。最近「マンマ」という言葉を覚え、今日の夕食時には「マンマ、マンマ、マンマンマ……」と四つん這いのまま泣きながら崩れ落ちるように床に突っ伏した。実が張り裂けて粉々になる思い。憐れで切なくて食事がちっとも美味しくない。3回食が始まるまで我慢我慢。私と妻は少し俯き加減で食事を進める。静かな食卓には、眠りに落ちる直前の「マンマ、マンマ……マンマンマ……」という御ココの声。
 
2011年08月02日(火)  女心と大失態。
 
ショッピングモールで妻と御ハナは子供服店に入り、私は御ココをベビーカーに乗せ、雑貨屋をぶらぶらしていたところ、突然、ピアノの発表会に行くような恰好をした5歳くらいの女の子が御ココが乗っているベビーカーを覗き込み、「かわいいですね。名前はなんて言うんですか」と、敬語で質問してきたので「ココロちゃんって言うんですよ」と、敬語で返したら「そうなんだーかわいいですね」と私を見上げてニコニコしている。ニコニコニコニコしている。ん? と、笑みを浮かべながら顔を傾げるとその女の子は突然無表情になりどこかへ走り去ってしまった。
 
どうしたんだろう。なぜあの女の子はいつまでも私を見上げてニコニコしていたのだろうと思案しようとした刹那、あちゃーという思いが全身を貫く。あの女の子は、ピアノの発表会に行くようなあの恰好を褒めてほしかったのだ。御ココを「かわいいですね」と言ったのは自分がかわいいと言われたいがための単なる導入に過ぎず、私はあの子が意図するものをいつまでも察することができずに、ん? といった阿呆のような笑みを返してあの子を怒らせてしまったのだ。
 
なんたる失態。物書きとして男心云々の作品を書く前提として、女心をある程度は理解していたつもりだったが、4歳くらいの女心すら読み取れない始末。あの子を追いかけて行って「かわいいね」とでも言ってあげたいが、時すでに遅し。そんなことしたら不審者と思われてしまう。あーあ。あーあ。と独り言を漏らしながら妻と御ハナと合流する休日のショッピングモール。
 
2011年08月01日(月)  人間性SSセット。
 
最近マックで平日ランチタイム限定のマックランチというセットメニューを販売しているのだが、あれはものすごく助かる。というのもマックランチはポテトとドリンクがSサイズにバーガー類という構成になっていて、幼少時より食べ物の摂取スピードが遅くてすぐ満腹中枢を刺激してしまう体質に加え、幼少時より三角食べというものができないので、まずポテトから全量食べないとハンバーガーを食べられないという縛りプレイが身に沁みこんでいて、ポテトのMサイズを全量食べるとハンバーガーを食べる頃には満腹になってしまい、心から味わうことができないというジレンマに長年悩まされ続けている。
 
それだったら最初からポテトのSとハンバーガーを注文すればいいのだが、単品ずつ注文するとSサイズなのにセットより割高になってしまい、幼少時より貧乏性の私はそんな矛盾を受け容れることができず、残された道は娘と一緒にハッピーセットを食べるしかないと半ば覚悟を決めていたのだが、週によって種類が変わるハンバーガーとポテトSとドリンクSのセットが誕生したことによって私のジャンクフードライフは保障された。
 
あとはてりやきマックバーガーのレタスがバンズからはみ出さない食べ方の考案ならびに、アイスコーヒーのカップを取ってミルクとシロップを入れてかき混ぜて再びカップをする際、ストローをカップの下から突き上げる形で通すのか、一旦ストローを撤退させカップをかぶせ、カップの上からストローを入れるのかという手技の統一に全力で着手する。
 

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