2002年09月29日(日)
バス強盗と銀行の取立て



(れん) 晴れ
 
今月の初め、デリー市民を恐怖に陥れたバス強盗、バスハイジャックのボスがウッタランチャル州はデラドゥーンで逮捕。チャランジート・シン、30歳。別名ダブー。三人の妻、五人の子供、独りの愛人、十四人の部下。クラス9(中学三年)中退。麻薬中毒。凶暴。39の犯罪に関与しているとみられる。

ダブーの裏社会での人生の始まりは、17の時。スリとして。彼の妙技は、同業の仲間をして彼を「トップクラス」と呼ばせるほど。獲物の懐から財布を抜き、中身を抜き、そしてまた獲物の懐にその財布を戻す。スリの「トップクラス」は、30にして日収一万ルピーを稼ぐ犯罪グループのボスとなる。

バス強盗には、10台ほどのオートリクシャーを雇い、バスを後ろから追う。ダブーはそのリクシャーに乗り、携帯でバスジャック強盗実行中の部下の指揮を執る。ときには、デリーの外からでもその携帯を使い、バスジャックの指揮を執る。

ダブーは去年逮捕されたが、何故かすぐに釈放される。犯罪者と警察の癒着問題が改めて浮上している。


次の話。会計士のサンジーブが彼のオペル・アストラでシリフォート通りを走行中、突然バイクの五人組に停止させられる。数分のうちに、その五人はサンジーブを彼のオペルから引き摺り下ろし、この車のローンの頭金まだ払ってねーだろが、俺らはHDFCバンクのモンだ、と告げ、サンジーブのオペルで去っていった。

動転するサンジーブはすぐさまHDFCバンクのコンノート・プレイス支店へ。問い質すと銀行側は、とんでもない手違いだった、オペルはすぐに返却する、と謝罪。サンジーブはその手違いの詳細をさらに追求。銀行側はしぶしぶ詳細を。とある取引相手が銀行でカーローンを組む際、何故か見ず知らずのサンジーブのオペルの情報を提出。取引相手とあって、銀行側は事実確認もせず金を貸与。その後、その取引相手はまったく返済もせずに行方をくらました、とのこと。

サンジーブは言う。「私は高血圧症の患者なんだ。あの男たちが突然近づいてきて、私を車から引き摺り下ろした時は、ほんとうに、ほんとうに、恐ろしかった」。サンジーブ曰く、その男たちは実に乱暴で、サンジーブを小突き回し、強引に車のキーをとりあげた、とのこと。サンジーブは彼らに、とにかく先ず警察に電話させてくれ、と懇願したが、彼らはまったく聞く耳持たず、サンジーブのオペルで去っていった。サンジーブはただ携帯だけを片手に、大通りの真中で捨てられた。すぐさま警察に電話し、グレーターカイラーシュ警察署へ出向いたサンジーブ。しかしそこで警察は一言。我々にはなにもできないな、と。


取立ては恐ろしい。お金は借りられない。
こんな手違いも恐ろしい。
なんでもきちんとしとかないと。
バスも乗れない。恐ろしい。

しかしこんな事件じゃ
一本記事書くっていう宿題には
ぜんぜん使えませんなあ。
やっぱちゃんと本読まないと。
2002年09月26日(木)
南ア戦



(れん) 晴れ

今、ICCチャンピオンズ・トロフィー・スリランカ2002というトーナメント戦が開催されてまして、昨日、インドチームはコロンボで準決勝、南アフリカ戦でした。なにせ対するは、世界屈指の強豪、南アチーム。選手はもちろん、全印人男性も、前日から緊張感漲りまくり。昨年から今年前半までの低迷期を、若手ルーキーの活躍でやっと抜け出してきた感のインドチーム。このトーナメント、一試合一試合にインドチームの将来にとって重要な意味が。日曜のイングランド戦では、脅威の粘りと集中力で執念の勝利を収め、テンションは選手、全印人男性ともに昂りまくりで迎えたいよいよの南ア戦。

ゲーム前のベットでは、南ア勝利がRs.0.8/1ルピー、インド勝利はRs.1.15/1ルピー。やっぱり南アは強い、との予想。しかしやや僅差になってることを考えると、やはり先のイングランド戦でのインドチームのパフォーマンスは、かなり評価されてる感。スコア的には、インドが250ランがRs.0.3/1ルピー、275ランはRs.0.7/1ルピー、300ランとなるとRs.1.5/1ルピー。280ラン前後が予想屋達の目算。インドにしてはかなりなハイスコア。最近の好調を大いに加味しての数字、プラスアルファ、インドは最低このくらいはスコアしないと、南アにはまったく歯が立たない、勝ち目は無いといった含みも暗示している。対する南ア。250ランはRs.0.22/1ルピー、275ランもRs.0.65/1ルピーと低く、300ランでRs.1.4/1ルピーというレート。300ラン弱といったところか。最低でも280ラン超。やはり実力の差が歴然と。スコア的にも、南ア優勢はしっかりと数字に表れてる。

ちなみにインディアン・バッツマンのレートはというと、テンドルカールはハーフがRs.2.5/1ルピー、センチュリーはRs.10/1ルピー。調子はいまいちでも、やはりマスターブラスター。神の領域に君臨するバッツマン。このところ調子のいいスキッパー、ガングーリーはハーフでRs.3.25/1ルピー、センチュリーはRs.20/1ルピーと、最近の安定感が如実に数字に。こちらも最近調子のいいインドチームの甘いマスク、ラフール・ドラヴィドはハーフRs.4/1ルピー、センチュリーでRs.15/1ルピーと、爆発力に期待大。

先攻はインド。261ランをスコア。ベットからすると、南ア戦ということを考えるとやはりかなり厳しい数字。テンドルカールとガングーリーの不振が痛い。しかし、ドラヴィドの安定感をアピールする49ランはさておき、イングランド戦での勝利の立役者セーワグの59ラン、そしてユヴラージの62ランと、最近のインドチームの傾向である若手の躍進と成長を象徴するようなスコア構成。というよりも、毎試合こういう傾向が続くと、インドチーム自体が今、ある意味変容期なのかと思わせられる。チーム全員の粘りと執念が、ここまでスコアを伸ばした、という感。

そして南アの攻撃。一番手のパートナー、ギッブスとスミスが登場するも、なんとスミスがまさかの5ボールでアウト。しかしここからが凄かった。代わったカリスとギッブスのパートナー、打って打って打ちまくり。パートナーシップ178ラン。カリスは97ランとあと一歩でセンチュリー。ギッブスはセンチュリーを決め、119ボールで116ラン。4を16も放ち、序盤からハイアベレージのパワーゲーム。このパートナーシップの猛攻に、インドチームはおろか、お茶の間の全印人男性もたじたじ。しかし、なんとギッブスがまさかの脱水症状リタイヤ。南半球地中海気候を満喫する南阿人には超高温多湿南亜過酷気候は厳しかったか。このアクシデントを機に、流れは一気にインドチームへ。ハルバジャン・シンとセーワグが相次いでアウトをとり、南アは僅かに10ランとどかず、なんと予想を大幅に下回る251ランで50オーバー。運と気候も味方につけてか、インドチームが接戦をものに。マン・オブ・ザ・マッチは、日曜のゲームのようなセンチュリーこそみられなかったものの、59ラン3ウィケットと、チームと全印人男性の期待に十二分に応え、攻守ともにチームの勝利へ貢献したセーワグが。こうした勝ち方ができるようになってきたインドチームには、勝利の女神をも振り向かせずにはおかない、ゲームへの執念と集中力が際立つ。底力がついてきた感。インディアン・スキッパー、ガングーリーも満足だろう。

僕はテレビを持ってるのですが、ケーブル代金払えなくて、まあめんどくさいし、去年からテレビはお蔵入り。なもんでクリケット中継観てなかったんですが、しかし昨日はどこへ行ってもテレビはインド・南ア戦。行く先々でスコアをチェックしーの、ポケベルに入る試合経過をときどきチェックしーの、でした。それにしても、昨夜の街はほんと静か。だって、みんな家で中継にクギヅケ。南アの猛攻凄くってインドはかなりやばかったんで、もうみんな静かというか暗かったというか暗澹。10時くらい、しかし突然の熱狂が。地響きの如く。上に書いたように、突然の降って湧いたようなインドのチャンス。んで相次ぐ南アのアウト。もうみんなその瞬間瞬間、どこの家からも、ウウウォォー、とか、イイヤヤャャー、とか、ヒヒャャググゥゥー、とか絶叫絶叫。んで大喝采の嵐。最後はもう大興奮で、相当嬉しかったようで、試合終了後、みんな表に出てきては拍手喝采、観戦感想会大声で。ヒンディームービーダンスナンバーもフルボリュームで。んでなんでか分かりませんが、若者はバイクとか車とかエンジンかけて、ブオーンブオーン、と吹かしては駆け回る。カーステはもちろん大音響。昨夜は花火も上がってました。バクチクもかなり。大騒ぎおおはしゃぎ。

チームも全印人男性も、みんないい夢みたんでしょうね。
いや、夢じゃない、これが現実だ、とのお叱りが耳に。
失言でした。
2002年09月19日(木)
モンスーン・ウェディング



れん

先日、「モンスーン・ウェディング」をたかジーに観せてもらいました。VCDで。僕のPCはもう音が出なくなってて。魅入る僕の後ろでたかジーは、一気に部屋を奇麗に片付けていて驚きました。

「モンスーン・ウェディング」。いいっすね。こんなこと言うと怒られそうですが、ひゃーららーーの踊りのシーンとか、いきなりの回想シーンとかがあんまりなくってさらっと観れて。CD二枚ってのが嬉しいかも。普通インド映画は三枚なんでしょ。

日本でも上映するんですよね。もう上映中?ストーリーは言わないほうがいいっすね。つってもそんなストーリーがいっぱいあるわけじゃないし、どんでん返しが最後に待ってるわけでもないし。でもナスィールッディーン・シャー、いい役者っすよねえ。古い映画の横縞チビT着たチンピラヒーローもあれはあれでかなり捨て難いけど、あんな年のとり方っていいなあとかとか。

ストーリーはさらっとした、どちらかというと映画というよりは二時間ドラマ風のよかったよかったよかったねえチャンチャンでしたが、ところどころに映しだされる中のデリーの姿にミーラ・ナイール監督は何が言いたいのかなあ何か伝えたいんだろうなあと感じていました。表の大きなストーリーよりも、その片隅の話のほうがもっとリアルで人間じみててまるで字の如く恋話といった感じでどきどきしたりほわっとしたり心に伝わりました。たぶんそちらが本筋なんだと勝手に思い込んだ時、なんだかわけが分かった気がしました。他のストーリーはみんな脇役で盛り上げ役で。

失礼しました。僕個人の勝手な核心ということで大目に。
2002年09月17日(火)
朝の風景



れん

夜更かししてしまった次の朝早く、大家に叩き起こされた。なんでももうこの時期不要になったでっかいウォータークーラーを、またうちのベランダに置きたいらしい。別に置くことは構わないし、それにこの家はもちろん大家のものだしいいのだが、しかしよりによって夜更かししてしまった次の朝早くに来て欲しくなかった。完全に頭はまだ眠っている。

大家のウォータークーラーはとにかくでかい。この重さと大きさのものを、うちの細い階段を登り、細い通路とドア口を通し、モノが散乱している僕の部屋を横切ってベランダに出すのはけっこうな労作業だ。しょうがないのでちょっと手伝う。

ウチに入ると大家は必ず、れん、今日はどこにも行かず片付けろ、掃除をしろ、汚いと病気になるぞ、掃除したかどうか夕方見にくるぞ、と冗談混じりに言う。まあしかしこんなことは年に何度のことだし、ホントに点検にくるようないやらしい大家でもないし、自分のめんどくさがりな心を背中から押してくれるよいチャンスなので、その日は素直に掃除をしたりしてしまう。しかし、この日は安眠を妨害され、しかも夜更かしの次の朝だったため、いつもと同じ大家の口上についつい逆切れしてしまった。もちろんあからさまに嫌な顔したり悪態ついたりなどはできなかったが、とにかく頭に来てしまい、絶対にもう掃除なんかせんぞ、と決意してしまい、その日は午前中早くから出かけてた。

その逆切れは次の日まで続き、しかも最近怠けてなかなか顔を出さないスイーパー(掃除人)がその朝は珍しく、ごみはあるかー、とまるで申し合わせたようにやってきたのにまた逆切れし、前日大家から指摘されたミネラルウォーターの空いたペットボトルを全て、それにもうぼろになったタオルだの雨に濡れた新聞の山だのをぜんぶおまけに付けて、山ほどのごみを出してやった。スイーパーは、こんなにいっぱい持って下まで降りれるわけねーじゃねーか、洗濯モン何日も雨がザーザーなぶっとったなあ、と悪態つきながらペットボトルを足蹴にしながらぜんぶ持っていった。店に持っていくと10ルピーになるビズレーリーの5リットルペットボトルも十本以上ごみとして捨ててやった。とにかく完璧に逆切れの朝だったが、おかげで流し台の下はすっきりと片付いてしまった。早く大家に見にきてもらいたくなる。くるはずないのは分かってるけど。

朝の風景。部屋の中でベットに溶け込んでいる僕の耳元にもしっかりと、水撒きの音と箒の掃く音が届く。まず長い柄の箒で道を掃くオヤジが数人目につく。雨のおかげでこの頃はそうでもないが、乾燥している頃はその砂埃が四階建て建物まで舞い上がる。彼らが行き過ぎると角や路地の入り口にごみの山ができる。手押し車を押すオヤジがやってくる。そのごみをただの二枚の手ごろな板で挟み掬い手押し車に載せて行き過ぎる。主婦たちは柄の短い柔らかな箒で部屋を掃き、表のテラスや裏のベランダを掃き、食用油の空きボトルやバケツで鉢の緑に水を撒き、残りの水をベランダやテラスに撒いて柄のないかたい箒で水と埃と砂を流す。ちょっと裕福な家庭は掃除人や庭師がその仕事をしている。男たちは朝の水浴びをし、ひげを剃り、体を拭ったタオルを表にかかった紐にかけ、頭を櫛で整える。何人もの廃品回収人がカバーリー、プラスチックワーリー、ペーパーワーリー、などと掛け声かけながら自転車で何度も何度も回ってる。手押し車を押してスイーパーがごみ収集にくる。何曜日と何曜日でなく毎日、一軒一軒ごみを収集にくる。彼らは便所掃除や通路の掃除もする。きれいにしろ、とか、しっかり掃除しろ、とか怒鳴られながら。悪態を返しながら、世間話しながら。主婦は洗濯物を干す。ちょっと色が違うけどどれもおんなじようなシャツを何枚も何枚もずらっと並べて干す。ズボンもランニングシャツも何枚も何枚も。昼前まで箒の掃く音は止まない。

商店やレストランは日に何度も掃除している。ご飯を食べてる人の足元で、おかかえの掃除人が箒で掃いている。雑巾がけしている。店の前を箒で掃き水を撒く。大学もカレッジごとに、学部ごとに何人も掃除人をかかえてる。彼らは日に何度も箒で掃いている。デリーの街なかの車通りの激しい通りは深夜、箒で掃いている。いつも目にするのが最高裁判所前のティラーク・マールグ。あの長い大通りを深夜、柄の長い箒で掃いている。デリーじゅうの道という道、路地という路地、大雨でもないかぎり箒で掃かない日はないのではと思う。デリーにいったい何人、掃除人がいるのか。何千人といるんだろうか。

インド人はこんなにきれい好きなのに、こんなに毎日掃除して洗濯して水浴びして、でもどうしてこんなにデリーは散らかってるんだろうと思う。
2002年09月08日(日)
大変な一日



れん

やっとのことで重い腰を挙げ、自分の部屋に戻りました。
まずはリュックを背負い、バイクに乗って、自分の部屋へ。
バイクはサービスに出したばかりなので、クラッチかたくて左手がつりそう。
部屋でリュックを下ろし、鞄に持ち替え、いざ大学へ。
すると選挙活動の真っ最中。明日はいよいよの投票日とのこと。みんなけっこう興奮気味です。

インドの大学の自治会の選挙ってのは、さすがお国柄というか、とにかく意味もなく大事なんです。一大事なんです。もちろん授業もストップするし、投票日は授業も事務手続もすべてお休みになるし。大学の自治会といっても軽く見られません。それそれの組織は政党と直結してるんで、その力たるや絶大なもの。しかし何せインドなんでこちらもお国柄、ゴシップ記事には事欠かない様子。○○(団体名)の××(人名)が寝返っただの、△△が相手候補者に立候補を取り消すよう脅迫されただの。この時期は毎日、朝刊夕刊の紙面を埋めてます。こういう恐ろしいものなので、大屋さんとか知り合いのインド人は、危険だから投票日には大学に行くなよ、と警告をくれます。まあそんなに危険ではないんでしょうけどね。

最近の傾向。それは、どこの団体も女性の候補者をカオにしてるということ。しっかり一般誌にも顔写真掲載されますし、デリーの街じゅういたるところに印刷ビラが貼られてます。かなり修正してぼかしまくった写真ですが、みんなけっこうかわいいコばかりです。インド人男性の浅はかさがにじみ出ちゃってしまいます。僕もそのうちの独りなもんで、情けないというか悲しいかな。女性の皆さん、怒らないでください。でも、今まで写真ではいつでもどこでも見かけてたのですが、今だに実物を見たことがなくって。でもやっとお目にかかることができました、今回のデリー大学自治会プレジデント候補者。デリー大学のトップポストですね。選挙運動パレードにやっと遭遇できました。その女性候補者、けっこう背の高い上品そうというか貴位高そうというか、なかなかきれいでありました。四人のごっつい男ボディーガートでサイドとバックを固め、後ろには支援者50人ほど引き連れて、しかもみんな男衆でアホ丸出し興奮状態でシャウトしまくりいの。彼女はツンっと口は決して開かず眼だけで笑い髪の毛アップで、颯爽と先頭を肩で風切って足早に歩みさって行ってしまいました。なんだか彼女のクールさ加減と男衆の暑苦しさむさ苦しさ、彼女の冷たい香りと男衆のこっちまで臭いのがついちゃいそうな匂い、余りの対照に僕だけじゃなくその場にいた見物人みんな、なんかあっけにとられてしまったというか、一本とられてしまった感でした。ああなっちゃうと、ほんとに凄い演出というか完璧な自然のスポットライトというか、紅一点という言葉を、まさに字の如くみせつけられた、そんな感でした。

話はうちの学部に移りまして、とにかくまずは友だち見つけないと、んで今学期の情報を収集しないと、とかなり気合入れて学部へ行ったのですが、しかしこの時期はぜんぜん苦労しないでいいんです。っていうのも、選挙中なもんで、みんな向こうから僕を探しては寄って来てはいろんな情報を懇切丁寧にくれるんです。んで最後に、この候補者をヨロシクって。助かります。

大学の選挙ってのは一斉にありまして、一番デカイのが大学全体のレベルの選挙。大学の自治会のプレジデントとかセクレタリとかとか。んで学部ごととかカレッジごとのプレジデントとかその他役職の選挙。学士レベルとポストグラジュエイトでもまた別々の自治会なもんでそれぞれの候補者が立ってるんです。んで同じ日に一斉に投票があるというわけ。いくつも階層があるんです。ということでうちの学部。法学部の修士コースとなると、まあなにせ規模が小さいもので、なんとうちの自治会にクラスの子が何人も候補しているとのこと。候補者のほとんどが皆顔馴染。まあ腹の中はどうだか分かりませんが、しかしうちの選挙はフレンドリーな雰囲気のなか行なわれてました。候補者同士がワイワイおしゃべりしながら。んで話をきくとなんと仲のいいサルダルジーも立候補していまして、みんなから、おまえも応援しろ、当然だろがレン、となってしまい、今まで一度も投票したこともないし、今回もワケありで投票できないような僕なのですが、今年うちのコースに入学した外国人留学生にお願いする担当にさせられてしまいました。初の選挙活動。まあインドネシア人の女の子とイランからの男の子とダベって、んでちょっと頼んで、それだけですが。あんまりというか全然効果はないでしょうけど。しかし恐ろしく混雑きわまる銀行に危うく付合わされるところでした。

なんとか銀行付合いを振り切り、急いで部屋に戻り、午後1時半恐ろしいほど変貌を遂げてしまったこの状態を、何とか今晩無事に床に就くべく、部屋の大掃除大会開始。まずは箒から。そして水まきして最後は雑巾。箒に2時間、水まき、雑巾に1時間半かかり、もう汗びしょびしょ。着てたTシャツのその汗は、次の日まで乾きませんでした。日頃掃除なんてなかなかしないし、今回の日本帰国はかなりの急だったので、もう試験終了とともに走り回り飛行機飛び乗った感だったので、もう試験のまんま、散らかしまくりの部屋、その上にしんしんと降り積もる重い砂埃。そんな部屋だったので、もう箒のかけ過ぎで腕が筋肉痛です。鼻の穴の中も次の日までもう真っ黒でした。

んでシャワールーム掃除してる時、ちょうど4時半、なんと停電。真っ暗な中、しょうがなくシャワーを浴びて、うだうだ。しかし待てどくらせど電気復活しないので、もう今日の掃除続行は諦め、7時に外出、夕食に久々のチベタン・キャンプ。モモとティントゥクを頂戴しました。久々のモモ、美味かった。驚きは、ティントゥクが皿で出てきたこと。まあでも味はおんなじで満足おなか一杯でした。やっぱり安いし美味いし、外せないなあ。

さて部屋に帰ってPCでも久々開くか、んで新しいソフトとか入れてみるか、とかとか思いながら部屋に戻ると、しかし停電続行中。大家さんから、停電がインド帰国をお祝いしてくれてるねえ、などと不吉なことを言われ、まあでも久々に掃除した部屋なので気持ちもいいし、ベランダに椅子を出し、だらりと座ってました。みんな表に椅子とかベッドとか出してそこでゆったりくつろぎ中。そんな心地好い雰囲気を久々堪能しつつ、蚊に喰われつつ、いつしかウトウトと。気づくともう11時。まだ電気はきそうにありません。まあいいや、このままベッドで寝ちゃおう、気分もいいし。

まだまだこのあと、今まで経験したことのないような大変なことが続いたのですが、次の日は雨、霧雨の一日。とにかく大変な一日でした。

◎日記の目次
▲この先のぺいじ
▼以前のぺいじ

○めいる

まさら通りへ