裏くずきり
もくじぃ|過去|未来
もっと自然に歌えと
誰かが言った
僕にとっての自然とは
何なのか
わからなかった
なぜ
僕の自然のあり方を
他の人が知るのかと
不思議だった
もっと自由につくれと
あなたは言った
僕にとっての自由とは
なんなのか
わからない気がした
あなたは
僕の自由の形を
知っているんだろうか
音楽を愛しているかと
人は聞く
うるさいな
と
僕は思う
愛しているし
憎んでいるし
離れたいのに
離れられない
近づきたいのに
近づけない
つべこべ言ってる 暇があるのに
曲を書く時間が ないという
自分
美しくないね
かけない
のではなく
かく気がないのだと
君はいう
そうではないと
言えない自分がいる
そうかもしれないと
思う自分がいる
たかだか
こんな文章さえも
作り出せない自分がいる
マニュアルのなかで
泳ぐことしか
出来なくなっている
自分がいる
言葉をなくして
僕はつぶやく
魂をなくして
僕はつぶやく
似て非なるモノ
欺かれ続けている事に
誰も気づかない
わかっちゃいるんだ
言葉をなくして どれくらいたつのか
自分を騙しながら
僕は歌い続けてる
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