裏くずきり
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2006年10月24日(火) |
今この瞬間ではない救い |
先延ばし。 先延ばし。
聞こえが悪いけど
時には必要なのかもしれない。
僕がのんきにカレーライスなんか食べて
ああ今日も平凡な一日だったと
考えてる間に
あの子は家の隅で 明日の重さに泣いていた
僕がお風呂に入って鼻歌なんか歌って
昔のことを思い出だし笑いなんて
している間に
あの子は家の隅で 息ができずに震えてた
僕が布団から天井を眺めて
電器の形をはじめてみた気分になって
珍しがっている間に
あの子は家の隅で 遺書を書いていた
憤って何をする 哀れんで何をする
光と影が ただ混沌と渦巻いている
ドラマ仕立てのニュース番組に
嫌気が差して
テレビを止めた
いじめで自殺した子の遺族が
あの子を返してと
教師を罵倒する
あいつが悪かった
あの場所が悪かった
学校、友だち、、、組織
あの子がかわいそう・・?
子供が一番最初に属する社会は
組織は
家族だってこと
忘れんな
子供が
自分の属する数少ない組織の中で
ただの一つも逃げ場を見つけられなかったことを
忘れんな
忘れんな
くそやろう
それは
春ではなく
朝でもなく
人だったのかもしれない
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