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2003年01月27日(月)
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日々気遣い |
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風邪をひいたらしい。 熱が、37.5℃より下がらない。ダルい。眠い。身体が痛い。お腹が緩い。 しかも、毎月恒例行事寸前。 よって、明日の歯医者はキャンセルすることにしよう。
ある日突然、自分の習性に気付く事がある。 そして、改たに己の実態を知る事になる。
きっかけは、先週のとある日。 ココアを作って、その1/3を別の小さなカップに注ぎ、 「ココアは、風邪菌をやっつけてくれるんだと」 と父上の位牌に向って話し掛け、置いた瞬間に気付いてしまった。
父上に、「身体にいいんだよ」と言ったところで何になる?
いや、言っておくが、これは笑うところだ。 私は、何かある毎にこれまでも当然のように「これ、身体にいいんだ」と言ってお供え(?)をしてきた。 けど考えてみたら、今まさに父上はある意味健康なのだ。自由にひょうひょうできるのだ。健康を考える必要がある「身体自体」が無いのだ。 きっと、父上も笑っていることだろう。
これをきっかけに、自分が普段している事に注意を払ってみることにした。 大した暇人だ。
まず。最近、昼間に風呂に入ることが多くなった。 しかし、お線香が点いている間は、決して服を脱がない自分が居た。 いちいち一人暮らしなので戸は閉めない。よって、狭い脱衣所からは父上の位牌が見える。 トイレも然り。独りなので、戸を閉めないで入る。 しかし、お線香が点いている間だけ、私は戸を閉める。
どうやら、私の中では「お線香が点いている間は、父上が見ている」と決め付けていたらしい。
驚きだ。いつの間に、そんな事を考えるような子供になっていたんだろう?
そのクセ、時々いつまでもそこに居ると思い込んでいる時もある。 私が使っているお線香立ては、元々がお香用のものだ。そこそこの値段がした焼き物だ。 普段なら、お線香が消えて一時間以内にフタを閉める。が、時々夕方までそのままで忘れる。 すると、暗くなり始めてカーテンを閉めるときになって気付いて思わず 「おお、悪かった」と言ってフタを閉めるのだ。
どうやら、フタを開けている間は、父上が居るものだと思い込んでいるフシがある。 閉めないので、父上が帰るに帰れないでいたと思うのである。
驚きだ。線香立てを魔法のランプとどこかで一緒にしてたらしい。 「出て来いシャザーン」「あいあいさーっ」じゃないんだからさ。
ついでに、独りだけで温かいコーヒーを朝一に飲もうとする。 だけど、それを持って階段を上がろうとしかけると、ちらっと位牌に目が行く。 そして、ちっと後ろめたくなり、やっぱり父上に分けようと思う。 優しい娘だ。 そのクセ、「匂いだけだし」などとほざいて(仏様は湯気や匂いで物を食べると聞いた)、ほんのちょっとだけにする事が多い。 そして、湯気が出なくなった頃、もう飲まないだろうと勝手に判断し、それを飲み干しに行く。
驚いた。私ってば、結構なケチ野郎だ。
この周辺は山だからか、カラスが多い。 電話中に、夕暮れカラスが鳴くせいで、「田舎だ」と笑われる事もあり。 そんなカラスが、歩く私の頭上で鳴いている時。 私は、絶対に走らない。 全身から、舐めんなよオーラを出す事を心掛け、威嚇しつつ歩を緩めず。 目を合わせると襲ってくると思っているので、上を見ない。 しかし、フンが落ちてくるのは嫌なので、気付かれないようにそっと進路を二歩ぐらい横にずらす。
どうやら、女子供をカラスが舐めて襲い掛かるというニュースの影響で、毎回それをしてるらしい。
特にゴミの日は、時にカラス集団の間を3つも通り抜けねばならぬ。 駐車場から家までに、3箇所もゴミ収集場所があるってことだ。 ヤツ等は、私が通りすがると必ずクチバシを止めて私を見る。 しかし、絶対に私は見ない。 すかさず目をそらし、何も見えてましぇ〜んを装い、通り過ぎる。
どうやら、カラスに対し、自分は敵じゃないとアピールしたいらしい。
驚いた。野生の本能で、私は身を守っているに違いない。天敵はカラスってことか。
本能は、車に乗っていても働いている。 車に乗って、まずすることは何だろう?キーをまわしてエンジンを掛けるのは当然だ。 しかしながら、その前に自然とやっていたことは「ロック」だった。 私の車は高級車じゃないので、走り出して勝手にロックをしてくれる機能などない。 手動だ。 運転席右側に並んだボタンの一番先頭のヤツを、パチっと押すとロックだ。 そのボタンを押すという行為は、気付くと信号待ちでもたまにしていた。
どうやら、止まっている車に、誰かが勝手に乗り込んでくるのが怖いらしい。 決して、事故の時に放り出されない為の安全策とは考えていないのだ。
驚きだ。そんなに私は小心であったか?カラスよりもやっぱり怖いのは人間か。
いや、全てを通して一番の気遣いを見せているのは、やはり父上に対してか。 っつ〜ことは。意外にも小心だった私がこの世で日々気を遣い、恐れているのは、
目に見えぬ魂>人間>カラス
の順であることに気付いた。
しかしながら、やっぱり私は今だ見付からぬ『ムカデ様』が一番怖いと思うのだ。
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2003年01月23日(木)
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ロード2号 |
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今朝は5時前に起こされ、お相手を送っていきやした。 よって、二度寝の遅刻っす。 っつっても、それを咎める上司は我家には居ませんがね。
さて。今日は(も)ちと長くなります。
父上亡くなり、我家族残り女4人。近場ではあるがバラバラに暮らしております。 一応、独身、子無しは私一人っすが。母上も今は一人暮らしっすね。 通常、私と我姉妹1号。私と母上。という二通りの交流が主な訳で、全ての情報は、私の元へ集まるシステムとなっております。 よって、我姉妹1号と2号。1号と母上。2号と母上のそれぞれの交流情報上の主な出来事を、私は第三者として聞く訳です。 (ちなみに、私と2号は法事以外に2年前から交流は無くなっております。別に断絶な訳ではなく、特に用が無いからっす。)
ちと、難しいかしら? ともかく、本日のメインは我姉妹2号であり、最近、2号と交流した1号と母上。 その双方からの話しを聞いた、言わば姉妹第3号である私の調書報告であります。
2号の話は以前に子供の頃の思い出として書いておりますが。 大人になった彼女を一言で説明すると。ミーハーっつーとこでしょうか。 ワイドショー女と言う方が分かり易いかもしれませぬ。 彼女は自分と言うものがありそうで無い性格で。人の話しをネタにして主婦同士の会話を楽しみます。 イベントが大好きです。人の注目を集めるのが大好きです。気が強くてすぐ泣きます。 ズル賢いクセに、浅はかで、直ぐにバレます。調子良く立ち回りたいらしいのですが、それすら周りからは見え見えです。 自分にメリットがあるか無いかを常に計算しています。美味しい所だけ持って行きます。 でも、やっぱり何もかも浅知恵すぎて、私はいつでも大笑いさせてもらってます。 でもピントがずれているので、その発言がまたトンチンカンで、これらの事から、いつも1号を怒らせています。
先日、ちと触れましたが、我姉妹1号が「気を使った事件」。 あれが、事の発端でございました。
1号の長男(以前にカオナシと命名)はこれがどっから産まれたのか大変優秀で。受験生の彼は関東で一番賢い大学を受験するのですが。 それが、今の2号にとっては自慢の種です。 実は、2号の長男も今年高校受験で。その長男はこれが正反対に出来が悪く。 「生徒の80%が勉強を好きになる」っつーCMの塾に通っておるのですが。 彼は「残りの20%」なのだそうで。いや、息子自身が言ったらしいので、本当なのでしょう。 その自分の息子を置いといて、2号は1号の天才息子をパート仲間に自慢しまくってるっつー訳です。
♪何でも無いようなことが 自慢なんだと思う ♪何でも無いようなこと 1号には迷惑なこと (by 虎舞竜 ロードにのせて)
っつー訳で、自分の息子をネタにされている1号は、憤慨しておりました。 そして先日、1号と私は電話で2号の話をしておりました。
あるひ:「なんか、2号は1日(正月)に実家に行ったらしいよ」 1号:「なんで、1日になんかいくのさ」 あるひ:「知らん。ん〜でもって、結局御節はヤツ等が平らげて帰ったってさ」 1号:「大事な時(お盆だとか)に顔も出さないくせに、 そんな時だけ行って御節平らげたなんてっふざけてんべっ」
って、1号は怒りましたわ。大体、2号はお金が必要な時には顔を出しません。 父上の墓石を建てた時にも、お金を幾らか母上に渡すようにと私が言ったにも関わらず、顔すら出さず。お盆にもお金が掛かるからか、顔を出さず。 っつーか。葬儀や法事の時に渡すお金も、姉妹で一番裕福なのに、一番ケチだけど。 普通、正月に顔を実家に出すのは一般常識で。 だけど2号の場合はお年玉が貰えるとか、どうしてもそういう計算があるように見えてしまうのですな。 して、1号は散々、2号の悪口を言って怒り飛ばして電話を切りました。
その夕方。またもや、1号から電話が。1号はインフルエンザ疑惑で酷い体調でありました。
1号:「悪口言ってたら、来たっ!」 あるひ:「なにがよ?」
1号:「2号がピンポンって来たんだよっ!」
これには、私も大爆笑しましたわ。噂をすれば影って本当ですなぁ。 どうやら、2号はケーキ持参でやってまいったと言う訳で。 彼女の場合。オリジナリティーがあるっつーのか無いっつーのか、毎回同じ物を人に上げつづけるクセがあり。 その場その場に見合ったものをプレゼントするっつー思考回路が欠けているらしく。 そのケーキも然り。前にもケーキを半端な数持って来たと1号が言っていた事があり。 入院中の父上には毎回ぼんたん飴とキャラメルとタバコを寝ている間に置いて行き。 起きた父上が「タバコを、堂々と病室に置いていきやがる」と怒っていた事があり。 大体、末期癌の患者がタバコを吸う事事態怒られるっつーのに。気が効かねーだ。
して、そのケーキ持参でやってきた理由は・・・・・
1号長男がセンター試験間近だから
ぎゃははははははははっ 笑った笑った。まさに、2号らしい気の回し方ですわ。
♪何でも無いようなことが お祝いなんだと思う ♪何でも無い夜のこと どこかが可笑しな2号
そこで、1号がどうしたかと言うと・・・・・
散々悪口言った後だったから、愛想良くしちゃったよっ(照)
だそうで。これが、「気を使っちゃった」発言なのですな。 1号は、電話口で「2号には、意見してやらなきゃならんっ」などと吠えていたにも関わらず。 ケーキ持参の2号を見たら、後ろめたかったので余計に愛想ふりまいちったんですとっ!(爆) いつでも2号をとっちめてやるっ!と息巻く1号が2号に気を使った事件。これは、我家の歴史に残る1頁となる事でしょう。
しかーしっ!それだけで終らないのが我姉妹1号と2号の関係故だ。 1号はインフルエンザ真っ最中で、非常に具合が悪かった。 普段でも2号にとっては、1号は怖い存在であるにも関わらず、具合の悪いオーラ満載で玄関に立つ1号は、もっと怖かったハズだ。
♪何でも無いようなことが 優しさだったと思う ♪何でも無い夜のこと それでもタイミング悪
ふっ、、、1号曰く。 「アイツ、私がすごい状態だったもんだから、不味い時に来ちゃったと思ったぜ」 私には、想像がつく。私だからこそ、1号が不機嫌だろうが何だろうがお構いなしでいられるが。 母上にしろ、他人にしろ、その表情とオーラに大概の人間はビビってしまうのだ。
だのにだ。なんで2号はそうなのか?やっぱりピントがずれてるからなのか? 2号は、1号の完全防寒状態の格好を見て一言・・・・・
「なんか姉ちゃん、ドラえもんみたい」
っつって、笑ったんですとっ! 何やら1号は、小豆色だかなんだか忘れたけど上下のジャージを着ていたらしく。 でもさ〜。きっと太って丸く見えたからの「ドラえもん」なんだろうけどね? 上下青なら分かるのよ。せめて「だるま」って出てこなかったかねぇ・・・
♪何でも無いようなことが 冗談なんだと思う ♪何でも無い夜のこと 1号は笑えない夜
っつ〜ことで、1号はピキっって来ちゃいましたとさ(笑)そこで1号に
「何が可笑しいのか、全然分からない」
と真顔で一言返されて、きっと2号は大変ビビリっちょんだったことでしょう。 もー、どこまで2号は、迂闊なんでしょうっ!
これで、この話が終る・・・ハズだったんす。当初はこんだけを書く予定でありました。 しかーしっ!さっすが、我家っす。 続きが楽しめるのが我家物語の良いところでして。2度噛んで美味しいってやつっすか?(すっかり他人事) ここで、頁を変えてもいいんすが、新たに書くとオチが最新頁になるので無理矢理押し込めます。
この間の土曜日。母上は店にお客がドット来てしまい、困り果てたそうです。 そこで、私を呼ぶよりは2号の方が近いと思い、2号に手伝いを頼みました。 そして、昨夜。私は新聞である記事を見つけ、その情報を母上に伝えるべく電話をしたのです。 そこで、2号の面白発言情報をキャッチしたのですわ。
少し前。父上の母親。私たちの94歳の祖母が、事故による大腿骨骨折で入院しました。 なんせ、年寄り故、入院が長引いています。そこで母上に先日、 「あんた達もお見舞いに行った方がいいんじゃないの?」 と私は言われておりました。「行きなさい」と言わないところがミソです。 この、同じ台詞を2号にも、母親らしく申してみたところ・・・
母上:「あんたも、お見舞いに行った方がいいんじゃないの?」
2号:「あたし、お婆ちゃんが死んでも泣かないと思う」
・・・・・・・・はぁ?????
♪何でも無いようなことが おセンチなんだと思う ♪何でも無い会話でも それでもピンボケかます
聞いた母上の頭の中はそりゃぁ、「????????」状態になった訳で。 しかし残念な事に姉妹ゆえ、私には意味が分かるのです。 要は、祖母がどうなろうと何とも思わん。っつーことですわ。身内として認めて無いってことでしょうな。 だけど、ここでも聞いた事があるような台詞を聞きましたわ。
あるひ:「おいおい。何言ってんだかさっぱり分からんっ孫だろ?って言いなよ」 母上:「いや、店手伝ってもらってたから、一応気を使って言えなかったのよ」
ったく・・・どいつもこいつも、どうも今一つ勇気が足らんっ!(笑) それとこれとは別なのに、何故に気を使うかねぇ。なんだかんだって結局人が良いんでないの?
そんな人が良い母上は、定期的に1号は元気なのか?と聞いてくるクセがあり。 他の二人がちっとも母上と連絡をとらなすぎるっつーのが原因な訳で。 しかも、母上の場合、焼きもちが強いので、なんで自分とこには来てくれないのか?って思うらしいのですわ。 ただ、分かり辛いけど、時には他意が無く単純に聞いてくる事もあり。 だから、私は普段から包み隠さず教えて上げる事にしてるんす。 だって、姉妹同士仲良くたって良い訳っしょ?むしろ、母親に気兼ねする方がおかしい。
同じように、母上は2号にも「最近、1号には会ったの?」とごく普通に尋ねたそうな。 そこで、思わぬ続きを私は知る事になったのですわ。
母上:「最近、1号には会ったの?」
2号:「この間、トイレに行きたくて近くを通った時に寄ったけど」
・・・・・・・はて? ん〜・・・いつのこの間でしょうか? この間と言えば、ケーキ持参がこの間じゃないでしょうか? センター試験祝いというトンチンカンな名目が、この間じゃないでしょうか?
♪何でも無いようなことが 後ろめたいんだと思う ♪何でも無い夜の事 すぐにバレちまう嘘
おかしすぎるっす。ど〜して、すぐにバレる嘘つくかね? 1号が母上と連絡を取ってないことを、きっと2号は正月には知ったことでしょう。 だからこそ、きっとバレないと思って嘘ついて。 でもさ〜。間に私っつ〜存在がいる事を忘れてんのかね? 2号が帰った後に、嬉々として1号は報告してきたっつ〜のに、想像つかなかったんかね?
♪何でも無いような嘘が 大事(おおごと)になると思う ♪何でも無い夜の事 どこまでも浅はかな2号
勿論。正直者が走るな私は、母上に言いましたわ。 「へ?それって、ケーキ持参で来たって私は聞いたぞ?」ってね。 そりゃぁ、母上もぶったまげ状態で。「なんでそんな嘘つくかね?」って申しておりました。 しかも、「どうだった?」と聞いた母上に対し、
「なんか、パンパンに太ってた」
と1号の様子を語ったそうであり。 私には何故嘘をついたのか。何故、太ったと報告したのか。全てが分かりすぎるんす。 そもそも2号は、母上と1号が仲良くなるのを嫌がる。自分の立場が不利になると思い込んでいるからで。 っつ〜かその前に。言われて困るような事してんなよー<2号っつーとこですわ。 嘘の理由は、母上に対する意味の無い気使いと思われ。焼きもち焼きの母上に、1号と仲良くしてると知られると不味いと思っているらしい。 そして、太ったという理由も然り。 母上は太っているからか、痩せようとする人間を見ると妬むクセがあるやっかいな性格なんす。 太ったと聞くと、仲間意識が芽生えるからか、母上の機嫌が良くなることは事実で。
♪何でも無いような事に 気遣いすぎると思う ♪何でも無い気遣いが 余計な一言になる
っつ〜ことで。 全ての浅はかな嘘が、簡単な矛盾によってバレた今。 2号の立場が、一層不利になっちまったことだけは、明白なのです。
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2003年01月22日(水)
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気付いてしまったこと |
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まだ、どうやら親知らずの腫れは引かないらしい。 薬をきちんと飲む為に、昨日から一日3食になった。(普段は、昼夜2食か夜1食) 昨日の昼と今日の朝は、お相手が作っておいていったおにぎりだ。 昨日は、塩&のりにぎり。今日はふりかけにぎり。 食べるのが面倒だという私にとっては、片手で食べられるこのおにぎりは、命の源だ(大袈裟)
昨夜、まだ自宅に居る時にお相手からの電話で、 「今日はラーメン300円の日だから、食べに行く?」 と聞かれ、面倒なので断った。 お相手の家に着いて、居ないので携帯に電話すると 「今、酔っ払いのオヤジみたいに、お土産袋ぶら下げて歩いてる所です」 と返事が帰ってきた。 よって、私の夕飯はお土産のあんかけ焼きそばになった。
食べ出した私に向ってお相手が言うには 「俺のラーメンは300円。お前の焼きそばは780円だ」 と、私の方が贅沢な品を食しているらしい。 だので、「払うって」と言ったのだが「奢ってあげるよ」と嬉しそうに語る。 そこで、ハタと思い出した。
先日、交通安全のお守りを母上に頼んだ所、御丁寧に名前入り護摩まで焚いて貰ったそうだ。 そこで言った母上の言葉がこれまた「3000円もしたんだよ」だった。 ところが、払うと言うとこれまた「いつも色々してくれてるから、いいよ」だった。 この二人。奢ってくれるクセに、値段を人に言う所までそっくりらしい。
そして、更に気付いたのだ。 お相手が「今日も、あるひに奢っちゃった♪」と酔っ払いの上機嫌で言った言葉で。 そー言えば。 ここ数ヶ月、私はヤツの家に夜な夜な行くにも関わらず、光熱費も食費も家賃は勿論、自分の車を止めている駐車場台も払っていない。 夕飯はヤツが買ってくる事が多いので、たまーに、食費として1万円を月末になると渡してみるぐらいだ。 どーりで、知らぬうちに自分の給料が毎月余って、貯金が増えていく訳だっ
うむ。ヤツも、成長したもんだ。
しかし、余談だが。 ヤツが愛用している犬型抱き枕のお尻を見て(お尻側にはご丁寧に足と尻尾がついている)
「おお。プッペ。お前はメスだったのかっ」
と顔を赤らめて恥ずかしそうにする様は、いくら酔っ払いでもこっちが恥ずかしい。 っつ〜か。最初は犬の名前はポチだった。一昨日まではジュンだった。 それが、昨日になってプッペに変っていた事は、知らなかった。 いくら抱き枕とはいえ、いい迷惑だろうに。
で、お金がなんで余って居るのかも昨夜まで気付かずに、引越しを考えていた。 ところが、今朝気付いてしまった。 私は学校に行きたいのだ。だけど、引越しをしたら最低50万は一気に飛ぶ。 したら、学費が無くなる。
うむ。アルバイトをするか、どっちかを諦めねばなるまい。
で、もう一つ。 今朝、通勤途中(自宅に戻るだけだが)に気付いてしまった。 毎回通る橋。必ず信号待ちをするので、いつも川に浮かぶ鳥などを眺める日が多い。 だのに、何故か今日に限って。 私は川の土手の上を見てしまった。しかも、首を後ろにひねり気味に見てしまった。 そこには・・・・・・
鳩の大群ぐわぁっ(号泣)
私は、鳩が嫌いだ。 小さい時に、近所で野鳩を撃ってくる老夫婦の家があり、それを軒下に吊り下げている家があった。 「あの鳩はどうするのか?」と父上に尋ねると「食うんだ」と答えられた。 しかも、ついでに、「鳩には虫がいるからな」とまで教えられた。 その後、我家はアヒルを飼った。 アヒルが毛づくろいをしながらモゴモゴするのは、羽にいる羽虫を食ってると聞いた。 鳥には大抵、それが居て。鳩もしかり。 しかも、鳩の糞の中には人間の身体に悪い物質が含まれているとかなんとかいう情報もテレビかなんかで見てしまった。
だから、私は決して鳩の餌付けはしない。 神社に行くと、やたらと鳩が羽ばたきをしやがる。 その度に、息を止めて「吸うもんかーっ」と頑張り続けて、早ん十年。
気付かなきゃ良かった。 毎日通るあの橋の直ぐ側に、あ〜んなに鳩が居るなんて知らなきゃ良かった。
もう二度と。あの橋近辺で、私が車の窓を開ける事は無いだろう。
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2003年01月21日(火)
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3日連続歯医者行く |
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これは、歯医者嫌いの私にとって、素晴らしい記録となる事だろう。
原因は例の親知らず痛だ。 体調に伴って、今までも度々腫れては来たものの、眠れないのは初めてで。 よって、昨日の午後になって歯医者に電話をしたところ、見てくれるという。
急患として行ったからか、対応してくれた歯医者さんは、いつもと違う先生だった。 いつもの先生は、O先生。いわゆるサラリーマン医者だ。 で、昨日の担当のK先生が、その歯医者の開業医って訳だ。 このK先生。偶然なのかもしれないが、私が行く日に休みであることが多い。 HPを覗くと、お相手の家の近所の高級住宅街に家を持ち、趣味はサーフィンなど幅広いらしい。 だから、いつも私は、「いいわねぇ。雇われO先生に任せて自分はサーフィンっすか?」と勝手に心の中でK先生を羨んでいた。
実の所、私はK先生の顔をHPでしか見た事が無く、最初、まったく別の若い研修医が来たのかと思っていた。 見てくれは、まさに若かりし頃のマギー司郎だ。 って、若い頃のマギー司郎を知りはしないが、丸眼鏡をかけていたので、そう見えた。 それが、例のK先生だと気付いたのは、治療中だった。 なんせ、相手は親知らずだ。思いっきり口を開けさせられて、奥に手を突っ込まれている状態にもかかわらず。 K先生は、ずーーーーっと話し掛け続けるのだ。
勿論、返事なんて出来ない。しようもんなら、飲んじまう。拷問だ。 まさに、以前にお相手が「あの先生、腕はいいんだけど話しが多くてなぁ」とつぶやいていた通りだった。
親知らずは、結局まわりの歯茎がパンパンに腫れていたらしく、K先生は綿棒のようなもので叩きながら 「ほら、ポンポンするの、分かる?」 と聞いてくる。 いや、分かるが、答えられない。 そして、突然「すいまっ」という単語を口にしたので、私は驚いた。 眠ってないし、食べられなかった為に、私は体調が著しく悪かったからだ。 口を押さえつけられたままでなので、喋れば彼の手を噛んでしまう私は、大慌てて手を使って待って待ってとジェスチャーをした。 後から想像したら、なんとも情けない状態だ。
すると、K先生は 「いや、今日は抜かないから。歯茎切ってウミ出さないと」 と仰る。 う〜ん。気持ちは分かるが、麻酔が何より怖いのだ。 仕方なく、口をなるだけ動かさぬように 「あすいあ、えっぐりうっでふだふぁい」(麻酔はゆっくり打って下さい) と訴えた。 まぁ、ここはさすがに腕が良いと評判の医者だった。痛くもなく無事成功。
して、メスを取り出しツーっと切ったらしい。 「ほらね。ウミが出てきてるでしょう?」 と聞かれたが、答えられない。 というより、そりゃ先生には見えるかもしれんが、私には鏡でも無い限り見えないし。 切られたことも、ウミが出てる事も麻酔が効いた口では分からねーっつー話だ。
その後も何かと話し掛けられ、そして、 「疲れてくると腫れる事があるので、ゆっくり睡眠とって休んでください」 と言われた。 いや、だからね。痛くて眠れなかっただけなんす。普段は7時間以上寝てるんす。 んでもって、最後に 「度々腫れるなら、早いとこ抜いた方がいいですねー」 って言われちゃって。
席を立った時に、担当のO先生が横に居たことで、私はなんだか悪い事した気がしてしまったのだ。 前に、抜きましょうねってO先生にも言われてて、だけど怖いからバックレた時があったりしたもんだからね。 もしかして、K先生に「なんで放置した」とかってO先生が怒られたりしないかなぁ?って心配になってみたりして。 歯医者で、先生同士の立場まで考えるのって、私ぐらいなもんかしらね?
そういえば。 友達に「歯医者行く前って、すんごい気を遣って頭洗うんだよね」って言ったら 「それ、オヤジの発想だから」って言われたんだけど。 だって、助手の人って、治療する時めちゃくちゃ近くに来るんだもの。 助手の姉ちゃんのお腹が、私の頭に当たってる時とかってよくあるし。
で、止血の為にガーゼ噛まされた状態で、処方箋を持って薬局に行ったんだけど。 「初めてなんで、お名前の発音だけ教えてください」 って言われちゃってね。 こっちは、ガーゼ噛んでるもんだから喋れねーっつーの。 またもや、ふがふがと 「くちあけられらいろれ、かいれろいーれるら?」(口開けられないので書いてもいいですか?) って聞いて書かせてもらいましたわ。
で、薬もらう時にも、今度は別の姉ちゃんが「いたいですか?」「抜いたんですか?」って色々聞くのよね。 だから、答えられねーんだっつーのっ! 子供のように、首をイヤイヤしたりウンウンしたりしてたわさ。
その状態なのに、ふと「夕飯どーすべ?」と思い立った私は、チャレンジャーな事にお相手に電話。 とりあえず、私は食えないのでと伝えると、適当に自分は食うから良いよとの返事。 でも、果たして私の喋り方が変だったのか、そんなに大きな声で喋ってない(っつーか口を開けないので大声出ないし)のに、道行く人がみんな私を見てったのよね。 文句あっかー?歯茎、1cmも切られてんだぞーっ!ジンジンしてんだぞーっ!
しかし、あまりにも人に注目されてたので、面白いと思って我姉妹1号にも電話。 電話の向こうで「歯軋りしながら喋る女」と言われて、注目された理由も納得。 そして、空腹に耐え兼ねて、せっせと重湯を作って食し。 薬のせいか、寝不足のせいか9時過ぎからウトウトし始め。11時間も眠りましたわ。
そして、今日は消毒。 「お時間ありますか?」ってO先生に聞かれて「ありますけど。明日も予約してあるんですけど?」って答えたら、これがすごく爽やかな笑顔で
「やるとこ、いっぱいありますから」
ってお答えくださった訳。 今日一本治療したところで、まだしこたま治療するとこあるんだよっ!っつーことね。 恐怖の前歯の治療をまたされて。(この間で終って無かったのね(号泣)) 最後にまた、「お時間ありますか?」って今度は助手さんに聞かれて。 ついでに、歯のクリーニングまでしてもらいました。
いやぁ、気持ち良いっす。 今、流行らしい「ブランカ」とかってヤツあるでしょ? あれと同じようなヤツで、歯の表面をジェルみたいの付けて擦ってくんだけどね。 ジェルの爽快感がいいのかしらね?スッキリしましたわ。
でも、最後にもう一度消毒をってことで、針のついてない注射針みたいので切り口にチューってやられて。 これが、痛いのなんのって。沁みるっつーの。 ついでに、苦いのなんのって。苦いから唾液でるし、飲みたくないし。 爽快感が一気に不快感に変って、そのまま母上のお遣いで線香を買いに仏壇屋へ行った私。 これまた、チャレンジャーなことに、液が口にあるから喋れないっつーのに 「あのー。位牌入れる程度の小さい仏壇ありまふか?」なんて聞いちゃって。 わざわざ、倉庫にまで案内されちゃって。 買わなかったけどね。
果たして、明日はどこの治療をされることやら。こわこわっ
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2003年01月20日(月)
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謎の物体 |
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眠れなかった。 親知らずが大反乱を開始して、眠れなかった。 本来6時間以上間隔を空けるべきバファリンを、眠れないから空腹のまま3時間後に飲んで、ちこっと眠れた気がした。 起きたら、何気に腫れているが、痛みは触らない限り無い。
うぅ・・・でも、これ。何か食べたら途端にまた痛み開始しそうな感じ。 歯医者は水曜日の午後3時半。それまで、我慢できるんだろうか? っつ〜か、とうとう抜くか?体調悪い時期なんすけど。 すんげーーーーー憂鬱。
憂鬱と言えば。日常で私が憂鬱になるのは、 嫌々出かけなければならない用事。店の手伝い。歯医者。 以上、3点だけな気がする。 仕事に関しては、ただ面倒なだけで、憂鬱にまでならない。 しかし。正反対の思考回路を持つお相手は、立派な『憂鬱症』である。
彼は、日曜を一日中憂鬱に過ごした。 事件は、私が友達としこたま喋り倒して帰宅した、日曜の午前0時過ぎに起きた。 どうやら、体調が悪く一人なのに呑みにも行かずに御飯を食べ、ビールを一本飲んだだけで酔ったらしい。 して、私が戻ってきた時には、一度すっかり眠って目が覚めて、テレビを観ている状態だった。
普段、全く出かける事が無い私がたまに出かけたもんだから、ヤツは「お土産」を要求していた。 仕方ないので、要求どおり肉まんやらを購入した。 家に着くと居間で寝転ぶお相手に、早速「ほらほら。キムチ饅とチャーシュー饅と肉まんね」とご披露をした。 「明日食べるわ」というので、それらの荷物をちゃっちゃと台所へ持ち帰り、手を洗って着替えを済ませた。
と。 座椅子の横に、何か黒い染みを発見した。 ヤツの家は、最初から薄いグレーのカーペットが貼られている洋間なのである。 私は出掛けに、ある程度の部屋の掃除をしていたので、あきらかにその後に出来た染みである。 染みの側にん〜こ座りして、それを観察すると、何やらネットリ気味の品である事が分かった。 しかも、それは、こんもり状態を何かで擦ってしまった形跡である。
たまにしか会わない友達と、物凄く楽しい数時間を過ごした私は、興奮冷めやらぬ上機嫌で、台所へ行っていたお相手に声をかけた。
「おやぁ?んーこ落ちてるぞっ」
いやいや、冗談である。 普段から、外での仕事のヤツの作業着を部屋に干すせいで、石ころを発見する事がしばしばなのだ。 しかも、ヤツは酔ってると御飯類をこぼすクセがある。 だから、私としては
1.泥 2.ヤツの好物のごはんですよ系 3.もしかしたら買ってきた饅頭類のアン
だと思いつつも、面白いからという理由で「んーこ」だと言っただけなのだ。 しかし、忘れていたがヤツは異常に神経質な性格だった。 冗談を冗談だと笑いもせずに、血相を変えて、その物体を見に戻ってきた。 それを見て余計に可笑しくなった私が、「ん〜な訳ないじゃん?」と笑い飛ばしている横で、ヤツは匂いを嗅ぎ出した。
余談だが。食器洗い洗剤のCMで弁当を洗った母親が娘に「匂いしてみるぅ?」って聞くんだけど。 あれって、日本語変だろ? 「匂い嗅いでみる?」だろ?「匂い」は、「する」もんじゃないだろ?
まぁ、ともかく、ヤツはその物体の側で四つん這いになって、床スレスレに鼻を近づけて匂いを嗅いだ訳だ。 そして、一言。
「まじ、んーこだっ」
それからは、大騒ぎになった。 本当なら、私も嗅いで確かめるべきだったのだろうが、んーこだと聞いたからには嗅ぐのが躊躇われた。 ヤツは、さっさとティッシュでその物体を回収しウロウロし始め、ファブリーズだと騒ぎ始めた。
その時点で、まだ私はヤツの主張を信じていなかった。 よって、冷静にティッシュを濡らして叩いて染み抜きし、ここのファブリーズは殺菌効果があるのか?と尋ね、確認してからヤツの目の前にあるのに見つけられないファブリーズを手にとり、ヤツが納得するまでかけてやった。 私としては、決して絶対あっては為らぬものだと思っているので、目の前から消え、殺菌までしたのだから深追いをする気は無かった。 しかし、神経質なヤツはダメだった。
「なんで、んーこがあるんだ?どこから来たんだ?俺か?お前か?」
と、真相究明するまで落ち着かないらしい。 仕方ないので、私は服からカバンから袋から全てを確認したが、それらしき跡は見付からない。 ヤツは、玄関に行って、私の靴の裏まで確認したらしい。 そこで、ウロつくヤツの後姿に、私は新たな物体を見つけてしまった。
「わかった。アンタ、ズボンで擦っちゃってるよ。」
分かったというのは、その物体を擦った物が私は気になっていたからだ。 そう言うと、ヤツはこれまた血相を変えて、私の前に四つん這いになって見て見ろという。 その格好があまりにもバカ丸出しなので、笑いそうになったが、ヤツは真剣だ。 ここで笑ったら親の仇状態で怒るに違いないので、我慢した。
「ああ、付いてるって」
と答えると、今度は鏡の前で確認しようと、腰を捻って頑張り出した。 あんまりにも情けないので、
「あんさぁ〜、脱いで確認したらいいじゃん?」
と教えてやったら、そりゃそうだと納得した様子でズボンを脱ぎだした。 すっかり、冷静さを失っているらしい。 そして、確かに物体の上に座ったらしいズボンを確認すると、また大騒ぎだ。 今度は、パンツになった状態でパンツを見てみろと、また例の無様な格好をする。 だんだん、バカらしくなってきた私はあくまで冷静に
「それよか、トイレでパンツ脱いで確認してきなよ。」
と勧めた。ヤツは早速トイレに行って出てくると、 「何もついてない。俺、風呂入ったもん」と自分は綺麗だ説を唱え始めた。 「じゃ、ほんとはんーこじゃないんだよ。気にすんな。」ともう、ひとしきりの騒動に終止符を打とうとしたところで、更に物体を発見してしまった。 第一発見場所のすぐ横の座布団と、居間の入り口にペチョっと落ちていたのである。
ヤツが、どうしても「んーこ」だと主張するのは、匂いだけのせいでは無いということが、その後のヤツの告白であきらかになった。
「お前が電話して来た時、俺、んーこしたくてしょうがなかったんだよ」
ヤツは言い出した。 それを聞いて、まさかとは思うが、ヤツが幼稚園でやったら一生言われつづける「んーこ漏らし」をしたのか?と、さすがの私も疑惑の目を向けた。 しかしだ。冷静に考えると、漏らしたらパンツに被害が及ばない訳が無い。 それとも、トランクス派のヤツの足の間から、うまいことすり抜けたとでも言うのだろうか?
しかし、時刻は夜中の1時近くだ。もう、んーこ談義はうんざりだ。 「原因が分からないと気になる」と言い続けるお相手の落ち着きの無さに、なんとか気をそらして欲しいと願いつつ、 「泥だよ。アンタの作業着って、一回じゃ落ちない事あるし。」 と私は告げて終わりにしようとした。 それでも、気になる気になると言い続けるので、 「わかった、アンコだよ。肉まんの袋に付いてたんじゃないの?」 とも言ってみたのだが、納まらない。 すっかりズボンも履き変えて、座ってはいるけれど、一生懸命にまだ物体の出所を考えている様子だ。
これまた、気を紛らわしてやろうと思いつつ小腹も空いたので、「肉まん食うか?」と聞いたのだが、要らないという。 仕方なく、チャーシュー慢を一つレンジでチンして一人で食べようと、熱さを格闘していると、ヤツが何やら視線を送る。 「食うのか?」と尋ねると「ちょっとだけ」と言うので仕方なく二つに割ると。 ん〜・・・・・似てる。物体にソックリな餡が入っている。
「もしかして、このチャーシュー慢からはみ出たんじゃない?」
買ってきた饅頭達は、カチカチで、中の餡など見えても居なかったが、無駄だと思いつつも言ってみた。 しかし、やっぱり無駄だった。匂いがしたの一点張りだ。
その後も、しばらくすると「もう、考えるのやめたよ」とヤツはなんとか自力で立ち直ろうとするらしいのだが、直後にまた「どっからきたんだろう」と始める。 「もう、考えるのやめたよっ!」と私に宣言しては、またブツブツ言い出すの繰返し。 それでも睡魔には勝てないらしく、ヤツは布団に入ると、先日買った犬の顔の抱き枕に向って 「そうか。お前かっ。お前がやったのかっ」 と無理矢理罪を擦り付けて、2時前には眠りに付いた。
やれやれと思って、私も眠ったのだが・・・・・・・ 翌朝。 起きて台所に行くと、上下バラバラのスウェットに身を包んだヤツが、椅子に座って斜め上を見ている。
「お前は、橋幸夫(いたこのいたろう熱唱中の)かっ!」
と突っ込んでやると、ヤツは大真面目に答えた。
「んーこの落ちてくる穴があるかもしれない」
・・・・・ もう、相手に出来ない。 出来ないが一応、落ちていた場所は居間だったので、それだけは「穴があるとしたら、居間の方だから」と突っ込んであげたが。
こうして、ヤツは日曜の午前0時過ぎから、夕方までずーーーーーっと。 んーこらしき物体に心を支配され、憂鬱な一日を過ごしていたのである。 ヤツの神経がぴりぴりしているおかげで、こっちは飛んだ迷惑な日曜だった。
ちょうど、夜。特命リサーチっつー番組で、酒で記憶を失わない方法なんぞをやっていた。 ヤツが、たかが一本のビールで酔っ払わなければ、多分、物体の正体は判明しており、それどころか、存在していなかったのかもしれない。
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2003年01月18日(土)
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ネットで部屋探し |
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いやなに。今日は金曜日さ。 一日に二回更新する日があっても、どうせ土日は書かないのでいいだろう。
今、外から「きらきら光る〜お空の星よ〜」の音楽とともに車が走っている。
「と〜ゆはっ きんよ〜びぃっ と〜ゆはっ 毎週きんよ〜びぃっ」
ああ、発音を伝えられないのがもどかしい。 まるで、耳の遠いお婆ちゃんに語りかけるかのような口調で、うちの周りをグルグルしてるのだ。 グルグルしてるから、音が自然フェードアウトしてくから、尚おかしい。 そして、それを三週繰り返すのが決まりらしい。 だが、あのフェードアウトさ加減から推測すると。 今、思い立って灯油を欲しくなったとしてもだ。きっと間に合わない。 次に周ってくるまで、私は路上で待たされるのだろうか?
まぁいいや。
で、暇なわけ無いのに金曜日なので一日中遊んでみた。 前々から引っ越したくてしょうがないので、物件探しをずっとしてた。 私の年収で買える見込みの少なすぎるマンションも、詳細希望とメールしてやった。
今ってほんと便利ね。全国の物件が検索できるんだもんね。 楽しくなって、次々色んなとこに行っては検索を繰り返してたわけ。
そんな中。とあるサイトで検索。 まずは、今住んでいる地元である駅周辺のアパートマンションを検索。 そして、次の画面で大笑いした。
おめでとうございますっ!
2件の物件が見付かりましたっ!
たった2件すか!? っつか、不動産屋なんだからあって当然だろうに、おめでとうってなんだよ? 商店街のくじ引きじゃないんだからさ〜。 きっと、相当見付からなくて、珍しいぐらいおめでたいんだろうな。
しかしだ。たった2件のその情報、まったくもって使えない。 1Kになんて、引っ越ねーつーの。今より狭くしてどーするんよ?
仕方なく、同じサイトで地域を変更。 とりあえず、どんなもんか見たいから、条件は家賃のみに設定。
と、出てきた画面は、
100件以上あります。検索条件をもう少し絞ってください。
ときたもんだ。 おいおい。さっきの2件でおめでたいなら、100件以上見付かったらもっとめでたいんじゃねーすか?
仕方なく、前の画面に戻って条件を入れた。 路線をきっちり○駅〜○駅まで指定。家賃の上限を指定。間取りを3K〜3lDKに指定。駅から徒歩15分以内を指定。 後は、ピアノOKだのペット可だの細いチェック項目があったけど、それは何でもいいわけだ。
しかーしっ!それでも同じ事だった。
表示に時間がかかります。
とかまで親切に書いてくれてるが、ん〜な、10分も20分もかからねーだろっつーことで、無理矢理検索かけてやったさ。
しかしだ。ここのサイトは、まだ良い方だったのさ。 次に、これまた別の不動産屋で、同じ条件で検索した所・・・
200件以上あります。条件を絞って検索してみてください。
ここまでは、いい。その下にだ。
表示に時間がかかります。
それでも検索を開始する→
だとっ 笑りましたわ。『それでも』っつ〜とこが、ヒットしましたわ。 なんとも、挑発的なお言葉ですこと。おほほほほ。 検索したろーじゃないのっ
けど、思ったより時間掛からなかったのが残念無念。 っつ〜より、一人でネット相手に喧嘩買う私も私だけんども。
そこも、面白い事にやっぱり同じシステムなのよね。 だって、47件の時には「おめでとうございます」って出たもの。
一体、何件までが「おめでたい」事で、何件からが「条件絞りやがれ」なんでしょうねぇ?
でも、分かったわ。やっぱ、ネットだけじゃ決められんわね。 情報量の多かった不動産屋に直接行った方が、てっとり早いみたい。
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2003年01月17日(金)
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まったくっ・・・ |
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おんやぁ?雪降らなかったのねぇ・・・
と、朝からすっとんきょ〜なようだが、これには訳があり。 決して、天気予報が雪っつた訳じゃぁありませぬ。 昨日、えらく珍しい現象が起きまして。 なんとっ! 我姉妹1号が『気を遣った』等と言うもんだから、きっと雪に違いないと。 まぁ、この話は面白すぎる(多分内輪でだけだが)ので、後日1号が日記に書かなかった時の在庫にしておこう。
そうそ。冷え冷えの手の対処法を発見したのだ。 発見っつ〜か、早く気づけよ状態なのだが。カイロを使えばいいんじゃ〜ん? 午後3時ゴロまで、使い物にならないこの右手に、ホカロン持てばいいんじゃ〜ん? っつ〜ことで。実行しますた。 多少、良いらしく、既に一仕事納品終えて、ゆっくり日記が書けるっつ〜訳です。 で、今後の目標は、マウスにホカロンを貼り付けて操作できるように工夫する事。 だってさ〜。せっかく暖まった手も、マウス握った瞬間に凍るんですもの。
ええ。くだらないっす。 私の日常はくだらなすぎて、我姉妹1号もやるせなくなるぐらいだそうです。 でも、この下らない事に一喜一憂できるってことが、何より幸せに感じる今日この頃です。 できる事なら、一生、下らない人生を送りたいっ!
さてと。 下らない悩みしかない人生を送る私だが。 今更だけど、世の中間違っとんじゃ〜〜〜っっ!!! と感じる今朝な訳で。 いやぁ、世の中がおかしな事ぐらい、とっくのトウに子供だって汚ギャルだって知ってる訳で。
その原因はと言えば。 今時の若者っ!じゃないのだよ。 今時の若者を育てたジジーババーだっつーのっ!
あ、先に言っておくが、私が言う若者は30代も含まれます。 そして、ジジーババーには、20代30代の子持ちも含まれます。
大抵の事には、目をつぶっていちいち怒らぬ私だが。 生命の危険を感じる際にゃ、さすがに頭にくる訳で。 要は、車に乗ってる時に、それらのジジババに一人シャウトする訳で。 一般常識とか、ん〜なもんはど〜でもいいが、交通ルールは守りましょうっ
大体ね。自転車よ。自転車で子供でも送ってってるんでしょうけどね。 幼稚園の時から言われたハズでしょう? 道路は一列になって歩きましょうってさ。 自転車だって同じじゃよ。 おいっ!ババーっ!フラフラ自転車で隣同士喋りながら、車道に思いっきりはみ出して走ってんじゃねーーーぞっ!
しかも、その道狭いのさ。小型バスだって、どっか手前の広いとこで止まってないと擦れ違えないのさ。 子供だって、車が後ろから来たら、怖いもんだから自転車止めるぐらいなんだよね。 車は避けてくれるもんだって、知ってる大人の方がやっかいなのさ。 車は急に止まれないって知らないのか? カーブの狭い道でそんなんされたら、対向車が見えねーんだ。簡単に避ける訳にゃいかねーんだ。 そのババー二人組み。多分、私より若いかもしんないんだよなぁ。 やんなるなぁ。
そいから、タクシー。 事故起こしたら、タクシーには負けるって噂を聞いた事があるんだけどさ。 ま、タクシーじゃなくても居るんだけど。 どう考えても、自分側に路駐の車あったら止まるだろ?対向車来てたら止まるだろ? な〜んで、堂々とその車避けて、こっち車線走ってくるかね? おかげでこっちは急ブレーキもんさ。 いや、こいつ来るなと思ったからそんなに慌てやしなかったけど。 しかも、そいつの後ろの車まで当り前のようについて来てやがる。 な〜んで、こっちが待ってなきゃいけない訳?譲らなきゃいけない訳? しかも一本道よ。ど〜見ても、見えてるのよね。私の車が。
二回とも、クラクション鳴らしたわ。 私、クラクションって大嫌いでね。普段、鳴らさないのよ。挨拶以外には。 でも、さすがに危ないから鳴らしたわよ。鳴らしたけどね、知らんフリよ。 ババー達は、何話してるんだか、笑いながらチラっと追い抜く私を横目で見てたわ。 譲ってやったタクシーの運ちゃんと、その後ろのジジーは、挨拶もせずに、なんだよ?っつ〜顔して目の前を堂々と行きやがったわ。
なんだよっ!って叫びたいのはこっちだっつ〜のっ
あのさぁ。運転未熟でも、車に気付かなかったとしても、別にいいのよ。 そういう事は誰にでもあるからさ。 でもさ。ペコリと頭を下げるとか。挨拶のクラクション鳴らすとか。 そんぐらい、すべきじゃないの?
いっつも通る狭い道。ぶつかるの嫌だし、譲る事が多い狭い道。 私が止まってるって事に対して挨拶してくれるのって、大概若者なのよね。 それこそヤンキー車だったりする訳よ。
挨拶は基本でしょ? やって当然の事なんて、世の中に無いでしょ? 誰かが何かをしてくれて、動いてるもんでしょ? 道だって、譲り合わなきゃ肩がぶつかるじゃない。 だけど、ぶつかっても謝らない人って多いじゃない。 あれって、咄嗟に出るもんなのに。なんで、出てこないんだろう?って不思議よ。
自分は決して悪くない。それこそ、「うちの子に限って」状態で育ったんかね? 何かをしてもらう事が普通だったんかね? それとも、私がナメられてるだけなのかー?
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2003年01月16日(木)
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誉めて欲しいのに言えないこと |
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寒いっす。 暖房を付けてはいるが、場所が悪いと思われる。 マウスを持つ手は右手なのだ。しかし、右には壁があり。 よって暖房器具は左の足元。 足は熱いぐらいに暖まれど、右手はひえひえ。
さて。 全く持って自慢に出来ないが、私は人が「当り前」という事が出来なかったりする。 いや、出来ないのでは無く。出来るが人より大変なのだ。気持ちの部分で。 逆に、人が出来ないっつ〜ことを、安々とする偏屈なヤツだ。
その「当り前」というのは、布団を干すとか、大掃除をするとか。 ともかく、日常の私から見たら重労働な家事のことなのである。 料理とか、ちこっと掃除機をかける程度では無いのでご安心を(誰に言ってるんだ?) ともかく、昔からそのクセは抜けず。 たまに、一気に布団を干して全てのシーツを洗い上げて、ついでに拭き掃除もしちゃった時なんか、誰かに誉めて欲しくて仕方なくなる。 それどころか、言葉だけじゃなく 「こんだけやったのだから、何かご褒美を」 と相手に求めたくなるのだ。
私にとっては、仕事は当り前の事だ。徹夜だろうがなんだろうが当り前だ。 生活がかかってるんだから、やらにゃ〜ならぬ事だ。 しかし、家事に至っては、やらなくても死にゃ〜しね〜っと思ってるので、 世の「女だからやって当り前」という態度の男には本気でムカつく。 それが、お相手との喧嘩の原因になることも度々だ。
そのお相手だが。 一昨昨日の大酔っ払いで先に帰った日。 その昼間に私は布団を全て干し、部屋をまんべんなく掃除してあった。 よって、布団が山のように詰まれた状態で飲み屋に出かけたのである。 ヤツが先に帰って、あの泥酔状態で布団を敷けるかどうか?それが私の不安ではあった。 いやぁ、しかしだ。 帰ってみると、やつはきちんと私の分の布団まで敷いて、こってり眠ってた。 偉いっ!偉すぎるっ!誉めてつかわすっ!
ついでに言えば。 私の方が仕事が遅い時が多いのだが、お相手の家に着くと、きちんと味噌汁から御飯から全ての夕飯の用意がしてあったりする事もある。 そして、時には「お前はちゃんと御飯を食べないから」だの「お前は野菜を食わなすぎるから」だの言って、 せっせと野菜スープを大量に作ってたり、嫌いなメザシを焼いて無理に食わせられたりする。 ああ、まったくもって、ヤツは偉い。
こう書き連ねると、やけに私が恵まれてグウタラをしているように見える。 確かに、飲み屋でその話をされると、私の分が悪くなる。 でも、私だって何もしない訳じゃない。 自分の家じゃないのに(いや、殆ど家状態でつかってはいるが)ちゃんと掃除もするし、御飯だって作る。 出したら元に仕舞う習慣の無い、ヤツのモロモロの品を、毎晩寝る前に仕舞うのは私だ。 そして、私は所により完ぺき主義だ。 掃除機だけカラカラかけるヤツと違い、私の掃除ははたきから雑巾から全てをフルにつかって、埃を残さないのだ。 そして、ついでに気付いた汚れは徹底的に落とさないと気が済まない。 だから、私は漂白剤が大好きだ。あれほど、楽しく爽快感が伴うものは無い。
要は、やらない時は全くせず。やる時は徹底的に。の省エネ女なんさ。
その一昨昨日の布団干しの時。 私は、寝汗を大量にかくヤツのマットレスに、カビを発見してしまった。 もう、見逃す事は出来ない。 乾くかどうかは分からないが、私はスチーマーを使用する事にした。 このスチーマーは、私が購入したもので、大掃除の時に主に使用される品だ。
スチーマーをかけると、みるみる茶色の汁が出てくる。そりゃそうだ。 布団なんて丸洗いしない限り、水につけられる事が無いので汚れが中に入っているのが常識だ。 私は、スチーマーをかけては、表面に浮いた汚れを乾いた布巾で拭き拭きし。 それを、5回以上繰り返してなんとか、カビ君が薄くなったので干した。 天気は良かったものの、中の方が乾いて無いかもしれないと思い、取り込んだ後には、ストーブの前に置いてみたり、ドライヤーをかけてみたりと。
ヤツのマットレスの為に数時間を費やしたっ
これは、誉められるべき事だろう。 して、ヤツが夕方になって電話をかけてきた。 これは、さっそく報告だっ!勢いよく私は言った。
「アンタのマットレスにカビがあったから、退治してやったぞ。」
これには、お相手も案の定感謝の言葉を返してきた。 さらに私はその労力を伝えたくて続けて内容証明をしようとした。
「スチ・・・・ ともかく大変だったんだぞ」
言えなかった。 スチーマーまで引っ張り出してやっつけたとは、言えなかったのだぁ〜(号泣)
それは何故かと申せば。 トイレの棚の上にあった、そのスチーマーの箱。 背伸びしなければ届かなかった、そのスチーマーの箱。 卸してみたら、そこには
エロ本が入ってやがったっ!
お分かり? ヤツが、大掃除の後。この年始中のどっかで置いたに違いないエロ本さ。 いや、置いたのではなく。
隠しエロ本さっ!
それを、見つけちゃったとは言えなかった。 前にもヤツが泥酔して、バカな場所に隠してたのを発見した事があるんだ。 トイレに入ったときに、足元に敷いてあるマットが妙に硬かったんさ。 何度ふみふみしてみても、やっぱり一部が硬かったんさ。盛り上がってたんさ。 めくってみたら、やっぱりエロ本があったんさ。
いやね。そん時は、ちと経ってから大笑いしながら言ってやったよ。 あんまりにもバカなところに隠すなよっ!ってね。 アンタのエロ本くらいじゃ、あたしゃ驚かねーから、堂々と置いとけっと。
でもね。それでも、ヤツは隠したかったんだよ。 これって、他の旦那様情報を聞いて分かったんだけど、悲しい男の性らしい。 隠したいんだと。隠すのが男の美学なんかどーかは知らないけどね。
よって、誉めてもらえる大変な苦労を、ヤツがスチーマーなんかに隠したおかげで言えない悲しい私がポツリと佇んだ訳だ。
くぅ〜〜〜っっ せっかく良い事したのに報告できないなんて〜〜〜〜っっっ
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2003年01月15日(水)
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味見 |
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うむ。 取り合えず、仕事の波は引かないが大波は超えた感がある。 風邪ひきの我姉妹1号がADSLで感謝感謝。
そして、二日酔いもようやく良くなったようだ。 そりゃそうだ。月曜に飲んだ酒が今日も残っていたら、それは3日酔いだしな。 いやぁ、飲みましたよ一昨日は。っても、生中5-6杯かしらね? 3杯目の途中でお相手が先に帰ったもんだから、調子良くなってね。 ついでに、つまみに馬刺しで生ニンニク大量摂取したもんだから胃がやられて。 昨日はほんと、仕事があんなに忙しく無けりゃ、生きる屍だったでしょう。
と、そのいつも行く焼き鳥屋さんは、常連客ばかりなので一人残っても飲めるのだ。 だからと言って、奥ゆかしい私は一人で飲みに行く勇気は無いのだけど。
そこで、よく会う夫婦が居る。 歳が離れた夫婦だそうで、奥さんが若く、最初の頃は、てっきり親子だと勘違いしていた。 飲兵衛の旦那と、天然ボケの妻。まるで、私の両親を彷彿とさせる夫婦だ。 一昨日は、その夫婦の隣で呑んでいた。 飲兵衛旦那は、それはそれは下らないダジャレも交える面白い人なのだ。 ただ、その連発して出てくるシャレを、奥様である天然妻は反応しない。 いや、無視している訳じゃなく、その意味を咄嗟に受けて突っ込む事が出来ないらしいのだ。
その隣で、私とお相手はいつもの如く、お相手のボケが終らない内に私が突っ込むという体制をとっていた。 狭い店内ゆえ、それらの会話は人々に全て丸聞こえ。 もういい加減に酔ったお相手が、並々日本酒が注がれたコップを持たずに口を近づけ、チュ〜〜〜〜っと呑む様を見た私が思わず
「スズメみたいな呑み方するなよっ」
と言っちまった時にゃ、何故か大爆笑の渦で皆に絶賛されてしまった。
呑んでる時に、下らない愚痴を言うのもお相手のクセだ。 一昨日も、肩が痛いと私が来る前にさんざん言ったらしい。 そして、私に
「これ、脱臼だってオカンに言われたよ」
と報告をしてきた。オカンというのは、やはり常連の気の良いオバちゃんの事だ。 それを聞いて、私は毎度の事なので「病院行けば?」と流そうとすると、例の飲兵衛旦那が言い出した。
「電車に乗ったら治ったよ〜っ なんてなっ」
一瞬、戸惑ったが、私はすぐにピンときて笑った。 ところがだ。そのすぐ隣に居る天然奥様も、お相手も、素知らぬ顔をしている。そこで
「わかったわかった。小田急ねっ!」
と私は言ったのだが、それでも二人は気付かぬ様子。 そこで、気付かれた事に気を良くした飲兵衛旦那が調子よく
「おぅっだっきゅぅ〜っなんてなっ」
と言って初めて、やっと二人は理解を示した。 この二人。全く意味を理解し様とも思わずに、すっかりこのダジャレを流してしまったらしい。 飲兵衛旦那の愚痴は、どうやらこの辺にあるらしく、いつも天然奥様が気が利かないと怒っている。
天然奥様は、ともかくマイペースだそうで。 寝たら起きない。起きないから、後から呑んで帰ると、鍵を持たない飲兵衛旦那は家の前で寒さに凍えそうになる。 飲兵衛ゆえ、カーペットの上で眠ってしまう事をしばしばで。奥様が起こしても起きない。 起きないので、奥様は先に御就寝。 寝る前の火の用心などをキッチリする奥様ゆえ、カーペットの電気も消して寝る。 そして、あまりの寒さに飲兵衛旦那の目が覚めるのだそうな。
ある時など。呑んでも湯船に使って風呂に入る飲兵衛旦那に生命の危機を覚える事件が起きた。
名づけて風呂桶が棺桶(になりそうだった)事件
酔って風呂に浸かっていた飲兵衛旦那は、そのまま眠ってしまったそうだ。 それだけでも、想像だけで非常に危険だ。溺れる可能性がある。 しかし、運が良い事に、彼は溺れなかった。 それは何故かと言うと、風呂桶のお湯が空になってたのだそうだ。 飲兵衛旦那があまりの寒さに目を覚ますと、彼は空っぽの湯船の中に居た。 どうやら、眠っていて足で栓を抜いたらしい。 それが幸いしたのか、それとも災いしたのかは分からないが、ともかく彼は溺死は少なくともしなくて済んだ。 ただ、一歩間違えば、凍死の可能性があったと。
風呂に入ってから、お湯がすっかり抜けてカラカラになり、彼の目が覚めるまで、かなりの時間が経過していたものと想像される。 しかし、その間、奥さんは一度も見に来なかった。それどころか、寒さに震えて風呂から出ても、奥さんは目を覚ましてくれなかったと。 ほんの少しだが、私は飲兵衛旦那に同情をしたくなってしまったが。
それを聞いた天然奥様が反撃を開始した。 どうやら、一昨日の前の晩も飲兵衛旦那はカーペットで寝たらしい。 途中、奥さんが起こしたらしいが、起きなかったと主張なさる。 その苦労は私も分かる。父上にしろお相手にしろ、そういう酔っ払いの所構わぬ寝癖は、起こすのが大変なのだ。 ところが、これにも飲兵衛旦那には、旦那なりの主張があった。
食うのか起こすのか、どっちなんだっ!
っつ〜のが、彼の言い分だ。 どうやら、天然奥様は「起きて」と一回旦那を揺らし、そばにあったテーブルから野沢菜を口にぽいっと入れたらしい。 そして、旦那の耳にはそれが 「起きてよクチャクチャ起きてってクチャクチャ」 に聞こえ、腹が立って、そのまま起きなかったとのことだ。 思わず私は、そこに酔っ払いの怖さを感じた。 酔っ払いは、酔っているからこそ、妙な所に神経過敏で何に反応するか分からないから怖いものだ。
この飲兵衛旦那は、私のようにすぐさま突っ込みをしてくれる相手が理想だと言う。 こう言われると、大概の奥様は嫌な気分になるだろうが、さすがそこは天然奥様だ。 「あるひさんだと、ポンポンって会話が行くけど、私とだとポンで、シーーーンだもんねぇ。」 と暢気に感心なさる。 私とお相手の会話を横で聞いては、二人で感嘆符を付けてくださるのだ。
でも、私は父上と母上を見ていて分かっているのだ。 今では、この奥様の天然さを愚痴ってはいるが、結局の所その天然さが、飲兵衛旦那には可愛くて仕方が無いんだろうと思う。 それを彷彿とさせる感じが、言葉の端はしに滲んでいるのだ。
一昨日も、歳が離れてるので、旦那に保険を沢山掛けておけと周りに言われていた。 そこで何故か、死ぬのを待たずに殺しちゃえという物騒な話になっていき、皆が皆、方法を考え始めた。 全く持って、酔っ払いの集団というのは怖いものだ。 そこで上がってきたのは「砒素」だ。酒に混ぜれば分からないと、口々に皆が勧めた。 何やら、天然奥様もノリノリになってきた。 そこで、飲兵衛旦那が心配そうに言い出した。
「お前、味見するなよっ」
天然奥様は天然故、旦那に砒素入り酒を出す前に味見しちゃいそうだっつ〜話だ。 「俺が飲む前に、こいつが味見してコロっといっちゃったら困る」 この言葉に、私は愛を感じたね。 それを聞いて天然奥様も横で、「(味見)しちゃいそう〜」と言ってコロコロ笑っておられた。
いやぁ〜。素晴らしい。
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2003年01月10日(金)
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クセ |
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なんだろねぇ・・・ どうも去年の年末から、来る仕事は全部、担当者が忙しすぎて押せ押せになるものばっかなんすけど? 明日から3連休、何事も無く休めればいいんだけど、、、
っつ〜ことで。 いやぁ。昨日、英語なんてどーのこーのと愚痴りましたが。 罰が当たったのでしょうかねぇ。いや、案の定なんでしょうかねぇ。
「直接、担当とやり取りしてもらえますか?」
って来ちゃいましたよ。 はい。外人さん相手です。英語です。Englishっす。 その担当の外人さんの名前すら、メールに書いてあっても読み方が分からないほど、バカな私にですよ? ずいぶんとチャレンジャーですよねぇ。
いやいや、勿論。日本語で書いて、社長殿に英訳してもらいましたがね。 それを、コピペすりゃぁ良いわけですよ。 ところが、さっき、メールを出す段階になって気付きました。 メールってタイトルがあるんですよね。 まさか、仕事メールで「non title」って訳にいかんでしょうが。 頭、ひさびさに使ってしまいましたよ。 もう、とっくの昔に仕事終って自宅に帰られた社長の携帯に、そんだけを聞くのもどうかと思いましてね。 自分で考えました。創作です。 おかしな英語じゃなきゃいいんですけどね。
で、話はコロっと変わって。 日常生活の中で、ささいなクセって誰にでもあると思うのです。 クセっつ〜か、習慣ともいえる事なんですけどね。
私の場合。 電気の紐を二回引っ張るクセがあるらしいのです。 ほら、一般家庭の蛍光灯で、小さな輪っかと、大きな輪っかと、豆電球と3つ付いてるヤツあるじゃないすか。 小さい頃から、そういう電気を使っている事が多くてですね。 あれ点ける時、何回、ヒモ引っ張ります?
一回だよっていう方。太っ腹ですなぁ。 私の場合、2回引っ張りなんす。 マウスをダブルクリックするかの如く、それはそれは当然のようにカチカチっと早業で。 だって、二つも点けたら勿体無いじゃないっすか。 従って消す時も、2回引っ張りなんです。1回だと、豆電球がまだ点いてますから。
最近は、部屋の壁のスイッチ一つって場合が多いんですけどね。 どうしても、ヒモがあると、2回引っ張りするクセがあるらしいんです。 問題なのは、流しの電気の場合です。 お相手の家のその電気は、豆電球も付いてない代物で、1回引っ張りで点滅するんす。 これやると、悲しくなるんすね。 点けた途端に消していたっつ〜ことになるんで。
お相手の家に毎日毎日行ってるにも関わらず、今だに1回引張りには為れません。昨日の晩もやりました。
で、トイレの電気。 昼間は、自分の家に居ます。よって、電気は点けずに入りますな。 夜は、お相手の家に居ます。よって、電気は点けて入りますな。 これがまた、落とし穴なんです。
たまたま夜、家で仕事をしている時にトイレに入ると、いつもの習慣で電気を点け忘れて便座に座ってしまうんです。 で、ひえぇぇ〜〜暗いよ怖いよっ になる訳です。 慌てて、用を足す前で良かったと電気を点けると、今度は普段点けないもんだから、消す習慣も無くなってるらしく、点けっぱになります。
はい。お相手の家では逆です。 物凄く明るいまっ昼間にも関わらず、必ずスイッチをパチっと入れてしまうのです。 昼間なんで、点けても点いてるかどうか気付かないぐらいだし、なんせ無意識にやってるにも関わらず。 これが良く出来たもんで、出た後に消し忘れることは決して無いから不思議です。
考えてみたら、いくらでもそんなクセやら習慣で失敗してることって、チマチマあるもんなんです。 特に、私の場合。どの会社に転職しても、順応性があると誉められていました。 3週間も経てば、なんの違和感も無く3年目の社員と同じ状態であると。 まぁ、裏を返せば新人らしくないっつ〜話なのかもしれませんが。 要は、慣れ易い性格らしくて、別の言い方をすれば、習慣化するのが人より早いらしいです。
この習慣化。私の最大の弱点です。 習慣になると、それが出来ない事が苦痛になってくるので。 だから、出来るだけ物事に一定のリズムを付けないようにしています。 例えばこの日記。 最初に、朝一番の習慣を付けてしまったらしく、仕事が立て込んでいるというのに、書かないと仕事を開始できないクセがついてました。 電話とかもそうです。 一時期、午前中に必ず電話で誰かしらと話す習慣がついてしまったらしく、話す事など無いのに、誰かに掛けたくなる時がありました。 今は、話さないクセがついているので、逆に掛かってくるとイライラするから不思議です。 っつ〜か、勝手ですな。
勝手といえば、あまり好きじゃない相手からの電話でも、私は困った事に習慣になるらしく。 何度電話で話しても、相変わらず好きになれない相手って居まして。 なのに、一定リズムで一定の時間帯に電話してくると、それが当り前になってしまって、電話が無いとこっちから掛けたくなるから不思議です。 そういった意味では、お相手の家に行くのも習慣です。
そして、今、一番困っているクセを直そうと必死になっています。
正月からずっとずっと。 口の中を噛むクセが抜けないのですっ
それも、左の一箇所。 口内炎なんて無縁なのに、モドキになってしまうぐらいに噛んでます。 肉食っちゃ〜、噛み。ガム食っちゃ〜、噛み。味噌汁飲んじゃ〜、噛み。 食事中に、平均3回は必ず「イデっ」と顔をしかめるほどに噛みます。 あまりにも噛むので、どうも気になって食べ物が上手に噛めなくなってきました。
だので、考えた対策は食べる回数を減らすこと。 食わなきゃ、噛むクセも出ないっしょ。
しかしですな。 おかげで空腹すぎで夕飯を食べるので、がっつき過ぎなのか、噛む回数は減れど、どうも噛む勢いが増した気がします。
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2003年01月09日(木)
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冗談 |
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くあ〜〜〜〜っっっっっと。
何やら微妙にムカついておりまして。
新年明けて初仕事から、私は結構ご多忙な身分なのです。 仕事が次々やってきて、ふと気付けば、雇い主である社長に新年の挨拶もしないままに、3日が過ぎておりました。 昨日は、歯医者に行く予定があったので、御挨拶がてら社長殿に電話をしたのです。
「新年明けましておめでとう御座います。 社員の私は、何かと忙しくして、早速納品もしているのですがね。 会社はこの二日間、営業なさってました?」
と尋ねました。 まぁ、普通に聞いたら変な会話かもしれませんがね。 会わないで仕事してるんで、社長から電話一本無いと、潰れた?とか思う訳で。 いやいや、冗談じゃなく。今の世の中何があるか分かりませんからね。 すると、社長殿。
「いやぁ〜・・・今日は営業してるけど、 昨日はハリポタ・・・・・」
最後の「タ・・・」は消え入りそうな声でお答え下さったんですわ。 そうなんす。せっせとこっちが仕事してるその時間に、社長殿は「ハリーポッター」を観に行って、実は休みだったっつー訳ですな。
ったく。油断も隙もありゃしない。 まるで、こっそり出かけた夫を持つ嫁の気分なんですな。 で、ついでに仕事状況と、そう言えばという用件を聞きました。
「忙しくて、HP進みませんが、英語訳はいつ頂けるのでしょうね?」
と。一応、翻訳メインの会社ですから、HPに英語版も必要不可欠でして。 すると、
「え?英語?何それ?」
と返事が返ってきたのですわ。 私は、何、寝ぼけてるんだ?ってな勢いで言いましたよ。
「冬休み中に英語版を訳して送っておくからって、言ってたじゃないすかっ!?」
するとですな。寝ぼけ状態から、一気に「ボケ」状態に突入したらしくて
「え?誰?誰が言ったの?俺じゃないよ?誰がやってるんだろうなぁ」
と仰るのですな。 私は、歯医者に行く前の急いでいる時でしたのでね、ついつい語気荒く
「アンタのほかに、誰がいるんじゃぃっ!」
と一喝してしまいましたわ。 まぁ、そしたら一応反省したらしく、「早いうちに送ります」って最後はしおらしくなってましたがね。 ったく。こんな状態が社長と社員の会話ですわ。 こっちは、大真面目に言ってるのに冗談で返される事しばしば。 やり切れませんわ。
で、夜ですな。お相手の家に行くと、せっせと料理を作ってるのはいいんですけど。 急に揚げ物が食べたいって言い出して、例のチ○イスに買いに行くって言い出したんです。お相手が。 なのでね、「だって、あっこの弁当腐ってたもん。嫌だよ」と抗議したんですが。 お弁当に持ってくっていうので許可しましてね。 で、帰って来て御飯食べながら
「あっこは、これから『食中りチ○イス』に改名したから」
と教えてあげたら、ヤツは急に大人ぶった顔して
「まぁまぁ、ご近所さんなんだし、そんな事言うなよ。」
とかほざくんですわ。 なのでね、これまた一喝してやりました。
「最初に『ぼったくりチ○イス』って呼んでたのは誰じゃぃっ!」
ってね。
はぁ、社長とお相手のこの二人。漢字は違えど同じ名前なんすよね。 偶然なんすけど、なんか嫌がらせする名前なんじゃないか?って姓名判断見たくなりますわな。
で。今、ムカムカしてるのは。 何度も書いてますが、仕事柄、外人さんが間に入る事が多いのです。 しかし、私は英語を一切理解できませんっ! かろうじて、必要な単語を拾って意味が分かる程度です。 そんな私に、お客様がメールを転送してくださいました。 ええ。外人さんの。英語が30行ぐらいあるヤツ。 それでも、大方の意味は捉えられたんですけどね。意訳しすぎな感じで。
で、その作業に問題があるので、差出人である日本人女性の方に電話入れました。 その際に、言われたんです。
「そこに書いてある通りなんですけどね」
って。 いや、だから、英語だからイマイチ何?ってこっちはなってる訳で。 ついつい、言ってしまったんす。正直に。
「私が英語の方が良く分からないもので。すみません」
ってね。 すると、その声の美しい女性担当者は仰いましたの。
「またまた、ご冗談をっ」
ってね。それはそれは、鈴が転がるような笑い声と共に。 困ってしまいましてね。私は大真面目ですから。 ついつい、また言ってしまいましたよ。
「いえ、冗談じゃないんですっすみませんっ」
一瞬、そのお方が黙ってしまったのが、何やら何やらなんだ?・・・でしたがね。 言っちまったもんは仕方無いっす。 毎回、当然のように英語送られて、しまいには直接話せって言われたりしたらアウトですからね。 正直が一番です。 だって、私の仕事は翻訳じゃないんすもん。日本人で日本で仕事してるんですもん。 英語分からなくても、日本企業じゃ、不思議はないっしょ?
電話を切った後で、もう一度英文読みましたよ。 でもね。私がそこまでやる意味が分からない内容にしか思えなかったんす。 担当の女性の方も、そう仰ってくださってたんですがね。仕事なもんで。 念のため、社長さんに訳してもらおうとメールを転送しました。 その際に、電話で
「英語分からないって言ったら、ご冗談をって言われちゃった」
と正直に告白したんですな。 ほんの数分で訳が返送されてきまして。まぁ、ちゃんとした日本語になってみたら、なんとも酷いなと。 要は、自分とこで手間がかかるから、そっちでやっとくれと。そんな内容でした。 大方は合ってましたけどね。ニュアンスまでは、英語力ゼロの私にはわからなかったもんで。
で、納得した私は、社長に「ありがとう」とメールを送りましたよ。 ついでに、他の仕事の進行状況と、冗談のつもりの嫌味を添えて。
「社長がハリポタ中でも、社員は一生懸命仕事をしてます」
ってね。 したら、とっとと返信がきましてね。こう書いてありました。
「うちは翻訳会社だからさー、「英語が分からない」とは言わないでねー」
・・・・・・何やら、ムカっときましたね。 おっせーんだっつーのっ!先に就労条件にでも入れといてくれっ っつ〜か。 翻訳会社に居る人間は、みんな英語が喋れないといけないのか? え?いけないの?当り前?常識?恥ずべき事?翻訳の仕事して無くても?
ああ、そうねぇ。前にも同じような目に合った事があるし。 一応、外資系らしき会社に勤めていた時に、ある日突然、 「我が社の第一言語は英語ですっ!」って社長が言い始まって、 それからは会議も全て英語で。ビックリした事があったわな。 その会社で、英語理解できないのって、私一人っつー事態も凄いと思ってたけど。 でもね。この仕事を担当してたのも、私一人だったわけ。 今も同じね。 それでも、他の翻訳会社にしろ今にしろ、よく、何の問題も無く過ごせてるわよねぇ。 ある意味、凄い気がしてきたわ。
そうそう。友達が外人さんと結婚するとかで、会ってくれって言われた事もあるわ。 その時に、「あたしゃ英語喋れないぞ」って答えたら、すんごい驚かれたわな。 「え?あるひちゃんって、英語喋れると思ってた」ってね。
私の仕事に本来、英語力って不要なんすけどねぇ。 これからの国際社会、やっぱ英語っすか?
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2003年01月08日(水)
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お義母さん |
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背中痛は、今だ続く・・・いや、ちっとはいいかも。
原因に心当たりが一つ。 私は、案外デリケートな内臓を持っていて、正月休みをヤツの家で過ごした為に、快腸では無かったのだ。 自分の家以外で、用をたせないというのは、子供の頃から変っていない。 よって。腰痛。だので、腰痛体操をした。 ねっころがって膝を抱えて起き上がる。勝手に命名「だるまさん」体操をした。 その際に、背中のちょうど今痛い部分に、座椅子が当たっていた。 たったそれだけだ。
でも、思い当たる事がある。 行きつけの焼き鳥屋さんのカウンターで、酔って壁に背中を打ち付けていると、その壁に埋め込まれた横に走る一本の柱によって、私はその部分のみ。 翌朝から数日間、痛くて痛くてになるのだ。 要は、一般的にいう揉み返しっつ〜状態じゃぁあるまいか?
まぁ、いいや。 とりあえず、昨日からドラマが始まった。ドラマが唯一の楽しみだという、つまらん人生を歩んで、ちょっとの事でもみ返しになる更につまらん身体の持ち主だ。 「お義母さんと一緒」なるドラマ。 新聞には「永遠のテーマである嫁姑問題を、明るく描いた作品」とか書いてあった。
そのドラマを観る、ほんの30分ほど前。 未婚の私が無縁であるハズの「お義母さま」と関わってしまった。 っつ〜のは、お相手の母親だ。 まだ結婚してないので、実際にはヤツの母親であって、私の義母では無い。 だので、「お母様」と書くことにしよう。
このお母様は、毎年、御節を作ってくれる。 その御節の半分を、実は貰った二人とも好きじゃないという事実は隠し、食べた事にしている。 その御節の容器を洗いながら、先日お相手が言い出した。
「洗わなくていいわよ〜なんて言ってもさぁ、お前が居るのにそれは出来ないだろ」
一瞬、なに?と思ったが、取り合えず
「おや、洗わなくていいって御母さん言ってくれるんだ?優しいねぇ」
と返してみた。すると、ヤツは
「俺のお袋は優しいよ。すんげ〜、甘いもん。 だから、俺がこんなんになったんだ」
ほほー。自覚ありですか。 前からこの話は聞いているし、聞けば聞くほど、本当に甘い母親だと思っていた。 実際、前に電話で話をした時も、「これじゃぁなぁ」と納得できる母親だった。
「私が甘やかしすぎたから。本当にあるひさんにはご迷惑掛けて・・・」
これが、お母様の口癖だ。 当初、この言葉を聞いた時、正直頭にきた。 自分の息子の教育放棄してやがる。そう思ったからだ。 甘やかした自覚があるなら、今からでも突き放せ。修正しやがれっ!ってなもんだ。
私は、このお母様にお目にかかったことは無い。 っつ〜のは、ヤツ曰く。 お母様が余計な事を私に言いかねないし、過去にそれで嫌な思いをしたからだとかなんとか。 確かに、私が聞いてて腹立たしい程のことを言う。 お相手は、お母様にとっては手の掛かるっつ〜より、さじを投げたい子供らしい。 そのクセ、「優しい子なんですよ」と庇う事も忘れない。 優しさだけで食っていけたら、誰も苦労しねーってーのっ!
ライオンが崖から子供を落とすが如く、良く言えば放任主義。悪く言えば、いざとなった時には突き放す親に育てられた私とは、正反対だ。 お母様は、いざという時に手を貸しちまった。何かあった時には庇って尻拭いをしちまった。 兄弟喧嘩すら、途中でお母様がヤツにお金を渡して家から出す事で、止めていた。 おかげで、ヤツは自分だけで最後まで何かを成し遂げたという実感が一つも無い。 兄弟喧嘩すら、全て中途半端でとことんやったことがなく。 それは、ヤツのお兄さんもヤツも自覚して分かって居る事らしい。
お母様は、いわゆる御嬢様育ちだそうだ。 今は居ないが父親も大手企業の重役の息子で。家柄は良い家系から育った孫だ。 50歳まで働いた事が無かったというお母様。 世間知らずで、騙されて他人の借金を被ったドラマのようなお母様。 おかげで、60を過ぎた今でも、働かなくてはならないお母様。 多分、私の母親とは10歳以上違うと思う。 我母上は、すっかり勘違いしていたが、まだ今年で52歳なのだ。
私の母上は、御嬢様育ちでは無いが、父上が甘やかしたのでやっぱり子供のような人だ。 ついでに、お母様と母上は、同じO型。 だからかもしれないが、愚痴の内容やら言い分が、とにかく似ているから笑える。 いや、笑えない。私は我母上の愚痴には、時として神経をやられているからだ。 ついでに、家の中の掃除を毎朝徹底的にするとこもソックリだ。 何をおいても、その掃除やらに掛ける時間を割く。 それが彼女達のペースで、それは他のことにおいても、決して自分のペースを崩す事は出来ない人種だ。
ただ、この二人が決定的に違うのは。 我母上は、父上だけを頼りに尊敬し、愛して共に働いて生活してきた。子供は3の次ぐらいだ。 そして、母上は東北の出身の農家の出だ。 お母様は、子供を溺愛して専業主婦として生活してきた。父親は父親で家族とコミュニケーションをとらなかったらしい。 そして、お母様は九州のお屋敷の出だ。 ついでに、ヤツは母親と同じO型で、細かい所やら性格が非常に似ていると思われる。 私は母上とは血が繋がっていない。繋がってないどころか性格が正反対だ。
そのお母様との電話を、珍しく酔っ払いのヤツが私に代わると言い出した。 仕方なく、電話を代わり、新年の御挨拶と御節のお礼を言ってる側からお母様は言い出した。
お母様:「ごめんなさいねぇ。酔っ払ってるでしょう?」
あるひ:「ええ。まあ、今日はご機嫌が良いみたいですから」
お母様:「あるひさんが嫌がってるでしょ?って聞いたら、うんって言うのよ」
あるひ:「ああ、認めたんですか(笑)自覚症状あるんですねぇ」
お母様:「も〜、本当に。一緒に居るあるひさんの事思うとねぇ。申し訳ないわ」
あるひ:「いえいえ。」
と、ここまでは順調な滑り出しだ。毎度の事だ。謝るぐらいなら引き取ってくれ。 しかし、次の瞬間の言葉に、私は耳を疑った。 何度も書くが、お母様は御嬢様育ちだ。品の良い方と聞いている。 そのお母様が言ったのだ。
「ったく、酔っ払いやがってっ」
へ?お母様?今、舌打ちなさった? っつ〜か、「やがって」って仰った?まじ?
耳を疑う私に構わず、何事も無かったかのようにお母様は 「今度は、御一緒にお料理でもしましょうね」 とお誘いくださったのだが・・・・・
ついつい、私も「そうですね。是非」などと答えてしまったのだが・・・
そして、そそくさと 「あんまり話してるとね、あの子また「何余計な事言ってるんだっ」て怒るから」 などとのたまうので、「あ、そうですね」と電話を切ったのだが・・・・・
電話を切ると、既に寝る体勢になって、お母様と私の電話を聞いていた酔っ払いが
「女ってぇ〜のは、まったくもって、不思議な生き物だねぇ」
などと、全く持って分かった風な訳の分からない事をほざいたのだが・・・・・
まったくもってなのは、お前の母親だっ!
いや、しかし。まさか、ヤツには言えない。
息子の愚体に舌打ちをしやがったなんてことは、言えない。
今までも電話で話しても、毎度のように 「この事は、あの子には内緒にしましょうね」 と言われてきた。それが平和を保つ為と言わんばかりに念を押されてきた。 だから、決して言えないのだーーーーーーーっっっ
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2003年01月07日(火)
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当たり年 |
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背中痛が今だ治らぬ朝を迎え。
凄い馬券が出たのね。 万馬券どころか、144万馬券ですってよ?奥さんっ! 千円買った女性が、¥14,490,000 手に入れたってよっ? どうよ?これ。 やっぱ、宝くじより競馬でしょ〜っっと実感した朝であり。
昨年の私も、競馬に限っては当たり年。 これは、厄年をよく乗り切ったという御褒美だと思っておりますがね。 いや、厄年ってよく言ったもんで。これ以上の不幸は無いかもしれぬと思っておりましたが。
昨年末。日記にもちと書いた「新婚ホヤホヤだと思ってたら独身ホヤホヤになってた」ヤツからメールが来まして。 そのタイトルが「厄年かも?」でした。 しかし、男の厄年は42歳と聞いており。彼はまだまだなのだけど、御父様が御病気で倒れられたそうで。 離職・離婚・父上様の病気と重なって、どう考えても不幸のオンパレードと思ったらしいのですわ。
でも。不運は重なるもので。それは、必然だとなんとなく思うのですな。 逆に考えれば。彼が離婚して、職もアルバイト。 いわば、自由な身になった今だからこそ、良かったと思えるわけで。 正社員で働き、家族を養っている旦那の立場であったなら、遠くに住む父上様の看病に、帰りたくても帰れないかもしれないじゃないですかぃ。 あまり、こういう事にこの言葉はどうかと思うけど、父上様の事だけをとってみたら、彼のこの状況は不幸中の幸い。 と、厄年を通り越えた私は思うのであります。
で、話はちと変わって。 今年のおみくじは『大吉』でした。私にしては、珍しいっす。 しかし、毎年、引っ越したいと思っているのに、ここ数年のおみくじが「しばし待て」なのは、ここに居ろって事なのでしょうか? むかでも出るこの家に、もう8年になるのですわよ? 子供が小学校入学して中学入って、ヘタすると高校受験っつ〜ぐらいの年月です。いい加減、GOサインが欲しいんですけどねぇ?神様?
で、また話は変わって。 お相手の家の側に、チ○イスっていうお惣菜屋さんが出来まして。 夜9時までやってるので重宝するねって言っておりました。 昨年末のこと。 夜8時を過ぎると半額っ!ってことで、お相手が8時半頃、お弁当を買いに行きました。 ご近所さんなので、店主さんとも顔見知り。そこで、店主さんが店の女の子に
「3割引きにしてあげて」
と仰ってくださったそうなんす。 その女の子。「店長とお知り合いなんですか?ご近所の方ですか?」などと言いながら、値引いてくれたそうですよ。 3割引きに。
お気づきになりました? 夜8時以降半額の品を正規の値段から3割引きにして下さったのですわ。
2割損してますってっ!
普通に買うより損するサービスって、どんなもんよ? それ以来、その店は大きな声では言えませんが、密かに 「ぼったくりチ○イス」 と呼ばれておるのです。
と、昨日の事。しょっぱなから仕事が忙しかった私は、7時半近くにお相手の家に着き。 夕飯をその「チ○イス」の8時以降半額弁当に託した訳です。 朝から何も食べてませんでしたから、勢い良く食しました。 しかし。マカロニサラダの上の人参一切れを食べた瞬間。 うぇっ?っとなった訳で。急いで臭いを嗅いだんですがね。異常が無いように思われ。 とりあえず、恐る恐る一つマカロニを口にしましてね。やっぱ大丈夫だよねぇ。と。 そして、他のオカズと共に御飯も平らげましてね。 最後に再度マカロニサラダを、今回は一口分、口に放り込んだ瞬間にっ!
はい。出しましたよ。あきらかに、ああ、あきらかに。 あれは、気のせいじゃなかったのね(号泣)ってなもんで。
このマカロニサラダ、腐ってます〜〜〜〜っっっ
先に寝に入ろうとしたお相手を、勢い良く叩きましたよ。 数日前からまた胃腸をやられてるお相手に、「お前は胃薬を飲んだのかっ?」としつこく問い詰め。 飲んだっつーんなら、念のため正露丸を飲めっ!と強力に勧めましたわ。 だって、ヤツはマカロニサラダも、平らげてましたからねぇ。 勿論、私も正露丸を飲んでおきましたがね。 気のせいか、食った後から、若干気持ち悪いんすよ。 今朝は、起き立てホヤホヤから、なんだかお腹がゆるゆる痛い感じでしてね。
年始早々、食中りすかっ!?
あ?食中りって、「中」って書くんすね。 そう言えば、小学校の時に「中」って書いて「あたる」君って子がいましたな。
いや、そんなことはどーでもいいけど。 とにかく、今年は、良い意味で当たり年になる事を、本気で祈ります。
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2003年01月06日(月)
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仕事始め |
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新年明けましておめでとうございまし。
いや〜、すっかり御無沙汰です。 っつ〜ことは、冬休みに仕事を一切しなかった証拠で。 久々に触れているこのキーボード。何やら、去年と違い、ガチャガチャ妙な音を立てており。 本当は、仕事をとっくに開始していたハズ。予定は未定。 本日は、急ピッチでお仕事をしなければならない模様です。
っていうかね? あの・・・・・・・・
背中が痛いんすけど?
今朝、やっぱり仕事始めのお相手が6時前に起きてまして。 で、目が覚めた途端に激痛で。 「バンテリン塗ってやる」という言葉にも、 「冷たいのは嫌だ」などと、しっかり目覚めてみれば訳の分からない事だと分かるような、反抗的な事を言って二度寝しました。
しかし、痛いです。運転して帰ってくる時にも、時々前かがみになった瞬間に激痛で、一瞬景色が見えなくほどに。 肩甲骨の間が痛いです。 これですな。3-4年前の夏に突然襲った背中痛と似てます。 その時に病院に行った時には、微熱が続いておって。 結局、背中痛の原因不明。ただし。血液検査で甲状腺がウンタラカンタラと診断されましたな。
いやぁ、一昨日でしたか。中居君の白い影なんてドラマを、眠れなくて深夜にビデオで観てまして。 その記憶が生生しいもんでね。少々ナーバスですわ。 まぁ、これが3日以上続くもんなら、また病院に行ってみましょう。
で、年賀状も着てまして。 判明したのが、去年、2人の人が私の家に電話をくれてたという事実。 居ませんからね。昼間以外。 人と連絡を取らなくしてから早2年経ちましたな。そろそろ、活動しなさいってことでしょうかね。 でも、背中痛いっす。
冬休みに何をしていたかと言うと。 28日の休み初日は、宴会の手伝いの後、朝5時まで飲んでました。へぇ。 すんごい二日酔いで、夕方には眠ってしまいそうな状態で運転してまして。 頭痛は治まらず、声も出ないままに、お相手の家にたどり着くと即眠りました。 30日は、何してたっけ?忘れました。31日は大掃除と父上の墓参りに行きまして。 1日は初詣に行きました。後は、ずーーーーーーーーーっとビデオ消化して寝ての繰返し。 そのツケが、今、背中に圧し掛かって来てますな。
さて。仕事します。 異常にやっぱり背中が痛いけど、眠いけど、仕事モードに切り替えましょう。
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