日記、掲示板のいずれかのキリ番を踏まれた方で
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past will
→ 過去の話。〜自分の本当の気持ち |
2000年07月31日(月) |
それから。
私は先輩に全然会わない日々が続き、 東くんと毎日のように話して・会って。 気持ちの中ではドンドン彼を好きになっていっていた。
でも。
今現在その気持ちを昔のままでここに書けない現在の自分がいて。 少し省略しちゃうね(苦笑)
特に理由はなかったんだけど、 あんなに好きになってた東くんへの気持ちが 自分の中で疑問になっていたのね。
それは、話し方だったり、他の人への態度だったり。 小さな事で言えば缶ビールの飲み方だったり、モノの食べ方だったり。
なにか違くて、なにかズレてきて。
もしかしたら先輩に会ったからかな。 夏休みも終わりの集中講義で、バッタリ先輩に大学構内で会った。 「ひさしぶり。お土産買ってきたよ」って笑顔に、ドキっとしたりして。 なんか先輩の事はどうでもいいや、なんて思ってた気持ちが実は嘘で 本当はやっぱりまだまだ先輩がすきかもしれない、と思ったのかな・・・。
もともと、私は二人同時に好きになる事なんてなかったから。
東くんとさよならしたのは10月に入ってすぐでした。
→ 過去の話。〜毎年8/14 |
2000年07月30日(日) |
高校の時から毎年友達同志で見上げていた花火も 今年は東くんと一緒に見上げている自分がいた。 友達の方の集まりは途中参加。 皆に「今頃きやがったよ〜」と冷やかされるも、 それを妙に心地いいと思ってしまう自分って・・・何?(笑)
先輩には・・・もう20日ほど会ってない事になる。 もちろん、その間電話も何も無い。 当たり前といえば当たり前かなぁ。と、なんとなくわかってたり。 そういう人じゃないのよね。 マメじゃないというか、連絡したりするの苦手というか。 知ってて好きになったんだけど。 それにもともとそれぐらい距離がある方が自分には合ってると思ったし。
イヤだったから。しつこく電話してきたり、ベタベタしたりする事が。
なのに、東くんとの電話は毎日だな(苦笑) そして、嫌だと思って無いし。
・・・相手次第!?(笑)
先輩が相手だったら・・・どうだったんだろうなぁ? 想像が出来なくてそこにて考えるのはストップ。
1年ぶりぐらいの友人との再会も、 話はそういうネタばかりだから二人の顔がチラついてしょうがない。 というか、他の人の話しは、もうその人の世界の話になってて 聞いたところで中に入ってはいけなかった。 高校の時のように同じ時間を同じフィールドで動いていた時とは 明らかに違う時間を生きてきたんだな、と実感させられる。 ・・・当たり前の事なんだけど。
それでも友達は友達。また来年もここで、と約束して個々の家に帰る。
→ 過去の話。〜その次の日 |
2000年07月29日(土) |
次の日。 ひさしぶりに先輩より電話が来る。しかも朝。 なんだろう、と出てみると「今日から実家に帰るよ」と。 彼の実家は海を渡った北海道だから 夏休みとか長い休みにしか帰らないらしい。 そしてしばらく帰ってこない。
そんな連絡だけでも嬉しかった。
単なる後輩に「実家に帰る」コールはくれないでしょう? そう考えたら嬉しくて嬉しくて。 なかなか会えない、というのは休みに入った時にわかってたから、 そんなに辛くなかったし。 「空港まで送ろうか?」って行ったけど 「いいよ、ありがとう」と電話は切れた。
・・・彼女いるもんねぇ・・・とここで卑屈になりつつも。
私は先輩のいない間に東くんと何回会うんだろう・・・。 そう考えつつも明日もみんなで星を見に行こう、という約束になっていた。 夏は流星群が大接近するんだって。東くんから聞いて初めて知った事実。 数え切れないほどの星が次々に流れるんだって。
そうやって、先輩よりもたくさんの共通の思い出を作ってしまうんだよ?
言うつもりは無かった。先輩に東くんの存在のこと。 嫌われたくなくて。知らないまま先輩は実家に帰ってしまった。
心配した天気はまずまず。 大きな車を持ってる人がいない私らはレンタカーで出発。 東くんが意外とスピード狂なのが発覚する。恐いって、運転・・・。 もちろん、星を見に行くんだから出発したのは7時過ぎ。 結構有名らしく、そこの山道を走る車は多かったし、 登っていくと車の数が増えていった気がした。
天体マニア、といえば良いのでしょうか? 望遠鏡をセッティングしてる人やテントを張ってる人までいる始末。 そして今は8月だということで油断した私たちは普通の格好で来てしまうと 実は車を降りるとかなりの低温で、寒くて立っていることができない。 泣く泣く一時下山して寝袋やら冬のジャケットやらを装備してくる。
山の上は雲が晴れていて、見たことも無いぐらいの数の星が瞬いている。 それだけでも充分ため息モノなのに、 その大きな闇のキャンパスに青白い光がいくつもいくつも流れていく。 最初、数を数えていた私たちもさすがにその多さに途中から数えるのが面倒になるほど。
レジャーシートを敷いて、そこに寝袋を持ち出し仰向けで空を見る。 これが一番楽で一番長く空を見ていられる。 時々乱入する新しい車のヘッドライトがジャマするけど。
東くんが囁いて「ちょっと違うところでも見てみようよ」と私を誘う。 正直寝袋から出るとかなり厚着してるけど寒くてちょっとためらうけど みんなの中の二人じゃなくて、 二人きりでこの空の下で、というのもなかなか無いだろうな、 と思ったらオーケーしていて、みんなには「ちょっと」と抜ける。
寒かったけど、暖かかった。 隣りにいる東くんの体温が近くて、体は震えるけど心は温かかった。 たぶん時間では10分ぐらいだったも知れない。 寒さにみんなのところに戻るけど、その時間を忘れない、と思った。
→ 過去の話。〜初めの一歩 |
2000年07月28日(金) |
曇り空。だけど海に向けて出発。
前から約束してて、夏だし海に行こう、と バイトの友達と2時間以上のドライブ。
私が住んでるところは盆地で近くの海に出るにはそれぐらいかかる。 メンツは女の子3人男の子4人で合計7人だったので車は2台に別れる。 小川くんの片思いのコが私の友達ということもあり、 彼女は別にバイトで一緒だったわけじゃないけど誘ったりして なんとなく彼と彼女をいい雰囲気に持っていこう、というイベントにもなっていた。
小川くんはすごくいい人なんだけど、 なかなか女の子に恋愛対象にしてもらえない、という悩みを持ってて 今回も彼の好きな人・マイちゃんは今好きな人がいないというのを確認済で 当然彼が彼女を好きな事は彼女以外みんな知ってるんだけど内緒で(笑) いかに自然に二人の会話にもっていくか、そういうことに燃えていたような。
・・・私は一緒にいる東くんが気にならないわけではなかったけど どちらかというと小川くん・マイちゃんの二人が気になって 出来ればうまくいって欲しいな、と思いながら車に同乗する。
まあ、マイちゃんから見れば私以外で知ってるのは 同じ大学である小川くんだけとなるので、 自然と彼と二人で話す時間が多くなっていた。 それを見ては東くんやユウちゃんと「いいカンジじゃん?」と囁く。
海にいくものの、泳ぎに入る人は2人だけ(笑) あとは波打ち際で波と戯れて遊ぶだけだったんだけど、楽しかった。 写真も撮ったし、浜辺を走ったり。 なんか作られた「青春」?とか思うと笑えた。
夕日を見ようと思ってたのに残念ながら水平線は雲に覆われていて見れず。 そのかわり、キレイな星空を見る事が出来た。 砂浜に小さなビニールシートを敷いて、 みんなで横になって空をしばらくボウッと見た。
隣りは知らない間に東くんだった。 少し二人きりの錯覚。私得意の妄想癖か。
さすがに帰路を考えると帰る時間となった。思い思いに車に乗り込む。 私はマイちゃんの車の後ろのシートに東くんと乗る事に。助手席は小川くん。
近くのファミレスで夕食もしてた後だったので、心地よい疲れと満腹感が眠りを誘う。 隣りを見ると東くんもそんなカンジで、ウトウトきてるし。 目をつぶる。でも、頭はまだ起きている。 前の席の二人の会話が耳に入る。
「マイちゃん今日来ないかと思った」
「どうして?」
「だって知らない人ばっかりじゃん」
「でも、小川くんも知ってるしカオリちゃんもいたし」
「楽しかった?」
「うん。みんな楽しい人たちだし、来て良かった」
・・・等など、いい雰囲気の会話が車内に響く。
小川くんは私たちが座る後ろを振り返り
「カオリちゃんも東くんも寝てんの?・・・(返事が無い) 疲れたのかな?」
私は薄目で隣りを見ると、東くんも同じ体勢から動かない。 ・・・私も寝てる事にした方がいいかなぁ、なんて判断で目を閉じたまま。
「寝ちゃってるよ、二人して」
「いいよ、寝かしておこう」
・・・今日の海の話しや音楽の話しや、 二人は私も彼もホンキで寝てると思ってか 二人だけで会話をどんどん進めていく。
本当なら私も隣りに座ってる東くんと話しでもいたいんだけど 彼は本当に寝ちゃってるみたいだし、 私が二人の間に入るのは気が引けてそのまま寝たふり続行。
しばらくして。
いつのまにか二人の会話が恋愛トークに突入していた。 小川くんは彼女に好きな人いないの?なんてフリまでしてるじゃない。
・・・ますます起きれないでしょう!(笑)
そんなふうに思いながら目をつぶってると小川くんは言った。
「オレ、マイちゃんが好きなんだ」
・・・!!おいおい!私寝てないんですけど!!?? 薄目で隣りを見ても東くんは寝たままらしい。 聞いちゃったよ。他人が告白するのをライブで経験。
マイちゃんは・・・表情とかは目をつぶっているので見えないけど困惑した空気が後ろまで伝わってくる。 小川くんもそれ以上なにも言わないしぃ。
どうすんのよ、突然告白しちゃって!
「ありがとう」とマイちゃんがいった後、 小川くんは自分の告白をフォローするように
「前からカワイイな、と思ってたし、でも話したらもっと好きになってさ」
「・・・そうなんだ・・・」
「どうかな。オレの事どう思ってる?」
「え?いい人、かなぁ。優しいし、楽しいし」
「そう?・・・そうかぁ」
なんて前に進まない会話をしている前の席の二人。聞いててじれったい。 男ならちゃんと「つきあってくれ」ぐらい言わないと!と思ってるのに、 どんどん話は告白したところから離れていく。 ああ、もう戻らないな、と思った時隣りの東くんが起き出した。 それに合わせて私も今起きたかのような演技。
「寝ちゃってた!?」なんてワザとらしかったかなぁ。 東くんはまだ眠そう。 小川くんもマイちゃんも何も無かったように「二人して気持ちよさそうに寝てるんだもん」とか言ってるし。 なんか私が空耳で聞いただけだったみたいだなぁ、小川くんの告白。 でも、人の事なのにドキドキしてる自分がいるし(笑)
地元に戻ってきて。 もう11時を過ぎていたのに、野郎どもは「これから東の家で飲むぞ」と。 私はマイちゃんに家に送ってもらう約束もあったし、 と女の子チームは解散。野郎だけで買い出しに行き、東くんの家に行ってしまった。
・・・もちろん帰りの車中であの告白については触れなかった。 私は寝ている事になっていたし。 本当はめちゃめちゃ聞きたかったんだけどね。マイちゃんの素直な気持ち。 なかなか聞いてないフリというのは、自分自身の中でツライ。 ああ、言ってしまいたい!(苦笑)
まあ、そのまま別れ、私はオフロに入って寝ようと思った時電話が鳴る。 だからぁ、うちは実家で、今は12時過ぎてるんですけど!?と思いつつも出ると案の定ヤツラ。
「南条〜いいから来い〜」と酔っ払いの声。 東くんかい。
迷ったけど。オフロに入ってスッピンだし。 でも、その楽しそうな雰囲気につい私は原チャリを走らす。
東くんちに到着。・・・う、酒とスルメのニオイで充満(苦笑) 「お、早いじゃん。まず飲めよ」と野郎4人に囲まれる。
それから。
会話は小川くんの話へ。 「どうだった?」「たくさん話したか?」とか。 私は・・・言っちゃおうかと喉まで出かかったあの告白の話をしようと思ったら 「帰りの車の中で告白しちゃったよ」と本人から先に告白された。 「カオリちゃんも東くんも寝てたけど」と言ってたけど、さすがにもうイヤで「・・・寝たふり」と自爆。 彼は「うそぉぉ、聞いてたのぉ!?」と絶叫し、 「そうだと思ったよ」とため息(笑) そして隣りの東くんは「・・・実は俺も寝たふり」だって! なんだよ、ソレ!?(笑) それからは「ちゃんと気持ち聞かないとぉ」とか 他人事だからガンガン言う状態に。 酒も入ってるからなんでも言ってオーケーな雰囲気だし。 そんな中で氷が尽きて「オレ買ってくる」と東くんが席を立ち、 「南条も付き合え」と腕を引っ張る。 「あ、う、うん」慌てて靴を履いて近くのコンビニに行く事に。
コンビニで氷を買って帰る。5分ぐらいの距離。 他愛も無い話をしていたのに「ちょっとここに座って」と東くんが途中のえん石を指差す。 ?と思いながらも言われるままに。「ちゃんと聞いて」頷く私。 「同じ大学の好きだと言ってた人はもういいんだ」「そうなの?」 「俺は南条が好きになったんだ」「はい??・・・だって、私は」 「わかってる。でも好きになったから」 彼の目は真剣だったし、別に冗談を言ってる風ではなかった。
私は。
自分の気持ちを素直に言わないとダメだろう、という気になってしまって 「・・・私も気になる人がいるって言ってたでしょ?それは東くんの事だよ」 「本当!?・・・嬉しいな」素直に喜ばれると・・・。 笑顔がまともに見れない。
知ってるのに。私が先輩も好きでいる事を。
「南条がサークルの先輩とやらを好きなのは分かってる。 でも、付き合ってくれないか?」 そう言ってくれた。 「気持ちの整理に時間がかかると思うけど、それまで待つから」と。
私は迷っていたくせに、恐ろしく簡単に「いいよ」と言ってしまった。
あてつけだったのだろうか?ハナちゃんと付き合ってる先輩に対しての。 ただその時はそれよりも東くんがちゃんと告白してくれた事実が嬉しかっただけかもしれない。
「私、先輩のこと好きなんだよ?それでもいいの??」とズルい質問もしてるから たぶんいろんな計算が知らない間にされていたかもしれない。 そういう女だ、私って。
「いいよ。待ってるよ。とりあえずオレの事も好きだと思ってくれてるなら」
そう。・・・ありがとう。
私は・・・幸せかもしれない。
私は先輩への気持ちを完全に残したまま、東くんと付き合う事になる。 氷を持って彼の部屋に帰った時は、皆には何も無かったかのように座った。
→ 過去の話。〜歩きだせない |
2000年07月27日(木) |
毎日のようにかかってくる電話に、私は自惚れそうになっていた。 東くんは私の大学に気になる人がいる、と言っていたからなおさら。 私の事だったら、嬉しいな。でも、どうするんだろうな自分。なんて、妄想したり。 ガクさんは他の人と付き合って欲しくない、なんていうけど 貴方は私以外の人ともうすでに付き合ってる事実はどう説明する気?と強気だったりして(苦笑) でも、それはあくまで私の妄想の世界であり私は一人身なんだけどね。
先輩から告白され、何が変わったかと言うと、いまだに何も無い。 今まで以上に電話が来るかといったらNOだし、 花火以外で二人で会った事があるかといえばNOだし。 なんなんだろうなぁ・・・という思いがいっぱいだよ。 というのもホンネなんだけど、今までが完全なる一方通行だった私は 今の「友達以上恋人未満」の関係がくすぐったくて気持ち良くて。 そんなにアセって関係をハッキリさせたい、とも思って無かった。 いいかな、今のままで。時々電話来てバカ話出来るだけでも楽しいし、ぐらいの気持ち。
少し臆病なのかもしれない。 せっかくこっちに向いてくれた彼を私がまた問いただす事で なんとなく背を向けられそうな気がしていたから。 追いかけて追いかけて、フラれて、追いかけないように追いかけないようにして、告白されて。 だからまた追いかけたらフラれてしまうかもしれない、と。 でも、少しは気持ちが通じた、と電話を最近ずっとかけるもののいつかけても留守電ばかり。 携帯というものも持ってないし、彼は私のPHSに電話はくれないし。 たまに家に電話があっても私が留守、とかタイミングが悪い。 ・・・考えてみれば、先輩からの告白もタイミングが悪いかも(苦笑) もっと早く気付いてくれればな、と振り返ってみたり。
→ 過去の話。〜強気になれない自分 |
2000年07月26日(水) |
何も変わらなかった。
約束して次の日にまた二人で花火をしようと大学で会う。 彼は私が誕生日に買ったTシャツを着てきた。 その姿を見た時に 私に会うという事で選んできてくれたのだろう、と 少し心の中をくすぐられる。
これこそ初めて。先輩と約束して二人きりで会う、なんて。
聞きたいことがたくさんあったのに、 重要なことは全部言い出せずいつもどおりの会話ばかり。 大学の構内より少しはなれたところまで歩く。
先輩は「南条は急に大人っぽくなっってビックリした」そう言った。
確かに。 私は髪も肩まで伸びて、 化粧もバイトに慣れるにつれ少しずつだけどするようになった。 服もいつもジーンズばかりだったのが、 時々ミニスカートをはいたりするようになった。
だけど、心は何も変わってなかった。
持ってきた花火が最後の光を放っている時に私はやっと聞けた。 「・・・ハナちゃんとは付き合ってるの?」と。 先輩は視線を下の夜景に飛ばしたままで頷く。 「じゃあ、私はどうしたらいい?」その問いには何も言わない先輩。
困ったまま、言葉を捜しているような。
全部聞いてスッキリするぞ、と意気込んで約束の場所に行ったのに 結局聞けたのは『ハナちゃんと先輩は付き合っている』という事実のみ。
私は・・・二人目の彼女になっているのか、 それともホンキのキープでしかないのか。 わからないまま、先輩のバイトの時間を迎えてしまい別れる。
家に帰ってから後悔。どうしてちゃんと聞かなかったのか、と。 元々先輩は自分のホンネをなかなか話してくれない人だ。 きっと二度と私に「スキ」という言葉をくれないだろう。 前回だって「好きな人が2人いて、一人はお前だ」としか言ってくれていない。 目を見てちゃんと告白されたわけじゃない。
妙に・・・スッキリしないのだ。自分のココロも。先輩のココロも。 どうしたいのか。私を、考えてくれているのか。
一人でいるとどうしてもいろいろ考えてしまうんだけど、 女として見てくれなかった先輩が 今は私を少しでも見てくれている事実だけでも嬉しかった。 その事実に溺れている自分もいるのが現実だった。
だからか、それ以上しばらく先輩にその手の話しを持っていけなかった。
先輩・ガクさんは私とは付き合えないのだろう。 ハナちゃんとはもう公認の仲だから。私は・・・なんなんだろう?? ガクさんは私に他の人とは付き合って欲しくない、という事を言った。 だけど俺と付き合って欲しい、とは言ってない。 非常に勝手な男だ。 そしてそんな彼をずっと好きでいる私はオカシイのかしら。
こんな中途半端な気持ちのまま、東くんに会う。 電話のノリで二人で飲もうということになったから。 場所は彼の家。 ・・・普通なら何が起きてもおかしくないシチュエーション。 二人きりで彼の部屋で朝まで飲んでいたのに、何も無い。 期待してたわけじゃないけど、なんだか気が抜けてしまった。 ただ、私の誤解がハッキリしてしまう。
というのも。
私が東くんの好きな人はユウちゃんだと思っていたことが 実は大きな誤解だったのだ!
彼が花火の時に彼女を見て「ここじゃ言えない」と言ったのは 彼女と同じ大学の人だから彼女の前で言うとバレバレになるから、 という意味だったらしい(恥)
もう、なんていうおバカなんでしょう、自分・・・。
しかも「でも、最近その人より気になる人が出来た」という。 私は・・・先輩の話をした。一応。 付き合ってるわけじゃないんだけど、でも告白された、と。 本当ならいわない方が良かった気もしたんだけど、 黙ってる事が出来なかったから。
私もその話をしてから 「先輩に告白されて嬉しいんだけど、他に気になる人もいて」と 自分の中の東くんへの思いもほのめかした。 それも事実だったから、黙っていられなかった。 「そうか」と言っただけで、彼との話はくだらない雑談へと移行。 気付くと夜が明けていた。
→ 過去の話。〜先輩のホンネ |
2000年07月25日(火) |
夏はイベントが多い(気がする) サークルでも夏休み前に、と飲み会をすることに。
みんな県外帰省者が多くて なかなか夏休みに練習も出来ないし、ということもあり 急ながらほぼ全員を集めた飲み会となる。
うちのサークルのメンバーは、 なぜか皆貧乏で飲み会といっても大抵誰かの家や どこかの施設(公民館や会議室)を安く、もしくはただで借りて 料理・酒は持ち込みで安く上げるような飲み会ばかりだった。
今回もその例にもれず、大学近くの公民館で貸し出し料はただ。 そのかわり冷房施設は全然無くて、 その中で鍋とかをやる自分らって かなり貧乏学生を地でいってるような気がした。 私はバイトがあったので、途中参加。先輩はとっくに出来上がっていた。 先輩はビール好きで、ずっとビールばかり飲んでいた。
私は最初先輩の隣りはわざと外して座る。 ハナちゃんはいなかったけど、隣りには行けない自分がいた。
それでも、気付くと向かいの席。 ・・・だってやっぱり好きなんだもん(苦笑)
離れて座ると、先輩の声がかき消されちゃって 何を話しているのかわからないのがイヤだった。 サークルのメンバーは集まった人で約15人ぐらい。 実際練習に来るメンバーと変わらないカンジ。
私はバイト後の心地よい疲れと、 先輩と一緒に飲んでる状況それだけでかなりいいカンジで酔っ払ってきて、 クーラーの無い暑い部屋を出てちょっとは涼しい玄関で酔いを冷ましていた。
そこにトイレから出てきたであろう先輩に出くわす。
「どうした?気持ち悪い??」と優しい言葉をかける先輩に 「いや、ただ暑いから」と答える私。 すると先輩は「・・・花火でもやるか?」と外を見て言った。
みんなで花火?と思いすぐ頷く私を見て、先輩は「じゃ、行くか」と手を引っ張る。
「え?」と思う間もなく、先輩は自転車のかごから花火を取り出して 「こっちこっち」と先に道路を歩いていく。・・・二人で花火??
嬉しさより戸惑いが先に来た。 私は先輩と二人きりというシチュエーションは初、だ。 大勢の中で二人で会話、というのはあっても、 本気で二人きりのシチュエーションは無い。
そう思ったら、急にドキドキしてきてしまう。
だけど、先輩は楽しそうに花火に火をつけて走り回ったりしている。 私も心を悟られないように、はしゃいで回る。
永遠にこの時が続けばいいのに、と思いながら花火に火をつける。 うちの大学は少し市街地から外れたところで、この辺の街燈は少なくて 花火もやたら明るく見えるようなところだった。 私は手持ちの花火に火をつけて、圓石の上に座りながら話す。
忘れていた。半年ぐらい前に私が目の前にいる先輩にフラれたことを。 それぐらい浮かれていた。どうしようのないぐらいに。
そんな時に先輩は私の隣りに座ってきた。 「俺さぁ、今悩みがあるんだよね」なんて いつも漫才トークの私らに無い単語「悩み」なんて言ってきた! 珍しく真剣な先輩の口調に、 私もマジメな口調で「何?答えられることなら聞くよ?」と。
内心、自分でフった女に相談持ちかけんなよ、と思ってたんだけど(苦笑)
「今さ、好きなやつが二人いるんだよ」「?」 「同じぐらい好きで、どっちが好きだとは決められないぐらいでさ」ってな具合の相談で 私は「どっちも好きって・・・二人の人に気持ち伝えちゃったの?」「女の人の気持ちは確かめたの??」と マジメに相談に乗っちゃっていた。 自分ってバカだな、と思いながら。
先輩は私をじっと見ながら 「たぶん、どっちも俺のこと好きだと思う」と言った。 「モテモテやねぇ」と軽く突っ込む私に 「一人はお前だよ」とのたまいやがる!
どうして!?今頃??
私の心はパニック寸前だった。いや、もうパニくってたと思う!
しばらく沈黙。
一人は私・・・・?もう一人は・・・ハナちゃんかな?? 冷静に判断する自分がいて驚きながらも、 出てきた言葉は「私は・・・今もガクさんが好きだよ」
そんな言葉に「ありがとう」といって私を抱きしめる先輩。 なんだか、夢を見てるのかと錯覚しそうな夜。
サークルの人が二人で消えた私らを探して、 公民館を出てきたところで私らもサークルのメンバーに合流。 本当に何事も無かったみたいに「花火してたんだ」と友達には言った。 胸はドキドキしたまま、先輩の顔もまともに見れないまま、だったけど。
私の思いは・・・報われたんだろうか?
→ 過去の話。〜夏の日 |
2000年07月24日(月) |
「みんなで花火しようよ!」と言い出したのは東くん。 いつもいつも飲み会ばかりでつまらないし、という事で 飲みに行く前に花火を買い込んで、 東くんとユウナの母校である中学校のグランドに忍び込む。
ユウナとは、私が高校の時の同級生でバイトで再会。 大学は東くんと一緒のY大に通っている女の子で、 彼女には年下の彼氏がいた。 でも、最近本当に彼が好きなわけじゃない、 ということに彼女自身気付いてしまいそういう話を聞いていたりしていた。 高校の時よりもバイトで再会した後の方が、仲良くなった気がした。
さて。
彼女は東くんと小学校・中学校と一緒だったらしく、 そういう繋がりからバイトの中でも 私と彼女と東くんと私の男友達と4人が主で そこに何人か入れ替わり立ち代わりメンバーが入ったりしていた。 今回の花火には東くんの先輩を入れた5人で 手持ちやら打ち上げやらの花火をした。
夜中中学校のグランドに忍び込んでの花火は 変なドキドキ感があって、また楽しい。 皆妙にハイテンションだったんで、会話もいろいろ飛ぶ。
私はそこでサラッと東くんに聞いた。「ねぇ、好きな人ってどんな人?」 興味があったからストレートに。 彼は私が先輩を思っていると知っているわけだし。 彼はそんな私の言葉にユウナをチラッと見てから「・・・ホラ、いるから言えないよ」と一言。 私は「ああ、なるほど」と彼の言葉に頷く。
私の解釈はこうだ。「本人がいるのに、こんなところじゃ聞こえちゃうよ」と。
そうか、彼はユウナのことを好きなんだ、と。 でも彼女には彼氏がいて、自分の気持ちなんて伝えられずにいるのね・・・なんて思ったら 他人事なのに、胸がキュ〜っとしてしまった。
と同時に、私の片思い手前のこの思いが、 本当の片思いにならないことを願った。
「願った」んだけど。 ・・・私はどうやら元々障害がある思いというものに惹かれるのか 彼が私の友達を好きでいるんだ、という事を知った瞬間に 私の中の彼への思いが一瞬だけど大きくなってしまったのだ。
「好きになっちゃダメ」と思えば思うほど、 熱くなってしまうといえば良いの? まさにそんなカンジで私は彼に笑顔を見せるのも少々ツラかった。
そんな時、 学校に隣接していた民家から懐中電灯を持ったオジさんが「誰だぁ!?」と 私たちの方に向かって走ってきたので、 私たちはバラバラと個々に逃げ散った。
私はユウナと一緒に校舎の影に走った。 走っていって、ほっとして・・・彼女と顔を見合わせて大笑いしたんだけど まるでドラマのように、 私の目から笑っているのに涙が出てしまって彼女はビックリして 「カオリちゃん、どうしたの?」となだめる体制に入ってしまう。 なんだかわからないけど、涙が出てしまったのだ。
彼のなかなか言い出せない想いと(と決まっていたわけじゃないのに) 彼女のバランスが崩れそうな恋愛と、 私の微妙な片思いとを考えた時に私は変な計算をしてしまったのだ。
「私が先に彼への思いを彼女に伝えたら、 彼女はきっと東くんに告白されてキライだと思わなくても断るんだろうな。 というか、彼女は彼のことキライなわけ無いんだけどな」・・・と。
永遠と絡み合った思いへの答えを出そうとすればするほど、涙が出る。 でも、彼女が心配そうに私に話し掛けてくれるので思わず。 「さっき東くんがユウナのことを好きだって聞いちゃって」と核心に触れる発言をしてしまう。
彼女は「・・・カオリちゃんは彼のこと好きなんだ?」って聞いて私が「ちょっとね」と答えてから 「私は東くんはカオリちゃんのことが好きなんだと思ってたよ」という。
そうか。ありがとう。でも私は本人から聞いちゃったからね。と笑う。 笑って「でも、先輩を好きな気持ちも本当で、彼への思いが本物かよくわからない」と正直に伝えた。
それから、バラバラに散ったみんながこっちに向かってきて 「ドキドキしたなぁ」「じゃ、飲むかぁ」とたのしげな雰囲気に変わる。 私とユウナはみんなの後についてその場を去った。
・・・私の思いはこの時急加速し始めたように思う。
気になってしょうがなかった。 そして彼がユウちゃんに話しかけるたびにドキドキした。 私はユウちゃんに言ってしまったのだから。 彼女は意識しないのだろうか、と不安だった。
けど、彼女はかなり大人なのか 私が話した後も知る前の態度と全然変わらなく話をしている。 「仲間」の中で恋愛(それが片思いでも)すると大変だな、と実感。 イヤ、先輩の時もサークルという「仲間」の中での片思いだったけど。
それから何度も遊びの連絡等で彼から電話がきたりして、 相変わらず長長と話をするものの 私は肝心なことは聞けずにいたし、言えずにいた。 「いつからユウちゃんが好きなの?」「告白しないの?」 言いたくても言ったら自爆しそうで、他の関係ない話ばかりで盛り上がっていた。
「自爆しそう」と思った時点で、私は片思いの症状が出ていた。 別に好きでもない人なら、応援してあげたり相談に乗ってあげれば良いのだから。 それでも彼には悟られないように先輩の話等して「私は貴方が好きなわけじゃないのよ」 といったウソの予防線みたいなものを張って、 彼の前では「先輩にフラれても一途にまだ思ってるバカ」を演じた。
・・・演じた、といえば嘘かもしれない。 本当に先輩のことも大好きだったから。
ただ、あまりにも可能性の無い恋をずっと続けていた自分に 少し疲れていたことも事実。 片思いでも「恋」は「恋」。パワーがいるものなのだ。
先輩はハナちゃんとつきあってる様子を見せながらも 私の家に時々ながら電話をくれ、内容の無い話ばかりしていた。 先輩にも聞けなかった。「ハナちゃんと付き合ってるんでしょう?」と。
先輩にしろ、東くんにしろ、一番ハッキリさせたいことが聞けなかった。 なんだかんだ言って、恐いのだ。自分が傷つく言葉を聞きたくないのだ。
私はこれからどうしたいんだろう。 ちゃんとした事実も知らないままで、宙ぶらりんとした自分のココロを これから自分一人でどうやってカタをつけるつもりなんだろう。
→ 過去の話。〜東くん |
2000年07月23日(日) |
サークルでは先輩を練習したり、話を普通に出来て楽しかった。 「普通に」というよりは「普通以上」な気もする。 変なボケの先輩と思いきりツッコミの私と、 サークル内では仲良しに見えてるのでは?とすら思った。 誰も(親友格のサトコ以外)私が先輩に半年近く前にフラれた事実を知らないから。 それよりも 先輩は1年生のハナちゃんと付き合ってるし、と周知されてるカンジだし。
私は、それでも全然良かった。楽しく会話できる関係で充分だった。 まだ片思いをしていられる関係で良かった。 告白した事を後悔しない関係で充分だった。
バイトの友達とも遊びに行くようになり、 私はたくさんの場所を手にしていた。 大学の友達・大学でもサークルの友達・そしてバイトの友達、と。
バイトの友達で大学も一緒、みたいに重複する人はいるものの、 別な空間として毎日を楽しんでいた。 サークルや教室内ではなかなか先輩の話ができずにいた私だけど バイトの友達は直接私のサークルの人とつながってる人はいないし、で お酒が入ったりする事もあり、つい話しは恋愛関係に突入する。 私もここぞとばかりに先輩の話しをしていた。 もう1度フラれてるけど、まだ好きみたいなんだ、と。 他のみんなも彼氏がいたり、好きな女の子がいたり、と 自分の世界を持ってここに集まっている。 そしてその人たちと他愛も無い話をする時間もなかなか貴重で楽しい。 だいたいその場は男女3:3のカンジで集まる事が多くなった。 バイト後にご飯に行ったり、カラオケに行ったり。遊び仲間として。 好きで好きでしょうがない人がいて、一緒に遊べる仲間がいて、 私はそれなりに充実していたのでしょう。 「彼氏が欲しい」という思いよりも「好きな人がいる事実」で良かったのだ。
最初に、大学1年の時にとある人から告白され断った、と書いた。 その彼・奥部くんは2年になっても同じクラスになり、 「友達」として付き合っていたつもりだった。 彼から相談を受けたりもした。 「好きな人が出来たんだけど、どうしたら良いかなぁ?」類の。 私は女友達としてアドバイスしてあげたりしていたはずなのに 実はそれはウソで 本当は私と話がしたかっただけの口実に過ぎない事をこの頃知る。
・・・少し人間不信になりかける。
信じて真剣に話していた自分がバカらしくて、ね。 彼の気持ちも良く分かるけど、 私の中に彼の入る余地は全然無かったのだから。
少しだけど、私の中で先輩を思いながらも バイトの仲間であるY大の東くんといる時間が楽しくてしょうがなかった。 バイトのメンツで集まって遊ぶ時に 彼はリーダーというか、「いいだしっぺ」というやつで 彼から電話でよく連絡が来るようになって、 その度に長電話をして母に怒られた。 「南条さんは女の子に声かけといて」という内容だけなんだけど、 なぜか2時間とか(笑) でも、彼は同じ大学内に好きな人がいるという話しは聞いていたし 私ももちろん先輩の事を考えない日はないぐらい、変わらぬ気持ちでいたのに そんな中で東くんの存在が「仲間以上」に膨れてきている事に気付かないわけが無かった。
こういう気持ちが「どっちも好き」ってことなのかなぁ・・・ ぐらいの考えだった。
先輩にもう一度アタックしようなんて思わなかったし、 東くんにぶつかってみようとも思わなかったから。 それは彼に好きな人がいるという話しを聞いていたからだけじゃなくて 私の彼への思いもまだまだあやふやでしかなかったから、でしょう。
それでも、彼への興味は湧いてくるし、彼といる時間は大切に思えた。 とはいえ、この気持ちを大切にいても報われない気もしたんで なるべく考えないようにしながら、仲間と遊んでいた。
・・・そう、あの日までは。
→ 過去の話。〜先輩と彼女 |
2000年07月22日(土) |
サークルでも飲み会は少ないけどあった。 試合後に誰かの家で残念会やら祝賀会やらをやる。 私はそういう空間が大好きだ。 もちろん、そこに先輩がいればパーフェクトで。
7月7日の大会後。 いつもどおり残念会が副部長の家で行われる。 東北の7月は少し日が落ちるとまだ寒い。なのに私は半袖を着てるし。 チャリで風を耐えてると、先輩が無造作に自分のパーカーを脱いで 「着たら?」って私に差し出すじゃない!
もう有頂天だった。涙が出るほど嬉しかった。
そんな自分にもう一人の自分が 「でも、もうフラれたんだよ、私」って言い聞かせる。
先輩が優しいのは私にだけじゃない。 先輩が優しいのは私が「後輩」だからだ。
・・・そう言い聞かせるけど、 振り返ってみても私以外のコにそういうことする先輩は考えられなかったし かといって、彼女がいる事実は事実(本人に確認してないけど!)で 私がカンチガイする隙間は確かになかったのだ。
だけどその日は幸せだった。 七夕に願いが届いたみたいな。 1年に1度だけ、 そういう日があってもバチはあたらないだろうな、と思った。
副部長の家では夜にビデオ鑑賞会にもなり、 皆横になりながらビデオを見ていた。 私はなぜか先輩の隣りで、同じタオルケットをかけて横になっていた。 ドキドキしたけど、すごく落ち着く体温を感じていた。 叶わない自分の思いを少し後悔したくなるような、暖かい先輩の体温だった。
帰りも・・・チャリを並べて一緒に帰る。途中までだけど。 その時間が止まればいいのに、とずっと思っていた。
後で気付いたけど。 先輩がそうやって私に優しいのは彼女であるハナちゃんがいない時だ、と。 彼女がいなければ先輩は他の女の子に優しくしちゃう人なのかな・・・と。
完璧に私は普通の片思いの状態で。 考えてみれば片思いだって「恋」は「恋」 それで自分が毎日を楽しめるのであればいいかな、と思うようになってきた。
そりゃ、 先輩が彼氏で一緒にいれるのであればもっと楽しいんだろうな、とは思ったけど 実際私は「告白する前」「告白した直後の気まずい時期」そして「今」の中で 「今」が一番私と先輩の距離が近く感じていたし、 その分楽しくてしょうがなかった。
本当に時々ながら先輩から電話が来るようになった。 内容はほとんどお願いごとが多かったけど。 「明日の心理学の出席お願い」とか「副部長の電話番号教えてくれない?」とか。 私って便利屋になってない?と思った時もあるけど、 便利屋というだけ少しでも特別なのかな?なんて おもいきりプラス思考な考え方が出きる自分がいたりした。 だって、同じ学年(3年生)の友達だってたくさんいるのに、 どうして私?って思うじゃない。 しかも彼女も同じ講義を取ってるじゃない! 彼女に出席カード出してもらえばいいじゃない!って ふと思った時は「もしかしてそういう点では彼女より上?」なんてニヤニヤしちゃうし。
・・・恋愛の対象として上に立てなかった自分を慰める言い訳にも思えるけど 私はそれだけで嬉しかったから、いいのだ。 たぶん。
ある時は 「〇〇と××(共に今やっている映画のタイトル)ってどっちが面白い?」という質問だけされて「?」と思いながらも、 当時気になる映画はほとんど見ていた自分、 面白かったと思った方のタイトルを教えると 「ありがとう。じゃ」と電話を切られた。 無いとは思いながらも 「私を誘ってくれるわけじゃないのね」なんてつぶやいてみたり。 そして次の週間に彼女と見に行く映画なんかなぁ??と思ってしまう。 こういう私の気持ちを知らないんだろうなぁ、とため息。 それでも。プラス思考の私を呼び起こして、 「電話が来るだけ嬉しいじゃん」と思い込む。 だって、うちは実家で私の部屋に電話は無い。 PHSを持っていて、電話番号を名簿に載せているはずなのに わざわざ実家の電話の方に電話してくる先輩。 ・・・母や父が出るかもしれないのに。 実際母が取り次いでくれる事も多かった。 いない時に電話があった事を母に教えられる事もあった。 先輩にとって私は「友達」に昇格しているのかと思った。
→ 過去の話。〜諦められない思い |
2000年07月21日(金) |
私は望みが無い片思いを続けていられたのは きっと自分で望みが無いという事を分かっていたからかもしれない。
私が大学2年になったという事は下に1年生が入ったということで うちのサークルにも新入生が入ってきていた。 そして。先輩の回りに新しいコ達が無邪気に群がる様子を見ているのが辛かった。 望みが無いって散々言い聞かせてるくせに、普通にヤキモチ妬くんだから。 私はフラれたけど、彼女たちはもし先輩を好きになって告白したりしたら うまく行く可能性がまだまだあるんだ、と思ったらうらやましかったんだと思う。 あいかわらずつい姿を探してしまう自分がいて、 見つけた先輩の側にいつも同じ新入生の姿を見るようになった。 すぐ気付いた。「付き合ってるかはわからないけど、彼女は先輩が好きなんだな」って。 そして先輩もそんな彼女をイヤだと思ってないだろうな、という事も。 「後輩にしか思えない」そう先輩は私に言ったっけ。 それって「子供っぽい」とかそういう意味なんだろうね。 聞いた事があるから。先輩は大人っぽい人が好きだって。 ・・・私はいつもノーメイクで冗談ばかり言ってて、確かに子供っぽい。 で、気になる彼女は1年生なんだけど、実は三浪していて私より2つも年上らしい。 実際赤の口紅をいつもつけている人だった。 そのうち、私が入ってるサークル以外の人から噂で聞いた。先輩達が付き合ってるらしい事を。 二人は違うサークルでも一緒らしいから。 思い切り嫉妬してる自分がいた。二人を見かけるたびに泣けてきた。 一度車で帰る時に二人にバッタリ会ってしまい、二人笑顔で手を振られた時は 路上運転中涙で運転が危なかった時もあったぐらい、私の精神は不安定な毎日だった。
こうなると、私はなかなかサークルに居辛くなってくる。 そんなに二人一緒にやって来る事はなかったけど、バラバラに来て帰りは一緒、という事が多いのだ。 先輩に会う事だけがサークルの楽しみというわけじゃなく、 他の先輩と話したりコートを一緒にしたり、サトコと練習したりする事も すごく私の中で貴重な時間になってるから、先輩と彼女のツーショットに会いたくないから、という理由だけでは 私のサークルへ向かう足は止める事が出来なかった。 ただ。 サークルの試合があるから、と今までは休んでいたりしたバイトに少し比重がかかり始めていた気がする。 完全に今までだと「サークル>バイト」の方程式が、ここにきて少し変わってきていた。 バイトの友達が増えた事と少しお金を貯めたいと思った事からだと分析。 少し、サークル以外での自分の場所が欲しかったのかもしれない。 今まで1年以上働いてきて、バイトのメンバーと遊んだり飲みに行ったりした事が無かったんだけど それが、高校が一緒だった人と話してバイト後にボーリングに行く事になる。 意外と楽しくて、どうしようもない気持ちを抱えてる自分を忘れる時間が出来たと思った。 皆楽しくていい人で。バイトの時には見えない素顔も見れたりして。 このあたりから私はバイトの人とも積極的に遊びに行くようになった。 確かそれはGWが終わる頃だったと思う。
いろいろな事が実は同時進行だったりする。 藤原さんと会ったり話したりしてる頃、先輩はもう彼女を作っていた。 その存在に気付いていたし、 それも手伝って藤原さんと会っていた気もする。 そして同時に他のバイトの人と遊びに行ったりするようになったのも、 確か2年になったばかりの春頃だったと思う。 私は・・・私なりに必死だったと思う。先輩の代わりになれるものを探していた気がした。 すべて自分中心な行動ばかりだったけど、とにかく本人は必死。 ただ何かをしてる事で考えない方が良い事を考えずに済むから。
そんな思いを知ってか知らないでか。 先輩は前のように優しくて、私をかまってくれる人だった。 だから聞けないでいた。「ハナちゃん(1年生)は彼女なの?」とは。 もう事実に間違い無いんだけど、 本人の口から肯定されるのがイヤだったから。 そんな私も間違いなく「自分」なんだけど もう好きじゃないんだ、と思い込もうとする自分も「自分」なのだ。 思いっきりそんな二人の私がバトってる毎日。 大学2年の春。5月ぐらいの話。
→ 過去の話。〜藤原さん |
2000年07月20日(木) |
その後私と藤原さんはバイト後にご飯を食べに行ったり 時々電話で話しをしたりして、なんとなく一緒にいる時間も増えた。
・・・私の中では。
藤原さんは一緒にいると楽しいな、程度で 「好き」を超えてくれない「スキ」なまま、話をしていた。
正直、先輩の時にはある「一緒の時間が終わる時の辛さ」とか 「電話がなかなか切れない感覚」というのが藤原さんの時はなかった。 その事に気付いた時は・・・ もう前に思った「藤原さんを好きになれたらいいのに」」という 自分勝手な考えはどこかに行ってしまっていたんだよね・・・。
そして。
また私の中で 「先輩を好きな自分」を自覚させる材料になってしまっていた。 キッカケは間違いなく私から、だったのに。 今は完璧にベクトルが先輩に向き直っているのだからタチが悪い。
そして私の方に確実に歩み寄ってくれている藤原さんに どういう態度でどういう言葉で何を言ったらいいか分からなくて・・・ 私がした事といえば先輩の話しをする事だった(!) 本当はずっと好きな人がいます、という事を話す事だった。 なんというか、すごい自分勝手な女だな、と当時も感じてたハズ。 出来れば「友達」として藤原さんとは仲良くいたかったから 二人の関係を「恋愛モード」にもって行きたくなかったのだ。
そう、私が一方的にそう思ってたのに。 彼は1ヶ月以上悩んでから私に「好きだ」と言ってくれた。 困ったけど・・・やっぱり嬉しかった。 でも、次の瞬間に「私の好きな人が藤原さんだったら良かったのに」と思った自分が素直な私だった。
「今すぐに返事は要らない。少し考えて欲しい」と言った彼を直視できなかった。
好きになってくれてありがとう。本当にそう思う。 だけど、私はまだ叶わない思いを持ち続けていたんだよね。
悩んだフリだった。家に帰る車の中、私は考えてるフリをしてた。 どんなに考えたって 先輩じゃない藤原さんにオーケーを出せるわけがなかったのに 私は「少し考えて」と言った藤原さんの言葉を正面から受け止めていた。
受け止めて・・・困ったフリをしていただけだった。
その時は必死で。 どうやってこの気持ちを藤原さんに伝えたらいいのか、考えてた。
サークルの友達・サトコにも相談した。 その時彼女に「でももう答え出てるんじゃない?」って言われた。 「カオリ(HN:私)は今でもガクさん(先輩)の事が好きなんでしょ?」って。
わかってるんだね、私のココロを彼女の方が(苦笑)
まさにそのとおりで、彼女に言われて自分でも気付いたぐらい。 本当はそう思っていた自分の気持ちを押してもらった気分だった。 私はその2日後ぐらいに電話で「ごめんなさい」と藤原さんに告げた。 「話した事があるとおり、フラれたけどまだその人の事好きなんです」と気持ちを伝えた。
それからしばらくしてから藤原さんはバイトを止めてしまった。 彼は大学3年ということもあり、研究が忙しくなったからと噂で聞いたけど。 私はそれ以来彼と会う事はなかった。
大学2年になりました。 私は4月生まれな為にすぐに20歳になるというのに 全然何も大人になって無い気がしました。 気持ちも全く変わらない自分がいたし。 自分で何の為の告白だったんだろう、とすら思えてならなかった。 そりゃ、「先輩の彼女」になれればいいな、と思ったわけだけど 最初にも書いたとおり、私は自分に全然自信が無い女です。 容姿に自信がある人がうらやましくてしょうがない!ってタイプ。 だから告白してうまく行く、なんてほとんど思って無かったけど どうしても気持ちを抑えているのが辛くて辛くて。 吐き出してしまいたかった。そしてスッキリしたかった。 そうすれば、彼への想いで悩んだり傷ついたりすることなく 穏やかな毎日が過せるんじゃないかと、とも思った。 のに、なにも変わってない。いつも彼が中心の毎日。 学校で姿を探し、似ている声をすぐ耳はキャッチするし サークルにも相変わらずほぼ皆勤賞並みに出席。・・・変わってない。 ひとつ言えば、もう告白しても1%の望みも無くなった事ぐらい? ・・・すでに告白してフラれたわけですから(苦笑)
そんな望みも無い片思いを、 どうして私は続けてしまってたんでしょうね・・・。 イヤ、「続けている」という意識よりも 「消えてしまわなかった」思いなんでしょうか? ずっと残ってしまったんですね、私の中に。
そういう時に私の前に新しいカゲが少しだけ横切ったんだけど それはサークルや大学の中じゃなく、 1年の6月から始めているバイト先での事。 1つ上の先輩で、なかなかカッコいいんだけど 私のやっていたバイトというのは、披露宴会場の配膳。 そこでバイトしてるバイトさんは総勢100名にもなる大所帯で なかなか知らない人とは話せないし、 実際名前も知らない人と急に一緒の部屋での仕事になったりする。 で、その人は私の事を知らないみたいで。 私が勝手に「結構カッコいいよ〜」って バイトの友達と遊び感覚ではしゃいでいただけなのね。 その友達にはサークルの先輩の一連の話しはしていて、 彼女は「早く新しく好きな人みつかればいいね」 なんて私に言ってくれる人で、 私がまだ先輩を引きずっている事は知らなかったんだよね。 ・・・私も言えないし。 そのバイトの先輩(と言っても仕事歴は私の方が先輩)は 私の中でバイト先の楽しみの一つに過ぎなくて、好きな人はあくまで先輩!と思って毎日を過していた。
ある日。 バイト後に帰るあの人を見かけた。 友達に「オレ今日〇〇(デパート名)に寄って帰るから、ここで」 と言ってるのが聞こえた。 私もちょうど買い物して帰ろうと思ってて、 正直〇〇は家と方向が違うけど好奇心で同じ〇〇へ私も行ってみよう、 とそんな気になってしまったのがキッカケ。 会えるか謎だったけど、バッタリ会ったのでした。 彼は身長190センチはある人で目立つし。
私から「こんにちわ、藤原さん」と声をかけると 私の事は見覚えあるらしく「あ、バイトの・・・」と 名前を言ってくれそうになりながらも、 やっぱり私の名前までは知らなかったみたいで困ってる様子(苦笑)
・・・わかってたけど、少々ショック。 一応私もバイト1年続けて少しは知られている存在だと思ってたからね。
「えと、南条(本名は内緒)です。覚えてないんですか?ショック〜」とおどけてみたりして。 彼・藤原さんはバイト中とかも無口な方だし、 ま、少し話せればいいや、と思って話しかけた私なんだけど 意外と立ち話で盛り上がっちゃって(内容は覚えてない・・・) 「ずっと立って話すのもなんだし」と地下のインチキな食堂みたいなところへ移動。 そのデパートも閉店になり、またまた近くのミスドに移動。 12時閉店のミスドも追いやられ(笑) 「じゃ、そろそろ帰ろう」という事になり、帰宅した次第。 藤原さんは絶え間なくしゃべる私の話しをちゃんと聞いてくれ、笑ってくれ、頷いてくれた。 私は彼の笑い顔に少しだけどキュンとした。 その時間だけは先輩の事を忘れていた気がした。 「またバイトで会いましょう」と彼と別れた時、 この人を好きになれたらいいなぁ、と少し思ったのでした。
・・・藤原さんでなくても良かったんだけどね、たぶん。 先輩以外の人であれば誰でも良かった。・・・今ならそう思える。きっと。
私は次に藤原さんと会ったのは当然のようにバイトで。 「この間はどうも」みたいに笑って。少し仲良くなれて。 友達は「何があったの?」と不思議そうな顔。 藤原さんは無口な方で背が高くて笑ってないとちょっと恐いカンジ。 そんな人と急に仲良しさんになってる私が不思議に見えたんでしょう。 「藤原さんってねぇ、笑うとカワイイんだよ」 と笑う私にまたしても不思議顔。 いいのだ、楽しかったあの時間はまだ誰にも言わないのだ。
その間。
私は一度も先輩と会っていなかった。サークルでも学食でも。 偶然にも会えなかったせいで、 私は先輩と藤原さんを比較しないで済んでいた。
私は、偶然に帰りが一緒になった彼に夕食を誘われる。 当然オーケーで二人で近くのファミレスに行って、 前のようにただただ雑談。 その中で彼に彼女がいない事は確認済み(笑) そして好きな人がいない事も確認済み。
私?私は・・・先輩の事は胸にしまったまま。
「南条さんは彼氏いないの?」と聞く彼に 「いたら今一緒にご飯食べてないと思うよ」と答える。
別に、彼氏がいたら他の男友達とご飯を食べに行かなくなる、というわけじゃなく。
確実に、私は藤原さんとの距離を縮めていたように思う。 その時お互い映画好きという事が分かり、 「今度映画でも」とまたまたお誘い受け お互いの連絡先を交換したりしてその日は別れる。
自分でも不思議だった。 確かに「好き」と思っていたわけじゃなかったから どんどん自分から動けたりしたんだとは思うけど、 少しでも「いいな」と思った人に自分からアプローチかけたりする事は 自分はどちらかというと出来ない人間だと思っていた。
・・・先輩に告白できた、という事実が 自分を動かしてるのかな?とも思った。 自信じゃないけど、自分も行動できるという事が分かったから。
私の最初の恋は。
サークルの先輩でした。 よくあるカンジのスタートで、私が大好きなアーティストに 少しだけ似てるな、というのが第一印象。 他はかなりいい加減な人で、まず人の名前を覚えない。 びっくりするぐらい覚えない。私はアダナがあったんだけど そのアダナだけでインプットされていて、他のデータは真っ白。 それが私だけじゃなく、他の人も全て。 それは先輩が興味が無い人のみなのか、と 私は自分に興味を持ってくれていない先輩にガッカリした記憶が。
中学・高校と恋愛とはかけ離れた生活を送っていた私は 好きな人が出来ても、ただ側に居れるだけで嬉しくて なにか自分から行動しようとか何も思わないで ただただ生きていたように思う。 それが大学1年の頃の話。
私がサークルに毎回通いつめていたのは、 サークル自体が楽しかった、というのもあるけど いつ来るかわからない、その先輩と1回でも多く会う為だったし、 その事は自分の中だけの秘密だった。 サークルの友達もいたけど、 同じサークル内という事で恥ずかしくて言えなかった。 そんな子供な片思いを私は19歳だというのにしていた。 でも、毎日が楽しくて、辛かった。
先輩の言動に揺らぐ自分のココロとしばらく葛藤。
それも初めての大学祭の時に粉々になってしまうんだけど。 ココロの中で「きっといるだろう」とは思っていた 先輩の「彼女」の存在をその学祭の夜、 先輩は今まで見た事のない笑顔で、 とある女の人と手をつないで歩いているところを 私は暗がりだというのにハッキリ見てしまい、 想像していただろう事実をみただけなのに 何も話をしていない、サークル内1番の友達の前で号泣してしまった。 何も言わずにただただ泣くだけの私に、 彼女は「・・・やっぱり先輩の事好きだったんだね」と 優しく私の側にずっと居てくれたのでした。 その時初めて、彼女には私の想いを話して・・・。 「もっと早く話してくれても良かったじゃん」と怒られました。 ・・・なかなかね。
その日から、私は先輩への想いを断ち切ろう、 という思いと戦う日々が来る。 そうして断ち切れる思いなら、半年以上も黙って見てるだけの片思いなんて きっとやってないだろうに、と今の私なら分かるんだけどね。
その日からなるべく先輩の顔を見ないように 見てしまえばドキドキが増えて行くのがわかったから、 なるべく見ないようにそうやって毎日過すようになったけれど、 なかなか私の中の先輩は消えてくれない。 ・・・どこかで会ってしまうしね。 というより、どこかで探してしまっていて。
そんな私の前に優しくしてくれる違うサークルの先輩がいて、 その人の事を好きといってる同級生もいることを知りながら 満たされない自分の思いを一瞬でも忘れられるから、 とその先輩と一緒に遊びに行ったり 大学で一緒に昼食したり、という回数が増えるようになった。
当然、 サークル内ではなんとなく私とその先輩が仲がいいぞ、 というウワサが流れる。 でも、私は気にしないフリでサークルに遊びに行ってはその先輩とも そして自分が恋焦がれて止まない先輩とも普通に接する事しか出来なかった。 サークルの友達には 「H(仲良い先輩)さんと付き合ってるの?」と聞かれるも そういう事実は実際無いし、ただ仲いいだけ、と答える。 「好きなの?」という質問にも、いい人とは思うけど、という答えしか出せず。
・・・そういう答えしか出せない自分に 「まだあの先輩が私は好きなんだな・・・」と 気付かずに入られなかったのがホンネ。 でも、その事を唯一知る友達にも言えないホンネ。 「もう、彼女もいるし忘れるよ」と嘘ばかり付いていたあの頃。 振り返ると毎日ムネのどこかで悲鳴ばかりだった日々。
時間が修復してくれると思っていた自分の思いは、 なぜか日に日に増していってそんな中で先輩はあの彼女と別れた、 なんて話をどこかで聞いちゃったから私の思いは急速に膨れていって、 抑えるのが困難になってきたのがちょうど大学1年のバレンタインの頃。 とても自分から告白なんて、と思っていた私にも バレンタインという変な力が自分の背中をドンドンと押してくるのがわかって、やっと決意。
きっとうまく行かない、とどこか分かっている告白。
しかもその時は春休みに入っていて、会う事は出来ず、 電話をする事にするもなかなかそういう話に持って行けない自分にイライラ。
それでも・・・きっと流れを無視していたと思うけどやっと「好きです」と 破裂しそうな胸を抑えて言ったのに、当の本人は「・・・誰が誰を?」だって。
忘れもしないわ、その台詞(泣)
「だから私が先輩を」と普通はいらない説明をして 先輩の気持ちも聞かなきゃ!と焦ってる私に先輩は「だって君はHとつきあってるんじゃないの?」と追い討ち。 ・・・ああ、そう思われていたのね、先輩まで・・・。 ショックでした。 自分が悪いんだけど、ショック。 その誤解だけは解かなきゃいけない、とそれだけで精一杯でした。 まともな告白というものが初めてだった私。 かなり散々な告白ながら、先輩は「次のサークル(休み中の練習時)の時に返事するよ」と電話を置く。
その日は2日後で、それまで告白した開放感と達成感でいっぱいでした。 一応バレンタインデーという事でケーキを焼いてサークルに行こう、と決めて私はその日を待った。
その当日。・・・先輩はなんの連絡も無くサークルには欠席(!) もう、泣きたい気持ちでイッパイで焼いて行ったケーキは他のサークルの人と食べたさ。 次の日のサークルの日。先輩は「昨日はゴメン」とだけ言ってやってきて 一番気になる結果は当然のように「後輩にしか見えないから」とNO。 分かっていたくせに、また泣けてきて。
帰り、そんなことがあったとは知らない先輩が 雪がガンガン降ってきた中、 自転車で帰ろうとしてる私を親切に送ってくれたんだけど その楽しそうな先輩と同じ車内にいる事がかなり苦痛でした。 家に帰ってから疲れるまで泣きつづけたけど。
私は1年近い片思いにピリオドを落として しばらくは立ち直れないんじゃないかと思うほど落ち込んで。 なんか、笑ってる自分が偽りにしか思えなかった。 どんなに楽しい時間を過しても、その時間が過ぎ一人になるでしょ? そうなるともうダメ。わからない暗闇につぶされそうになった。 だってフラれたけど、 全然先輩への思いが変わってない自分がいるんだもん。 それなのに、前まで「いいコンビ」と言われてた私と先輩の間に やっぱり少しながら変な空気が出来ちゃって、 それを感じた時私は告白した事をかなり後悔もした。
過去の事なんだけど、今までどおり過去形で書く感覚よりも なぜかその頃の自分が今の自分に舞い下りてきたカンジで(笑) なんだかドンドン気持ちが湧いてくる自分って・・・何?(謎)
閑話休題。 しばらくは普通に先輩と目も合わせられない日が続いたけど 時間って本当にすごい薬なんだな、と思った。 振られて2ヶ月後ぐらいから、少しずつだけど先輩の態度が 私が告白する前のモノと同じカンジになってきたのです。 私はそれを感じた時、トイレでなぜか泣いちゃったよ。 ・・・嬉しかったのね、すごく。もう戻れないかと思ってたから。 確かに勝手に片思いしてた頃には戻れないけど、 そうじゃなくて、告白した気まずさを克服できた事が嬉しかった。 そして、普通に接してもらえた時にまたまた実感した。 「私はまだ先輩の事が好きでしょうがないんだ」って。 ある意味悲劇なんだけどね(苦笑)気付いちゃったんだもん。 でも、さすがに親友にも言えなかったよ。フラれた事は言ってるからね。 変わらず冗談を言ったり、一緒に練習してくれる先輩に感謝しつつも そんな彼の態度についつい自分がフラれたことを忘れる自分がいて そのまま片思いを私はまだ引きずっていくのでした。
先輩にフラれて、そのどこにもぶつけられないココロを 免許獲得に使ったのは私です(笑)
はっきり言って私は恋愛の数は少ない。 今の彼に出会う前に付き合った人は2人しかいない。 けど、自慢じゃないけど過去5年ぐらいで 告白された数は10回を超えるんだな(他に自慢が無い、とも言う) これを読んで、「モテる女の言葉なんてききたくねぇよ」と思った人が 何人かいたでしょうけど、私の場合、どっちかというと器量はイマイチ。 スタイルだってペチャパイ・デッ尻。たれ目で一重だし。 そんな私でも好きになってくれる人がいる、 という自信がついたのが大学時代。 高校が女子校で、全然男の人と接する機会も無く、当然彼氏も出来ず、 大学は絶対共学!と入学したのはいいけれど、 回りに男の人がいても、ブスはブス(自爆) 彼氏なんてすぐ出来るわけが無く、 私は1年近く、片思いをすることになります。 その間に一人の男の人から告白されるんだけど、私は片思い中。 丁寧に断ったつもりだったんだけど、 ホラ、今まで告白される事なんて皆無に近くて、 結構自分でよくわかってなくて・・・その後いろいろありました(苦笑) この辺は・・・また次に。(今日書けたら、今日に)
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