窓のそと(Diary by 久野那美)
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ちょっと楽しいこともあったりしたのですが、 このところなんだか元気が出ないので、DVDを借りてみました。
こういうときは評価の不明なのがいいかなと思って、 ジャケット?の絵柄だけで選んでみました。
「フライング ハイ」という1980年のアメリカ映画です。 飛行機が結んである絵柄が気になって。
人さまにおすすめしてよいものかどうかさっぱりわかりませんが、私は見てよかったと思いました。特に最初のシーンは素敵です。 要はパロディ映画なんですが、しかもものすごく強引でチープな。 でも、気持ちよく見てました。 この種の映画は、見ることで絶対に、気分が落ち込んだり、考え込んで眠れなくなったり、過去の何かを思い出して苦い思いをしたりすることはありません。絶対にありません。 創り手の姿勢に共感できなくていらいらしたり、意図が鼻についたりすることもありません。翻って自分の生き方やものの見方を省みてしまったりすることもありません。
そういう作品は案外少ないものです。
つまり、作為的でなくて素朴で素直な作品なのかというと、全然そういうわけではありません。その上、見たからと言って、何ひとつ得るものもありません。
が。いいじゃないか、それで。と思います。 どこまでも徹底的にその道を貫ぬいているものには人を心地よくする力があるような気がします。
私は絶対創らないし創れないけど、世の中にこういうものこそ創るべきと思って命をかけているひとがいる、ということにとても幸せな気持になることがあります。
そんな作品がすごく見たくなる時ってあります。
「北国の帝王」とか、「いとこのビニー」とか、「サボテンブラザーズ」とか「くまちゃん」とか見たときも、 同じようなことを思ったような気がします。 他にもあったかな。思い出したら書きたします。
こういう作品って、ひとにおすすめする根拠がなさすぎてなかなか紹介する機会がないもので、日記に書いてみました。
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