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甘い秘密

2003年03月15日(土) 見られていたなんて

珍しく長電話を続ける彼
先に横になっているわと布団に入る

アレコレ考え事をしたり
深呼吸を繰り返したり
本を読んだりゴロゴロしたり

退屈してしまう前には
昨夜の出来事を思い出し頬が緩む
アタシは一人遊びが上手だ

体温が染込み温かくなった布団は心地良く
命一杯焦らしながら触れた体も熱い

隣の部屋で電話中の彼と相手に気遣い静かに
秘密めいたその行為に興奮していく

「・・ぁ・・はぁっ・・・」

溜息程の喘ぎの漏れに身を縮め
息を殺してオナニーに耽る

布団の下に隠された私の体は忙しい
想像を膨らます為に目を閉じる

「あぁ・・あぁぁ・・いい・・・」

堅く尖ったクリトリスを摩擦してやる
指の腹でくるくると撫で回す

「ふぅぅ・・はぁぁ・・ん・・・」

指先で優しく挟んで軽く持ち上げる
潤った四本の指先から滑り落ちるのが良い
摘んでは落とし、摘んでは滑り落ち

脱ぎ捨てた衣服を足先に感じ
下半身だけ裸の自分に気づいて照れる
恥しさは更なる興奮へと繋がり
我を忘れぬようにと規制する

自分の体は自分が一番良く知っている
私の指の動きにはかなわない

強く首をひねり深く顎を引き
声が漏れないように注意して
「いってしまう・・いく・・いっちゃう・・」
頭の中で思い切り叫ぶのだ

既に受話器を置いた彼に覗かれているとも知らず
ガクガクと体を震わせて
こっそりと一人で深く絶頂を向かえる

それでも足らずにぬるぬるの性器を弄び
魚のようにビクンビクンと跳ねながら
「もう一度」なんて考えて指を滑り込ませた

この後に写真を撮られながら
オナニーさせられるとも知らずに今度は指を






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2003年03月07日(金) 肌が裂けても良いの私

続けざまに打たれた尻が熱い
暗闇の中、小さなランプに照らされ
ぽかりと浮き上がった赤いお尻

姿見に映された私の肌は
冬だというのに汗が滲み生々しい

痛い、やはり痛いのだとても
連打されて痛くないわけがない

少しの恐怖と痛みが体を硬直させ
脇の下や背中がじわりと濡れ始める

ぶたれる度に声を上げて体をよじり
もう嫌だ沢山だと嘆く自分と
次の刺激を欲しがる自分が頭を悩ませ

鈍い痛みに包まれた尻に
容赦なく鋭い痛みが加えられ

嬉しいのか哀しいのか考えようするうちに
またパァンと大きな音が鳴り

私の気持ちが音に傾き
その音に感動する自分に気づく頃にはまた
じんじんとした痛みに泣くことになるのだ

頭の中はフル回転なのに空回りしている
夢で全力疾走しているのと似ている

脳がショートするまでは
打たれ続けるコトを望んでいると悟る

しつこくスパンキングをせがんだからか
「僕の手の平がもたないよ」と笑い
ダーリンがギブアップしてしまう
「これ以上すると痣になってしまうよ」
熱を持った尻を撫でて心配している

四つん這いのままベッドに顔を埋め
お尻をより高く突き上げて私は言う

「ベルトを使って」

驚きが二人の間に沈黙を生み
張り詰めた空気が私を突き刺す

私はエスカレートする自分を許した

彼は一線を越えるべきか迷っている

両手で尻を鷲掴みにして目を瞑る
「ねぇ・・アタシ・・こんなに濡れているの」
消え入りそうな声で告げ、ゆっくりと陰部を開く

心臓がクチから飛び出てしまわないよう
頭を一層深くベッドに沈め
少しずつ垂れ流れる愛液を意識した

彼がクローゼットに手を掛けた頃には
言葉で説明できない感情に圧迫され
興奮からか少しだけ体が震えていた

掌とは全く違う痛みと音と
私の中を掻き回す温かい指の動きと
彼の強い口調とそれに続く私の告白と

寝室に凝縮された全ての出来事がいやらしく
私はといえば、発狂寸前のような状態で
死ぬほど満足なオルガスムスを体験した






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