針の裏
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彼は夜にバイトをしていて バイトの日には、休憩の1時半〜2時くらいに電話をくれるんだけど 出入りの業者が来る時間が変わって 明日から休憩がもっと遅くなるらしい。 眠る前に、彼の声を聴けなくなってしまうかもしれないな。 残念だな。 別れを惜しんで、彼が2回電話をくれた今夜。
昨日、海老蔵のドキュメンタリーを見た。 女性問題で週刊誌を騒がせているイメージがあったから、今まではどちらかといえば好きではなかった。 でも、食わず嫌いだったかもしれないな。 どんなに繊細でも、葛藤しているとしても、豪放磊落という言葉がぴったりに感じた。
それまで否定したり受け入れなかったりだったものごとでも、必要と感じたり納得できたりしたら、自分の中にすんなり落とし込める素直さと柔軟さが良かった。 好ましく、羨ましい。
『紅葉狩』で姫から鬼に早変わりするところ、両の手で顔に線を描いたり、舌を赤くするために塗料を舐めたりしていた。 こういう裏側を垣間見ると、俄然興味が湧いてくる。
歌舞伎を、観てみたくなった。
夜に1時間半くらいかけて髪を切った。 おへその上近くまであったので、10センチくらい切ったかも。 それでも胸くらいだ。 おだんごがだいぶ小さくなったよ。 さすがにきれいに内巻きにはならないけれど、けっこう小器用で上手いと思う。散髪。
夏に結婚した友達のために、女子5人で夜ごはん。 いまひとつ盛り上がれなかったのは何故だろう。 苦手な子が向かいに座っていたからかな。 今日主役だった子が、いつもより話に混ざらず冷静な態度だったからかな。 それにしても、年を重ねる毎に、愛想笑いや嘘をつくことが不得手になってきた。 必要な時もあるのにね。 削ぎ落として、そのままそこに置いてきてしまったよ。 なんでみんなそんなに笑ってるの?何がそんなに楽しいの?って前よりよく思っている気がする。 最近低迷調で、気持ちが落ち気味なのかな。もしかして。 心があまり動かないかんじ。振れ幅が狭くなっているかんじ。 テンションを合わせなきゃと思わなければ、もっと楽しくなるんだろうな。 元々は楽しいであろう場だ。 もっと動け、心。
彼といると、すごく楽だし、楽しい。 でも時々、ものすごい・・・なんだろう、あれは。淋しさ、か、わかってあげられない深い悲しみみたいなものを彼の中に感じて、一瞬のうちに闇に覆われたような、絶望的な気持ちになることがある。 どうしたらいいんだろう。抱きしめたり撫でたり言葉を投げかけたりするけれど、気持ちはとても悲しくておろおろしているばかりだ。 最近は、相手を想う気持ちにあふれてそれをお互い伝えっぱなしなくらい、あったかいラブモードなのに。 ときどき怖い。 努力を、怠っている、かな。 彼の気持ちに、言葉に、甘えすぎかな。
彼と、一ヶ月ふたりで自由に過ごせるならどうする?という話をしてプチ盛り上がり。 彼は、日本を転々としたいと言っていた。 私は沖縄多めがいいな。 いつもの夜の電話にて。
きょうは、1ヶ月休んだ職場に復帰。 となりの部署?のボスに「久しぶりだね。大丈夫?」と声をかけてもらうなど、意外な人からも言葉をもらえて、単純に嬉しかった。 人のあたたかさに触れたね。
深夜には、友達がエキストラで出演したドラマをチェック。 いい位置でたくさん映ってた!!すごぃ。 キャバ嬢役。
マネージャーさんが送ってくれた資料が手元に届く。 彼が以前演技する時について言っていたことを思い出しながら、台詞を目で追ってみた。立ちあがってくるまで何度も。 今までと違うかんじがした。 ちらっと触れたこれが演技のはしっこならば、私は今まであまりに自分の枠にはめたがっていた。 予想できない演技をしたい。奇をてらうという意味ではなくて、「そうくるってわかってた」なんて言われない表現を。 私はからっぽ。
先月初めから事情により仕事や事務所を休んでいた。 明日から仕事復帰。 もっとだらだら休んでいたいという気持ち7割、社会復帰して生活に規律が欲しいという気持ち3割。 シフトを週3にして働けたら、望む状況に近くなると思うんだけど、それじゃ生活に差し障りがあるから、復帰する以上はもっと働かなきゃ。 自分を甘やかしたらきりがないし。
人と接したいな。 面倒でもあるけれど、接したい。 約1ヶ月の間、前半は母、後半は彼氏と、それぞれたくさん。 あと、父とマネージャーさんと職場の人3人にちょこっとずつ。 知っている人と過ごしたのは、そのくらいだもん。
人と会わず、ニュースもあまり見ずで過ごして、自分がいかにからっぽかわかった。 否、からっぽではないのかもしれないけれど、自分の中身を引き出したり増やしたりするためには、いかに他者という刺激が大切なのかということを感じた。 今の私は、自分の中から湧き上がってくるとか、自分の中にあるものを考え練るとかいうことがあまりないみたい。 一人で時を過ごすのは好きな方だけれど、こういう意味では、一人は淋しいし、つまんないな。
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