薔薇園コアラの秘密日記

2017年12月25日(月) 芋焼酎を飲むおじさんへの偏見

 タイトルの通り、偏見を持っております。

 芋焼酎を飲む私の知り合いのおじさんの大半が、実際に大酒のみで言葉使いが雑で下手にセクハラでからんでくるし、とにかく声がでかくてがさつ! で、酒癖が悪そうに見える人が多いのです。(←な人が多いってだけの話ですけどね)
 
 不思議と麦焼酎を飲む人に対してはあまり何とも思わないことが多く、内心、麦焼酎をオーダーする人はちょっとインテリ風でお洒落かな? というおかしな先入観まで持っています。

 芋と麦のどちらの焼酎になさいますか? とお店の人に聞かれて、すかさず「芋!」って諸手を挙げて答える人に対しては、正直なところ、その宴席ではちょっと距離をおいてしまう傾向があります。(←一応、大人の対応で不通に接してますが。)

 実際に、「僕は違います! 絶対に麦焼酎派です!!」 という私の知人はまぁ本当に稀有ですね。麦焼酎のボトル、じゃんじゃん入れてください!っていう人なんて実際にはお目にかかったことないです。

 先日の朝刊に嵐山光三郎さんのエッセーがあり、どこかの芸妓さんは「芋を飲んだら身体が臭くなるから飲まない」というのを聞いた、と書いてあった。

 芋焼酎を好んで飲む人の近くにあえて好んで行かないからそんな匂いまで嗅いだことはないけど、芋焼酎のあの匂いなら芋臭さが残りそうな香りはするわね。

 まぁ、つらつらと説得力のない偏見だけど。100%の私見。

 ビールの後に、じゃぁ次は、一杯だけ芋焼酎のお湯割りを飲んでみようかな、という人は許す。



2017年12月23日(土) ウールのパンツスーツ

 今年の秋に、地味目のパンツスーツを新調した。紺がかった色合いの生地に水色のストライプが入り、こっそりとお洒落感があって目立つ。←地味でも目立つ私って……よっぽどだねぇ。(笑)

 ウール95%で、店頭で見たときはパリッとした素材風で、試着してみると脚長効果のあるデザインでもあり、ちょっと痛かったけど、大枚をはたいて買うことにした。

 ただ、ウールのスーツというのは、本当に皴になりやすい。一日着たら、パンツは必ずズボンプレッサーにかけないといけない。一度、温泉宿泊があった際には、敷布団で寝押し(←もう死語かもしれない)をしたくらいだった。

 ウールのスーツはこんなに手入れが大変だとはつゆ知らなかった。でも、手入れをするうちにこのスーツだけは別格で、普通に着こなしているジャケットやボトム類とは全然扱いと思い入れが違うことに気が付いた。世話のかかる子供ほど愛おしいみたいな感じ。

 年配男性との会合が多いので、パーティでは紅一点を強調することもあるけど、サブの立場のことも多いのでこのスーツは本当に重宝している。 

 ここ3ヶ月弱で、いろんなシチュエーションで出かけることがあったので、本当によく着た。これからも丁寧に扱って長く着続けたいな。



2017年12月16日(土) 偲ぶ気持ちを託して

 年の瀬の忙しい時に限って、パソに向かって何か書きたくなってしまいます。やらないといけないこと、山積みなのに。

 ・ ・ ・ ・ ・ 

 この秋から、大切な人が何人旅立っていったんだろう。
 何度も葬儀に参列した。近い知人の時には通夜の受付の手伝いをした。
 優しかった叔母もお別れすることになってしまった。

 地元では出棺の後、お持ち帰り用の小さな菊の花束が用意してある。
 私は家のリビングのテーブルにその頂いた花を飾ることにしている。そして、こまめに水を替えて、なるべく長く花が持つように少しずつ手入れをしている。

 本当は超がつくほど不精なんだけど、こういうお葬式のお花には、故人の魂が宿っていて、しばらくは花の精霊として私の傍にいてくれていると思うから絶対に粗末な扱いはしたくない。

 こういうふうに、お下がりのお花を愛でる気持ちが持てるようになったのも、両親、義両親共に他界し、近い存在の知人が亡くなるようになってから。 私もそれなりに年を重ねて、その人の生きざまに敬意を表したり生前のご厚意に心から感謝できるようになったからかもしれない。

 今朝もふたつの花瓶の水を替えてきた。
 大切な二人の故人を偲びながら。

 



2017年12月15日(金) ズボンプレッサー

 今年の秋に、紺地に水色ストライプのウールのパンツスーツを新調した。

 何かとスーツ姿で会合に出ることが多く、ジャケットは何着かで着まわしているけど、ボトムが揃いのパンツスーツのほうが自分に似合うような気がする。太めでもすらっと身綺麗に見えるし、特に男性の中に入って目立ちたくないとき(?)などにちょうどいい。

 シルクやポリエステル混紡の生地は光沢もあっていいと思うけど、今回購入したスーツは、ウール95%のもの。

 ただ、ウールのパンツなんか一度穿いただけで、座り皴がつくわ、膝が出るわで気になってしょうがない。雪の日なんか、裾を長靴の中に入れて出歩いたりすると、裾まで皴っ皴になってしまう。

 その都度、アイロンをかけて手入れをしないといけないから、面倒な素材のものを選んでしまったと深く後悔。しかも決して安くはなかったのよね。。。何としてでもきれいに手入れをして着こなさないと。

 そんなこんなで、部屋の片隅にしまってあったズボンプレッサーを引っ張り出して、久しぶりに使ってみた。すると、あのヨレッとしたパンツが、あっという間に元通り。ぴしっときれいに折り目がついた。

 ほんの数分のプレスでお手入れのストレスが吹っ飛んでいきました。めでたしめでたし。あと2〜3回着て、年内にクリーニングに出すことにします。
 

 ・・・・・

 私は、意外とスーツ姿の男性のスラックスの折り目を厳しくチェックしている。言わずもがな、ズボンの折り目にはその人のお人柄が顕著にあらわれている。

 年長者の方は、アイロンやクリーニングのタイミングなど、内助の功かもしれないけど、お手入れを奥さんに頼むタイミングも、その人の身だしなみに対するこだわり次第であろう。

 台湾に単身赴任中のうちのパパさんは、会社で社服に着替えるからスラックスを穿いているのは通勤の往復だけだけど、二週間ごとにクリーニングに出していると言っていました。

 一緒に暮らしているときは、私と子供らの身支度だけで精一杯なのでパパのことまで構っておれず、二人で出かけてからパパのズボンが皴皴だとブーブー言ってましたっけ? あの当時から比べると、パパも自然と自分の身だしなみに気を遣うようになったのでしょうね。



2017年12月13日(水) 二次会に集う

 日曜日の夕方、公民館で村の忘年会があったんだけど、二次会の流れでみんなが社務所に来てくれた。総勢15名くらい。

 お下がりのスルメをお神酒に浸しておいて、みんなが来てからさっと炙ったら、いい具合に柔らかくなって、大好評であった。

 ビールはたらふく飲んできたようなので、お神酒の立山をコップ酒にして呑み始めた。燗をするためにバタバタと台所に出入りするよりも腰を落ち着けて飲めるようにと、みんな冷酒で飲んでくれる。

 今回は、柚子の皮を指で剥いて、きれっぱしを入れた。
 その柚子というのはありがたいことに、どなたか参拝客の方がご神前にお供えしてくださった物をお下がりとしてみんなで頂いた。
 
 柚子の香りが高くたち味もまろやかになってとてもおいしい。本来の立山の味もおいしいけど、ちょっと一工夫したアレンジ酒を飲むのもまた楽しい。

 わいわい遅くまで飲んでいた。何を話していたかも記憶にないけど、とにかく楽しいお酒だった。

 翌日は仕事ということで、みんな三々五々帰り始め、残ったのは子供のころからずっと一緒だった幼馴染二人。玄関先までお見送りに出たら、夜風が気持ちよかったので、そのままアルコールを抜きがてら徒歩10分ほどのところにあるコンビニまでわいわい歩いて行った。

 昔の思い出話をしながら、50年前にタイムスリップ。
 子供時代に、夕陽を見ながら遊んだり、一番星見つけ! とか、虹を見てはしゃいだりとか。いまだに自然の中で天真爛漫でいられるのは、彼らと幼少時代をピュアな気持ちで過ごしたからだと思う。私の人格形成のもとになった彼らの存在に感謝の夜でした。 

 



2017年12月05日(火) 見知らぬ親切な方へ

 ここの日記の存在をすっかり忘れるほどご無沙汰しておりました。
 FBはスマホで文字を打っているのでなかなか思ったようには文章にできないので、久しぶりにパソに向かって文章を書きます。

 ちょっとした近況をご紹介。

 気温の変動の激しい日。新幹線に乗って他県に出かけたところ、帰り際に、右耳のピアスがないことに気が付いた。終日いろんなところを歩いたので、どこで落としたか見当もつかない。

 20年以上も前にパパに買ってもらってずっと愛用してきたピアスだったから、それ相応にショックで出先だったけど、しばらく独りで放心してしまった。

 片方だけになったピアスを見るのは、本当に忍びない。もう二度と身につけることはないだろうけど、丁寧にティッシュに包んで鞄の奥に入れて帰路に就いた。

 結論を先に言うと、新幹線駅の駐車場の運転席の下に落ちていた。雨水に濡れて街灯の灯りできらきら光っていて、遠くからでも、ものすごい存在感で私の目に飛び込んできた。

 駐車場で車を降りるときに、マフラーを巻き直したので、きっとその拍子に耳に引っかかって落としたのだろう。

 ただ、失くしたピアスには、ちゃんとキャッチ(耳の裏からつける小さな留め具)がついていたのだ。ただ無造作に落ちていたのではなく、そこのアスファルトの上にきちんと置いてあったのだ。

 私の記憶では、隣は金沢ナンバーのセダンだった。
 多分、助手席に乗り込もうとした連れの女性(だと思う)が、件のピアスが落ちているのに気づいて、小さなキャッチも探してくれたのだと思われる。そしてピアスにキャッチをはめて、持ち主の私が気付きやすい処に置いてくれたのだと思う。本当に有り難い親切をしてくださった。

 きっとその女性も、片方のピアスかイヤリングを落として、女性特有というか、女性にしかわからないこの手の落胆ぶりを幾度となく経験されているのかもしれない。

 とにかく、何方かは存じ上げませんが、その心根のお優しい、金沢ナンバーのセダンの助手席に乗ってお帰りになった方に、この場をもって心から深くお礼を申し伝えたいと思います。

 駐車場でその方の横のスペースが空いていたのは偶然だったかもしれないけど、私としては運命のめぐりあわせだったと思いたい。決してお目にかかることはないとは思うけど、ずっとその方の親切は語り継いでいきたいと思う。

 この喜びと幸せを私の心の中だけ終わらせるのではなくて、誰か次の人に繋いでいけたらいいな。
  


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祐子 [MAIL]

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