春の日記 DiaryINDEX|past|will
「白骨山河」と同じ人から送られてきた本。若い人に読んで欲しいという話なのでさっさと読めとせっつかれる(苦笑)
こういうのが面白い、と言ってしまうとやはり不謹慎だろうか。それにしても再現写真の端午の節句レシピ「飛行機メンチボール」「軍艦サラダ」「鉄兜マッシュ」はインパクトがあります。当時の婦人雑誌に載っていたレシピが中心だけど終戦間際はなかなか破綻しております。それでもこういう雑誌は出ていたのね…。ちらりと聞いた所によると祖母などは胃が弱くて芋とかよく食べれられなかったそうで戦下のレシピも地方の事情にもよっていろいろ異なってくるようです。あいかわらず昔の話を聞くのは面白いです。
母が資料から近隣に住む巡拝ツアー参加者を拾い出して訪ねたことがあり、その方から貸していただいた本。著者サイン入り…。母の叔父にあたる人は泉兵団でレイテで亡くなったのだけれどこの本は玉兵団でルソン島のお話。そもそも生まれからして著者は金持ちだし優雅な学生生活を送って階級も少尉相当あるし戦後もそれなりに恵まれてるし何より生き残ったと言う点で大きな違いはあるけれど。…母の叔父は「人の嫌がる軍隊に志願で出て」きた下士官候補生。最終の階級は一階級特進で曹長。
「歳はとりたくないものだと、したり顔で言う人もいるが、私はそうは思わない。歳だけとって、忘れることもできないのでは、どんなに辛く、苦しいことかしれないのである。」とはまえがきの言葉。私が会ったことのある母の叔父にあたる人(フィリピンで戦死)の戦友の方は、いろいろな当時のお話を聞かせて下さった時に、頻りに「懐かしい」という感慨をもらしておられたけれど。「生きていたから、経験している。経験したから記憶している。そう考えるのは危険だということを、この仕事をしていてつくづく思い知った。」というのもまえがきの言葉。
今度は写真がランダムでカラーと白黒になってる(苦笑)あいかわらず変わった観点から変わったものを手に取る人だなと。こうして写真に撮って本になってる姿を見ると面白いと思うけど例えば自分なんかが同じモノを同じように工夫したところで多分安っぽくなってしまうんだろうなとも。センスは重要ですね…。
引き続き軽い読み物。やはり雑貨や骨董の本は紹介写真がフルカラーでないといけないと思う。この本は途中から白黒写真になっていたので残念。でもこの人の買い物の趣味はなかなか面白い気がする。興味のないものもあれば、欲しいものもあってそこそこ面白い。
気分が腐っているので何となく軽い読み物を。雑貨の紹介はカラー写真が多くないとね。海外のスーパーとか文房具屋さんは確かに楽しいと思う。デザインとかいろいろ好き…。あ〜またどこか行きたい…。
春
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