度々旅
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2006年03月20日(月)

 インドから帰ってきてから、ヨガやってて前よりなかなかいい瞑想ができてます。なんだかんだ言って、結構穏やかな気持ちで過ごしている証拠なんだろうなと。
 英語の勉強なんて思いながら、旅中に会ったフランス人とメールのやりとり。かつては、ネパリーとのやりとりで、果たして会話が成立しているのか、お互いの語学力に疑問だったけれど、今回はなんとか成立しているようだ。日本人の人達からもメールが来て、彼らはすでに国内18切符をそれぞれ満喫しているとのこと。そうか、そういう季節だったわ。
 ネットで少しだけ仕事探しするも、すぐ飽きた。
 父が来月タイに遊びに行くらしい。ということで、たった20バーツ餞別にあげた。この20バーツ、ガンガーのそばで乞食ババからもらった。もらったというか、20ルピーと交換してあげた。インドでは最近、サドゥーのことをババと言うらしい。ババとはお金を交換した後ガンガー沿いで本を読んだ。かつてヒンディー語をちょとばかし習ったけれど、いまや文字しか覚えてない。けれど、文字を知っただけで、今回の旅はだいぶラクだった。バスに乗るのも、行き先を人に聞かずにわかるってすばらしかった。ババといえば、リシケシというガンガー上流の町にも行ったのだけれど、ここはキレイすぎて、暇だった。インド人にあまり声をかけられず、私の宿は私が泊まった日にオープンってことで、他に客がいないし、ツーリスト達はあたしの宿近くにはあまりいなくて、山と川を見てあと何もすることがなかった。で、そんな場所で唯一私が戯れたのも、乞食ババだった。
 乞食ババがガンガー沿いで、焚き火をしててチャイを飲んでたんだけれど、あたしにまでチャイをくれたよ。それも、ババの飲みかけを。もちろん、飲んだ。
 こんな感じで、日々の日記に混ぜながら、ちょっと旅を振り返りましょう。


2006年03月17日(金)

 気づけば、インドから帰ってきて10日以上経ってしまいました。帰ってきてすぐは、ここエンピツで、いろいろ書こうと思っていたのだけれど、インド呆けが抜けず、ぷらす元々の怠け性が出てきて、働く以前の生活に戻り、ワンデーワンスウィングってな感じで、今日は洗濯した、今日は役所に行ったと、牛歩のような日々を送っておりました。
 ここ10日くらい、とことんだらだらしたー。久しぶりにだらだらした。しかし、かつてのだらだらは、常に研究のことがあり、そしてだらだらしつつも、やることはたくさんってことからの逃避のようなもんだったので、焦りばっかりだったけれど、この度は、仕事探さなきゃってことはあるとして、特にやらねばならないこともないので、精気のない生活に身を委ねてみた。
 帰国直後、研究室で室員をやらないかという先生からの連絡があり、遠いし安いけれど、こんなに気楽な仕事もないとかなり迷い、そのおかげで、インドの余韻はあっさりふっとんだ。結局断り、それから、はて何から始めようと思い、ちょっと立ち止まり、だらだら生活に突入した。その間考えることといえば、ああ農業やりたいなだったり、ヨガをもっとちゃんとやりたいなだったり、夏が恋しいなあと思ったり。もしかして、一番あってた仕事ってテキヤじゃない?なんて思ったり。
 私は、インドへ旅立つとき、お金以外に私を拘束するものは何もなかったはずなのに、openチケットで旅立てず、その上今までよりも短い期間で旅立った。向こうにいる間は、やっぱり帰るところは日本なんだなあって思ってた。向こうにいる間、大好きだけれど、やっぱり自分は向こうの文化にとって異物なんだなあと思ってた。異物だからこそ、心地良いんだなと思った。けれど、自分が生活する社会において異物になることはやっぱり怖いし、できないと思った。その気持ちが、私と社会を結びつけているものだろうと思う。そういうマイナスな気持ちで社会に再び戻るのは嫌なので、まあ、とことん何もせずに過ごして自分を観察していたわけだけれど、どうやら、ちょっとは速度を戻せそうな感じがしてきた。
 
 


こげんき |MAILBBS

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