2005年11月23日(水) |
祭り,そして祭りのあと |
今日は出勤日. ウチの会社は勤労を感謝してはくれない.
19日に自衛隊音楽まつりに行ってきた. 見せ所をわきまえたエンターティメントって面白い. ざっくりと印象を言うと 自衛隊音楽隊はメロディ上手 米軍音楽隊はリズム上手 と思った. 自衛隊の方はフレーズを朗々と歌い上げ,聞き惚れさせるのが巧い. 米軍はリズムで観客をノリノリにさせるのが巧い. (細かい感想はまたいずれ)
・・・さてその同じ日 帰宅後に,会社の同期数名が集まった飲み会の二次会へ参加することになった. 他の参加者と合流していざ二次会へ,というところで飲み過ぎたメンバーの一人I君に異変が. 危機を感じた皆が抱えて彼の家へと運んだが,その途中でリバーススイッチON. 立つどころか意識も危ういI君. 車で彼を自宅まで運ぶことになったのだが,飲んでないのは私だけ. 初教習以来のドキドキドライブを味わうこととなった. 結局そのI君を部屋に連れ帰ってから約2時間,友人4人と一緒に介抱に専念. (たまたま素人の対処でも回復したから良かったものの,本当は救急車を呼ぶべきだったのかも) 自分の部屋に帰って気が付けば,既に昼間の余韻は遥か彼方.
長い一日であった.
紀宮様ご成婚に沸いた本日今日この頃 私が気になるのはあの人の免許の名前. 入籍を機に変更するんだろうけど 一体今まではなんて名前が書かれていたのだろうか.
なにはともあれおめでとうございます.
月曜ミステリー劇場,横山秀夫原作『深追い』を観た. ポケベルが重要なファクターなんだが・・・う〜ん,今時ポケベル愛用者っていうのはやっぱりちょっと違和感がある. (パッと見「万歩計?」と思った) 携帯メールの方がむしろ自然だったんじゃないか. 同じ放送枠の『第三の時効』シリーズはかなりアレンジ上手だったし,もうちょっと現実的な設定にしてみてもよかったのになー.
携帯は覚束ないしテレカにすら嫌悪感を持つ探偵・沢崎シリーズがもしもドラマ化されたとしたら,同じ違和感に悩まされるんだろうなぁ. テレカも小銭も持ってなくて電話がかけられないなんて,2005年の日本ではなかなかお目にかかれないシチュエーションだ.
先日親戚が集まる機会があり,ちょっと改まった服を着た. 気を抜いたつもりはなかったが,スカートの後ろファスナーが半開だと妹が指摘してくれた. 「裏社会の窓」と命名する.
さて以下は本当の社会の裏側のお話.
先日私が所属するサークルの発表会があり,夜は打ち上げがあった. このサークルには,大学入学以来の付き合いになる友人がいる. 地方紙の記者をしている彼は,何かと地元の裏事情にも詳しい. というか,嫌でも詳しくなる. (ワルイ人にも顔を知られてしまったため「夜道が怖い」とのこと) 今年は彼にとって“選挙違反の年”だったらしい. 平成の大合併やら何やらで,2005年度は選挙が多ければ違反も多く,かなり振り回されたと聞いた. 春からほとんど休み無しで,サークル活動の時間はなんとか捻り出していたようだ.
で,具体的に違反ってどんなこと?と問うたところ,選挙ボランティアへの“お手当て”が多いという. やはりゼニカネですか. その受け渡し方法は,例えば・・・ 夜中に玄関口に長靴を出しておき,その中へ忍そっとばせたり (サンタクロースか) 夜食のおむすびの中へ具として入れたり. 古典的といえば古典的. おむすび戦法なんて,まんま「越後屋とお代官様」的発想である. しかし,そうしてお金をつぎ込んだ相手の口から違反行為が漏れてしまうのだから世知辛い.
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そんな新聞記者の話を聴いた後に読んだので 『クライマーズ・ハイ』(横山秀夫) はしみじみとしてしまった. 報道とは何か? 全国紙と地方紙それぞれの役割とは何か? (あるいは大企業と中小企業,と置き換えられるかもしれない) 組織で働くとは,部下を持つとはどういうことか? ・・・等の多くのテーマを鋭い言葉で問う小説. そんな重い部分はさておいて,カッコイイ男たちのせめぎ合いを描いたエンターティメントとしても読める. (主人公の後輩,硬派な佐山と生真面目な神沢が私のイチオシである)
この本を読んだ次の日からは,お父さんに優しくなれる・・・かもしれない.
(12月3日追記) ↑の友人と『クライマーズ・ハイ』の話をした. 小説のモデルとなった新聞社は,実際にかなり人間関係が難しいところだと言っていた. あんな時代劇のような権力構造が実際の物だとは.
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