先日，某巨大掲示板で沢崎シリーズのスレを発見して以来，沢崎熱が燃え上がってしまったため
『そして夜は蘇る』『私が殺した少女』
を再読中．

この作品はタイムスパンが長い．

一作目『そして夜〜』の作中時間が恐らく1984〜85年．
ヤクザ・橋爪がカラオケで『ワインレッドの心』を歌って
「クラブで歌うと若い娘にもてる」
と言っていることから判断．
（この曲のシングル発売が1984年11月下旬）

その次の『私が〜』は，↑の作中の事件が
「2，3年前のあの事件」
だという表現があるので1986〜1988年．

次の『さらば長き眠り』では
沢崎の元パートナー・渡辺の起こした事件の経過時間が，『そして〜』では「5年前」となっていたのが「13年前」になっていたので，1992〜93年．

およそ10年間にこの3作しか無い（同シリーズの短編集は出た）．
しかも作中時間は概ねリアルタイムで流れているので，主人公はもはや中年期の終わりすら迎えようとしている．

これだけ時間が経てば，社会風俗も変わろうかというものである．
それをなにより表しているのは，「電話」．

一作目では，ある大企業の社長の車に車載電話が出てくるものの，もちろん固定電話と公衆電話しか出てこない．

二作目でテレカ登場．
10円玉があっても電話がかけられないと沢崎ぼやく場面があるので，どうもテレカ式電話が普及し始めた時期らしい．

三作目で沢崎もようやくテレカを手にしている．

こうなると気になるのが携帯を持つか否かであるが，最新作で案外あっさりプリペイド携帯を手にしている．
テレカ電話に反感を持ったくらいの男なので，当然自発的に持ったのではない．
案の定使い方が判らない・・・．
ひょっとして次回作ではついにネットの世界に足を踏み入れるのだろうか．
ダイヤルアップだったりして．

寒中お見舞い申し上げます．
今年は年賀状を思い切ってさぼったら
大学の恩師，それも本当に尊敬するセンセーから年賀状が・・・．
あわわわわ．

前回の日記に書いた漢方は，結局少し割安なものから始めることにした.
800ccの水を400ccになるまで煮詰めて，3日間で飲み終わるようにする.
セロリとレタスを煮詰めて甘茶で味をつけたような風味．
いずれ慣れるかもしれないが
この味が平気になった自分なんて嫌だ.
食前の摂取を勧められたが，食欲を減退させる味である．
朝飲むと，昼まで口の中に残る．
しかも台所に置いておくと，換気扇がこの汁の匂いを吸って玄関に吐き出すので
毎日帰宅するとドアを開ける前からほのかに匂う．
外に匂いが漏れてるってことは・・・もしかして公害か？
1週間目にして早くも止めたくなってきた（涙）．

年末，阿呆のように本屋で本を買った．
さらに年明けから，ネットで本を買い漁っている．
一番最近の引越しの時，母が
「ああもう，本当に本って嫌いだわ」
と吐き捨てたのは忘れられない．
子供の頃は，本さえ読んでいれば周囲から良い子ちゃん扱いされたけど
それも大人になればただの書痴．

本棚も本の一時置き場としているベッドサイドの台も，もう一杯．
「本はよく吟味して買う」は今年の目標に据えたい．
（服もね）
なるべく頑張る・・・予定．
今週末には早速スゴイ写真集が届いてしまったりするけど．
（でもでも，この本はホントに買う価値大なんだってば！）