f_の日記
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 たんこぶの分だけ

たんこぶの分だけ
ヒトは大人になる

たんこぶの分だけ
やさしさも覚える

たんこぶの分だけ
つよくもなれる

ただたんこぶの分だけ
少し臆病にもなる

ほんの
たんこぶの分だけ

2003年02月21日(金)



 優しさ

眼に見えないものは
信じないという
人もいる

証拠がなければ
認めないという
人もいる

けれどどこかで信じたい
優しさというものを

2003年02月16日(日)



 正しさ

誰も間違っていない
ただその証明が
のこせるかだろう

2003年02月10日(月)



 映画でも見に行こう

頭をからっぽにして映画館に
くらい箱に入って
昼下がりの現実

その冒険を終えると
薄明かりがまた
色あせた世界を目覚めさせる

喩えようもない人間の
較べようのない人生の

現実がまた目を覚ます

2003年02月08日(土)



 明日へ

ガンガンとギターの音を聞きながら
以前ほど心動かされることもなく
でも正面から聞いていた

紆余曲折や理屈にまみれながら
自分を守りたいだけだったろうか

土足で踏み込んで
卑屈さを誤魔化していたんだろうか

それがどれほどのものだったろう
それがどれほどのものなんだろう

海の大きさが人の涙の小ささを
空の広さが僕の叫びの幼さを

どこまでも笑っているようで

2003年02月07日(金)



 怨みに報いるに徳を以てせよ

終戦の時、
蒋総統は日本軍との決戦を避けた。
ソ連や中共と反対に百万の日本の軍民を丁重に送還した。
カイロ会談でスターリンが天皇制を排除しようとした時に、
真っ先に反対したのも蒋介石であり、

スターリンがソ連軍を日本に進駐させようとした時にも反対してくれました。
それもただの反対ではソ連も納得しまいというので中国軍の駐屯も止めて、
ソ連をしてそれ以上主張出来ない様に仕向けたのであります。
あれだけの犠牲を払い、あれだけの国土を蹂躙されながら、
賠償も放棄して、尽くし得る限りの友誼を尽くして来た。
それを日本人は何と思っておるのかというわけです。(安岡正篤)

2003年02月06日(木)
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