独白「文字式」

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2005年10月22日(土) 短歌日記(四国空想記(その5・完))

 さてさて、夏休みの思い出をあまりに引っ張りすぎているので、今日は一気に片付ける予定。
 オフ会の後は、学生時代の友人と飲み会、しかも彼の恋人との初対面でもあった。自分も楽しく過ごしつつ、会話を重ねることで、彼女が見れない彼の一面を引き出すのが、こういうときの作法だと思う。みんな良い人で楽しかった。
 翌日、朝早く起きて四国だ〜、と思っていたら、寝坊・・・。あわてて時刻表を見直し、予定していたルートを変更。大阪駅で軽く走って倒れそうになる。なんとかお昼に和歌山港について、フェリーに乗る。瀬戸内海をずーっと眺めていた。というのも、船室に入ると船酔いするからであった。
 徳島港について、各駅列車で高松へ。会社の同僚との待ち合わせまでちょっと時間があったので、うどん2杯を食べる。うまい、うまいが、なんか上野駅の讃岐うどんも同じくらいうまい気がする。もうちょっとうどん屋をリサーチしておけばよかった。
 さて、同僚と待ち合わせ。よく話をしていた同僚が結婚していてびっくり。そういうことは早く言えよ、と思う。さらにびっくりしたのは、そうとう高そうな料理屋に連れてってもらい、しかもおごってもらったことである。同期だからそんな気をつかわなくてもいいのに。そんな彼らに私が持っていったお土産は本1冊、しかも名古屋で買ったもの・・・。友達なくしたかもしんない。
 その翌日。早起きして金毘羅さんへ〜、と思っていたら、また寝坊・・・。やはり体力の衰えは否めない。各駅停車の旅にも限界を感じた。朝、ふらふらと町中を歩いてうどん2杯を食べる。うまいが上述のとおり。この日は、事前に目をつけていた駅で途中下車。なにか面白いものはないかなあ、と思って散歩するも、いまいちなにもなさそう。海辺も遠いし。
 で、旅に疲れていた私は、ふとマンガを読みたくなったのである。そういや、大阪で「シュガシュガなんちゃら」なんて話をしていたなあ、と思い、たまたまあった本屋へ入る。そこには、「なんちゃらルーン」が1巻から3巻まであるではないですか。大人買いして電車の中で読みふける。おもろいわ、これ。ハートをハートをくださいな、とか音読してみる。まあ、ハートなんかどうでもいいから側にいてください、などと言ってみる今日びの私。それはさておき、旅行に行ったのにマンガを読みふけるのもどうかと思ったが、なんだか楽しかったよ。
 途中の駅の立ち食いうどん屋でうどんを食べたのが、四国での最後の食事であった。あきらかにカトキチの冷凍うどんと思しき物体だったが、これはこれでまあまあうまい。人生初の瀬戸大橋からの風景に感動しつつ、でも感動し終わった瞬間寝てしまったけど、四国を後にして、帰路についたのであった。
 次の旅行は、体力をもう少し考えたものにしたい。

短歌
・歯を磨く君を鏡に映すため寝坊しながら電車に乗った


2005年10月09日(日) 短歌日記(四国空想記(その4))

 大阪にはお昼の13:30ごろ到着。大阪第1のイベントは、山本しのぶさんが企画くださったオフ会であった。メンバーは山本しのぶさん、よしさん、藤坂萌子さんの3名。千葉に住んでるふっくらプチ見た目おっさん(29のわりに)詩人のために、こんな会を企画くだすってありがとう、と感謝の念でいっぱいである。(とはいえ、またよろしく、とずうずうしく書いておく。)
 皆さんと無事に会えて、向かったところは、「道頓堀極楽商店街」(参考:http://www.doutonbori-gokuraku.com/)。ここは、古き大阪下町の良いイメージを抽出、具現化したようなフードテーマパークである(ナンジャタウンみたいなの)。もつ焼きやや串カツ、カフェーなどがあったりして楽しい。
 カフェーに入ってお茶をする。みんなはお茶だったのだが、昼飯がまだだった私は、エビフライかにクリーム丼、(だっけか?古すぎて忘れてしもた)を注文する。どんぶりにクリームがかかってたら胃もたれして嫌だな、と思っていたが、無事、エビフライとかにクリームコロッケが乗っかっている丼が出てくる。しかしマヨネーズが多くて十分胸焼け気味になる。ゆっくりと4人でトーク。詩の未来とかを憂いたりでなく、日常会話を展開する。普通の話、というのは重要だ。(この会話の中で、旅の後半のキーワード「シュガシュガルーン」という単語を耳にすることになるのだが。ハートをくださいな、だ。)
 閑話休題。お茶の後は「道頓堀極楽商店街」の7階を散策する。ここはなんだかお祭りっぽい雰囲気になってて、屋台があったり、ヨーヨーつりがあったりする。そんななか、我々が取り組んだのは「型抜き(@300円、高い・・・)」。みんなで片栗粉と砂糖の出来損ないみたいな固まりをこつこつと釘で削る。わいわいとはしゃぎながら。なんだかみんなではしゃいでいるのが不思議。
 型抜きは一通り皆さん失敗するが、そのあと人だかりが出来ているところへ行ってみる。どうやら「道頓堀極楽歌劇団」ショーがあるらしい。係員の方の大阪風仕切トークをたのしみつつ、いよいよショーがはじまる。ほろりお涙人情ミュージカルコメディを堪能できた。「あんた、わてら幸せになるんやで〜」と言い、歌いながら踊る花嫁が出てくるミュージカルなんだよ。そこで聞いた昭和歌謡が実に素晴らしかった。この土着感を活かしたいものである。
 劇を見た後も、ラムネを飲んだり、たこやき食べたり、楽しく遊ぶ。もっと遊びたいなあ、という気持ちがあったものの、次の約束があったので、後ろ髪を引かれる思いで道頓堀を後にしたのだ。
 ところで、実は9日はポエムバザール。お久しぶりにいろんな方とお会いできるので楽しみだ。旅は良いね。(なんとかぽえざる前にオフ会思い出話を書けてよかった)

短歌
・祭囃子嘘つく秋を捕まえて太鼓の上で誓った未来


2005年10月05日(水) 短歌日記(四国空想記(その3))

 気がつくと、旅日記の更新がアホみたいに止まっている。このまま打ち切りだと尻切れトンボなので、がんばって書き続けてみる。
 「ムーンライトながら」に乗って名古屋に到着したのが朝6時近く。事前にリサーチしていた「びっくりみそかつ弁当」を購入し、駅のベンチで食べる。朝の味噌カツはうまかったが、やはり弁当はご飯が冷たくて辛い。こういう朝はなにか暖かい飲み物が必要であることを実感する。JRを降りて、なぜか名鉄に乗り込む。事前にリサーチしていたスーパー銭湯に行くためである。熱いお風呂に入ってゆっくりしたいなあ、どうせなら温泉がいいなあ、と思って場所を調べておいたのだが、さらに電車に数十分乗るのが、よくよく考えるとばかばかしい。
 目的地の尾張横須賀駅に到達。スーパー銭湯まで散歩気分で歩く。関西のほうの私鉄沿線の町並みは、みょうな重たさを感じて好きだ。古い感じが素晴らしい。10分ほど歩いて待望のお風呂。わーい。すこしぬるいけど。休憩所もビールも無かったけど。まあ、朝だからしょうがないであろう。
 温泉を出て再び名古屋駅に向かう。身体もほぐれてきて再び眠くなる。温泉が良かったのかなあ、背中がなんだかやけに軽い。
 なーんだ、背中にしょってたはずの荷物がないんじゃん、って、まずい!
 電車の中に荷物を忘れてきたのである。あわてて名鉄名古屋駅まで走る。このままでは旅が終りかねなかったのだが、幸い車庫に電車が止まっていたらしく、すぐに荷物をゲットすることが出来た。
 自らのうっかりぶりに苦しめられた名古屋であったが、もうひとつ忘れてたことがあった。それは、友達へのお土産購入である。大阪、高松といろんな人に会うのに、まったくもって手土産を買ってなかったのである。てなわけで、名古屋で愛・地球博(テーマパークとしては大成功だろう)グッズとか物色する。
 実は、高松で会う予定の友人(男の子)からは「その日は丁度、30歳になるので、事前にお祝い品を持参するように」と厳命をいただいていたのだが、「花束でも買ってってやろうか」なんて考えているうちに、すっかりそのことも忘れていた。そこで、人生の区切りにふさわしいように、と「あなたも幸せになる**の法則」みたいな本を購入してみる。
 思った以上にばたばたした名古屋下車だったが、いよいよ最初の目的地、大阪へと向かったのであった。

短歌
・先生の見たことの無い歯磨きに荷棚の上で震えるタオル


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