独白「文字式」
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2002年09月25日(水) |
打ち切りごめん(楽しい夏合宿編3) |
さて、ものすごくひさしぶりの日記である。 あまりに久しぶりだったため、 おもわず人生変わってしまうほどの勢いであった。 で、夏休みのことをあまり長い間懐かしんでも 今が辛くなるだけなので、 ささっと振りかえろうかと思う。
マイHPのトップページに、 「夏合宿の課題」という言葉があるのだが、 そもそもこの夏休みは、合宿と称して、街中を散歩し、 その情感を詩にすることがメインイベントだったのだ。 そこで、各々の詩について、どういう散歩をしたか記載する。 (万が一、日記だけご覧の方は、当HPもご覧いただきたい。)
「イマジナブル・ビター・ウォーター」 詩の中に、蝶が出てくるのだが、 高級住宅地を散歩していたときに、 真夏なのに蝶が私の前にひらひらと舞い降りてきたのである。 ただ、あまりに暑く、かつ高級住宅地への嫉妬もあいまって、 せっかくの蝶もやたらブルーなことになってしまった。
「文化センター」 某駅前に立派な文化センターがある駅があったが、 ちょっと路地裏に入ると、ぼろっちい魚屋があったり、 客に愚痴を言っている生地屋があったのだ。 それをそのまま詩にしてみた。
「川歩きの歌」 一人多摩川を散歩していた。 日差しもさわやかでなかなか楽しげな散歩だったが、 ふっと川岸を見てみると、工場が目に入ったのである。 その時に、パソコンのような精密機械も、 団子のようなほのぼのしたものも、 工場から出来るのだなあ、と思わずしみじみとしてしまったのだ。 そこで「僕らはキカイ」というフレーズになったのである。
「組曲「海の想像」」 一度「海芝浦駅」に行ってみたくて、夕方、鶴見線に乗りこんだ。 鶴見線は、基本的には京浜工業地帯で働かれている方が使用する電車なので、 休日の夕方は、電車もホームも、 そして途中下車した駅前もがらーんとしている。 月を見ながら、別の世界に行ってしまいそうな気持ちになった。 そんな索漠とした気持ちの中、海芝浦駅へ向かったが、ここがまたすごい。 プラットホームの真下は海。 ちょっと目をやると、ベイブリッジ、石油コンビナートが見える。 プラットホームの外には出られない(外は東芝の敷地)ため、 地面を踏むことが出来ない。 時間は夜だったので、海と空の境目もわからない中、 一人ぽかりと浮いているようであった。 このファンタジー経験をもとに詩を作ったのである。
一人気ままな散歩もなかなか楽しいもんだねえ。 最後に、「海芝浦駅」はかなりロマンチックなので、 なにかしらの勝負ごとにお使いいただきたいことを付記して、 楽しい夏合宿編を終わりにする。 (おわり)
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