自分がどこにいるのか 誰としゃべっているのか 数秒前の記憶が崩れ 何かに不安になり 得体の知れない怒りに包まれ 脳が壊れると人としてのまとまりが無くなってくる 不可逆的に壊れてしまったらどこまでが人間なのか 人としてのまとまりが保てなくなってしまったものに 人格を持った人間として相対する事ができない 早く次の世界へいけ 私の邪魔をするな
自分は自分の遺伝子を残したくないので子供は作らなかった 何かができたとしても、できてあたりまえ 何かができたとしても、こちらもできなければ何にもならない 女の子は優しくなければ何にもならない どんなに頭が良かろうが何にもならない お前は優しくない、悪魔の子 刷り込まれた呪いの言葉は そんなの嘘だとわかるようになってからも そんなの親が子供を「おもって」言っていた言葉だろうと理解できた今でも 時々やってきては私を捉えて離さない 自分はできそこないだ 何をやっても良くやったねという笑顔はもらえない がっこうでイチバンになり続けようが どんなに優等生であり続けようが 素晴らしいカイシャに入ろうが カイシャでも優等生であり続けようが 何をやってもずっと自分はできそこないのままだ 呪いの言葉は自分の奥底にシミとなって 自分が自分を認める事ができない 自分は社会の役に立たない 生きている価値もない こんなできそこないの血は自分の所で終わらせなくてはならない 結婚なんてするつもりはなかった 30年で一生を終えるつもりだった それでも良いと言ってくれる人がいるなんて思いもしなかった 遺伝子を残さなくても良いと言ってくれるなんて思いもしなかった この家系から自分を抹消するには 合法的に籍を抜くには結婚という方法が最適だ ありがとう
死刑執行人サンソン イノサン 両方を2日で読み切ったら自分のなかのどろどろが少し溶けた気がした ありがとう
戻ってきた 心が壊れた時にずいぶんと世話になった仮想空間 今はなんとか向こう側に行かないようにコントロールできるようになった けれど、向こうから時折覗き返してくるその手を 思わず握り返しそうになる時もある 完全には解放されないらしい 忘れたと思ったひずみはボディーブローのようにじわじわ効いてくるらしい 向こう側に引きずり込まれないように またここにくろいものたちを書いていくよ
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