お友だちが、テーマパークのチケットを4枚くれた。
テストまであと数回しか休みがなく。
明日の休みも勉強しなきゃならないんだろうけど。
でも、いいよね。
チケットをくれたお友達も。
「りりかは、何でもやりすぎちゃう傾向があるから、勉強の事は忘れて少しでも気分転換になりますように」
って、言ってくれてたし。
この間、子供に電話して、聞いてみた。
「ママとテーマパーク行かない?」
3人とも「行きたい!!」と大喜び。
給料も入ったばかりだし(しかも年末年始手当てが入ったおかげで結構裕福)。
明日は思い切り遊んでこよう、と思う。
だから、今日は帰宅後3時間勉強をして。
あいつとの電話も20分で切り上げた。
あいつも。
「楽しんで来てね」
って、明日休みなのに会えなかったことに対して寛大だ(当たり前か)。
あいつは明日は、床屋に行ってから部屋の掃除をする、とか言ってた。
今日はもう寝て、明日のために備えよう。
楽しい一日になりますように。
今日で丸2年が経ちました。
私たち当人も、かなり驚いています。
そんな長い事一緒にいるんだなぁと。
お互いに今日は仕事だったため、昨日の夕方から、今朝まで一緒に過ごしました。
彼が「入籍するなら1月28日がいい」とか言っていました。
冬って寒いし、ドレスって基本的に肌が露出するから女性は大変なのよね、なんて真剣に考えていました。
彼は入籍の話をしただけであり、結婚式の話なんかして無いのですが(笑)
先走りすぎです>私。
去年、一年経ったという事で、彼がオルゴールをくれました。
今年は忙しくて、何も用意出来なかったから、と。
前日(26日)慌てて書いたんだ、と手紙をくれました。
そう言えば、去年の誕生日はプレゼントが、手紙とディズニーランドだった気がします。
私は何も(手紙さえも・・・頭が回らなかった)用意していなかったので、困っていたら。
「勉強頑張ってくれたらそれでいいよ」
とか優しい事を言われました。
今日は半休だったので、勉強の合間に手紙を書いてさっき出しました。
昨日、寝る間際まで話をしていたんですが。
「人って前世で何か繋がりがある人と出会うとか言うじゃない?私たちはなんだったんだろう?」
「わかんないなー」
「兄弟っぽくない?」
「そうかなー?」
「じゃ、何?」
「親友かなぁ」
「親友かー。それもありえるかも」
とか言う話をしました。
昔がどうでもいいんですけど。
しかも、分かりもしない前世の事なんか。
何となく考え付いただけ。で、聞いてみただけ。
開き直りとかじゃなく、単に前向きに。
後ろ向きは、もう止めよう。
前を向いて歩いて行こうって、ちょっとだけ思えています。
さっき、彼から凄く酔っ払った声で電話が来た。
今日はやっぱり仕事だった、あいつ。
朝早く。
「行って来ます」
とだけ、メールがあった。
そのメールが来た数時間後に目覚めて。
「おはよう。寒いけど頑張ってね」
と送って。
それから、電話もメールもなかった。
いつもなら、昼休みと夕方帰ってきてからメールがあるのに。
気になりながらも、勉強を続けていた。
今日は何時間勉強したんだろう。
朝から始めて、途中休憩して、また午後2時過ぎから始めて。
さっき、彼から電話が来た時も、ネットで参考資料を集めている時だった。
電話がかかってきて、中断。
いつもなら、電話の最初で。
「今大丈夫?」とか「今何してた?」とか聞いてくる。
今日は、そう言うのがなかった。
凄く酔っ払っていて。
何を言ってるのか、たまに分からない状態。
「今日は遅かったの?夕方のメールがなかったけど」
って普通に聞いたら。
「勉強の邪魔しちゃだめだと思ったから!」
なんて大きな声で言われたり。
「酔ってるんだね」
「酔ってるよ。いいじゃん、家なんだし」
「だめとは言ってないけど」
「りりかは明日飲みに行くんだもんね。そう言う時間はあるんだもんね」
「・・・前々から決まってたことだもん」
その後、だらだらと。
「早く帰らなきゃだめだよ」
「酔い過ぎないこと」
「電車で行くんだから、痴漢に気をつける事!」
とか、もう凄くうるさい。
つい。
「分かってるよ!」
って強い語調で言ってしまう。
今まで強気で色々言ってたやつが。
いきなりしんみりし出して。
「うるさいかもしれないけど、りりかの事、大好きで心配なんだよ・・・試験も頑張って欲しいって思うけど、好きだから俺の事も考えて欲しいって思うんだよ」
なんて言ってくる。
分かってるよ。
分かってるけど、今は少しだけ余裕がないの。
明後日には会いに行くから。
その時は、素直になるから。
小さい頃。
欲しかったもの。
したかったこと。
たくさん、ある。
大人になったら、何でも手に入って。
何でも出来ると思ってた。
だから、早く大人になりたい。
そんな風に思ってた。
大人になった今。
もちろん、何でも手に入って、何でも出来る、なんて事はなくて。
思い通りに行かないことだって、当たり前のようにあるし。
そう言うのが、普通だってことも、知った。
なのに、私は。
仕事の事、試験の事、彼の事。
何でうまく行かないんだろうって。
もがいてしまっている。
睡眠時間2時間で仕事に来た。
今日は15時間勤務。
新人に教育ビデオ見せている最中に、隣で説明しなきゃいけないのに。
うとうとしてしまう私。
「ビデオ終わったんですけど・・・」
なんて、新人の子の声で目が覚めたりする。
眠い頭で勉強するから、後で復習を兼ねてもう一度読み直しても。
「あれ・・・こんな所やったっけ?」
なんて、記憶がなかったりする。
「あなたが今、(私の頭の中に)入るスペースがないのよ」
仕事の休憩中にかかってきた、彼からの電話。
明日の日曜、休みだったら来る、と言う彼に対して出た言葉。
会いたくない、と言う意味に取られたんだろう。
そして、心の中で「今は、会いたくない」と実際に思ってる。
28日。
2年目になる。
ずっと前から、私から行く約束になってる。
27日の夜彼の所へ行き、28日の朝、仕事に間に合うように帰ってくると言う約束。
「来てくれるよね?」
「うん、約束だからね」
「約束だからね、って・・・」
「何?」
「約束だから、来るの?会いたいからじゃなくて?」
「・・・」
「明日休みだったらさ。会いに行くからさ」
それで、さっきの言葉。
彼は、ため息をついた後。
「じゃ、27日に」
と言って、電話を切った。
傷つけてしまった事は、分かってる。
でも、傷つけない方法は、分からない。
何をするにも、全部中途半端すぎちゃって。
何一つ、満足に出来ない私がいる。
あれも、これもって、抱えようとしたら。
抱え切れなくて、全部落っこちちゃうのに。
学校で、怒られて来た。
初歩的な、一年生が習うような問題でミスり。
「来月テストだって言うのに、やる気あるの!?」
とか言われて数十分後。
「全然分かってない人がいるので、補足説明をします」
と、私の目を見ながら言われた。
あーあ。私ですね、ハイ・・・。
3年生に上がる時(去年の春)、実はぎりぎりだった私。
欠席が多すぎて、危なかった。
家庭でいろいろな事があって、学校に行く気になれなかったし、暇もなかったし。←言い訳だけども。
もう一度2年生をやらなきゃいけないんじゃない?と周りには言われていたけど。
何とかセーフだったようで。
でも、やっぱり休んでいた分取り返すのは難しくて。
1ヶ月休んでいた月もあったから、その変は全く知らない世界だった。
何とか最近になって、その辺のカバーが危ういながらも出来てきたかな?程度。
この間、彼に会いに行った時。
色んな話を聞いてもらったけど。
弱音は吐けなくてね。
あいつの性格上、私が弱音吐けば「頑張ろうよ!」なんて言ってくれると思う。
けど、私は負けず嫌いだからかなぁ、言いたくなかった。
だから。
「何で急に来たの?」
って言われて。
「勉強に疲れたから、癒されに♪」
なんて、言ったりしてね。
どうでもいい、仕事の話をしたりね。
職場の制服が変わるかも、とか。
車の車検がもうすぐだ、とか。
前にね。
彼に、言っちゃったんだ。
「自分で決めたことだから、結果はどうであれ、やり遂げるよ!」
なんて、カッコいい事を(笑)
「そういう、りりかが好きなんだよねー」
とか言われたっけ。
学校帰り、凹んだ勢いで。
「試験受けるのやめる」
ってメールしちゃった。
送ってから、ものすごい後悔したんだけど。
さっき、仕事帰りのあいつから電話が来て。
「俺だって、仕事の事で怒られてマジで辞めてやるとか思うけど。でも、やっぱりそう言うのはだめじゃん?怒られたら、次回は同じ部分で怒られないようにしようって思えるじゃん?」
とか、淡々と言われた。
うー、とか、ううーん、とか、生返事していたら。
「やる前から、出来ない出来ない言うやつは嫌い!」
って、怒られちゃった・・・。
それって前に私が言ってた言葉じゃん・・・。
しかも、そのまんま電話切られたし。
母が気を利かせてか。
「たまには、勉強忘れて飲もうよ」
と言い、コンビニでカクテルを買って来てくれた。
あいつには「寝ます」ってメールをした。
「さっきはごめんね。言い過ぎちゃった。反省してます。明日は、元気で前向きになっていますように。おやすみ」
って返事が来た。
今は、前向きになろうと思えそうにないです。
明日も早いんだ・・・本当に寝よう。
今日、あいつは仕事だから昨日は来れなかった。
私は休みの日曜日を勉強に費やすことにして。
朝も早起きして、ずっと過去問題を解きまくり。
天気がいいなぁって。
ベランダから、空を見てた。
仕事が、忙しい。
凄く忙しくて。
疲れてる。
体力的にも、精神的にも。
一日10時間とか働くのは、当たり前。
その後、勉強をして。
夢の中でも、仕事の事か、テストの事。
昨日は、12時間働いて。
くったくたになって。
あいつからは。
仕事になってしまったから、今日は会いに行けないってメールが来ていて。
その時は「じゃ、勉強するか」って考えられた。
夜中の2時まで勉強した。
それで、数時間寝て。
仕事の習慣で、朝は自然に目が覚めちゃったんだけど。
二度寝をしないで、そのまま勉強。
本当は、今日は職場の新年会。
なんだか、行く気になれなかった。
頭が痛い。
ぼーっとしちゃってる。
「今日は、欠席で。予約とかしてなかったよね?ごめんなさい」
私からKさんに送ったメール。
「なんでー?楽しみにしてたのに」
そのまま、返事は返してない。
あいつに、凄く会いたくなった。
何でだろう。
会いたくて仕方なくなった。
「会いたい。私から行くから」
昼過ぎにメールした。
休憩中だったのかな。
すぐに電話が来て。
「どうした?珍しいじゃん、いきなり会いたいとか言うの」
「分からない」
「何で、泣いてるんだよ・・・なんかあったの?」
「何もない。分からないけど、なんだか悲しい。会いたいの。行くから」
「そか。仕事早く終わらせるようにするから。うちで待っててくれてもいいし。気を付けて」
「ん。夕方出るね」
天気がいい、明るいうちに家を出たくて、15時半ごろ出発。
かなり早い時間にあいつの家につきそうだったから。
サービスエリアに車を停めて、ボーっとしてた。
こんな風にボーっと出来る時間が最近あったかなぁって。
なんだか、懐かしいような、悲しいような、変な感覚になった。
勉強を本気でやり初めて、まだ1週間だと言うのに。
なんだか、毎日が何十倍も早く過ぎて行くような感じ。
あいつから帰って来たって言う連絡があったから。
あいつの家に向かった。
明日は、あいつは仕事。
私は友達の家で勉強会。
だから、明け方帰らなきゃなんだけど。
数時間でも、凄く、凄く会いたかった。
寝る時間まで、たくさん話に付き合ってもらった。
色んな事、話した。
ふだん、私はあいつといると聞き役。
今日は、反対。
だから、新鮮でいいね、何てあいつは言う。
どんどん話してくれて、いいんだからね、何て笑顔で言う。
うとうとしながらも、私はずっと話してた気がする。
会ってよかった。
また、明日から頑張ろう。
そんな風に思いながら、寝た。
帰りの天気は小雪だったけど。
私の気持ちは晴れてたよ。
資格の試験日程が今日分かった。
本当なら問い合わせればもっと早くから分かっていたはずなのに。
まだ平気だろう、なんて悠長な事を考えて。
今日の昼間問い合わせた。
・・・ら。
約1ヶ月しかないじゃん・・・。
間に合わないじゃん・・・。
この間、試験の過去問を本屋に買いに行った。
売ってなかったので、取り寄せてもらった。
だいたい今週中には入ると言われたけど・・・。
本当はこんな風にネットにつないでいる時間なんかないのに。
仕事帰ってきて、疲れちゃっている体と頭で、勉強なんか出来なくて。
なんて言うのは、自分に対する甘え。
仕事帰り、あいつと電話した。
「もう1ヶ月しかないんだよ・・・」
「これからは、勉強を2時間やってから、俺と電話ね。2時間経過してなかったら、一旦電話切るから」
「ええーーー・・・だって帰ってくる時間とか考えてみてよ・・・お風呂入ったり、翌日の服の支度とかしたり・・・無理だよ・・・」
「お風呂入るの我慢したって、毎日同じ服を来たって、人間は死なないからね」
「そんな・・・」
「あと、ネットも禁止ね」
無理です。
と言うか。
試験は来月終わりか、再来月かなと思っていたから。
来月の前半はフル出勤だって言うのに・・・。
普通に15時間勤務とかの連続だし。
去年度は3月の始めだったらしい。
何で今年は2月前半なんだよ・・・。
参りました。
今から、7年前。
私が22歳になったばかりの頃。
結婚して初めて、ちゃんとしたバイトに出る事を許してもらった。
長女と次女しかいない頃で。
その二人も、オムツもはずれ。
少しずつ、手がかからなくなってきた頃。
二人とも、保育園に行ってたわけじゃないから。
夜、だんなが帰ってきた後に働きに出る、と言う形になった。
だから、夜の9時からとか、そんな感じ。
働く、と言う事が、何だか楽しくて。
子供たちのママでもなきゃ、だんなの奥さんでもない。
本当に、私という人間で。
楽しかったから、はしゃいじゃったのかな。
その時もやっぱりレストランで働いていたんだけど。
私と同じ年の社員の人が、よくしてくれて。
愚痴とか、何でも聞いてくれて。
友だち以上恋人未満、みたいな関係になった。
でも、やっぱり「恋人未満」だったから。
お互いに「好き」と言う言葉は言ってたけど。
体の関係なんか、何にもなくて。
一晩中一緒にいたって、何もなくて。
手を繋いで、ドキドキしちゃったりするような。
今思えばね。
その、ドキドキが大好きだったような。
早く結婚しちゃったから。
そう言うドキドキが、新鮮だったのかなぁ。
その人とは、あっという間に、終わった。
友だちからの手紙を勝手に読んだ旦那は店に乗り込んで来て。
私は、殴られて別れる決心をして。
出て行くのなら、お前だけ出て行け、と言われて。
だけど、子供置いて出ていくなんて半日持たなかった。
そんなこんなで、その人と別れてから、2年くらい経って1度だけ電話が来て話したけど。
このお正月、年賀状が来ていた。
しかも、当時のあの店の仲間とお互いにまだ繋がりがあったりするから。
その経由で離婚の事も知ったらしい。
ちゃんと、実家宛に来てた。
私はあいつと旅行に行っていたから。
その年賀状を見たのは3日だったんだけど。
別に文面は普通に。
「元気ですか?無理しないで、頑張れ」
とか、そんな簡単なものだったけど。
正直、何で今更と言う気持ちもあったし。
何を書いていいか、分からなかったから。
返事は書かないまま、今日まで来てしまっていた。
すっかり忘れていた、と言うほうが正解かも。
今日は何だかのんびりと家で過ごしていて。
母と弟は、妹の腹帯とかを一緒に買いに行ったし。
実家の愛犬と仲よくお留守番していた。
母が買って来てくれた葉書ホルダーに年賀状をしまっているとき。
その人から年賀状が来ていた事を思い出した。
今日は12日で、年賀状を出すのもおかしいし。
返事しないのも、なんだかなと思い。
近況を報告する手紙を書いた。
きっと、離婚の理由も知っているはず。
だから、わざわざ隠す事もないかなぁと思って。
あいつの事も、全部書いた。
二度と会う事なんかないんだろう。
顔も今となっては、はっきり思い出せないし。
けど、あの頃の私にとって、大事な人だった事は確か。
何でも話せる、親友に近い存在だったと思う。
遠い福岡で。
元気でいてくれればいいなぁと、思う。
2004年01月11日(日) |
私にだって分からない |
お昼に妹と待ち合わせ。
3人であいつが行きたいと言った「駅弁大会」に行く。
妹とあいつは結構久しぶりになるのかな。
お互いに。
「男女の仲を超えた親友」
と言うだけあって。
手を取り合って再会を喜んでた。
私の知らないところで、二人は大喧嘩をしたことも、ある。
日記には書かなかったけど。
まだ、あいつが大学生の頃。
その後、仲直りして。
喧嘩する前以上に、仲良くなった気がする。
駅弁大会は、凄い人で。
もう、歩くのも大変なくらい。
あいつは、私と妹を階段のところに座らせ。
「妊婦のひなちゃんはここで待ってて。あ、りりかも待ってて。あの人ごみはりりかには無理だよ」
「平気だよ、一人であちこち買いに行くの大変でしょ?」
「だめ!痴漢とかにあったらどうするんだよ!」
「・・・あうわけないじゃん」
「分からないじゃん!!」
と、私たちに欲しいお弁当を聞いて買いに行ってくれた。
「相変わらず、マメマメだよね」
妹がニヤニヤしながら、言う。
「でも、ああいう優しい所を有難く思わなきゃね。慣れちゃ、だめだよ、そう言うの」
「分かってるよ」
分かってる。
分かってるけど、最近は慣れてしまっているかもしれない。
あいつが優しいのは、当たり前。
そんな風に思ってしまっているかも、しれない。
お弁当を食べた後。
カラオケに行った。
年齢が一緒の二人は。
私が分からないような曲で盛り上がる。
「これって、高校の時流行らなかった?」
「そうそう!懐かしいよね!」
みたいな。
この二人が高校生の頃。
私はもう子供が2人いたんだよなぁと。
なんだか、年齢のギャップを思い知らされる。
二人のノリに負けて。
久しぶりにプリクラなんか撮りに行った。
最近のは凄いんだなぁ。
いろいろな機能があって、焦ってしまう。
しかも、いろんな種類があるし。
今度はこれにしよう、あれにしようって。
5枚も撮ったし・・・。
私は疲れて、休憩しているときにも二人で楽しそうに太鼓とか叩いてて。
なんだか、あの二人が付き合っているみたいだな、と面白かったりする。
あいつは明日仕事だから。
夕方に妹と別れ。
電車に乗って、あいつの車がある場所まで行く。
電車の中で。
「凄く楽しかったよー」
って、満足気に話す、あいつ。
「ならよかったね」
「また、3人で遊ぼうね」
「今度は赤ちゃんも一緒で4人かも」
「そっかー。楽しみだなぁ」
ニコニコしながら、さっき撮ったプリクラを見てるあいつに。
「いつか、絶対にあなたの所に行くから。もうちょっと待って欲しい」
って、言った。
「どれくらい?」
分かった、っていう答えが来ると思っていた私は。
予想してなかった問いかけに。
「どれくらいって・・・もうちょっと」
なんて、あやふやな答えしか出来ず。
そのまま、黙ってしまった。
「そか」
いつもみたいに頭を撫でられて。
私は、微妙な笑顔しか出来ず。
いつになるか、なんて。
私にだって、分からないんだよ。
あいつが来た。
22時直前。
まだ働いている私の店に。
予感はしてた。
「会って話す事じゃないの?」
そう言ったから、土曜日辺り来るだろうって。
ただ、この所、仕事がかなりハードで。
疲れていた事も確か。
久しぶりの休みの日曜は。
前日の土曜からぐっすり、ゆっくり、眠りたいなぁって。
そう思っていたから。
来てくれた事は、もちろんありがたかったけど。
いつもみたいに。
「嬉しい」
って気持ちは、そんなになかった気がする。
私が仕事終わるのを、店で待って。
そして、あいつの車に乗って。
数時間ドライブをした。
車の中では、この間の旅行の話とか。
今週の仕事の事とか。
そんな感じで。
「あの話」には触れない二人。
「眠たい」
と、私が言い出したから。
ホテルに行った。
シャワー浴びたら、眠気なんかなくなってしまい。
お酒を飲み。
かなりいい気分になってきた頃。
あいつから。
「この間は、突然ごめんね」
なんて、言われた。
「謝る事?」
「急かしちゃったから。けど、考えてみたら、もうちょっとゆっくり考える時間があってもよかったなぁって」
「んー」
「いいよ、もうちょっと後でも。あの時、ちょっと酔ってたんだよ、俺。で、強気な発言しちゃったの(笑)」
「そう」
「だから、ごめんね」
「謝ることじゃないって」
なんだか。
あいつの気持ちが離れて行くのを感じてた。
悲しかったけど。
私が悲しいと思う以上に、あいつの方が。
きっと、悲しいんだと分かった。
だから。
「明日はひなちゃん(私の妹)呼んで、カラオケにでも行くかー」
なんて、明るく振舞っているあいつに。
私が出来る事ってなんだろう、って。
酔っぱらった頭で考えてた。
正式に「結婚しよう」と言われた。
電話で、だけど。
いつも通り電話をして。
23時位に「おやすみ」を言い、切って。
そしたら24時過ぎた頃また電話が。
なんだろう、と思ったら、そう言う話。
そういえば、その前の電話から、何かおかしかったなぁ。
今、思えば、だけど。
「3年以内って言ってたじゃない?あ、まぁ以内だからいいのか(笑)」
なんて、笑っていたら。
「真面目に言ってるんですけど?」
ちょっと、怒ったように言われた。
「いつ?」
「数ヶ月以内に」
「数ヶ月!?」
「夏までに」
「・・・」
「りりかのお母さんに、近いうち挨拶に行かせて」
「・・・」
「聞いてるの?」
即答なんか出来ないよ。
この間、子供たちと会って。
その時、親戚の人たちも来ていて。
叔母さんたちに、言われた。
「彼と一緒になっても、幸せになんかなれないよ。こんな色々な事壊してきて、自分だけ幸せになっていいと思ってるの?子供がもっと大きくなってからにしたっていいじゃない。今、再婚なんかしたら、子供たちは凄く悲しむんだから」
母は、黙って聞いていたけど。
きっと、同意見なんだろうと思う。
引っかかってた。
あいつには話していないけど。
今でも、ずっと、その言葉が頭から離れない。
反対されて、当たり前のような関係で。
そこから、こうなって。
今、こうして私たちはまだ繋がっていて。
その上、彼と再婚、何て。
きっと、誰も祝福なんかしてくれないに決まってる。
それでもいい。
それでもいいから、彼と一緒になりたい。
反対を押し切って、彼の所へ行きたい。
色々な面倒なことから、逃げて。
そんな風に、考えられるはずもなく。
私は、黙ったままだった。
今年であいつも25歳になる。
出会った時は、22歳になったばかりだったのにね。
もう、結婚とか意識してもおかしくない年齢か。
「明日、早いから寝るね」
「答えは?」
「考えさせて。それに、電話とかで話す事じゃなくない?」
「分かった・・・」
次、会う日にちは決まってない。
会ったとき、そう言う話になるんだろう。
喧嘩にならなきゃ、いいな。と思う。
早起きした。
あいつは近所のお寺にご挨拶(檀家らしい)。
お父さんとお母さんは、お母さんの実家にご挨拶に出かけた。
私はおばあちゃんと家の掃除をした。
広い家だから、1階だけでも大変で。
おばあちゃんは足が余りよくないので、2階が出来ないといい。
私が2階担当に。
掃除が終わってから、おばあちゃんが入れてくれたお茶を縁側で飲んだ。
縁側と言うものがある家で育った事がない私は。
窓を開け放して、縁側でお茶と言う物がこんなに気持ちいいんだと実感。
天気も凄くよかったから、寒くないし。
と言うか、動き回っていたから、暑いくらい。
縁側で休んでいるとき、あいつが原付で帰ってきたから。
おばあちゃんに頼まれたものも含めて、買い物に。
あちこち、ショッピングセンターを回る。
お正月だから、福袋が結構売ってて。
妹が夏前に出産予定だから、赤ちゃん用品の福袋を購入。
赤ちゃんの物のお買い物って、何でこんなに楽しいんだろう。
手のひらサイズの靴とか、本当に見ていて飽きない。
あいつの家から車で30分ほど走った場所に。
イルミネーションが1月半ばまでやっているところがあるって前に言ってて。
お正月に行こうねって話してた。
けど、二人ともすっかり忘れていて。
今朝、起きた時に私が思い出して。
「イルミネーション、見に行く約束してたんだったー!」
「そうだ!・・・でも、りりか今日帰るから無理だよなぁ・・・」
「うんー・・・今年は無理かぁ」
なんて会話をしてた。
けど、買い物の帰り。
あいつが連れて行ってくれた。
「あまりたいした事ないけど、この辺じゃ大きいんだよ」
って。
まるきり諦めていたし。
土地勘がないから、どこを走っているのか全く分からなかったから。
角を曲がったら、突然現れたイルミネーションに、私は驚いた。
たいしたことない何てことなくて。
本当に、綺麗だったから。
余計、驚いちゃった。
帰る前、あいつの家に寄った。
お父さんたちも帰ってきていて。
今日は掃除とかありがとうね、って。
お母さんのご実家近くのお土産ももらった。
夜。
あいつと別れた。
「休みになるまで、またね」
って。
なぜか、握手を求められ。
握手をして帰ってきた。
31日から今日まで、3泊4日。
こんな長い間一緒にいた事なんて、なかった。
最初は実は不安で。
色んな事あって、勘ぐりすぎちゃってて。
うまく楽しめるかなぁって。
大丈夫かなぁって、不安だった。
初日は固くなっていた気がする。
2日目も、夜までは初日と同じ。
昨日辺りから、楽しい、帰りたくないなぁって思えるようになって。
帰る間際の今日は、寂しかった。
もっと、最初から楽しめればよかったなぁって後悔しちゃって。
あいつにそんな気持ちを話したら。
「大丈夫、また旅行なんかあるからさ。次回は楽しんでくれたらいいよ。今回は体調もあまりよくなかったしね。今度は万全なときがいいね」
って言われた。
次回はいつになるのか分からないけど。
その時は、素直に楽しめたらいいなぁ。
今、私は。
彼が「今年私に直して欲しい事」にあげた。
「彼の事を信用する」と言う事が。
結構、出来ている感じがする。
旅行に行った事で、ますます彼の事を疑うようになったら、とか、嫌になったら、とか思っていたけど。
帰ってきた今は。
「あいつは平気」
って思えてる。
何でそうなったのかは、たぶん。
この4日間、彼が私を凄く大事にしてくれたからじゃないかな、と思う。
分からないけど、たぶん、そう。
旅館を朝出て。
あいつの実家へ向かった。
高速も少し混んでいて。
のんびり進んで行った。
途中のサービスエリアで、お土産買ったり、昼ご飯も食べたりして。
あいつの実家についたのは、夕方になるちょっと前。
まだ初詣に行ってない私たちは。
まずは、あいつの家の近くにある神社へ。
去年と同じような。
「お賽銭はいくらにする?」
とか言う会話をして。
「願い事は何にした?」
「言ったら叶わないもん。Hは?」
「言ったら叶わないんでしょ?(笑)」
なんて、去年と同じ会話をここでもまたして。
長い石段を上がって、おみくじを引きに行った。
私は末吉、彼は中吉。
「恋愛」の部分に。
私のには。
「浮気心を捨てよ。」
と書いてあって。
彼のには。
「相手を疑わない。信じる事が大事」
と書いてあって。
「りりか、浮気するの?それで、俺が疑うようになるの!?」
何て言われ。
「これって、逆じゃないの・・・?間違えて、私のとあなたのと、入れ替わっちゃったんじゃないの?だって、浮気心があるのは、あなたじゃないのー?」
「そんな事あるはずないもん」
去年、まぁまぁよかったのに、私は何でもおみくじは結んでくるものだと思っていて。
そしたら、メールを頂いて。
「悪くない時は、結んでこなくていいんですよ」
と教えてもらった。
今年は、私のも、あいつのも、悪い事は書かれていなかったし。
そのまま持ってきた。
なぜか、あいつの分も、私のポケットに入っていた。
帰ってきてから、気付いたんだけど。
あいつの実家で、ご家族にご挨拶をして。
みんなで夕飯を食べた。
緊張しながらも、何だか慣れて来た感じもする。
あいつのご家族は、みんな暖かい人たちばかりで。
それが逆に申し訳なくなる時があったりする。
私なんかが、ここにいていいのかなぁ、とか。
だらだらそんな風に考えてちゃ、だめだって言われるんだけど。
暖かい人たちばかりだから、余計に考えてしまう。
あいつのベッドに私が寝て。
ベッドの下に布団を敷いて、あいつが寝た。
寝る前に。
「本当に何の音もしなくて、静かだよね。怖いくらいだよ」
って、真っ暗の中で言ったら。
「いつかは、ここにりりかも住むんだよ。慣れてね」
って言われて。
その日が来るのは、いつなんだろうって思った。
来るのか、来ないのか。
まだまだ、先は見えない。
でも、おみくじには。
「待ち人:近いうち必ず来ます。」
と書かれていた。
近いうち、って。
いつなんだろう。
「りりか、りりか」
肩を揺すられて、それでも起きなかったら。
布団をはがされて、目が覚めた。
「眠い・・・」
「もう7時過ぎちゃったよ・・・」
「んー、まだ7時か。・・・初日の出は?」
「出ちゃってる・・・」
去年は雪が降るような天気で、初日の出は見れず。
今年はいいお天気だったのに、寝過ごして見れず。
「あーあ。まぁ、仕方ないかー」
とか言って、布団をかけなおしている私に。
「もう寝ない!起きるの!」
って、布団をはがすあいつ。
結局、寝起きで旅館のお風呂に入り。
目を覚ますことになった。
お昼前に、旅館を一時出て、近くの日帰り温泉へ。
そこで長湯をし過ぎてしまい。
少し、貧血を起こしてしまった。
あいつには。
「長すぎだよ!」
って怒られて。
旅館に戻るとき、夕日が見えた。
「初日の出は見れなかったけど、今年最初の夕日だね」
と、あいつが言った。
夕飯の後、旅館の貸し切り風呂に入って。
「あまり長く湯船に入らないように」
と釘を刺された。
貸し切りだから、もちろん一緒に入るんだけど。
真っ暗にしてもらったけど、露天風呂だから外の明かりで完全な闇にはならず。
私は、恥ずかしくて、なかなか服を脱げなかった。
違う方向を向いてもらって、湯船に入って、入った後はずっと体育座り。
そんな私を見て、面白がって、あいつも体育座りしてた。
「新年って言う事で、お互いに直して欲しい所を言い合わない?」
って、あいつが言ってきた。
「いきなり言われても、考えつかないよ」
って、私が答えると。
「なら俺から」
私に対して直して欲しい所ってどこだろう?
聞くのが、少し怖くなって。
何度も。
「ちょっと待って」
とか。
「でも、言われても直せない所かもしれないし」
とか、制してしまった。
「もっと俺を信用して欲しい」
「え?」
「俺を、信用して欲しい」
「してないかな?」
「してないよ、全然してない。最近は特にしてない」
「そか、してないか・・・」
確かに。
信用してないかもしれない。
疑ってばかりいるかもしれない。
キャバクラに行った事に対して嘘ついてた事が、11月に発覚して。
私の中で、あなたは嘘を吐かない人間だと信じ切ってた。
いつだって、嘘は言わない。
だから、安心しきっていた。
けど、本当は嘘だったこと。
そのあと、約束した事も、破ってその上嘘をつこうとした事。
そう言う事があってから、少しずつ私の中で疑うようになって行った。
本当に、友達とサシ飲みなの?
本当に、仕事なの?
本当に、寝ちゃっているの?
なんて、前なら考えられない位に、疑って。
そういう疑う事に疲れちゃって。
考えたくなくなって。
少しずつ、考えないようにしていたら。
具合が悪かった事も、拍車をかけて。
楽になった分、気持ちは冷たくなって行った。
だから、一緒にいると。
素直に嬉しい、幸せだと、思えなくなって。
どこかで変に気を使ってしまって。
「うん、気付いてた」
「そか」
「何か、おかしいって。何かあるなぁって。たぶん、それ(キャバクラ)だろうなぁって」
あいつは、私の背中の方に回って来て。
後ろから抱きしめるみたいに、してきた。
私の頭の上にあごを乗せて来て。
「本当に、ごめん。今までもこれからも、りりかしか、愛せないし。これ以上ない位に、想っているし。言葉じゃ伝わらないかもしれないけど。信じて欲しい」
私が、泣きそうになって、慌ててタオルで顔を隠していたら。
首の辺りに後ろからキスをして来て。
「信じて欲しい」
って、もう一度言った。
私は、うなずくことが出来ず。
ずっと、タオルで顔を押さえたまま、泣いた。
「りりかは?直して欲しい所、ないの?」
また、頭の上にあごを乗せて来て。
私は。
「考えて置く」
って、泣き声のまま答えた。
あいつは、やっぱり。
「ごめんね」
を、繰り返した。
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