浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2004年07月20日(火) |
「スパイダーマン2」を見たのだ |
毎夜チャリかっ飛ばしてる最中、橋の上で顔に飛びくる蜘蛛の糸。今日はたった数時間でチャリに見事な巣を張られましてな。蜘蛛の眷属が誘ってるとなれば、その呼び声に行かねばなりますまい。 というわけで出かけていったレイトショウ。 なんと途中で音声途切れて映像中断、という上映事故が起こりましたわいな。(^^;) 20分くらい中断しましたかね。音声ぶちぶちやし、映画館はたいへんやろなあ。 まあ、ええわ。映画優待割引券もらったし。次の休みはスチームパンキッシュな予告編がツボついた「スチームボーイ」見るんだ〜い。 「キング・アーサー」の予告編も見たんやけどね。ランスロット役さんはステキそうやけど、アーサー王伝説に挑むなれば料理の腕が問題。 脳裏には、「エクスカリバー」の王=国土のイメージ(これの特撮はヨワヨワだったけど)やら小説「アヴァロンの霧」「常世の闇の魔女」の鮮烈な解釈があふれ返っちゃうし。 私はエピックファンタジーもダークファンタジーも好き。剣と魔法、神話伝説の世界、好き大好き。SF好き。特撮好き。アニメ好き。だからこそ、それを題材とした映画や歌詞には、なかなか納得できないんだ。 「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリー・ポッター」「マトリックス」。。。。人気がある超大作だけど、悩んでかなーり頭抱えながら見ましたのさ。 かえってB級っぽくマニアックに萌える映画に惚れたりしてね。(笑)
さて、「スパイダーマン2」ですがな。予算的には超大作やね。 前作のときは、やっぱりちょいと困っちゃったのですよ。 アメコミ原作の世界に忠実にと、監督苦闘しちゃってるのがわかるしさ。 前作で特に気になったのは、特撮CGアニメ部分のカメラアングル。カメラ位置動きすぎて躍動感を損なってた傾向あり。 「ロード・オブ・〜」のカメラ位置グルグルみたく「見て!こんな派手なCG出来ちゃうんだよ!」とテクニックを見せびらかされると、萎えそうになって悩むんだよな。 ともあれ、脚線美やお肉は美しいし、苦悩する男の物語はストライクゾーンど真ん中だから、それなりに楽しんだのでござりますが。 そして、2だよ。 うお、カメラアングル、よくなってる! 今回の絵コンテきったヤツ、わかってるじゃん。CGアクションと生のアクションのつながりが、すごく自然になってる。こりゃあ、かなりの進歩ですよ。 オープニングの絵だとか、戦ってボロボロにされてくスパイディだとか、ツボついてくれる画面も拝めましたしね。 物語については、うーん、少〜し食い足りない気もするけどさ。スパイディをもちょっとせつなく過酷に追い詰めましょうよ、監督!(をい) しかし、このトビー・マグワイヤくん。気を失ってるときの顔が一番かわいいと思ったのは、私だけか。(笑)
2004年07月12日(月) |
イギリスGP/バンドはせつない生き物であることよ |
。。。。あっ、ミハエル、飛びついたらまたロスの腰痛がっ!、と口走ったのは、私だけではあるまい。(笑) なんとなーく、遠慮がちな飛びつき方だったのは気のせいか。以前は勢いつけて腹の上に着地してたよな〜?(^^;) 前回のフランスに引き続き、今回もピット戦略のマジック。 ピット戦略に関しては、他のチームががんばってくれてる例があまり見えないのでフェラーリの独壇場のように見えるんだが。実はギリギリのリスキーなのも多く、計算どおりに走れるとは限らないし、はずしてしまう例もしばしば見かけてきた。 賭けが当たるととすごく派手に見えるから、ライバルチームが疑心暗鬼で混乱する。それで効果が強まったレースもかなりあったと思う。 かつて、圧倒的な速さに、戦略の奇策をもって対するしかなかった時期があった。 果たしてタイトルを勝ち取る日がくるのだろうかと、歯噛みしながら見守っていた時期があった。 マクラーレンがついに進化を見せてきた。 ルノー、BARホンダ、新しいライバルたちも台頭してきた。 勝つことに対する飢え、それを抱いた人々が、チャンスを狙っている。 血が熱くなるような戦いを、また彼らは見せてくれるはずだ。
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ひさびさにHM専門誌を2ヶ月続けて買ったわよ。蠍団が載ってたら、立ち読みで済ませるわけにいかねえ。 今月は、カバーストーリーがメガデスだから、即買いだわよ。 ムスティンとエレフソンのインタビュー、感じるのは静かな悲しみ。 ふたたび同じフィルムの繰り返しを見るよう、と以前メガデスの最後の時期を描写したのはエレフソンだけれど、今回その言葉を思い出す。 裏切られたという思い、自分を抑えてきたストレス、それを跳ね返すためにムスティンが攻撃的な言葉を吐きはじめるのは、今までにも見てきたことだ。 今度はそれが、ついにエレフソンに向けられたのか。いつかそれも(メタリカとの交友がなったように)解けていく日がないともかぎらない。 かつてのメガデスは、最高の時期に美しく花開いたまま散った。 新生メガデスは、どんな花を見せるのか。 ムスティンはひとり、どこへ行こうというのか。 バンドは、刻々と変化しつづける生き物だ。 変化は時に、悲しみをともなう。 見守るしかない。わしらは、待つしかない。
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別宅そばの坂道をチャリ走らせながら、脳裏に浮かんでるのは、ツールで山道登って走ってる人たち。毎回心で叫んでるのは、いつもこのせりふ。 おめえら、みんな、人間じゃねえっ! 今日も心臓バクバク、息はゼイゼイ、坂の途中で失速しましたわさ。しくしく。
今夜は、獣の爪のような三日月が、赤く染まっておりました。 こんな日は、魑魅魍魎が跋扈して、魔獣大戦でもはじまりそうな感じ。 あー、誰か、妖女シレーヌとか空山基版シスタージル様フィギュアを作ってくれないかしら。
骨折坊やがトヨタさんちの子になっちゃいました。 契約がなんとかはっきりしたのはひと安心。日本での露出が多そうなんで、楽しみなんですけどね。来季はF1derも買うことになるんやろなー。 うわ、鈴鹿が母国GPやん!(今になって気づいたか?>自分(笑)) 入ってしばらくは苦労することだろうけれど、赤ウィリアムズの時代も耐えた子やからな。しみじみと応援しましょ。(あまり苦労をさせられ続けると、ぶち切れるかも知れんけど) おそらくトヨタがほしがっているのは、トップチームでBMW参戦当初からの姿を内部で見てきた経験、でもあるのだろう。 欧州市場でのトヨタのイメージ。それがケルンに本拠を置いた理由でもあるし、ドイツ人のラルフを乗せることで、さらに注目浴びるかもしれん。 モントーヤのチームメイトであり、ウィリアムズで優勝を経験したラルフ。その彼を乗せることで、マシンの相対的評価もあらわになるね。
骨折からの復帰については、わたしゃあまり心配しとらんのね。 マネージャーのウィリー・ウェーバーが発表してすぐ「アメリカの病院を訴えるか?」なんて憶測記事が出たもんだから、よけいに。(をい)
2002年10月のCARTサーファーズ・パラダイスでのエイドリアン・フェルナンデスの負傷とその後日談。それを見つけたせいもありますかね。 脊椎2本折ったのに、負傷から4週間たらずの開催となる地元メキシコの最終戦になんとか出たくて、CTスキャンの結果次第では出てたかもしれないエイドリアンです。オーナードライバーだし、地元だしね。
。。。。フランスGPも目前に迫り、ネットカフェに出没してニュースをあさっていましたら、悶絶しそうになりました。 ラルフ骨折〜? 今ごろわかったってか!? アメリカGPのときは、ともかくすぐに動いてる姿が見え、(今まで目にしたIRLやCARTオーバルのクラッシュと比較してですが)モノコックはあまり壊れてへんようだし、たぶんひどい脳震盪と打撲であろう、ならば大事をとって首を固定してからの救出で時間がかかるんだ、と思っていたのですよ。 あの事故で連想したのは、昔ハインツがブレーキパッドの破損でマシンの後部を激しくぶつけた事故。脳震盪の後、立って歩いてたけど、あとで何を話したか記憶がなかったこと。後日になってヒザの骨にヒビが入ってたのが発見されたこと。 頭部打撲では小さな脳出血の可能性も考えられること。これが一番怖かった。 そのとき自分に言い聞かせてつぶやいてたのは「HANSは彼を守ってくれてるはずだ。インディアナポリスの医者は、モータースポーツの事故については世界一のはずだ。」 その後のニュース、その医者たちが1日で退院させたんなら安心だと、そう思っていた。 それなのによー。くそお。(T_T) まあともかく、直後の時点で発見できなかったなら非常に小さなヒビだったのだ、と考えて、彼の身体が完全に復調できるであろうことを慰めとするしかない。
来季の契約を結ぼうとドライバーたちが虎視眈々のこの時期、チームが、そして彼自身がやっとポディウムを狙える可能性に復調してきたこの時期、シーズンの中盤戦を棒に振る。それもつらいことなのだけれど。 皇帝のいない夏、その復活が可能なのかを疑う人もあった。それを思い出す。 ラルフ。彼はまだ狂おしいほどの熱情で渇望される存在になりえてはいない。彼自身を信頼しきって待つ人々を手にしてはいない。 彼がそのような存在になる可能性を示せるとしたら、それは彼自身がサーキットに戻ってきたときに戦いとるしかないのだ。 サーキットから引き離されたことで湧き起こる渇望と、悔しさと。焦りではなく、それをエネルギーにして、自らを鍛えてくれることを。 わしらは、祈るしかない。 ラルフのいない夏が来る。
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