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ようするに壊れている - 2004年12月30日(木) 俺の部屋のエアコンが、暖房だと言うのに部屋の気温を下げると言う偉業を成し遂げた。 it's cool!! もう駄目だ。 寒い、寒いよぅ! - 年が明けると、RIMO君は冷たくなっていました - 2004年12月29日(水) ミサコから、「大晦日と元旦あたしたち旅行行ってるから、あんたは勝手に年越しなさい」と言われる。 いやはやなんとも残酷な事を仰るねぇ、我が母君は。 つうわけで、今年は一人自宅で寂しく年越しをする事になりそう。 誰かを自宅に呼ぼうにも、おそらく友人方の予定は埋まっていること請け合い。 まじ八方塞。 八門遁甲。 なんですかこれ? 孔明の策略か何かですか? あー、孤独ゆえに強かった自分が懐かしい。 けどまあ、一人で酒でも飲みながら年を越すのも乙なものですよ。 おそらく。 飲んで飲んで、飲まれて飲んで、酔いつぶれて眠るまで飲んでやろうかしらん? とりあえず酒買い込むか… - あーあー - 2004年12月27日(月) 更新する気が起きないんで、今日は休み。 とりあえず、いま一番俺に必要な物は、愛だと思う。 あとお金。 - 笑い飯は切れが無かったね - 2004年12月26日(日) M-1。 個人的には南海キャンディーズがダントツで面白かった。 こりゃあ来年が楽しみだわい。 - 二人が暮らした - 2004年12月25日(土) 「ハウル」「インクレディブル」「ターミナル」を見てきた。 どれも面白かった。 「ターミナル」 トム・ハンクスの演技がとてもよかった。 あ、この人本当に英語分からないんだって感じがした。 ところどころ挟まれるギャグは「はは、ステーィブンの奴、またやってら」って感じ。 けど全体的に良くまとまってるし、見ていてとても楽しかった。 お約束感が鼻に付かない良い映画。 「ハウルの動く城」 やばい。 あと三回は見たい映画。 物語、背景、人の動き、魔法の描写、どれをとっても俺好み。 最初の五分くらいで「あ、俺これもう一回見たい」って思った。 木村拓也すごい良かった。 すまん、下手だとか吹聴してしまったよ。 個人的にはいままでの宮崎分が全て詰まっている作品だと思った。 やっぱ宮崎はこういう世界観でなくてはいけない。 DVD出たら買う。 なんか映像が赤くても買う。 「Mrインクレディブル」 これもDVDぜったい買う。 今迄のピクサー作品とは全然毛色が違う。 死人でてるし容赦ない暴力描写。 つうか唯でさえ人外の描写能力が卓越しているピクサーが、人間を描写しているからえらい事になってる。 CGなんだけど途中、「あ、そういえばこれCGなんだ」ってなる。 ストーリーも良かった。 ただ字幕版だとやっぱり字幕のせいで画面にあまり集中できなくなる時があるので、俺みたいなペーペーは吹き替え版で見るのが吉。 サミュエル・L・ジャクソンは声でもやぱっりサミュエル・L・ジャクソンだった。 - 酒もってこい! なけりゃあガソリンでもいいぞ! - 2004年12月23日(木) ハーイキッズ! 明日が何の日か知ってるかい? … …… そうだね、良く分かってるじゃないか。 明日は俺の誕生日だよ! 死んだ魚の目をした蛆虫どもが、モミの木やら宿り木やらを下げて俺の誕生日を祝ってくれていやがるよ。 GAHAHAHAHA!! 歌え、歌え! ものども! (パイレーツオブカリビアンのトルトゥーガのイメージで) 明日で俺は酒、煙草、女、殺しが解禁だぜぃ! ちょっくら錦糸町あたりにでも繰り出すかな。 まあそんなこんなで二十歳ですよ。 恐ろしい… - It's Murphy Law --"Whatever can go wrong will go wrong." - 2004年12月22日(水) 「25時」をもう一回見直す。 やばい、なんか滅茶苦茶面白いぞ。 一回目見たときは正直、俳優の演技と字幕追うのに必死だったけど、二回目になると内容もすんなり入ってくる。 ボロボロ泣けてしまった。 あーやっぱスパイク・リーすごいわ。 つうかすげえ監督ばっかしだな、この世界は。 黒澤にシャマランにスパイク・リーに。 タランティーノはなんかあんまり。 好きだけどすごい感じはしない。 - この飯、おろそかには食わぬぞ - 2004年12月20日(月) 「七人の侍」を見た。 傑作。 つうか五十年前にこんな作品作れるのに、なんで今の邦画は中途半端なやつしか作れないんですかね。 黒澤明監督の作品を見ていつも思うのは、この人はモノクロの使い方が抜群に上手いということ。 イギリスの映画学校ではこの作品が教材になっているらしい。 まあ教材にもなるわな。 なんか濃厚って言葉が似合う作品ですよ。 幾層にも重ねあってますよ世界観が。 つうか男ならこの映画見て燃えろって感じですよ。 もちろん萌えも可。 つうか三船敏郎が常にハンケツで素敵だった。 あと勝四郎っていう若い侍がロンドブーツの田村淳に見えて仕方が無かった。 粋なおっさんがわんさか出てくる素敵映画。 - Champange for my friends...and real pain for my sfam friends. - 2004年12月19日(日) スパイク・リー監督の「25時」を見る。 エドワート・ノートンにフィリップ・シーモア・ホフマン。 あとバリー・ペッパーという俺の好きな俳優が揃ってて中々良かったです。 けど内容はいまいち良く理解できなかった。 人種問題だとかそういう表面に出やすい問題をテーマとしている作品ではないので。 けど作品の雰囲気は好き。 あと登場人物同士の会話が説得力があってとても良かった。 ただキャストがなんか見たことある奴がいっぱい入るなと思ったら、X-MEN2のパイロやらストライカーやらローグが同窓会かって感じで出てた。 - なんか続編作りそうな勢いだな… - 2004年12月18日(土) KILLBILL VOL2を見る。 確かに1みたいな突き抜けやはっちゃけは無かったけど、結構楽しかった。 ブライドの中国での修行のところのカメラワークが香港映画チックで良かった。 そのあとの流れも香港映画そのままで一人深夜ケタケタ笑ってた。 たしかに、1を見て、そのままの勢いで行くと肩透かしを食らう事請け合い。 全くの別物とは言わないものの、1で上がってテンションを充分に落ち着けてから見ると吉。 ようするに一週間くらい間を置いて見たほうが良いと思う。 あと、BILL役の人が主演していた、「燃えよカンフー」っていうドラマがつい最近まで深夜に放送されてのを思い出した。 なんか主人公の修行した少林寺の僧侶がやたら気持ち悪かった記憶がある。 まあ映画そのものは悪くないと思うけど、やっぱり1が1だけに、不満が残ったのは確か。 最後はもうセットの中でバッサバッサ斬りあって、建物倒壊、それでも斬り合うっていう感じにして欲しかった。 あの終わり方も好きだけど。 - やめてください! 課長! - 2004年12月17日(金) 今日は、グリとグラに呼び出されて、 陵辱の限りを尽くされて、 (カラオケボックスで無理矢理とか、ファミレス、人前で…とか) 泣きながら風呂で体を洗った。 そんな一日。 一部誇大表現があるものの大体こんな感じ。 - 後ろだとっ! - 2004年12月16日(木) そういえば、「冬になると~」は二人ほど言ってくれました。 お前らいい奴だな。 まあこのお二人は、覗いてくれている事は知っていたんですけど、この前、全く予期しない人から 「見てるよ」と言われ、普通に仰け反った。 気分はガルマ・ザビ。 もしくは義経に後ろの崖から攻められた人。 とりあえず、迂闊な事を書くと、そく現実生活で制裁を食らうを囲いがますます狭まった。 - もう、お茶目さんなんだからっ! - 2004年12月15日(水) あまり寝ないで学校に言ったせいか、学校では四六時中変なテンション。 落ちたり上がったりを繰り返す。 しかも眠い。 煙草を持ちながらコックリコックリ舟をこぎ出す始末。 眠いのでさっさと帰ろうと、雑談もそこそこに帰宅の徒につこうとしたが、欲しい本があったので神保町付近をうろうろする。 そのうち、なんか楽しくなってきてしまって、「こうなりゃあ東京駅にある丸善に行くしかねぇ!」と思い、 鼻息荒く改札を通った時に、ミサコから電話。 「鍵を忘れて家に入れないので帰って来い」とのこと。 「東京駅の丸善に行きたい」という旨を伝えると、「時間がかかるから駄目」と言われる。 俺は母ちゃんの奴隷じゃないっつうの! と言うわけで急遽中央線の方を向いていた体を総武線のほうに戻す。 なっちゃいねえなぁ… そうそうあと明日から冬休み。 とりあえず、夏休みとは違い予定がある事はある。 - チョコレート工場の秘密 - 2004年12月14日(火) マキオさんや、ゴロウさんが猛プッシュしてくる 「チョコレート工場の秘密」と言う映画の予告編を見つける。 アルカリックスマイルを湛えたまま、クネクネ手を動かすジョニーデップが非常に気持ち悪くてとても良い。 これはリメイクらしいので、元になった映画を見たい。 - 今日の俺は滅びぬ、何度でも甦るさ…次は耳だ - 2004年12月12日(日) _ ノノ ノノノ _ノoノ |∥ ミ ∥  ̄  ̄ ヾ ___ │ _ // ∥ ⑩ /1000 / ⑩ ./8/ | |  ̄ ̄ ̄ ⑩ /。/ |∥ ⑩ ⑤ ① m n _∩ ∩_ n m ⊂二⌒ __) /\___/ヽ ( _⌒二⊃ \ \ /'''''' '''''':::::::\ / / \ \ |(●), 、(●)、.:| / / ⑤ \ \| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|/ / \ .| ´トェェェイ` .:::::::| / \\ |,r-r-| .::::://___ ノノノ \`ー`ニニ´‐―´/ \ 5000 \ / ・ ・ /  ̄ ̄ ̄ ____________________ ○ o ゜ /\___/ヽ 乙 /::::::: \ Z .|:::. 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GAHAHAHAHA! 集中したい割にははてなダイアリーとか始めちゃう。 - 体が…火の様だ - 2004年12月10日(金) なんか最近心臓が変な動きをする。 ドックン・ドックン・ドックン・ドドックンって感じで。 とうとう俺も変身するときが来たようだぜ! とりあえず、変身したら彼女さんに会って、 「来ないで、化け物!」って言われてダークヒーローの道を歩む。 - 世界の中で僕は盲しい - 2004年12月09日(木) 前に進んで歩いてる奴ら。 どんな型でも良いからあんたらの羅針盤をくれ。 自分が前に進んでるって確信できてるなんて大したもんだ。 - ガラスのような瞳 - 2004年12月08日(水) 帰りのバスの中。 キ印の方がずっと俺のほうをみながらブツブツ独り言を言っていてとても怖かった。 俺が気になって振り向くと、潤んだ目で頷いたりするから余計にタチが悪かった。 つうか「アイドルといえば郷ひろみ」と呟いた次の瞬間、「アイドルといえば西条秀樹」って… しかも最後らへん「西郷秀樹」って名前変わってたし。 つうか「お前はあのババァに良く似てる」ってどこのババァだよ… - 獲物を変えようと思う - 2004年12月07日(火) 時代の風は星野七瀬に吹いている。 - 夢見がちなお年頃 - 2004年12月06日(月) うちのミサコ(母親)がぺ・ヨンジュンのファンになったらしい。 理由を聞くと「夢の中で優しくされたから」 冬ソナをまともに見たことが無いミサコの暴挙に、血の繋がりを感じつつ、 心底この人の息子である事が嫌になった。 - 奴が来るよぅ - 2004年12月05日(日) 朝方、窓が鳴る音で目が覚める。 そりゃあもうすごい勢いで鳴る窓。 ガタガタとか通り越してギュラギュラと音を立て、眠りを妨げる。 そういや風がきついんだっけか、と鈍い頭だ考えたのも束の間。 前日の夜読んだ、「裸の男が二階の窓にしがみついて笑いながら窓を揺らしいた」という怖い話を思い出し、 もし今、窓にブリーフ一枚の禿頭のおっさんがしがみついていて笑いながら窓を揺らしていたらどうしよう… という疑念に駆られ布団から出れなくなる。 可能性が無いとは言い切れない。 一度、深夜に変なおっさんが窓を開けて部屋の中を見ようとしたことがあったし。 (おれが部屋の中にいるのが判るとそのまま逃げた。俺も怖くてそのまま放置) まあスモークガラスなんで丸見えってことは無いだろうけど、ぼやけて見えるのもそれはそれで怖い。 そんなことを考えている間に再び眠りについて、目が覚めると昼でした。 窓を見るとそこにはベッタリと手形が…! なんてことはなかったよ。 - GAHAHAHA!! - 2004年12月04日(土) KILLBILLを吹き替え版で見る。 なんかえらい事になっていて笑いがとまらなかったっすよ。 吹き替えの声を浮かせないために日本語喋っている人まで吹き替えになっていたり。 日本語喋ってる外人の口調に合わせて声を入れてるからなんかすごく不自然。 つうかオーレン・イシイが小山茉美ですよ! キシリア・ザビですよ、キシリア・ザビ!! まあすげえ浮いてましたけどね、声。 こういう作品は普通に見ろってことですな。 真面目な感想として、この映画の音楽の使い方はすごく好きです。 あと、飛行機の席に中に刀を置ける場所があるのを見て、「お前の世界観が大好きだ」と思った。 つうかゴーゴー夕張がルーズではなく白のハイソックスを履いてるのを見て、「タランティーノは解っていやがる」と思わず膝を叩きましたよ。 惜しむらくは黒ではなかった事。 やっぱ画面に映えないのかな黒は… 頭空っぽで見れる映画ってのはこうでなくちゃあいけないな。 - 金色夜叉シャシャシャシャ - 2004年12月03日(金) 因果応報を思い知った日。 - 椿三十朗…もうすぐ四十朗になるがな - 2004年12月02日(木) 黒澤明の「椿三十朗」を借りる。 三船敏郎が超イカス。 相変わらず俺が抱かれても良い男のTOPを独走中。 加山雄三や田中邦衛が滅茶苦茶若くて笑った。 田中邦衛が波田陽区に見えて仕方がなかった。 あとKILLBILLも借りる。 ヤクザと日系米兵の間に何が…!? - 貪婪 - 2004年12月01日(水) 注、今日は日々、書いては消してる作品の中から、提出するほどではないんだけれど、 この雰囲気は気に入っているという作品をアップします。 長いです。 刑事さんも大変なんですねぇ。こんな夜遅くまで、あたしなんかの為に出張ってもらっちゃって。 けどもう良いんじゃありせん? さっきから申してますでしょ、あたしがやったって。 刑事さんもお辛いでしょう? 恨み辛みや妬みなんかに毎日毎日、当てられて。 恐い思いだって沢山するんでしょう? そりゃあどんな仕事だって怖い事はありますわよね。 あたしだって乱暴されたことなんて一度や二度では済みませんもの。体をひさぐ代償ですわね。 けどね刑事さん、職業に貴賤なしていうじゃありませんか。あたしはこの仕事を卑しい仕事だなんて思ったことは一度たりともありませんわ。 まあ世間の人たちはそうは見てくれませんよ。良く相手をした殿方の奥さんなんかがやって来て、あたしの事を「淫売」だなんて仰られますけどね、 あたし口が軽いものだからついつい言っちゃうんですよ。 「奥様、あなた股開いてりゃあ、あの人ここには来なかったんですよ」って。 あら、刑事さんごめんなさいね。あたしその時は学がなくって。男の人ってたまには他の女を抱きたくなるんでしょう? けどその奥さんにはそう言うこと理解できそうになかったから、そう言ったんですよ。 そしたらもう顔を真っ赤にしてね。髪の毛引っ張られちゃって、ええ、今思えば可笑しくて笑っちゃいますけど。 体の骨が固まる前から、殿方相手にしていたでしょう? そのせいかどんなに偉ぶってる人も偉く見えないんですよ。 糊のきいたスーツを着て、こう鬚をさすりながら胸を張ってるお客さんもいましたよ。 あたしを自室へ招いて、モダンな会話でも楽しもうって雰囲気で語りかけてくるんですよ。 おかげであたしは色んな事を知る事が出来ましたけれど、けどやることは一緒でしょう? 急にそわそわ落ち着きを失くす人もいましたわ。あ、あたしなんだかそう言う方を相手にするのが多くって。 なんていうか気品がありそうな方の。そう言う人によく言われましたわ、「気品がある」って。 可笑しな話でしょう? けど悪い気はしませんでしたよ。若い頃はね。けど経験を重ねると、そういうのも嬉しいというより、可笑しくって。 商売女になんでそんな事を言うんだろう? 一度限りの相手にそんな事を言ってどうするんだろう? きっと、殿方はロマンチストでいらっしゃるのね。きっとこの女の中に私は何時までも残るはずだって。 あたしの中に残るのはビョーキくらいですわ、おほほほほ。あら? 可笑しくありませんでした? え? 子供は出来なかったのかって? ええ、出来ましたよ。けど、すぐに流れちゃうんです。 あら、そんな顔なさらないで下さいな。たしかに辛い事ですわ、けどどんな仕事だって、なにかしら犠牲があるでしょう? 刑事さんだって、その年でいらしたら奥様やお子さんだっていらっしゃるでしょうに、それをこんな時間まであたしに付き合って。 それに、もともとあたしは流れやすい体質らしくて、うちの母親も、あたしを生んですぐに死んでしまったし、 あたし自身も未熟児だったんですよ。ええ、奇跡的にこんな年まで生きていますけどね。 けどもう駄目ですわ。心臓を患っているんです。ええ、本当ですよ。あの人が言うには先天的に疾患が合ったらしいんです。 今までそう元気でいられたことが奇跡だって。殿方から精を吸い取っていたせいか知らん? そういって笑ったら、あの人顔を赤くして、俯いてしまって。 ふふふ、あの人、不能だったんですよ。他は健康なのに、あっちのほうだけはテンで駄目。 お医者様なのに。 けどだからかも知れませんね。あの人はなんだか不思議な感じがしたんですよ。会った瞬間ね。 あの人も思うところあったんでしょうね。一緒に住むようになりましたわ。そう、あそこで。 刑事さんご覧になりました? 狭い所でしょう? あの人、貧乏人ばかり相手にしてるから。 けど腕が良いものだから、金持ち相手に回診もしていて、それでようやく食べてる状態でしたわ。 あたしも時々、春を売りましたけど、それでも薬代やらなにやらで、冬なんかお互いの体で暖を取り合っていましたわ。 ふふふ、あの人、本当に可愛くて。お金が足りなくて、あたしが体を売りに行っても何も言わずじっと耐えてるんです。 やめろって言いたいんでしょうけど、あの人、根が甘ちゃんだから言えないんですよ。 で、あたしが色のにおいをぷんぷんさせて帰ってくると、情けなさやら劣情やら入り混じった顔をするんですよ。 もどかしいんでしょうね。無茶苦茶にしたいのに出来ないなんて、それを見るとあたしゾクゾクしちゃって。 わざと大きな声で言ってやるんですよ、「激しくされたからヒリヒリするわ」なんて。 ふふふ、あたし何時殺されるかわかったもんじゃない生活をしていたんですよ。けどあの人に殺されるんなら本望ですわ。 あの人の振るう包丁かしらん? 縄かしらん? それがあたしから全て奪ってゆくなんて、素敵な事だと思うんですよ。 でも、あたしの方が我慢できませんでした。あの人、耐えてばかりなんですもの。限界でした。 別になんでもない日だったんですけど、なんだか急に、プツンと来てしまって。 台所にあった麻の縄で、ぎゅっと。 ええ、だからあたしがやったんで間違いないんですよ、刑事さん。なにがご不満なんです? え? 今日? いえあたしはずっと家にいました。だからかもしれませんね、ずっと一緒にいたから抑えきれなかったんでしょう。 ……それは何かの間違いですよ。あたしは仕事なんて…… どうやって首を絞めたか? そんなの首に縄をぐるりと巻きつけて……… 刑事さん、締め跡がなんだって言うんです? あの人はあたしが殺したんです。あたしが首を縄で絞めて殺したんです。 あたしの手の中で死んだんです! 自殺なんかじゃありませんわ。自殺なんかじゃ。そんな事駄目です! そんな事させるものですか! あの人は特別なんです。だからあたしが殺さないといけないんです。あたしがやらないと… やらないと駄目なんですよ。あの人、あたしを憎んでいたはずなんです。だから…いつかきっと。 なのに、あんな方法で、怨念を返してくるなんて… … ……え? 刑事さん、今なんと仰いました? あの人が生きてる? まさか…あたしが帰ってくるのを見計らって、台を蹴ったんですか? そんな、駄目よ、駄目よ、駄目よ! ああ、なんてこと、なんてこと! 駄目です刑事さん、あの人にあたしを会わせないで! 後生です! あたし、あたし、今度あの人を見たら、本当に殺してしまうわ… 了 -
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