琥珀色の時
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2002年09月15日(日) 高田崇史「QED東照宮の怨」

QEDシリーズ4作目。
棚旗奈々ちゃん(「ホワイト薬局」の薬剤師)が学校薬剤師会の親睦旅行で日光は東照宮へでかける。
なぜかそこで出会うのは桑原崇(明邦大学薬学部卒奈々の一年先輩の薬剤師「萬治漢方」と言う老舗の漢方薬局に勤めてる)
大学の4年次に「オカルト同好会」の会長勤めたアヤシイ人物。
もう一人の同行者は、やはり明邦大学の文学部社会学科卒の自称ジャーナリスト小松崎良平立派な体格から「熊つ崎」の異名をもらっている。

三十六歌仙絵巻にまつわる事件がおこる。
このあたり、とても三十六歌仙などに、興味を持ちそうにない登場人物なのが、ちと不満。
三十六人の歌人の歌絵巻はバラバラに切られて、所有されている。
持ち主の謎の死。

さあ、崇の蘊蓄が始まりますよ。今回のポイントは完成したモノはあぶない、わざと不具合にしておく理由です。
ナニよりも驚愕の「深秘」(じんぴ)に貴方は納得、それとも、うっそぉとひっくり返るか?
私は信じましたぜ。
東照宮(日光)月山(月光)、を従えて、薬師如来はどこにある?
さあ、地図を開いて、線を引いてみましょうね。
東照宮の造営にかかわった天海の生まれた場所。
ほんと、犯人も意外、蘊蓄の結果も意外でしたわ。

QEDは一作目が出たとき、迷わず手にとって、そのまま、嵌りっぱなし。
奈々ちゃんが、今時の女性にしては、つつましくて、私はすきだな。


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