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■ 『災厄のてびき』 草間さかえ
売れない小説家のオヤジと、 火を見ると欲情する変態少年との恋愛(?)ってさ、 …こんな無茶な設定アリか、と思いますが、 裏表紙のあらすじだけで買っちまいました。
そしたらもうツボにハマりました。 直球ど真ん中です。
何が良いって、オヤジと少年ですよ(笑)。 歳の差カップルは好きなので、 それだけで美味しいですが、このオヤジがまた。 一見すると渋い男前なのに、情けなくて、 少年に振り回されっぱなしなのです。
久しぶりにやって来た少年の姿を見た瞬間、 「幻覚が…」とつぶやき、 「もう私は駄目だ、人として終わった」 と嘆き悲しむ可愛らしさ。 こんな人、放っておけないよなぁ。
一人称が「私」なのもいいし、バツイチなのもイイっすね。 私はどちらかと言うと、根っからホモよりも、 何の弾みか男に転んじゃったよ、 という話の方が好きなので、 基本はノーマルという設定が出てくると、 それだけで嬉しくなっちゃいます。
だって、ノーマルな人が男の子を押し倒しちゃうってさ、 よっぽどじゃない? しかも妖艶な美少年ならともかく、 ごく普通(?)の男の子だもんな。 ま、とにかくこれは設定勝ち。
えらく気に入ってしまい、買った日から、毎日のように 読んでいる私…。 でもそこまでの話かどうかは謎。
2003年05月27日(火)
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