バルバラ異界を3巻まで読んだ。 確かにすごい話で今まで出てきた遺伝子のSF(YASHAとか)の全てを凌駕する事は間違いないだろう。 しかしそれでも私は不満がある。 リアリティーに欠けるところがあるからだ。 あれほどの作家でもリアリティーにかけるところがある。 それは作家だけのせいではないが・・
どの辺がリアリティーに欠けるのか? それは金持ちと言えば資産家しかもってこないところだ。 つい先だっても子供の漫画で金持ちのお嬢様が出てくると資産家だった。 つまり会社の社長だ。 金持ちと言うと会社の社長しか思いつかないらしい。 バブルの時にはヘルス嬢が一流会社の社長より年収が多かったというのに・・・ もし「同和利権の真相」を読めばそんな世界観はひっくり返るはずだ。 しかしそんな物を読まなくとも、よくこの社会を見てみれば資産家なんてものが金持ちでない事が分かってもいいのに・・ だいたい日本の所得税がどのくらいのものか知っているのだろうか? 所得の多い物がどれだけ税金を取られるの知っているのだろうか? そう考えれば、一体この社会で誰がお金を持っているのか分かると言う物だ。 それは税金を納めなくてもいい人種である。
少女漫画にはお金持ちは不可欠の存在である。 で、あるならそこに金持ちがいるのなら何故お金持ちかの理由付けをして欲しい。 私はその理由付けでその漫画家を計っている。 もし私がお金持ちを書くとしたら、そうだな、土地持ちにするかな? 土地は税金の掛からない資産である。 マンションの所有者とかが一番書きやすくてまあまあリアリティーがあるんじゃないの?
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