タクシーよもやま話
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2009年01月10日(土) |
ふたりの女性の生き方 |
午前3時55分 マンションに配車 以前 風俗で働いていた女性、今は仕事があるとAVの仕事をしているらしい
女性はろれつがまわらない程、出来上がっている
「あ〜嬉しい、働いてる女性みると、元気をもらえるんです」 乗ってくるなり褒めてもらう
女性は、ず〜っと ひとり語りを続ける あたし、もう40を超えたからわかってるんです 男が何を望んでるか もう可愛いなんて無理ですし お金がないと嫌だし、ブルーカラーの品のないのも嫌なんです 前は医者で、今度は大学教授、もらってくれるって言うから結婚するんです
「この前、テレビで、77歳の女性と56歳の男性が結婚して 11年経った今も仲良く暮らしてるっていうのやってましたよ」と言ってみた
「SEXは出来るのかしら? それが男は目的でしょう? 私には信じられないわ」 それが、彼女の答えだった
その女性を乗せたのは4回目 1度は、風俗で働いていた時、 彼女は大きなポスターになって街角の看板になっていた 深夜なのに黒のサングラスだった
2度目は それから7年以上経っていた 「結婚して長野に行っていたんです」 その間の生活が楽しかったようには思えない疲れた顔をしていた
3度目 こんなに可愛らしい顔だった?と思う程 綺麗で愛らしい顔をしていた
そして今夜 やはり疲れた顔をしていた 今度会う時は、生き生きした顔をしていて欲しいなぁ
6時40分 病院の救急口へ 女性が乗ってきた 「あの病院、評判はどうなんです?」と聞いてきた 「『設備は最新だけど、使いこなせる医者がいる?』って言われてますね」 「妊娠判定に1時間半かかってもまだわからないって言うんですよ」 「2時間かかる検査がありますよ 流産してるかもしれない時に まだ赤ちゃんが生きてるかどうか調べる検査なんですが」 「ただの妊娠検査なんですよ ふざけるなっって帰って来ちゃったんです 請求が来ても払わないわ」
市販の妊娠検査薬で陽性だった 連休なのに下腹に痛みを感じるので、救急車を呼んだ 近くの大きな病院には全部断られてこんな所まで連れてこられた 「これじゃ、死ぬ(のもわかる)わ」
初診で流産かも?では 断るのもわかる気がする
「今は出産の入院だけでも 5,60万円掛かりますから大変ですね」 「えっ そんなにかかるんですか? 私、新潟でふたり産んでいますが、35万円でしたよ」 26歳 私の娘と同じ年らしい
「お金もないくせに子供が欲しいなんて言うから… 男が…子供が欲しいって避妊しなかったんです このタクシー代だってこんなに掛かって…」
「初診で予約しないと出産出来ないのがこの辺の実情です まず、産むつもりで、お医者を決めた方がいいですよ タクシー代は医療費控除の対象になりますよ」と領収書を渡す 「男に払わせますからいいんです」
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