2008年03月30日(日) |
もうすぐ完成します。 |
作品集「街函」がもうすぐ完成します。
内容の推敲は前回同様、顔から火を噴きながらすすみました。 ぼくのノウミソの性質なのか、作品を紙の上に置き換えて、ようやくいろんな直しが「見えてくる」という癖があります。
削り、足し、書き直し、削り、削り、書き直し… 延々とその繰り返し。 川上弘美さんの「真鶴」に 「きりがなくなる頃が、小説は、いいんですよ」 という青茲の台詞があるけれど、今回はその台詞を頼りにしました。
ネット上はなによりもスピードが優先されると思っていますから。いつ頃からか書く時に集中して、書いたものにはできる限り手を入れないという意地のような「きまり」が定着していたんですが、それを一掃しました。
ネット上の作品やパソコンの画面は、「創作ノート」か「完成品」のどちらかで、その前段階とか移行していく段階は紙の上でないとぼくは駄目です。
今、連載している小説も一度紙の上で書いてから打ち込んでいるような状態です。立ち上がりはパソコンの方がいいんです。それから紙の上に飛んで、またパソコンへ、というやり方です。
今日も読書家の友人と、プロとアマチュアの違いは「直し」をどれだけ徹底的にきるか、ということかもしれないという話になりました。 アマチュアは「書けた」ということに最大の価値があるのであり、プロはそこに徹底的に磨きをかける。その差なのかもしれない、と。
もちろんプロでもほとんど推敲をしない、という方もいます。 だけどぼくは駄目ですね。やり方を変えました。
で、その作業があと二つになりました。 掌編が24。詩が11篇。 普通の出版では高価になるし、あまりやってくれないカラー画像も中に挟み込んだり和紙を挟んだり、という本になります。
もうしばらくお待ち下さい。
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