告別式が終わり、なんだか力が抜けた状態です。 それでもひっきりなしに弔問の方が訪れるので、そのたびに気を張っています。
ちょうど十月の薔薇の季節。 亡くなったものの一番好きだったタキシードを着せ、ちょうど咲いていたプリンセス・モナコを二輪、胸ポケットにさして送りました。
海が好きだった彼のために「Sail On」と声が飛びました。 多くの人たちに惜しまれての船出です。
さて、見送りが済んだのならば ぼくも起動しなくてはなりません。
なにかを頼りにしなければ起てませんでした。 何か…本ではなくて音楽でした。
優しくなだめてくれることではなく、 なりふり構わず泣き疲れることを音楽に求めました。
CRYSTAL/吉田美奈子(アルバム「DARK CRYSTAL」に所収)
行き着いたのはこの曲でした。
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