散歩主義

2006年11月29日(水) 待望の

「グレート・ギャツビー」村上春樹・訳が中央公論から発売されました。
「この作品がなければ、ぼくは小説家になっていなかった」とご本人が語る本。
春樹ワールドのファンならば絶対に読むべき本だとおもいます。
すでに他の人の訳で新潮文庫からでているし、レッドフォード主演の映画でご存じの方も多いでしょう。しかし、文章が素晴らしいのだと春樹氏は力説されています。それがどの程度翻訳に反映されているかたのしみでもあります。

ぼくはギャツビーこそが村上作品に出てくる、主人公(男性)の「原型」だとおもうときがあります。
悲劇的な最後と破滅的な優しさ。
フィッツジェラルドの人生とと重ね合わすと、さらに味わいが深くなります。


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にしはら ただし [MAIL] [HOMEPAGE]