| 2006年07月07日(金) |
「犬の系譜」と縁がありました。 |
5月に椎名誠さんの文庫「かえっていく場所」を読んだと書いたら、畏友田川ミメイさんから「犬の系譜」を是非に、と勧められた。
ぼくはすぐに探した。ところがすでに絶版になっていた。1988年初版で、吉川英治文学新人賞受賞作であるにもかかわらず、である。
そうなると「古本屋」しかあてはないのだが、いくら探しても見つからなかった。これはいつかの再版を待つしかないと思っていたところ、思わぬところで見つかった。
友人「文庫本主義者」の本棚の片隅である。 本人曰く、もはや読んだことすら忘れかけていたのだけれど、うっすらと残っていた読後の感触をたよりに探してみたら出てきたという。
本の縁が茶に焦げていて、ページを繰ると魅力的な章のタイトルが並んでいた。これから心、沈めて読んでいく。
最近、私は「本」との「縁」をもっと意識にしようと思っている。 新聞書評欄での出会いも、書店での偶然の出会いも「縁」だけれど、人の勧めも「縁」だ。
読書のコンテキストのいっとう最初が、コンセプトや研究課題から選ばれたのではなくて、人のなにげない紹介、というのもいいんじゃないか。 そこから「縁」がどこまで拡がっていくか楽しみでもある。
ところで本日、メルマガ「京都余情」を配信した。今回からの「縁」で次がつながった。次はあまり知られていない谷崎潤一郎の「京都」を紹介したいと思っている。
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