散歩主義

2005年01月28日(金) 暖かな日

今日はとても暖か。薔薇の新芽が動き出した気がする。
今日の書いたもの。
ブログにSENTIMENTAL/Yosuke Yamashitaをアップ。
山下洋輔さんのソロ・ピアノ。フリー・ジャズ。美しい。
もうひとつのブログに「猫の本領」の続きを書いた。

音楽のこと。
山下さんの古い作品を聴きなおし、そのあとは大西順子さんの、これも古いデヴューアルバムを聴く。
山下さんのあとの大西さんはとても繊細に聞こえる。この盤のNature Boyは好きだ。

読書。相変わらず庄野さん。庄野潤三と山下洋輔を同一の日に甘受できることは幸せなことだ。読めば読むほど「こう書く」姿勢をよくよく考えるべきだと思う。

大塚英志さんのコラムについて。京都新聞。気になった。
イラク開戦1周年に寄せる記事。

誰もが個を持たずに流され出している、という指摘。「場を読め」という配慮から独断先行を許す構造について。
戦争に向かう昭和初期と現在の文化状況が似ているという指摘。太宰批判。
戦時下の状況をやり過ごした太宰、という指摘。

現在の問題は「『私』という内面の肥大」。

…外から目を背け続けるには一人称を肥大させるしかない。私をわかってというが、自分と違う誰かをわかろうとしない…

イラク戦争に関して発言した文学者は、池澤夏樹さん、片岡義男さんといった「エンターテイメント」に属しているといわれている人たちだけだという指摘。それが文学の危機だと。

大塚さんの記事を読んでいて、確かに文学者は鋭く問われているなと思う。
何を書くのか。

ふと、その横の記事で小田実さんが開高健さんの遺作「珠玉」について語っておられるのを読む。
石の話だ。すぐに読みたい。

今また実存を掲げるときが来ているのだろうか。実存と自由の精神を掲げる時が。
それは村上春樹さん流にいえば、コミットする時、となるけれど。

もういちど山下洋輔さんを聴く。
自由であるということの熾烈さ、そして豊かさを思う。


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