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2004年03月05日(金) |
『マスター・アンド・コマンダー』を観た。 |
| 監督:ピーター・ウィアー 出演:ラッセル・クロウ マックス・パーキス ビリー・ボイド 原作:パトリック・オブライアン
原題:MASRER AND COMMANDER THE FAR SIDE OF THE WORLD
2003年/アメリカ映画
ワーナー・マイカル・シネマズ みなとみらいにて鑑賞 |
この作品は、本年度アカデミー賞に於て 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』に次ぐ10部門 (作品賞、監督賞、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞 編集賞、メイク・アップ賞、音響賞、音響編集賞、視覚効果賞) にノミネートされ、撮影賞と音響編集賞を取りました。
私が観たのは公開3日目(3/1)で、 まだアカデミー賞の結果発表前でしたが、 音響賞はぜひとも取って欲しいと思いながら観ていました。 船倉にいる時、上部甲板を歩く足音は頭を通り越して聞こえ、 波の音、人の声、全てがその場にいるかのような錯覚を覚える程の サラウンド感を堪能できる素晴らしい音響設計です。
もしこの映画を観る予定があるのでしたら、 音響設備がしっかりした映画館で、 できるだけまん中に座って観ることをお奨めします。 迫力ある映像と音響、正に映画館で観るべき映画といえるでしょう。 ただ、映画自体に観る価値があるかどうかは別問題。 そのストーリー内容に関しては保証しませんのでご了承ください。(笑)
音に負けず劣らず、絵作りの方も凝っていて 1800年当時の艦隊戦の再現は見応え充分であったり、 ILMが手掛けた嵐にもまれるCGシーンも凄いのですが、 どうも私が思い描いていた内容とは違ったのです。
「あなたは教えてくれた− 愛する者のために、 一人の戦士になることを…」
これはチラシに書いてある一文なのですが、 『今を生きる』『トゥルーマン・ショー』を撮った ピーター・ウィアー監督なのですから、 正にこの文章が示す内容をストレートに 描いた作品かと期待していました。 (思いきりクサい内容とも言います(笑))
でも主役のジャック艦長(ラッセル・クロウ)は 結構癖のあるキャラで、結局最後まで馴染めませんでし、 もっと少年兵と艦長の絆を描くのかと思いきや、 特にそれに重きを置いているようではありませんし…。 どうやら予告の作りや先の一文は、内容を意図的にすり替えた 配給会社の興行戦略のようですね。 そして騙されてる輩が、ここに約1名。(とほほ)
でも、私はあの音響を体感できたことと、 迫力ある艦隊戦に満足していますので、 内容に関しては別に良いです。(笑)
そうそう、LOTRでピピン役のビリー・ボイドも出演しているのですが、 端役なのにエンドロールでは3番目にクレジットされています。 大きくなったねビリー。(笑) (↑すみません、LOTR TTT SEEのネタです。)
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