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2004年02月27日(金) |
『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観た。 |
| 監督:ピーター・ジャクソン 出演:イライジャ・ウッド ショーン・アスティン イアン・マッケラン ヴィゴ・モーテンセン オーランド・ブルーム ミランダ・オットー アンディ・サーキス 原作:J.R.R.トールキン
原題:THE LORD OF THE RINGS “THE RETURN OF THE KING”
2003年/アメリカ映画
ワーナー・マイカル・シネマズ みなとみらいにて鑑賞 |
映画を観る前から、フロドと一緒に滅びの山へ 指輪を捨てる旅をしたがごとくの試練を乗り越えた私。(笑) (私が捨てたのは前売券の前売効果ですけどね(苦)) さしずめ、Road of THE LORD OF THE RINGS is ringading. …と言ったところでしょうか、というのはさておき、 無事観てまいりました『王の帰還』。
3部作の結末に相応しい、満足できる仕上がりと 言えるのではないでしょうか。 上映時間は3時間23分と長いのですが、 ドラマのエンディング部分が通常の映画より長く、 その静かな場面のおかげで、実際の尺程の長さは感じません。 (通常の映画だったら、公開時はカットされていたでしょう。 3部作通しての映画としては必要な締めですが、 『王の帰還』だけで構成を考えると長過ぎだと思います。)
↓ 以下、ネタバレを含みますので、 まだ観ていない方は読まない方が良いと思われます。
3作目の導入部はどう構成してくるだろうと注目していたら、 いきなりやられたっ!という感じでした。 ゴラムになる前のスメアゴルを、ストゥア族の姿として アンディ・サーキスがそのまま演じての登場ですもの。 チラシやポスターでも[ANDY SERKIS AS GOLLUM]と 書かれているから、本人は出てこないと思っていたので、 嬉しい誤算です。
実は『LOTR』のキャラクターの中で、 私が一番興味引かれるのがゴラムであり、 『わしらの愛しいシト…』のあの声が、 音声加工した声じゃないというのを知って、俄然 「凄いぞアンディ・サーキス!」と注目モードなのです。 でも手許にある、2000年発行のぴあ映画データベースを 覗いて見た所、アンディ・サーキスの項はありませんでした…。 これから大きく羽ばたけアンディ・サーキス!!(笑)
意外にもゴラムの重要度が高かったのも驚きでした。 時々フロドとサムを困らせる単なる道案内役 程度のキャラかと思っていたからです。
フロドからして見れば、疑いを抱きつつも連れていけば、 気を抜くと指輪を奪おうとするし、 奸計によりサムとの仲は裂かれるし、 結局裏切られて危うく死にそうになっちゃうしで、 生かしておいたのは失敗だったとなるでしょう。
でも、そのゴラムの指輪への執着のおかげで フロドは指輪の誘惑に負けたけど助かることができる訳で。 ゴラムを生かしておいたことが、 結果自分を生かしたことになるという因果の連繋。 非常に上手くできているではありませんか。 情けは人のためならず、ですね。
ま、ゴラムを葬ってしまうと、 代わりの道案内がいなくなってしまうから それはできないでしょうと思う所ですが、 いえいえ、その時はガンダルフの大鷲に乗れば良いんです。 そうすれば滅びの山までひとっ飛び〜! (指輪を捨てた後に二人を救出に来たようにね) って、それじゃ、お話になりませんね。(笑)
演出上やや不満だったのは、ファラミアの父である ゴンドールの執政官が乱心する箇所。 このエピソード自体は良いのですが、その執政官の乱心で、 ゴンドール防御の指令系統に支障が生じ、 先の一手で抗じ損ねる、または後手にまわることになる等、 もう少し基本展開と絡ませて欲しかった所です。
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