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2002年11月06日(水)  『ピンポン』を観た

 
監督:曽利文彦 出演:窪塚洋介 ARATA 竹中直人 夏木マリ
シネマライズにて鑑賞


松本大洋の名作漫画の映画化。
7月20日に公開されてからロングランを続け、
今週末の11月8日、ついに終映となる。

大好きな漫画の実写映画は不安が付きまとう。
ましてや今回は、ビジュアルとしての完成度が高い
松本大洋の漫画であるから、なおさらだった。

しかし、監督の曽利文彦、脚本の宮藤官九郎は
そんなこちらの不安を吹き飛ばす程、
良い出来の作品に仕上げてくれて、
とても満足している。
1時間54分という限られた時間の中、
ぎりぎりの配分で各キャラも描けていたように思う。

主役ペコが窪塚洋介って、
年齢的にも無理ないかい?
なんて見る前は思っていたけど、
彼の俳優としての演技の幅に少し驚かされた。
まあ、窪塚洋介本人にあまり大人を感じないから、
問題ないと言えば確かにその通りなんだけどね。

『ピンポン』と言うからには、
卓球のシーンが焦点のひとつになる。
周防監督は好きだけど、『シコふんじゃった』の
相撲のシーンは情けなかった。
しかし『フォレスト・ガンプ』の卓球シーン同様、
CGによる球まわしを駆使し、
構図、編集、効果音も巧みに扱って、
見応えある卓球のゲームを演出できている。

ほとんど不満はないけど、あえて言うなら、
おばばは樹木希林にやって欲しかった。
コーチ役の竹中直人を子供扱いするくらいの
年齢の人でないとね。
夏木マリは見た目からして格好良すぎだとも思う。

映画を見ていて、漫画のカットが思い浮かぶ程、
原作のイメージを大切に撮り上げた作品ではないだろうか。
それでいて、キャプテン役の人がとぼけた良い味を出す等、
細かい笑いも盛り込むことも忘れず、
映画としての一般受けも良く考えてられている。

とにかく見なかった人は、ビデオで見るべし! 
必見!!!





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